革靴は高いし重いしムレそうだな…
そんな思いで遠慮している人、多いんじゃないでしょうか?
僕も革靴を使う前ではそうでした。
結論としてはこんな感じです。
- 重さに関しては、いまだに重いと感じる。
- 蒸れに関しては、気にしていたほどではない。
ここでは、革登山靴の特徴とそのメリットやデメリットについて解説をします。
そして、靴選びに悩んでいる人や革靴を迷っている人へのアドバイスを念頭にお話をできたらな、と思います!
もちろん、化繊にしか興味がない方も、これをきっかけに気になるようになるかもしれませんよ!
- 重さはどうよ?
- ゴアテックスと言えど、蒸れるんちゃう?
- 足の形にフィットするってどれくらい?
- めんどうくさくない?
シリオの革登山靴
僕が使っているのはコレ
シリオ / SIRIO P.F.630-GTX シューズ
税込み46,200円します(汗)
上記は購入から3年経過したときの写真です。
年間20~30回、3年を通して100日近く使っているかもしれません。
冬山もキノコ狩りもこいつを使ってますからね。
重さはどうよ?
はい、ぶっちゃけ革靴は重いです!!
いきなりネガ発言ですが、この事実は揺るぎません。
だって重いもんは重いんだもん、仕方がない。
シリオの化繊モデル、41Aが590gにして、革靴は800g
片足210gも違うんですよ。
車業界ではよく言われる話ですが、「バネ下重量の1㎏は、10㎏の軽量化に値する」なんていわれています。
何の話だよw
人間の足の話にも、めっちゃ共通する気がするので聞いてください!
いわゆるレーシングカーのタイヤとかホイールとかブレーキ関連のことで、いわば車の足です。
あれを軽くすると、フットワークがめちゃくちゃ軽くなるよーっていうお話。
登山においても、足が軽いことは
フットワークに大きく影響するんだよ!
足下重量が210g違うってのは、体感ザック内の荷物が2㎏(両足で4㎏)増えるくらい、機動性に関わる。
革靴の重さに関しては
「振り子のように重さを利用する」とか言われたりしますけど
ぶっちゃけ僕にとって、ただ重いだけ!!
軽さは正義でした。
重いのに関してはどうしようもありません。
じっくり縦走をするための靴として、向いています。
そういう面でも、軽量なローカットの登山靴は別に、持っておいてもいいかも。
ゴアテックスと言えど蒸れる?
結論から言います。
革靴はそんなに蒸れません。
え、まじで?
蒸れんの?
君が教えてくれたんじゃん!
革は気密性が高そうなので蒸れそうなものですが、案外蒸れないってことが分かってきました。
なぜ蒸れないか、それを
①靴の構造
②革の性質
この2点から解説していこうかと思います。
歩いているうちに湿気が抜けてく
実は、靴の湿気対策というのは、透湿性だけに依存している訳ではありません。
その湿気対策というのが、どうやら靴のクッション材にあるようです。
そう、この通気性の良さそうなクッション材から蒸れが逃げていきます。
こう、歩いているうちにシュポシュポと…
パンピングとでもいうんでしょうか?
まず第一にこれ、歩行中のシュポシュポ作用によって蒸れが逃げていく。
意外と透湿性がある
革が長い間靴の理想的な材料とされている理由の一つに吸湿性や透湿性が大きいことが挙げられる。
皮革用語辞典
革 靴 透湿性で検索をかけたところ、こんなものを見つけました。
実体験の話をしましょう。
レインジャケットって、濡れた状態だと透湿性が落ちるって言いますよね?
