登山に行きたいけど、どんな格好をしていけばいいか分かりません。
山は寒いイメージがあるので、暖かい恰好をしていけばいいですか?
普通のハイキングでも迷うのに、登山の恰好、
迷いますよね💦
でも大丈夫です
基本さえ知っていれば、おしゃれをしたり
なるべくコストを抑えた服の選び方もできたりします!
登山の服装についての基礎知識
まずは、登山の服装の基本の考え方は、レイヤリング(重ね着)になります。
専門用語が出てきて、難しい…
と、思った方!
難しく考えなくても大丈夫です!
例えばの話をしましょう。
冬場の旅行では、①シャツ ②ヒートテック ③ロンTやパーカーなど ④コートやジャケット
と、いうように、寒い外を歩くときは羽織れるように、そして暖かい店内では上着を脱ぐ。といった服選びになると思います。
登山においては、この重ね着の考え方が極端に大切になります!
理由は「歩いているとものすごく汗をかく」「止まっていると気温が低く風も強くすぐに寒くなる」ためです。
そのため、今回はこのレイヤリングのインナーからアウターまでの役割を果たす服を中心に紹介していこうかと思います!
ちなみに、靴下選びなんかもそこそこ重要ですので、その他のアイテムについても簡単に紹介します。
- 帽子
- ネックゲーターなど
- レイヤリング(一例)
- インナー or Tシャツ
- Tシャツ
- 防寒着
- アウター(レインコート)
- ハーフパンツ+タイツ or 長ズボン
- 靴下
レイヤリングの一例
- インナー(薄手)
- ミドルレイヤー(半袖)
- アウター(レインコートやソフトシェル)
※行動中はTシャツ一枚も可
- インナー(薄手)
- ミドルレイヤー(長袖)
- アウター(レインコートやソフトシェル)
- 休憩用の防寒着
- インナー(厚手)
- フリース
- アウター(ハードシェル)
- 休憩中の防寒着(ダウン)
これは一例で、アウターがウインドブレーカーになったり、フリースが中綿の服になったりもしますが、お好みで入れ替えるだけなのでレイヤリングの考え方に沿った選び方になります。
インナー
- 全シーズンで活躍
- 吸汗性に優れる
- 汗をかいても臭わない
- 値段は張るが機能性を考えると購入を検討したい
- モンベルのジオラインが最強
夏~冬まで全シーズンで活躍します。
一番下に着る肌に触れる部分となりますので、重要な機能は「肌ざわり」「吸汗性」「防臭性」になります。
よくスポーツ用品店やワークマンといった店舗でも購入はしやすいですね。
登山専門のインナーは、たかがインナーのTシャツ1枚に対して5000円程など、正直高いです。
しかし! そこはやはり専門品。吸汗性に優れていて乾きやすい。なおかつ、よくあるスポーツのテラテラしたポリエステルの生地より着心地も良く、汗をかいても臭わないという優れモノとなります。
代表的なものとして、究極のインナーと言われる、モンベルのジオラインや
見た目に強烈なインパクトがありますが、ミレーのドライナミックなどが代表的です。私は両方所持し、冬場は両方同時活用しています。
その他に、各メーカーが出している素材のインナーや、メリノウール(天然素材)がありますが、インナーはデザインを気にしません。モンベルのジオラインを選ぶと間違いないと思います。
中間着(ミドルレイヤー)
- 役割は‟保温性”
- 時期によって厚さを選ぶ
- 速乾性、保温性のバランスが良い
インナーとアウターの間に着るものがミドルレイヤーと言います。
ミドルレイヤーは、非常に種類が多くなり、一番選ぶのに苦労をするジャンルかと思われますので、夏~冬にかけて紹介します。
(ミドルレイヤー)Tシャツ(夏)
- デザインで選んでもOK
- 半袖の場合は日よけのためにインナーかアームスリーブを
- コットン素材はNG
夏のミドルレイヤー、定番はTシャツですね。
長袖のインナーに半袖のTシャツが定番かと思われます。
両方とも袖がない場合は、アームスリーブなどで日よけをすると良いです。
ただし、ここで注意するべきは、服の素材です。コットンはNGですね。コットンは最初の着心地こそいいですが、汗をかいたり雨に濡れると全く乾いてくれません!
