物欲に支配されるキャンパー、機能美にこだわるアウトドアユーザー、ともかく我らの欲を刺激してくる、パーゴワークスというやり手メーカー。
の、トレイルポット1200のレビューです。

ども!アバウトドアです!
発売日は2023年だからレビューなんて出尽くしているし、んなもんCAMPHACKでも見てりゃ良い。
だったら僕は別の視点で、トレイルポットの事をエロい目で見てやろうじゃねえか。
っていうレビューです。



ようは隅々までジロジロ観察した、画像中心のレビューですね。
他にはない視点が見れると思うので、興味があれば続きを見ていってくださいな!
トレイルポット1200をじろじろ見る
使い勝手は良さそうな点と悪そうな点あれ、よくできた製品だなぁ、とは感じました。


こちら、サイズは1200。
フルで1.2リットル、実用1リットル。
米は二合炊きサイズ。


構造は、フタ・鍋・フライパン
ここからが観察日記。


底面のざらざら感。
アルマイト加工とかハードアノダイズドとか言うやつで、耐久性がある。


「曲げ」の部分を拡大。
チッピング加工的な感じになっている。
取れそう。


かと思って爪でゴリゴリしたけど、取れる気配なし。
強い。
この辺はやっぱりパーゴワークス、ちゃんと作ってくる。


ロゴの所
カッコいい。
重量的な無駄はありそうなので、UL思考ではないか。
とはいえ全体的に軽さと耐久性のバランスを良く仕上げてくるパーゴなので、この辺は信頼済み。
登山暗いならOKでしょう。


取っ手はシンプル。
若干のずれがあるが、この辺りの精度をバチバチに仕上げるまではしないのがパーゴ。
あくまで「美」ではなく、使用するにあたって無問題ならOK。
って感じなのがパーゴ。
これがもっと綺麗だったら、製品は2万円くらいしているだろうから、まあ丁度良いかな。


取っ手のウラ。
ここが取れたりする安ギアは多いけど、トレイルポットのはそんな気配なし。
密着感もあり、ギッチギチに締まっている印象。


目盛り。
ご飯の目盛りは無いので、覚えておく必要はある。
昔のコッヘルには「ごはん」「水」とか書いてあるものもある。でも山だと気圧や気温で水の量を調整する必要があるから、一概にこの量というのは言えない。だから結局、米の量だけわかるようにした。
paago works


鍋底部の加工。
これがフライパンとちょっと違う。
ではここからフライパン。


二つ並べる。


フライパンの加工の方。
つるつる感はフライパンの加工の方が強い。
やっぱり炒め物とかするから、コッチの方が滑りの良い加工にしているのかな。


同じ角度で豆を滑らせてみたら、やっぱりフライパンの方がよく滑る。


フライパンは横方向にリブが入っていて、これが強度を結構底上げしていそう。


握力60kgの男がそこそこ力を込めても大丈夫そうだったので、よほどカンタンに悪くなるようなことは無さそう。
あと、このスリッドは横か縦か、迷ったようです。
あと、リブは縦にするか横にするかというのも。強度的には縦なのだろうけど、焼くときの油の流れとか焼き目とかを考えると横がベター。長いものを焼くときには横がいい。アスパラとかシシャモとか(笑)。
paago works


気になる事と言えば、フライパンは鍋の底に敷くようにスタッキングする事。
加工が擦れると嫌なので、ここに切り取った薄いまな板だとか、ふき取りのためのウェスなんかを挟んで優しくしてあげたいところ。


バーハンドルの硬さはとても良い感じ。
抵抗力も左右対称で、片手で閉じても均一に閉じていってくれる。


このあたりはしっかりと作られているなぁという印象。


柔らかいと、遠くで持った時にくたくたと安定しないクッカーもあるが、こいつは安定。
長いので、焚火が熱くとも、手まで熱は伝わってこないでしょう。


安定感に関しては、振ってあげると良く分かる。
フライパンの方はくたくたと動く感じは無いです。
ここまでまとめると
- 作りは結構しっかりしている
- クッカーの物理的耐久性はありそう
- 加工も強そう
- 素材選びは各部品ごとに分けるこだわり
とまあ、全体的にはかなり良くできたクッカーだと感じました。
お値段に見合った作りはしていると思います。


が、問題があるとするならば、炊飯かな。


ご覧の通り、炊飯は水が結構垂れます。
液だれですね。


結構びちゃびちゃになります。
本当は沸騰させて内圧を高めたいのですが、そうはいかないみたい。


どのバーナーでやれど、火力を高めると漏れます。
ふたの構造的に、密着出来るメスティンと、上にかぶせる形状のトレイルポットでは、炊飯の出来が違うのは当然でしたね。
美味しくご飯が炊きたいのなら、やっぱりメスティン、適材適所かなとは思いましたね。




まあ、おおよそ美味しく焚けはしますが。
がしかし、テフロンは良い感じなので、焦げはしないし、耐久性的には大丈夫かな。


惜しいところはありますが、それを理解したうえで購入するのなら、作りとしては満足できます。
スノーピークのヤエンクッカーとかも使ったことありますが、あれより断然強そうです。
こだわりのパーゴワークスのトレイルポット、人気なだけあるな、とは思いましたね。

