みなさんは化繊インサレーションを使っていますか?
ども!アバウトドアです!
ダウンジャケットやらフリースやら、いろいろ使ってきましたが、僕は化繊インサレーションが一番好きです。
特にここ数年は、各ブランドの素材更新も目まぐるしく、登山ウェアの中でも一番アツい分野かもしれませんね!
大手アウトドア8ブランドから19種類。
定番モデルからコスパの良いモデルまで、勝手に分類して紹介してみました!
化繊インサレーションについて
- 保温性は中
- 収納性は悪い
- 高い通気性(快適)
- 濡れに強い
- 毛が抜けない
化繊インサレーションは、ポリエステル系のダウン風ミドルレイヤーです。
ってのは皆さん分かっていると思いますので、ダウンと比較した特徴を紹介してみましょう。
よく言われていること、個人的に感じたことを述べます!
(ダウンより)保温性は落ちる
基本的にダウンよりも保温性は落ちます。
やはり重量や体積における暖かさは、高品質ダウンに敵う者ナシです。
インサレーションの中でも保温性に長けると言われるのが「プリマロフトゴールド」ですが、それでもダウンにすると750FPと同等との頃。
と言うのも、ダウンには保湿性能も含まれるので、温度以上に暖かさを感じるとも言えますね。
やっぱりダウンは暖かい!
(ダウンより)かさばる
インサレーションはポリエステル系で出来ている分、弾力性があります。
その弾力性で勝負している感じもあるので、やっぱり収納性はダウンに劣ります。
暖かさの重量比でダウン超えをしてきたインサレーションも、収納性においてはダウンに敵いません。
予備の保温ウェアならダウンやで!
(ダウンより)通気性に大きく勝る
ここまで暖かさと収納性で負けたインサレーションですが、通気性や快適性という点では圧勝します。
と言うのも、保湿すらしてしまうダウンと違い、化繊は水分を吸いません。
表面に付着するだけです。
ゆえに透湿性はバツグンで、通気性も良いです。
インサレーションの中にも、特に通気性を意識した素材もあるので、好みに合わせたチェックをお勧めします!
行動中はインサレーション一択ですね!
まーじーで、快適!
(ダウンより)濡れに強い
分かりやすいメリット二つ目は、濡れに強いこと。
さすがにびちゃびちゃになってしまったら良くないですが、それでもダウンよりはマシよりのマシ。
逆に言えばダウンは濡れや湿気に弱すぎるので、汗すら気を遣う神経質さが。
インサレーションは多少濡れても乾きが早いですし、そもそもそんなに濡れません。
濡れに対する強さは、ダウンの比じゃあありませんね。
汗の湿気とかにも強いよ!
(ダウンみたいに)毛が抜けない
使っていて段々と実感するメリットですが、服にダウンが付着しません。
インナーの事を思い出してみてください。
寒い時のインナーは、「起毛」「フリース」「ウール素材」、、、
どれをとっても摩擦力は強いわ、なにかと引っ付くわ。
冬用インナーとダウンって、相性が良いようで悪いようで、ダウンが抜けてめっちゃくっつきます(笑)
インサレーションならそもそも抜けないので、気持ちの面でもメリットがデカいです。
抜けていくダウンって、地味に気になるよね(^^;
寝袋に入るときも、インサレーションを一枚挟むことで、インナーにダウンが付着しません。
地味なようで、役立つメリット。
いろんな素材に注目
- ポーラテックα
- クリマシールド
- プリマロフト
- 3DeFX+
- プリマロフトクロスコア
- シンサレート
- オクタ
…etc
そのほかにもモンベルにはエクセロフト、ミレーにはスルーウォーム…
各社の独自素材も数えると、いろいろです。
まあ、どれも性能はバッチリですが、通気性がウリだったり耐久性がウリだったり。
特徴をなんとなく示しておくので、お気に入りになりそうなものをチェックしてみてください!
最近はマジでどれも優秀よ!
