iPhoneも15まで進化して、内蔵手振れ補正も強化され続けました。
ゆえに「iPhoneにはジンバル不要なんじゃね?」っていう声もちらほら聞かれるようになってきたようですので、それについてちょっとした検討会ですね!
結論としては、スマホジンバルは今までの使い方をする分には、不要になってきました。
逆にジンバルは、現代のニーズに合わせて、違うところを進化させ続けています。
そんな単純な機能だったはずのスマホジンバルが、現在に適応している様を、ここで解説&検討していこうかなと思います!
iPhone専用のジンバルが発売
Insta360から、iPhone専用のジンバルが発売されました。
もちろんAndroiでも使用可能ですが、iPhoneとの連携が前作以上に良くなりました。
現時点で存在するジンバルのうち、間違いなくiPhoneユーザーに最適なジンバルとなっているので、良ければご覧ください。
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ジンバルとは?
今回は「iPhoneにジンバル不要説」というメインテーマではありますが、その割に売れ行き好調で数もめっちゃ見始めたスマホジンバル。
とりあえずその正体のおさらいと、ここ最近の重要視されるポイントなどを、ざっとまとめていきますね!
手振れ補正
ジンバルはジャイロスコープと加速度計を使用して、撮影中の不要な動きや振動を検知し、モーター制御によりそれらを補正します。これにより、撮影時の揺れを最小限に抑え、映像の安定性を向上させます。
スマホジンバルの基本性能であり、かねてより重要視されてきた機能です。
逆に言えば、最近の高性能スマホ及びiPhoneの内蔵手振れが向上してきたことにより、相対的に不要になって来た性能でもあります。
後に解説も行いますが、これこそが「iPhoneにジンバルが不要」という意見が出始めた、一番の原因ですね。
パン&ティルト操作
多くのジンバルには、パン(水平方向の回転)やティルト(垂直方向の傾斜)の動きを滑らかにする機能があります。これにより、被写体を追いかけたり、風景をなめらかに映し出したりする際に、自然でプロフェッショナルな映像を作成することができます。
これはスマホには真似できない機能です。
下記に紹介しますAI機能と組み合わせることで、人物を中心に撮影することが可能になったり、被写体をスムーズに追いかけることが可能になります。
インテリジェント機能(AI性能)
最新のスマホジンバルには、自動追跡、タイムラプス、モーションラプス、パノラマ撮影などのインテリジェント機能が搭載されています。これらの機能は、アプリ経由で操作され、クリエイティブな撮影をサポートします。
今のジンバルは、アプリありきの性能となっています。
というのも、AIが発達したことにより、人物を追跡する能力が向上。
それにより、ただ手振れ補正を行うだけでない、クリエイティブな撮影が可能になるというわけです。
人物追跡は各社力を入れている性能であり、近年、より重要視されている機能でもありますね。
では、そんなAIが優れたジンバルをラインナップする、国内シェアの高いメーカーを2社紹介します。
ジンバルの有名メーカーは2社
現在スマホジンバルで有名なのは、DJIとInsta360の2強です。
圧倒的にこの二社の売り上げが良く、性能も良好で他の追随を許さないイメージですね。
元々強かったDJIに加え、ここ数年で急成長し始めたInsta360を紹介します。
DJI
DJIのスマホジンバルは、はや6代目となる完成された製品です。
数年前より、スマホジンバル=DJI というイメージが定着しており、今でも人気が衰えません。
元々DJIは、ドローンのメーカーでもあり、出身は中国の深センという港町です。
それでもここ数年、Insta360の登場により1強では無くなった印象。
Insta360
2023年に突如現れた、360度カメラメーカーからのスマホジンバル、Insta360 Flowです。
360度カメラメーカーだったので、元々はスマホジンバルという製品はイメージ外でした。
しかし、360度カメラやアクションカメラの急成長と、人物追跡機能を生かしたスマホジンバルを販売開始。
一代目にして、DJIジンバルの性能を超えるとの声も多く聞かれ、去年から見かける数も増えました。
当方ではInsta360 Flowを扱っていますので、こちらを前提にここから話していこうかと思います。
iPhoneにジンバルは不要説
SNSやYoutubeの普及に伴い、多くのユーザーがスマホジンバルを手にするようになりました。
昔は一部のクリエイターのイメージではありましたが、それが一般的なユーザーにまで知名度が上がって来た印象ですね。
逆に知名度が上がれば、当然のようにアンチや否定的な意見も増えてきます。
アンチとまでは言われなくても、スマホジンバルの不要説について、まとめ意見と共にコメントしていこうかと思います。
進化したスマートフォンの内蔵安定化技術
最新のスマートフォンは、高度な手ぶれ補正機能を内蔵しています。これにより、手持ちでの撮影でも滑らかで安定した映像を得られるようになり、特別な安定化装置を使用する必要性が減少しました。
これは既に多くの方が実感しており、一番の理由かと思います。
その通り、微細な手振れ程度であれば、カメラ内蔵の手振れ補正でどうにかしてくれます。
ジンバルの性能はもちろん向上していますが、android、iPhoneの性能が向上していることで、相対的にジンバルが不要になって来た、と言えるでしょう。
追加の機材が不便
ジンバルは、特に旅行やハイキングなど、軽量でコンパクトな機材を好むアクティビティでは、持ち運びが不便であると感じるユーザーもいます。スマートフォンだけで高品質な映像を撮影できるため、ジンバルを追加で携帯することが不要と考える人がいます。
一眼レフカメラ→ミラーレス機と、カメラの高性能化にともない、どんどん機材は軽くなっています。
そして現在では、iPhoneで十分と言われるまでにカメラは小型化してきていますよね。
スマホジンバルはその流れに逆行することになり、結局余計な荷物が増えるじゃないか!
