3月10ー11日
唐松岳 雪洞泊
冬の北アルプスといったらやはり八方尾根ではないでしょうか
今回は、毎度おなじみ八方尾根スキー場のゲレンデトップからの唐松岳ピストンです。
ただの日帰りでは面白くないので、途中で一泊することにしました。
残雪期といっても、3月の初旬。せっかくなので雪洞を掘って就寝です!
まずはコースガイドを簡単に
毎度おなじみ、ゲレンデトップの八方池山荘からのスタート
通常、唐松岳はここからの日帰り登山が定番です。
コースタイムは夏で5時間50分
冬場は装備増加のため、遅くなると思いきや、下りが早いので同じようなものです。
今回の雪洞泊(ビバーク?)ポイント!
日帰り登山の記録が参照したい場合は、ここの記録はあまり参考にならないかもしれません…(スミマセン
ちょっと変わった山行を紹介したいので、気になる方は見ていってください!
標高2360m付近、夏になると扇雪渓と呼ばれる、雪渓が残る箇所になります。
扇雪渓までのコースも載せておきます!
冬のコースである稜線上より、ちょっとだけ下に降りたところになります。
ちなみに、夏の扇雪渓(7月)はこんな感じです!
7月まで雪が残るような場所なので、雪洞が掘れるほど雪が溜まるというわけです!
1日目 リフトトップから雪洞堀りまで
毎度おなじみ八方山荘
とはいえ僕は、冬にここに来るのは初めて
いきなり右も左もアルプスの大展望です。
この子は五竜岳ですねー
ざっとこんな感じのコースを歩きます。
後ろに振り返って撮影してみました。
コースの雰囲気が良く分かると思います。
絶景写真は2日目をメインとするので、写真は割愛!コース概要も割愛!(ホントスミマセン…
はい!ここが本日の宿、扇雪渓辺りであろう箇所です。
スコップで雪を掘り堀り
そして雪の塊をポイポイ
ひたすら一人で掘り続けて2時間半
一人分の立派な雪洞が出来上がりました!
風が吹かない・ゆえに音も静か・天国のように暖かい
はっきりいってテントよりも快適なのです。
ここで鍋を食って就寝です。
なお、3月10日の夜間の気温はー10℃でした。さすがは3月、標高2360mでも厳冬期ほどの冷え込みはありません。
注意したいのが、3月は冬型の気圧配置と寒波で、簡単に厳冬期に戻ってしまうことですね。
今回は麓は春の陽気だったので、あえて残雪期としています。
2日目 ナイトハイクからの朝焼け
起床は午前3:30
厳冬期よりも早い日の出は、睡眠時間を削ります…
冬の星空と不帰キレット方面
本当は真っ暗闇かつ、強風の中、三脚とカメラを構えます。
暗闇にシルエットのみの山脈、誰一人歩いていない夜の八方尾根は非常に孤独なのです(笑)
出来上がりの写真を見ては、浮き上がる雪山の景色に、なんだかほっとするまであります。
振り返ると、冬の天の川と金星がコラボしていました。
下界の夜景まで独り占めの気分でした。
明け方の空と、薄くなりゆく星空です。
五龍の左にうっすらと天の川
山頂より五竜岳
はい!実はもう山頂に到着です!(レポートできなくてホントスミマセン…)
山頂より白馬方面
山頂より剱岳
唐松岳はいわゆる後立山(うしろたてやま)連峰と言われ、川を挟んで立山や剱の反対方面です。
剱岳の展望抜群の場所になるのですね!
次は五龍側に少しだけ足を伸ばして、小屋南側から五龍を撮影
稜線の伸び方が良く分かります。
五龍側はこのあたりから撮影しています。
夏はにぎわう唐松岳頂上山荘も、冬は静かに雪に耐えています。
石がむき出しになっています。
めちゃめちゃ風が強いことが分かります。山頂付近ではテントはオススメできそうにないですね…
日が昇ってきました。
白い剱岳もかっこいいです。
下山!
八方尾根を戻ります
南を見て五龍にお別れ
北を見て白馬にお別れです。
雪山の下山はほんとに楽勝です!
アイゼン歩きは多少コツがいるので、初めての方は慎重に!!
八方尾根はスノーボーダー、スキーヤーのバックカントリーエリアとしても非常に有名です。
かっこいい!羨ましい!
広い尾根を下っていくだけで八方池山荘が見えてきます。
この年は豪雪の年だったので、3月でも下界に残雪がたくさん残っているのが分かります。
帰宅はリフトを逆走ですね~
僕も滑走して下りたかった…
使用機材
Nikon Z6Ⅱ
レンズはNIKKOR Z 14-24f/2.8mm,NIKKOR Z 24-70f/2.8mm
三脚にVelbon(ベルボン) 小型トラベル三脚 UTC-53II AS
画像編集
前述したように、この日は春の陽気
朝焼けに関しても、春霞(はるがすみ)が強く、厳冬期のような朝焼けに出会えませんでした…
そこで、lightroonでレタッチして、焼けた感を出してみました!
唐松岳山頂より五竜岳
唐松岳山頂より白馬方向
五竜岳へと続く稜線
さすがに星空はJPEG加工なしはしんどいですね
レタッチは結構楽しいです!
ここまで見てくれてありがとう!