ノース | ベントリックス | ¥28,600 | Amazon |
楽天
|
MILLET | ブリーズバリヤー | ¥ 36,850 | Amazon |
楽天
|
MAMMUT | Albula IN Hybrid | ¥28,050 | Amazon |
楽天
|
アーク | アトム | ¥38,500 | Amazon |
楽天
|
MH | コアエアシェルウォーム | ¥26,400 | Amazon |
楽天
|
パタゴニア | ナノパフ | ¥ 29,700 | Amazon |
楽天
|
パタゴニア | マイクロパフ | ¥ 37,400 | Amazon |
楽天
|
モンベル | サーマラップ | ¥20,350 | 公式サイト | |
ノース | ベントリックストレイル | ¥31,900 | Amazon |
楽天
|
アーク | アトムSL | ¥27,500 | Amazon |
楽天
|
MH | コアステイシス | ¥33,000 | Amazon |
楽天
|
モンベル | ULサーマラップ | ¥15,950 | 公式サイト | |
ノース | アグロウダブルウォール | ¥73,700 | Amazon |
楽天
|
アーク | プロトン | ¥38,500 | Amazon |
楽天
|
MH | ストレッチオゾニック | ¥37,400 | Amazon |
楽天
|
パタゴニア | DASパーカ | ¥ 60,500 | DASパーカ 公式サイト | |
SALOMON | アウトラインウォーム | ¥20,900 | Amazon |
楽天
|
SALOMON | オールシーズン | ¥15,400 | Amazon |
楽天
|
モンベル | サーマランド | ¥12,650 | 公式サイト |
定番モデル(バランスが良い)
各ブランドから、毎年同じ名前だったり、ちょっと変わっていたり。
素材が変わっていたり同じだったりはしますが、定番モデルは存在します。
ポイントは以下のよう
- 保温性は中程度
- 通気性も中程度
- だいたい350gが平均くらい
定番だけあって、バランスよく丁度良いですね!
迷ったらここから選ぶと良いかもしれません。
3シーズンの防寒着
雪山の行動着に良いよ!
ノースフェイス ベントリックスジャケット
素材 | VENTRIX |
重さ | 260g (Lサイズ) |
デニール | 15D |
価格 | ¥28,600 |
ノースフェイスの定番化繊ウェアで、フード付きとフードなしのジャケットの2種に分かれます。
素材にはノースフェイスの独自素材「VENTRIX」が使われており、ノースフェイスの割に安いのはその理由。
ポーラテックなどを使うと高くついてしまいますもので。
通気性良し
保温性そこそこ良し
軽さ良し
ノースが好きならコレが良いかなってとこですね!
MILLET ブリーズバイヤートイジャケット
素材 | スルーウォーム® |
重さ | 392g |
価格 | ¥ 36,850 |
2023年秋よりモデルチェンジし、素材がMILLETの独自素材「スルーウォーム」に変更。
前のモデルはトイアルファジャケットという名で、「ポーラテックアルファダイレクト」が使われていました。
ということは、、、
モデルチェンジという名目で、独自素材に切り替えてきました。
MILLETはティフォンシリーズなど、素材開発には熱心かつ性能も良いですので、スルーウォームには期待したいところ。
ですが、この独自素材への切り替えを良しと捉えるか、、、
意見が別れそうな所です。
去年より大きく価格を上げたのも痛いところです。
MAMMUT Albula IN Hybrid Jacket
素材 | Ecodown |
重さ | 398g |
デニール | 20D |
価格 | ¥28,050 |
マムートの一番シンプルな化繊ミドルレイヤー。
見た目はダウンジャケットそのものですが、使っている素材はEcodown。
リサイクルペットボトルを原料とした、ポリエステル製です。
タイトフィットなので、ガタイの良い人は注意かも。
20Dで398gとバランスも良く、しっかり保温してくれそうな一着ですね。
アークテリクス アトム フーディ
素材 | コアロフト60 |
重さ | 370g |
デニール | 20D |
価格 | ¥38,500 |
防水効果のあるTyono™ 20表面素材は通気性と耐久性を備え、ストレッチの効いたサイドパネルでフィット感と動きやすさを向上。断熱性能のあるストームフードで暖かさをプラスしています。
