再販を重ね、ようやく需要に供給が落ち着いたと思われる、パーゴワークスのニンジャテント。
この記事は以前、ニンジャテントが絶賛品薄状態の時に作成したものなのですが、、、
その頃は無情にも似ているテントは存在していませんでした。
ですが1年以上の月日が経過し、ニンジャテントの需要も落ち着いた2024年下半期。
ニンジャテントに似ているテントは幾つか確認されています。
という事で、改めて更新しなおしました!
なぜ再販による供給が落ち着いた今でも、「ニンジャテント 似てる」という検索履歴が残っているのかは分かりませんが(笑)
価格なのか?
別なのが欲しいのか?
いずれにせよ需要がありそうなので、記事を更新してみます。
- Thous Winds:キャンプ向き、ニンジャより綺麗?
- Aricxi:破格のニンジャ似テント、狙い目価格
- TOMOUNT:むしろニンジャテントより初心者向け(おすすめ)
非常によく似た、そして良くできたテントは3つ見つかったので、これらを詳しく紹介しますね!
ニンジャテントの構造
まず、ニンジャテントのロマンについて簡単におさらいしますね。
最小重量 | 1160g |
素材 | 30Dシルナイロン |
耐水圧 | 3700mm |
ポール素材 | DACフェザーライト |
価格 | 59,400円 |
ひとまずスペックはこんなもん。
キャンプユーザーにはもちろん適していますが、重量・DACポール採用・耐水性などのスペックは、山岳テントとしても上位のスペックです。
この時点でロマン。
ニンジャのイメージはさておき、前室解放によるタープスタイルは非常に素敵。
その辺の棒をポール代わりにするのも乙なものです。
フレームはクロス構造。
これが構造的に強いかどうかはさておき、内部の広さは結構なもの。
DACポールなので、ポール強度は十二分。
内部からの拡張構造と、ベンチレーション解放システムも搭載。
細引きとストッパーで、細かい微調整が出来るのもロマン。
雨の時、ロープを伝う水で給水システムが使えます。
これはもはやただのロマンでしかない。
巻物のような収納スタイルもロマン。
ざっとこんなもんですね。
Thous Winds
いま一番ニンジャテントに近く、テントの質が良いのはThous Windsのスコーピオンテントですね。
名前は全然違う路線ながらも、中二病心をくすぐる感覚としては同じ。
なお、こちらのテントはインナーフライが別売りなので、セットのスペックは以下の通り。
最小重量 | 1436g |
素材 | 15Dシルナイロン |
ポール素材 | 無名 |
価格 | 37,424円 |
価格はニンジャテントよりも2万円以上落として、DACポールを無くした感じでしょうか。
重量的にも登山で使うならニンジャテントですが、キャンプならほぼコッチが最適解な気がします。
シルナイロン製なので、パリッと張れる利点はこちらも同様。
ニンジャテントよりも裾野が広い分、こちらの方が綺麗に見えますね。
スペースを必要としそうなので、やはり登山ではニンジャテントの方が良いかとは思います。
前室解放も同様の仕組み。
クロス組みのポールも同様なので、フライシートをかぶせた場合のシルエットが美しくなります。
むしろポールを通す手順が中間スリーブ式のため、ニンジャテントよりもパリッと、張り感は調整しやすいと思われます。
なお、Thous Windsは中華キャンプブランドの中でも、似た製品だけど自社の特色を出しているブランド。
といった感じなので、Sloomloomのような完全模倣ブランドと違って、ビビッと来る方は多いハズ。
テントはフライ・インナーが別売りなので、この辺りは要注意。
Aricxi(Hunter)
Aricxiは聞き覚えの無い方も多いでしょうが、個人的にはかなり期待しているブランドです。
僕が中華アウトドアブランドに興味を持った、割と早い段階で「シルナイロン製」テントを積極採用していたブランドですね。
最小重量 | 1900g |
素材 | 15Dシルナイロン |
ポール素材 | 無名 |
価格 | 14,000円 |
非DAC製ポール・シルナイロン製とスペックはThous Windsと同等ですが、重量的には重め。
かなりキャンプ向けに限定はされそうですが、価格的には圧倒的な破格。
クロス組みフレーム、跳ね上げ式の前室解放など、ニンジャテントを思わせる構造とシステムはコチラも同様ですね。
レビューを見てみると、やはりというべきかニンジャテントとの比較をされている方も見えます。
後述のTOMOUNTとの違いとしては、グロメット部のダイニーマ補強や、ボトム素材の薄さが気になるとのこと。
安いと言えど、グランドシートは欲しいかもですね。
なお、1人用と2人用がある事にはご注意。
TOMOUNT
こちらも破格のTOMOUNT製ニンジャ似テント。
TOMOUNTも中華ながらにして、日本のキャンプ市場で割と覇権を取ったブランドですね。
こちらのブランドも、ベルテント・ワンポールテント・TCテントなど、日本のキャンプニーズに合わせて製品展開をうまくやってた印象です。
最小重量 | 1800g |
素材 | 20DPUナイロン |
ポール素材 | 無名 |
価格 | 14,999円 |
TOMOUNTのニンジャ似テントは、ここで紹介する中で唯一のPUコーティングのフライを採用。
後々の加水分解が気になるのと、ピンと張ったシルエットはシルナイロン製に通るかもしれません。
- 吊り下げ式インナーの設営性
- アウターポールのデザイン製
- グロメット部の補強
- PU由来のメンテナンス性(シーム処理済)
これらの利点も勿論あるため、初心者に最も向いているニンジャ似テントかもしれません。
その他候補
SEA TO SUMMIT テロス
両面解放システムを搭載。
ニンジャテントとは見た目も機能も全然違いますが、中に入った時のワクワク感はかなりありそう。
- 片面シルナイロン
- 両面解放
- DACポール
登山に使える条件はもちろん備えています。
ネイチャーハイク Star river
こちらも両面解放の前室跳ね上げを採用したテントです。
我らがネイチャーハイクですね。
格安登山ブランドとして日本市場入りを成功させつつ、中国本土でも越境ECブランド100にランクインするほどの猛者ブランドです。
と、こんなもんでしょうか?
ニンジャ似テントはかなり増えましたね!
ニンジャテントが品薄状態で、パーゴ難民キャンプをやっていたユーザーにとって今の状況は、非常に羨ましい限りかもしれません。
品薄だから需要が上がっていた(希少価値的観点から)というのもあるはずなので、今買うなら正直Thous WindsかAricxiかな?
って思います。
中華テントは結構良いので!