2021年12月、聖岳が冠雪しました…。いざ!テント泊!ということで、
12月初旬の積雪の状況・ルート概要・アクセス・難易度について
解説をしながらレポートしていきます!
難易度:☆☆☆★★(条件:積雪期・晴れ)
体力度:★★★★★
※小屋が営業していないので、天気状況などで危険度が大きく変わります。南アルプスといえど注意してください。
ルート概要
小聖岳・聖岳(前聖岳) / たなりょうさんの小聖岳・聖岳の活動データ | YAMAP / ヤマップ
※ヤマップがバグっていたので本当は3000mも上がっていないです
夏道を知っている方で、12月初旬の雪の状況が知りたい方は、聖平までの急登からご覧ください!
スタート地点:芝沢ゲート~
まずはスタート地点の芝沢ゲートに向かいます。
長野県飯田市ですが、飯田の市街地から1時間半かかります…
人気の南アルプス百名山の駐車場ですが、土日と言えどさすがは12月。駐車場に余裕はあります。
分かりやすく「芝沢」の文字。ありがたいですね。
後ろに見えるのがゲートになります。
ここからは林道歩きがしばらく続きます。
途中、リスや野鳥ちゃんをみかけましたが、特に見どころの無い林道ですね。
ですが、川沿いの道は心地いです。
次の目的地は易老渡です。
道路に落石が多く落ちていました。雨の後や残雪時は十分注意して歩いてください。
易老渡
特に見どころはないので、そのまま進みます…
ゲートからここまで4.9㎞歩いています。
途中現れるトンネルが林道感を醸し出しますね、トンネル、いや、隧道、少し好みです(笑)
それにしても林道が長いです。
便ガ島
便ガ島 たよりがしま と呼びます。
テントも張れるようですが、夏場はにぎわうのでしょうか?
ちなみに、ゲートから7.1kmあります。
ようやく上りの始まりです。
実はここからも、西沢渡という沢を渡地点まで、長い林道ですが、写真不足のため割愛します。
撮っていても面白くなかったので(笑)
少し雰囲気のよさげな木製の橋がありました。秋にも来てみたいですね!
ここまでで2時間程度かかっています。標高の上がらない登山がずいぶんと長いですね。
西沢渡
こちらが名物?のリフトです。もちろん手動。
面倒なので僕は木製の橋で。リフトも動かしてみたかったですが、いかんせん、重い!
旧リフトですかね…?
乗るのは怖いです
怪しげな小屋が見えてきました。
可愛かったであろう看板は、錆びて目が血走っています…
外観も中も崩壊していますが、結構立派なお屋敷のようです。
調べてみると、西沢渡造林小屋(跡)とのことです。
林業などで使われたのでしょうか? 役目を果たした建造物からは、哀愁が漂いますね。
西沢渡造林小屋の裏を回って通ります。
上から見ると大きなお屋敷だったことが分かりますね。
聖平(急登の始まり)
ここからは急登が始まります。
1150m~2400mまで、1000m以上の上りなので、結構足に堪えます。
雪の状況を標高と合わせてみていきます。
このあたりから、今回のアラレに加え、前回降ったであろう残雪が見え始めます。
標高を上げると徐々に雪が増え始めました。
2400mの稜線(聖平手前)に到着しました。
登りではここまでノーアイゼンでも可能でした。
樹林帯とは別世界になりました。
厳冬期ではスノーモンスターになるのでしょうか。
ここより下に下がったところに聖平があります。周辺でテントを張って就寝とします。
避難小屋で泊まる方も見えました。
ちなみに、翌日撮影ですが、我が家と幕営地です。
正確には、風よけのため、聖平より少し上の林間に張りました。
今シーズンはまだ1,2回のまとまった寒波でしたが、2400m以上はしっかりと雪が残っていました。
稜線での水分の確保(バーナー必須)は可能です。
2日目 聖岳山頂へ
前半はナイトハイクだったので、下山時のコース撮影となります。
初めは樹林帯歩きです。日中はとても気持ちがいいコースですね。
本当は、薄暗い中歩いていました。
上河内岳の奥から日の出が始まりました。
染まる聖岳
このあたりの稜線歩きは、左側が切れ落ちているので、ピッケルをしっかり握って歩きます!
上から見ると歩いてきた稜線が良く分かります。
こうやって見てみても、西側(影側)は落ちたらどこに行くか分かりませんね(-_-;)
先の登山者たちが下りてきています。僕は最後だったようです(笑)
雪が少なく岩も出ているので、滑落しないようにピッケルは離せません!
ですが、斜面は広いので、トラバースは容易です。
雪山経験者にとっては、決して難易度は高くないでしょう。
斜面をひたすら登っていくと素直に登頂します!
中央アルプス~北アルプスも、もちろん雪化粧ですね
赤石、甲斐駒方面です。
実は僕はこの登山が初の南アルプスだったのです。周囲の山をほとんど知りませんでした。(調べました)
初でも行けてしまう雪山、だったということですね。
それにしても、激寒なので下山します!
下山
淡々と下山
平坦エリアが長い長い・・・
実は、行き帰りとも、何度も看板で激押ししてきたかぐらの湯
行ってやろうかと思いましたが、なんと、臨時休業! おい!w
ということで、代わりに天龍村のおきよめの湯に行きました。
大人500円というお安さでなかなかのいい湯。アルカリ性でした。
周辺施設
聖岳下山後は、こちらも国道の看板で激押しされたので、廃校になった木沢小学校に立ち寄りました。
いいところだったので皆さんも立ち寄ってみてください!
聖岳下山後、国道合流5分ほどでアクセスできます。
読んでくれてありがとう!