登山用テントマット界隈の王者サーマレスト
そしてそのサーマレストのマットの頂点とも呼べるマットこそネオエアーXサーモマックスである。
どうも!たなりょうです!
偉そうな冒頭から入りましたが、今回はXサーモマックスの実用レビューとその他商品やサイズ比較についてのお話をしていこうかと思います!
ネオエアーXサーモマックス

サーマレストXサーモマックスの特徴をまずは一覧で紹介!
サイズは一旦レギュラー(R)で紹介します。
R値 | 6.9 |
サイズ | 51×183cm |
収納サイズ | 23×10cm |
厚さ | 6.4cm |
重量 | 490g |
カラー | ベイパー |
まず注目すべきはそのR値の高さですね!
厳冬期の雪上で使っても余裕の暖かさです。
ベイパーって何ぞや?って思ったのですが、「蒸気」って意味があるそうです。煙色ってこと?(笑)
では、ここからはサイズ感・寝心地・暖かさなどを、数値と実用レビューを含めて比較紹介してくぜ!
Xサーモとマックスの違い

Xサーモは角をカットし、余分と思われる重量を削ぎ落としたモデル。
対してXサーモマックスは、そのまま長方形のまま切り出したモデルです。
どちらも製造工程で必要とする素材量は同じなのでしょう、価格はXサーモもXサーモマックスも同じです。
Xサーモ | Xサーモマックス | |
---|---|---|
重量 | 430g | 490g |
サイズ | 51×183cm | 51×183cm |
違いはやはり重量です。
その差は60gとなんとも言えない違いですので、どちらにするかは迷う方も多いと思います。

僕も迷ったの
僕個人の意見ですが、よほど軽量化を意識しない方であればXサーモマックスを選ぶと良い気がします。
理由は簡単で、足元がはみ出ると寒いからです(笑)
Xサーモは足元に行くにつれて、少しだけ細くなっていきます。
次のサイズ感についてで説明もしますが、使用状況は冬なので、はみ出る事で底冷えをめいっぱい感じるシーズンです。
特に足元が寒いと目覚めちゃいますよね…
僕は寝返りをうつタイプなので、寝相が美しい方はXサーモでも十分とも言えます。



自分の寝相の良し悪しで選ぶのもアリ!
それともう一つですが、テントの長方形の角とイイ感じにピッタリ(長さ的にも)なので、収まりが良いです。
サイズ感について


レギュラーサイズで183cmという長さ、これについては正直に長いと感じます。
そして、51cmという幅については、ちょっと狭いなと感じます。
Xサーモマックスのサイズ展開について触れましょう。
レギュラー(R) | 51×183cm | 490g |
レギュラーワイド(RW) | 64×183cm | 610g |
ラージ(L) | 64×196cm | 640g |
レギュラーワイド(RW)はレギュラー(R)よりも13cm幅が広くなります。
レギュラーを使っている感覚とすれば、この差はかなり快適さに影響があると思います。
大人しく寝ていれば何とかなりますが、マットが細いので寝返りをうつと体の一部がはみ出ます。想定される状況として、雪上キャンプや雪上テント泊がメインだと思いますので、はみ出た場合は底冷えを結構感じますね。
また、この手のエアマットの特徴として、クローズドセルマットよりも滑りやすいという点があります。
寝返りをしたときに、マット自体が動いて体がはみ出やすいと感じることもあります。
レギュラー(R)とレギュラーワイド(RW)の重量差は120gなので、パッキングのウェイトに余裕があると感じる方は、レギュラーワイドを選択するのもアリかと思われます。
183cmでも大きいと感じるので、ラージ(L)サイズを選ぶ人は身長が180cm以上の方が検討すべきかなと思います。


Zライトソルと比較しましたが、結構長いのが分かりますね。
冬で寒い思いをしたことはない
では、ここからは実用レビューをしていこうかと思います!


一例を紹介します。
1月の八ヶ岳でイグルー泊をしました。


(イグルーについて知りたい方はどうぞ!)
- 外気温:-15℃
- 環 境:床も屋根も雪
- 寝 袋:ナンガオーロラ600(快適ー6℃,限界-11℃)
- その他:桐灰マグマ×3 開封


上記の環境での使用だったので、外気温的には寝袋はやや力不足。
イグルー泊ですが雪が鬱陶しいので、一応グランドシートを一枚床にしています。
結果
一切の底冷えを感じず!
朝まで目覚めることはなかったのですが、暑かったのか結局マグマカイロは外に放り投げられていました(笑)



覚えがねぇぜ!!



