2日目:烏帽子山荘→高天原温泉→雲の平
ひぃ!
寒いぜ!!
前日の毒キノコ誤食事件も、何事もなく夜を明かすことができました。
テントは結露と霜でパリパリ。
こんな日はルナーソロの限界を感じます(全然イケるが)。
今日から10月。
やはり紅葉時期というのは朝焼けがスバらしい。
快晴の一日を予感させます。
奥に見えます高い山が、「野口五郎岳」
野口五郎の名前の由来になったのだとか、野口五郎知らんけど。
振り返ると烏帽子岳。
裏銀座縦走とはよく言ったもので、確かに人の少ない静かな稜線歩きができます。
進行方向右側に見えるのは赤牛岳。
紅葉と朝焼けの相性は、やはり抜群に良いです。
歩いている稜線はこんな感じ。
広々として歩きやすい。
アップダウンはありますが、野口五郎岳までは非常にゆとりのある登山ができます。
日もすっかり登ったころ、野口五郎岳に到着しました。
この時点でAM9:00
烏帽子小屋から3時間かかっていないくらいでした。
ここから右後ろに見えます、水晶岳方面へ稜線歩きです。
ここの稜線が結構イケておりまして、景観としては抜群に良い立地にあります。
道行く登山者も景色を楽しんでいますね。
先行者越しに見えます左奥の丸っこい山が「鷲羽岳」
今回立ち寄らなかった、日本百名山です。
視線を南に移しますと、谷越しに見えるは「槍ヶ岳」。
このあたりの山域では、どこからでも見えますね。
偶然とは思えない立地と容姿、まさに北アルプスのシンボル。
ってもこの稜線結構キツイ!!
野口五郎岳(2924m)から、鞍部が2734mなので200mも下げません。
ですが、思いのほか小さなアップダウンと岩場で速度が上がらないのです。
水晶小屋に至るまで実に2時間半、この時点で11:30でした。
たかが稜線歩き、されど稜線歩き。
ここで不味い飯を炊いてしまい、胃袋に何とかカロリーを流し込む。
水晶岳へは小屋から20分程度。
ここまで来ていれば、この子は難なく登頂。
ちなみにですが、さすが水晶岳、石や砂が心なしキラキラしていました。
ここから赤牛岳方面へ移動、温泉沢へ下るルートを選びます。
左側の赤矢印、そこまで急には見えませんが…
下山開始が13:00
ガレ場、ザレ場といった感じで、まーーーーーーーなかなか歩きづらい。
下に先行者が見えますが、落石をしないかとひやひや。
後からも落ちてきそうな気がします。
温泉沢へ降りた後も、これまた厄介。
道なのか川なのかわからない場所を通ることもあります。
木の枝の堆積具合からして、増水時は選べないルートでしょう。
何度も強いられる渡渉にて、片足が水没。
中等度以上の運動神経がなければ、突破には難儀するでしょう。
ともあれキッチリ、高天原温泉へ到着!
39~40度程度とも思われる温泉。
心地よすぎて時間を採られてしまうのが難点!
そしてここで、美女三人と合流。
え?
写真?
仕方がないなー
…
もちろん水着持参していますよね。
ともかく非常に良い湯だったのは確か。
ここで30分を費やし、再出発は15:00
ここからはしばらく、川と水場は豊富。
烏帽子岳から水晶まで、稜線歩きで失った水を補給します。
高天原山荘からの景色。
水晶岳を裏から綺麗に望めます。
先ほどのガレ場や沢とは打って変わり、高天原⇔雲ノ平間は非常に歩きやすい道。
クマ笹と雲に導かれるように、水晶岳を拝みます。
谷のくせに、景観は抜群に良い。
しっかし高天原は標高2000m。
雲ノ平2600m付近までの登りが待ち構えている。
沈みゆく太陽と闘いながら、ギリギリのペースで登ります。
雲ノ平に到着した時点で5:00過ぎ。
さすがに気温も冷え込み始めます。
ストーブを囲んで賑わう雲ノ平山荘。
クソッ
そのうちテント泊なんかやめて、小屋泊にしてやる!!
テント場着は18:00、すっかり辺りは真っ暗。
野営地の様子は明日の記録で掲載します!