っていう意見です。
費用対効果
スマホジンバルは、高品質なものであればそれなりの価格がします。多くのユーザーは、内蔵の手ぶれ補正機能で十分な品質が得られると判断し、追加投資を避ける傾向にあります。
現在スマホジンバルの相場は1万円台~。
アクションカメラが5万円以上することを考えると、よほど安い価格ではありますが、それでも気軽に買えるものでもありませんよね。
相対的なジンバル不要説と、コストパフォーマンスを意識した結果、必要ないと判断する声もあるでしょう。
撮影スタイルの多様性
一部のユーザーは、ジンバルを使用すると撮影の自由度が制限されると感じています。ジンバルは滑らかな映像を提供しますが、意図的に動きを加えたり、よりダイナミックなアングルから撮影したりする場合、ジンバルが邪魔になることがあります。
SNSにおいてiPhoneの撮影テクニックを披露するアカウントが、数年前からよく見かけるようになりました。
カメラを下に向けたり、足元からダイナミックに写したりと、iPhoneを様々な角度で撮影する様子が見られます。
ジンバルは手振れを安定させますが、逆に言えばブレを作ったり傾けたりと言ったことが苦手。
撮影スタイルによっては、かえってバリエーションに制限が出るなどのデメリットがあるかもしれません。
iPhone・androidにジンバルが必要なケース(メリット)
ただし、これらの理由にもかかわらず、特定の状況やプロジェクトではスマホジンバルが依然として非常に有用である場合があります。例えば、長時間の撮影、極端に安定した映像が必要な場合、または特定のクリエイティブな撮影技術を使用する場合などです。そのため、ジンバルが不要かどうかは、個々の撮影ニーズと好みによって異なります。
映像品質の向上
これがスマホジンバル最大の利点であり、お手軽なところでもあります。
アクションカメラを買うと5万円はくだらないですが、スマホジンバルは2万円あればおつりが来ます。
昨今のiPhoneは高性能ですので、ジンバルさえあれば安定した映像がすぐに手に入りますね。
内蔵手振れも良くなってはいますが、それでもスマホジンバルの滑らかさには全く敵いません。
歩くくらいの手振れは防ぐことが出来ても、追跡機能を生かした横縦軸方向へのスムーズな追跡は、iPhone手持ち撮影では実現困難ですよね。
この、スマホだけでクリエイティブ。
というのが大いなるメリットだと思っています。
クリエイティブな撮影
とはいえ手持ち撮影では実現不可能な撮影をするという点では、やはりAI機能を生かした撮影だと思っています。
これこそが、「iPhoneにジンバルは不要」と言われたりもする現状に、一番刺さる機能かと。
ですのでジンバル購入を検討する際は、AI追跡機能を念頭に考えると、良い選択が出来るかもしれません。
多機能性
最近のジンバルは、本体そのものも良いですが、アプリの性能も優秀です。
特に自動の編集機能が秀逸で、AIが良い感じに解析を行い、イイ感じに動画を自動作成してくれたり。
これら特殊効果が使えるのも、スマホジンバルならではの機能かなと思っています。というかアプリか!
使いやすさ
ジンバルの基本操作は片手で完結します。
特にInsta360は完全に片手操作が可能なジンバルとなっており、女性も選びやすいスマホジンバルなのかな、と思っています。
パッと開いて使う事ができ、人物追跡もタップ一つで完結です。
この手軽さも、ジンバルが最近普及されてきた理由なのかな、と思っています。
まとめ:不要かも。だけど無いとできない撮影がある。
ということで、昨今のiPhone(android)にはジンバルは不要かもしれません。
といっても、それは「手振れ補正」という一点の側面を見た場合であり、それも歩いた時の「ブレ」に限定してきます。
追跡機能や横軸方向へのスムーズな動きに関しては、ジンバルが上回り、その少しの違和感により、動画の完成度が結構変わってくるものです。
あくまで不要と感じるのは、通常の動画撮影を行い、思い出程度にとどめておく場合であれば、不要と言えるかもしれません。
とすると多くの方が不要と言えるのですが、それでも完成度の高い動画を撮影することで、より思い出に残る動画が作れるかもしれません。
あくまでそんな「ニーズ」がある人にとっての製品がスマホジンバルであり、昨今はそんなユーザーから、多くの支持があるために売れるのかな、と思いました。
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