クソあったけえよな!
実はXサーモは相方も所持しているんです。
実はイグルーだと、テントより暖かいと言われます。
といってもテント泊をした場合も同じような感覚で、厳冬期のテント泊で底冷えを感じたことはありません。
マット選びこそ重要視すべし
雪上テント泊界隈にはこんな話が嘘か誠かあります。
実証した条件下では、ナンガオーロラ600を使いましたが、明らかにスペック未満。
ダウンシュラフは、忠実にスペックを意識した方が身のためです。
コンフォート温度ってやつですね。


僕はさんざん、寝袋はコンフォート温度を選べよ!と言っていますが、自分がコンフォート温度を破って使っています(笑)
それなのに、マットのレベルを最強スペックにした場合には、レベルの低い寝袋で快適に寝られてしまうのでした。
いかに底冷えが眠りに影響をするということが分かる体験でした。


その他の細かいレビュー
暖かさは申し分なかったので、レビューとして「問題ない」とか「暖かい」としか言えません(笑)
逆に、その他以外だったレビューをします。
さっきは長すぎると言いましたが、イグルーや雪洞泊に限定すれば利点だと感じます。
どういう事かと言いますと、長いとマットを椅子のように使えるわけです。


マットは古い物なので違いますが、イメージはこんな感じです。
写真のマットは短いので足が出てしまいますが、183cmあれば壁からの雪を防ぎつつ、底面もしっかりカバーしてくれます。


僕のテント、ルナーソロを例に挙げます。
ルナーソロは通常のテントに使われている、いわゆるポリウレタンコーティングではなく、シリコン系コーティングによる防水がされています。
この手のシリコン系コーティングは、とにかくつるつるしています。
つるつるしたテントとエアマットの相性は悪く、とにかくマット間で滑ります。



といってもエアマットは全部そうなので仕方がないのだが
Xサーモは夏につかえるか?


使えないこともないけどおすすめはしない
「大は小を兼ねる」の原則に基づき、使えないことはないです。
ですが、Xサーモに関しては「適材適所」の考え方が適しているかと思います。
具体的には、夏は底冷えが一切ないと考えてよいレベルなので、Xサーモだと背中のみ暑いです。
高いマットを無理に消耗させることはありません。
そこは併用せず、もっと軽いマットを夏専用にするとよいと思います。
秋ごろに寝袋のスペックを下げて使うか、残雪期~厳冬期が最も適していますね。
ネオエアーXサーモの購入前


実は僕たち、Xサーモを購入する前はマット二枚重ね&シュラフ二枚重ね組だったのです。
組み合わせはこんな感じ。
シュラフ | モンベル#3とナンガオーロラ600 |
マット | ZライトソルとAmazonの安マット |



マットに関しては貧乏セットよ
次の三つのうち、どれが快適化と思いますか?
- シュラフ2枚とマット2枚重ね
- シュラフ2枚とXサーモ
- シュラフ1枚とXサーモ
寒波の具合にもよるかもしれませんが、-10℃くらいまでなら、②も③も似たようなもんです。
ちなみに①はどうやっても底冷えします。
安いマットを重ねてつかうなら、いっそXサーモ買っちまえよって気が付きました。
Amazonの安マットは3回使ったら空気が漏れ始めたので、早々にリタイアしましたが(笑)
パンクとか耐久性の話


Xサーモに限らず、エアマットを使っていて嫌だと思うのがパンクの心配。
一番いいのは写真のような岩場で使わないことや、雪上で使うのをメインにすることですよね。
表面材料 | 30D高強度ナイロン |
裏面材料 | 70Dナイロン |
ですが表をご覧ください。Xサーモは他のマットと比較して、非常に分厚い生地でできています。
70Dなんてのは、バーナーで溶かしたりしない限りは破れないでしょう(笑)
サーマレストのネオエアーXサーモは、マット界隈で最強レベルの耐久性です。
そしてもう一つ、重量に対するR値の高さ(割合)もサーマレストが圧勝です。
サーマレスト・ニーモ・シートゥサミット・エクスペドの4メーカーの登山用マット27種をすべて比較した記事を作りましたので、良かったら参考にしてください!


丸1日かかった自信作です!
ネオエアーXサーモマックスは実にイイぞ!!
登山用マット4メーカーをすべて網羅しても、やっぱりサーマレストがぶっちぎりで強いと確信しています。
そんなサーマレストの最強マットのネオエアーXサーモマックス!
寝袋のスペックすら引き上げる勢いの爆熱R値を活かして、みんなも雪中キャンプに出掛けようぜ!!
そして極寒の世界でも快適なテント泊を!!
では!
読んでくれてありがとう!