どうも!お酒は外で飲みたい派の、たなりょうです!
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今回はトランギアのお話!
トランギアのストームクッカーは、全部で5種類、サイズ展開はSとLサイズあります。
結局どれがいいの?
そう思いますよね…
僕も購入時迷いました!
ブラックバージョン、ウルトラライトバージョン、ハードアノダイズド…
たくさん種類はありますが、安心してください。
機能性と価格で考えれば、おのずと自分に合った種類は選べるはずです!
今回は詳細なスペック紹介と、僕が実際のアウトドアで培った感覚的なレビューを含めて紹介します。
きっと、あなたのアウトドアスタイルに合ったストームクッカーが見つかります!
- ストームクッカーの使い勝手を知りたい!
- 種類がたくさんあって選べない!
- サイズはSとLのどれがいいか分からない!
トランギア ストームクッカー
トランギアは飯盒のメスティンを代表に多くのキャンパーに親しまれる、スウェーデンのキャンプ調理器具メーカー。
そのトランギアがメーカー成立後初めて作った調理器具、それがストームクッカーになります。
なんとストームクッカーは、1951年に誕生して以来、ほとんど形を変えていません。
そんなストームクッカーは、キャンプのイメージが強いですが、登山においても利点が多いです。
- 強い耐風性を持つ
- シンプルな構造で故障が無い
- スタッキング性が良い
- 火力が高い
- 寒冷地や標高の高さの影響を受けにくい
利点①|高い耐風性
ストームクッカーという名前はその耐風性が由来となっています。
ゴトクは立派な風防になっており、アルコールの火は決して消えることはありません。
北アルプスの風の強い稜線のキャンプ場においても、その火は安定して燃焼し続けました。
独自のウインドシールドにより効率的に酸素を取り込む構造になっており、風が吹けば吹くほど火力が強まるよう設計されています。
trangia
利点②|シンプルな構造
ガスバーナーとの違いは、アルコールに直接着火して燃焼するという点です。
単純なその構造は、火種さえあれば確実に着火します。
鍋の方にも継ぎ目やヒンジはなく、組み立てるだけの単純構造は基本的に壊れません。
この性能とシンプルな形状はまさに機能美です。
利点③|スタッキング性
風防とゴトクの中には大小の鍋が入るようになっています。
その鍋の中には、アルコールストーブや1泊分のアルコールなど、必要なものが放り込めます。
着火用のライターなど、入れておけば忘れ物もなくせます。
利点④|安定した強い火力
ストームクッカーはガスバーナーのように、スイッチ一つで高火力とはいきません。
そのかわり、側面を完全なる風防に守られたバーナーは、1分もすれば安定した強い火力を維持します。
風防内は高温を維持できるので、熱が伝わるのに時間がかかる鍋などに特に向いている印象です。
利点⑤|標高や気温の影響を受けにくい
ガスバーナーの一部モデルは、標高や気温の影響を受ける場合があります。
高所や低温下での火力が低下することも多々…。
対してアルコールバーナーは、標高の高さと気温の低さによる火力低下はありません。
登山においては、非常に重要なポイントなのではないでしょうか。
ただし、燃料量アルコールの引火点は11度です。
気温が低いとイグナイターのみでは着火自体はできない為、ライターの持参が必要です(熱源にもなる)。
ストームクッカーの欠点
そんな魅力たっぷりなストームクッカー。
ですが欠点だって、ちゃんとあります。
- 温めなおしが面倒くさい
- パッキングに不利
欠点①|温めなおしが面倒くさい
ガスバーナーは5秒もあれば最高火力を出すことができます。
それに対してストームクッカーは、アルコール燃焼が軌道に乗るまで1分程度かかります。
シェラカップやコップの飲み物をちょっと温めたいと思った時、いちいち着火しないといけないのは少し億劫です。
ストーブ内のアルコールが無くなった場合、追加でアルコールを入れるという手間もありますね。
欠点②|パッキングに不利
これは登山向けの方に対する悩みになりますね。
鍋の形状をしているため、パッキングは基本的に横置きです。
縦置きが可能なクッカー&バーナーと違い、ザック内の置き場所にちょっと困ります。
軽量クッカー&OD缶の組み合わせより、そもそもの重量と大きさがあるのも欠点と言えます。
ストームクッカーの種類はどれがいい?