各メーカーから速乾ポリエステル素材のTシャツは出されていると思います。
注意してほしいのが、ノースフェイスなどのアウトドアメーカーも、デザイン重視のコットンTシャツも多く出しているという点です。
コロンビアやティートンブロスなどは速乾素材でデザインを考えたものをよく出していますね。
(ミドルレイヤー)ロングシャツ(春、秋)
- 薄手~厚手まで種類が多い
- 適度な保温性と速乾性
各メーカーから出されていて、ハードシェルやソフトシェルのように名前の分類がされにくい分野です(笑)
よくベテラン登山者さんが着られている印象です。
大体どのメーカーを選んでも、厚さによって保温性が変わり、速乾性には優れた素材を使用しています。
ですので、好みのメーカーや色で選んでも大丈夫です。
保温性には欠けますが、お好みの方は、シャツタイプもあります。
(ミドルレイヤー)フリース(冬)
- 薄手~厚手まで様々
- 冬の定番
- パタゴニアのR1、R2辺りが人気
前述のロングシャツよりも、起毛しているため、保温性に優れます。アウトドアメーカーのものは、速乾性や吸汗性にも優れます。
フリースも厚さが様々ですので、寒がりか暑がりかでお好きな厚さを選ぶと良いです。
パタゴニアのRシリーズは見た目にも可愛いため、非常に人気がありますね。
アウター
- 雨や風から守ってくれる
- いわゆるレインコートやハードシェルとよばれるもの
- 休憩中に着ることが多く、行動中は暑くなりやすい
アウターは一番外側に着る上着に当たります。こちらは、風・雨・雪など、状況に応じて選ぶこととなります。
アウターが活躍する場面としては、雨や雪のほかに、休憩中の防寒としての役割や、風の強い稜線歩きに用います。
冬であれば、積雪期専用のハードシェルと呼ばれるアウターを着ます。
休憩中であれば、レインコートで十分ですが、行動中に用いる場合は、ゴアテックスなどの透湿性の高いものであっても、Tシャツやポリエステルに比べると暑く感じることがあります。また、レインコートはお値段も高いので、汚れや劣化が気になってしまいます。
そのため、行動中のアウターとしては不向きとも言えます。
そこで、防水性はありませんが、耐風性、ストレッチ性に優れている行動中のアウターとして、ソフトシェルが使いやすいと感じます。
ズボン
足元は、笹や木の枝で怪我をしやすいですので、タイツ+ハーフパンツか、長ズボンを利用します。
ズボンは上体ほど汗をかきませんので、正直そんなに気にすることがありません。ワークマンやスポーツショップの1500~3000円程度の安い物が使いやすいかもしれません(笑)
その他
帽子
日よけのために必須です。登山道には木の枝が伸びていたりして、結構頭突きを食らいます…痛いです。
ヘルメットとまでいかなくても、帽子があることでダメージは半減以下に減ります(笑)
家にあるお気に入りの帽子で構いません。
ネックゲイター
顔の日焼け防止・首元の適度な保温・虫よけ
と、小さく安いわりに、役割は多岐にわたります。
最近では、コロナ禍におけるマスクの代わりにも認められます。
山小屋に入る前に、サッと口元を覆うだけで良いので、かなり役に立ちます!
靴下
適当でもよさそうで、結構気にした方が良いのが靴下。
一日中、そこそこ群れやすい靴を履きながら歩くわけです。男性諸君は、靴下が臭くなる…なんてことも。
クッション性に優れており、防臭性の高い、登山メーカーのものを選びましょう。
モンベルのウィックロンとよばれる素材のものが、耐久性・履き心地・防臭性ともに良かったです。