Arcteryx
アルパイン環境が想定されるので、クライミングやバックカントリーにも適したスペックを持ちます。
クライミング出身のアークテリクスは、デニールをやや厚めに、屈強な耐摩耗性に仕上げてきているのが特徴。
この価格と高級感ですので、薄すぎるより安心感がありますよね(笑)
クライミングやアルパイン環境に身を置かない人も、この「スペックを所持する」ということに意味がある。
誰もがそれに気が付いています(笑)
【★】マウンテンハードウェア コアエアシェルウォームジャケット
素材 | オクタ/パーテックス |
重さ | 343g |
デニール | 20D |
価格 | ¥26,400 |
コレは定番ですが、他よりコスパに優れます。
というのも、中綿に使っている素材が「オクタ」。
これは帝人の中綿素材で、極小のちくわぶみたいな形の繊維で出来ています。
最近取り入れるメーカーも増えてきた、結構ヤバイ素材だと思っています。
それにシェルには大手シェル素材の「パーテックス」を利用。
個人的には、ゴアテックスの次の次くらいの大手シェル素材だと思っている、コイツも贅沢な素材です。
「リピ買い確定」「ヤバイ服だと思います」
レビューもかなりの称賛具合。
そもそもウォームじゃない方の「コアエアシェル」は僕も使っていますが、かなり調子のよい愛用品になっています。
適度な保温性と適度な通気性。
なのに価格は他より安い。
結構ヤバイジャケットだと思っています。
パタゴニア ナノパフ/マイクロパフ
ナノパフ | マイクロパフ | |
---|---|---|
素材 | プリマロフト・ゴールド・インサレーション・エコ | プルマフィル |
重さ | 337g | 295g |
中綿量 | 60g | 65g |
デニール | 20D | 10D |
価格 | ¥ 29,700 | ¥ 37,400 |
パタゴニアからは、ナノパフとマイクロパフを同時に紹介。
というのも、比較しながら話した方が分かりやすいと思いました。
結論としては、ナノパフのほうが安いし無難で使いやすいと評判です。
使っている素材は、マイクロパフのプルマフィルのほうが暖かく、5gほど中綿は多いです。
重量的にもマイクロパフのほうが暖かいと言えますが、10Dという切り詰めた薄さが心配。
その他、ジッパーの使いやすさや裏地の拘りなども削っているので、使いやすさはナノパフが優秀。
価格差も結構あるので、無難はナノパフでしょう。
モンベル サーマラップパーカ
素材 | エクセロフト |
重さ | 322g |
デニール | 12D |
価格 | ¥20,350 |
モンベルからはサーマラップパーカを。
割と薄めの生地に封入されるは、モンベル独自中綿素材のエクセロフト。
独自素材なので語ることは少なめですが、価格に対するそこそこ良い性能は、みなさんご存じの通りですね。
薄手のモデル・通気性モデル
最近人気なのが、薄手だったり通気性が良いモデル。
中綿が少ないのはもちろん、脇下中抜きをしていたり、中綿自体がアクティブ向けだったりします。
保温用にもう一個ダウンジャケットを持っている人なんかは、薄手のインサレーションでガンガン登るとかもアリですね!
薄手のタイプは意外と汎用性ありますよね!
ノースフェイス ベントリックストレイルフーディ
素材 | VENTRIX |
重さ | 180g (Mサイズ) |
デニール | 12D |
価格 | ¥31,900 |
ノースの定番中綿ジャケットの、トレイル版。
より薄く、通気性を特に意識した、快適さ重視のミドルレイヤーです。
ノース最高峰ラインの証明である、サミットシリーズのロゴを肩にあしらった、拘る人のための一着。
停滞時に温かく、行動中には通気性を発揮し衣服内のムレを積極的に排出する、行動時の快適性を追求したアクティブインサレーション。
goldwin
アークテリクス アトムSL
素材 | コアロフト |
重さ | 269g |
デニール | 20D |
価格 | ¥27,500 |
アークテリクスの最軽量アトム。
アトムとの差は101gで、生地は同じ素材。
耐久性を落とさぬまま、純粋に保温性を控えめにしています。
夏の高山から、冬の低山ハイク辺りに使っていきたい、汎用性の広そうなアトムです。
マウンテンハードウェア コアステイシスジャケット
素材 | プリマロフトゴールドアクティブ/パーテックス |
重さ | 389g |
デニール | 20D |
価格 | ¥33,000 |
やっぱりMOUNTAINHARDWAREはお得ですねー!