これから5つの種類のストームクッカーを紹介します。
登山でもキャンプでも使えて、価格と性能のバランスが良いのはウルトラライトです。
用途がキャンプのみの場合は、ウルトラライトの他にもお好みで選ぶことができそうです。
- ウルトラライト
- デュオーサル
- ノンスティック
- ブラック
- ハードアノダイズド
まずは5つのモデルを比較
タイプ(全てLサイズで表記) | 価格(Lサイズ) | 重さ(Lサイズ) |
---|---|---|
ウルトラライト | ¥16,500 | 900g |
デュオーサル | ¥22,000 | 1130g |
ノンスティック | ¥18,150 | 905g |
ブラックバージョン | ¥20,350 | 1075g |
ハードアノダイズド | ¥24,750 | 900g |
※2022年時より値上げしています。
5つのモデルで、重量は最大230gの差があります。
軽量レインコート一つ分程度の差がありますので、登山に持っていく方には重視したいポイントですね。
価格帯は16,500円~25,750円と、こちらも結構な差がついています。
それでは5つの種類をそれぞれ見ていきましょう!
ウルトラライト(UL)
通常よりも強度のあるアルミニウムを使用することで軽量化を図ったストームクッカー
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- 最も軽量
- 最も安価
- シンプルで管理に気を使わない
- フライパンにのみノンスティック加工が施される
機能性は十分であり、コスパも良い万能タイプです。
ストームクッカーは、このウルトラライトが基本のモデルになります。
Lサイズで総重量は900gと、これが一番軽いモデルでもあります。
基本のモデルと言えど、フライパンにのみノンスティック加工が施されています。
一番欲している箇所にはしっかり加工があるのはありがたいです。
鍋はノンスティック加工がされていませんが、ただのアルミなので焦げ付いてもごしごしはがせばOKです。
無垢のアルミは管理に気を使わないのも利点かもしれません。
ちなみにですが、鍋物で酷く焦げ付いたことはありません。
デュオーサル
熱伝導率の高いアルミを外側に、耐久性の高いステンレスを内側に使用したフライパンとソースパンを組み合わせたストームクッカーのシリーズ
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- ステンレスの頑丈さが追加されたモデル
- 5つのモデルのうち最も重い
- オールシルバーカラーで見た目は渋い
デュオーサルの特徴は、熱伝導の高いアルミと耐久性の高いステンレスのハイブリットということにあります。
いいとこ取りかと思われますが、総重量はLサイズで1130gとなります。
ウルトラライトバージョンより230g重いですね。
230gというレインコート一つ分の重量増は、登山に持っていくには大きなデメリットです。
耐久性を活かした使い方として、ハードなキャンパーにとっては良い相棒になるかもしれません。
憧れのストームクッカー着弾。無垢のアルミの感じが好みで焦げ付き覚悟でデュオーサルにしました。でもLはでかかったかな(^_^;) 店舗でSを見て触って、小さ過ぎると感じたんだけどなあ。まあヨシ。 pic.twitter.com/YBzazh0jQF
— さんぺいお (@sanpeio123) November 11, 2020
ただ、オールシルバーがめちゃめちゃかっこいいです。
この渋さだけで、値段と重さを無視してしまいそうなほどです。
しかし、やはり重いというのは登山には向かないので、キャンプメインでの使用を考えたいですね。
ノンスティック
ソースパン・フライパンの両方にノンスティック加工が施され、使いやすいモデルです。軽量さと使い勝手のバランスが取れ、様々なアクティビティに対応します。
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- 鍋にもノンスティック加工が施されている
- ULと比較しても5gしか重量は増えない
フライパンに加え、大小の鍋にもノンスティック加工が施されたものになります。
ULとの比較は、重量にして5gの増加と、値段にして2000円の追加料金です。
モチやうどんが鍋の底に焦げ付くと、無垢のアルミ(ウルトラライト)は結構張り付きます。
鍋にもノンスティックが施されているというのは、カレーやシチューなどトロミのある鍋物料理を作るのに向いていそうですね。