革靴もそう。乾いていれば蒸れませんが、雨濡れた状態だと蒸れ始めます。
これこそが、乾いた革には透湿性が存在するという理屈になると、僕は感じました。
もちろんゴアテックスですし、水が浸みているわけではなさそうです。
靴の内側は濡れていないけど、靴下が濡れているのだから。
革って透湿性が無いもんだと
思い込んでいました。
それより靴下が大事
ちょっと脱線しますが大切なことなので付け足し。
好日山荘のベテランそうなおっちゃんスタッフが言っていました。
靴どうこうより、臭いは靴下が大切だよ
そういって、メリノウールを勧めてきました。
これ、革靴の時じゃなかったのですが
ヒマラヤの安い靴下(990円くらい)から、モンベルの高い靴下に変えたところ、ほんのり香るスメルが消失しました。
好日山荘スタッフさんの言う通り、靴下が大切みたいです。
こんな感じの靴下が良い。
それと一つ、思い出話をしましょう。
昔いませんでしたか? 部活でめちゃめちゃ足の臭いヤツ。
私、あれがトラウマでしてね。
サンダルを裸足で履き続けた結果、自分のサンダルから同じ臭いがしたとき
あれはショックでしたね…
サンダルは裸足に直接触れるからこそ、臭いが発生しやすい。
やっぱり、足に直接触れる靴下は重要だと思います。
足の形にフィットするって本当?
マジです。
一番のメリットじゃないでしょうか?
僕の足の形はすこぶるおかしい。
当てはめるとしたら、幅広エジプト型っていう形状の足
右足は1cm長く、おまけに1cm太い。
それでいて、右の小指が先天的な奇形により親指のようにw
そんな僕に、好日山荘の某店員さんが一言
お兄さん、履けるのそれしかないよ
そうしてSIRIOの革靴に出会いました。
そんな超絶厄介な足形をした僕ですが、無理にサイズを大きくすることもなく、快適に履けています。
こんな感じに、革は非常に柔軟性に富みます。
僕が履けたのですから、足のサイズに悩んでいる登山者の皆様は
革靴で解決することが多いことでしょう。
革靴は面倒くさくない?
面倒くさいどころか、楽しいです
現時点で独身、実家暮らしという、あまちゃんだから言えることでしょうか
僕の相方は、奥さんのご機嫌取りで毎日忙しくしていますが(笑)
それでも革靴を愛でて愛でて仕方がないようです。
ものに愛着を持つ、こだわりさんにおすすめはできますね。
今では、
靴を洗いたい、磨きたいがために、汚しに山に登りたい
なんて相方に言ったら
わかるー!、それ、わかるー!
と共感してくれましたw
使ううちに強くなる、不屈の素材
磨くたびに強度が上がっていくってのは本当です。
これが最初につけてしまった傷ですが、磨き足りてなかったのでしょう。
今では岩にぶつけても、初日のこれよりひどい傷がついていません。
メンテナンスとは、ワックスをぬりぬりしていく感じです。
ぬりぬりピカピカ艶々にしていけば、傷を寄せ付けない強靭な皮膚の出来上がりです。
メンテナンスに多少の出費が必要
僕は良い物を買っちゃいましたが、安物のブラシで十分。
革面を洗うブラシが100円
底面を洗う金入り(真鍮)ブラシも100円
ブラシはこれで十分です。
レザージェルはちょっと良い物を買いましょう。
それでも、コロニルのレザージェルとワックスを2つ用意すれば3年持ちます。
左のがジェルで、化粧水とか乳液みたいなものです(笑)
右のがワックス、これは美容液と日焼け止めみたいなイメージ
買って満足!
①重い ②メンテナンス必須
この2点をちゃんと理解できるのならば、買って後悔はしないと思います。
マメにメンテナンスするほど、強度も愛着も増えていく可愛い存在。
もしもあなたが、靴擦れやサイズ選びで迷っているのなら、間違いなく「買い」だと思います。
そうでなくても、化繊の登山靴よりは圧倒的な耐久性というメリットがあるので、次の登山靴の候補としては、アリよりのアリでしょうか。
登山靴は、ちゃんとお店で試し履きをしてから買いましょう!!!
では、読んでくれてありがとう!
たなりょうでした!