MHの定番品であるコアエアシェルウォームは、適度な保温性と適度な通気性がウリ。
に対し、こちらコアステイシスジャケットは、脇下をより通気性に優れた構造に。
冬のランシーンでも着続けられる高通気の行動保温着
mountain hardwear
重量こそほぼ同等ですが、構造的にはおそらくコアステイシスの方が、一段通気性に寄っていると考えられます。
なお、Pertex® Quantum Airの素材はどちらも同じで、通気性とストレッチ性に優れます。
大手中綿素材メーカーのプリマロフトを使って、シェルにはまたまたパーテックス。
コアエアシェルより重量があるので薄手ではないですが、通気性という点でこちらに記載しました。
バランスは良いはずです。
モンベル U.Lサーマラップジャケット
素材 | エクセロフト |
重さ | 229g |
デニール | 12D |
価格 | ¥15,950 |
サーマラップパーカより93g、価格を5,000円ほど落とした、モンベルの薄手ミドルレイヤー。
中綿のエクセロフトやデニールについては変更ありませんね。
安心と信頼のモンベルミドルレイヤーで、夏の終わり~冬の低山に使っていきたいやつです。
最強モデル
使いどころは厳冬期。
それも天気が良い日にルンルン歩く、とかではなくて、、、
悪天候やビレイの時につかうような最強モデル。
保温だけならダウンでも良いのですが、風の強い山頂部で着替えは難しい。
そんな時にインサレーションならば、ダウンよりも通気性や汗抜けが良いので、着っぱなしOKなのがありがたいところ。
STOP&GOを強いられるような、アルパインにも向いていそうです。
使いどころは難しい!!
ノースフェイス アグロウダブルウォールジャケット
ダブルウォール | ダブルウォールライト | |
---|---|---|
素材 | プリマロフト | プリマロフトクロスコア |
シェル | GORE-TEX | GORE-TEX |
裏地 | PERTEX Quantum ECO | PERTEX Quantum ECO |
重さ | 655g (xs) | 375g |
デニール | 70D | 13D |
価格 | ¥73,700 | ¥49,500 |
70DのePTFE(ゴアテックス)素材に、裏地はパーテックス。
中綿素材にプリマロフトを詰め込みまくった、XSでも655gの贅沢インサレーション。
その価格にも驚きますね(笑)
さすがにこの性能は、悪天候の雪山ビレイとかでしょうか?
アルパインやアイスクライミングで必要となってくる性能ですね。
一方で、49,500円という手が届きやすい、ライトジャケットもあります。
冬期遠征時の保温着として軽量性、保温力、耐水性、携行性を追求したライトインサレーションです。
goldwin
使っている中綿の、プリマロフトクロスコアの本名はPrimaLoft Gold Insulation with Cross Core
95%空気で出来たエアロゲルっていう激ヤバ素材が混ぜられた、プリマロフト。
ようするに凄い技術ってことしか言えません。(笑)
詳しくはコッチで語っています。
これなら手が届きそうです(錯覚)
アークテリクス プロトンフーディ
素材 | コアロフト80 |
重さ | 400g |
デニール | 20D |
価格 | ¥38,500 |
Fortius™ Air 20という、どうやらアトムよりも屈強な素材で出来ているらしい、プロトンシリーズ。
アトムではコアロフト60ですが、こちらは80。
保温性も重量も、プロトンが上回ります。
自然に開かない丈夫なジッパーに、ヘルメット対応の構造。
アークテリクスらしい、ハイエンドなアクティビティ向けインサレーションです。
マウンテンハードウェア ストレッチオゾニックインシュレーテッドジャケット
素材 | ドライQ |
重さ | 611g |
デニール | 50D |
価格 | ¥37,400 |
中綿素材は無印インシュレーションですが、シェル素材には透湿性に定評のあるドライQが使われます。
デニールも高く、重量的に見ても保温性はかなり高いと言えるでしょう。
ノースのアグロウダブルウォールジャケットと比較しても、価格はかなり良心的。
やはりマウンテンハードウェアは、どれもコスパに優れますね。
パタゴニア DAS パーカ
素材 | プリマロフト・ゴールド |
重さ | 556g |
デニール | 10D |
価格 | ¥ 60,500 |
パタゴニアの、順当なモコモコインサレーション。
インサレーションの中でも、保温性に長けると言われる「プリマロフト・ゴールド」を採用していて、かつ10Dという極薄生地。
シェル素材と組み合わせた時の保温性は、おそらくコイツが一番でしょうね。