ただ、個人的な感想としては、ノンスティックはフライパンのみでも良い気もします。
無垢のアルミであれば酷い焦げ付きは、こすってはがしても可能です。
逆にノンスティック加工があることで、空焚きや傷など管理には気を使います。
その辺りは、気の使い方と使いやすさとの相談ですね。
ブラックバージョン
ストームクッカー・ウルトラライトモデルの表面に黒色塗装を施したシリーズです。
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- オールブラックカラーがかっこいい
- 機能的にはノンスティックと同等
- カラーと引き換えに170gの重量増加
デュオーサルのオールシルバーに対抗し、オールブラックのモデルです。
深みのある黒いボディも非常にかっこいいです。
機能的には、前述のノンスティックと全く同じです。
ウルトラライトと比較すると、重量にして175g増(1075g)、価格は4000円増です。
機能に変わりはないため、漆黒のボディと引き換えに重量と価格を犠牲にしています。
ブラックバージョンは、見た目のカッコよさのみで選ぶタイプとなります。
ハードアノダイズド
価格を気にしなければ、ウルトラライトの上位互換
ストームクッカー・ウルトラライトモデルにアルミニウムの腐食を防ぐために、ハードアノダイズド(陽極処理)加工を施したシリーズです。
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- 腐食に強いアルミを使用
- ウルトラライトバージョンと変わらない900g
- ウルトラライトより8000円も高い(Lサイズ)
ハードアノダイズド(陽極処理)とは、アルマイト加工とも呼ばれます。
錆びにくいとされるアルミですが、腐食性を高めるための加工がさらに施されています。
ウルトラライトと比較しても、重量は同じ900gなのに腐食耐性がある。
まさに軽量性と耐久性を兼ね備えた、ウルトラライトの上位互換になるのですが、問題があります。
それは、値段が高いということ。
12,650円であるウルトラライトより、20,900円と8000円以上の増加です。
約1.65倍の価格差を、どうとらえるか…ですね。
アルマイト加工自体は、100℃以上の高温や曲げに弱いので、空焚きや衝撃に注意したいです。
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— maunga (@maunga_outdoor) May 16, 2020
カラーはガンメタっぽく、こちらもかっこいいです(結局何色もかっこいい)。
SサイズとLサイズはどちらがいい?
ストームクッカーはSサイズとLサイズがラインナップされます。
フライパン | ソースパン(鍋) | 総重量(ウルトラライト) | |
---|---|---|---|
Sサイズ | 18㎝ | 1L×2個 | 740g |
Lサイズ | 22㎝ | 1.5L+1.75L | 900g |
大きい方でソースパンの容量が1.75倍、重量は1.2倍(160g差)
重量増に対する容量の増加を考えると、おすすめはLサイズでしょうか。
僕が持っているのもLサイズになります。
というのも、ストームクッカーでよく作るであろう食事は鍋物でしょう。
鍋でもカレーでもいいのですが、煮立つ前の生の野菜というのはとっても嵩張ります。
Sサイズだと、途中で野菜を継ぎ足す回数が増える印象ですね。
Lサイズだと、ある程度一気に野菜を入れ込んでしまえます。
一度に多くの食材を詰め込めるというのは、アルコールの節約や時短になります。
野菜の火の通り方も一定になるのも利点ですね。
まとめ|ストームクッカーは良い!
私が選んで愛用しているのはULバージョンです。
無垢のアルミは使うたびに汚れや傷が増え、どんどん味が出てくる見た目になります。
ガンガン雑に使っても良い、扱いやすい存在です。
逆に友人が持っているブラックバージョンなんかは、所持している満足感がありそうです。
キャンプでおいしい煮込み料理を作っても良し!
登山に持っていき、鍋とお酒の宴会を開いても良し!
どの種類を選んでも、カッコよくて食事のモチベーションを上げてくれる存在。
そんなストームクッカーは、まさにアウトドアの素敵な逸品でしょう!
読んでくれてありがとう!
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