最近流行りのアクティブインサレーション。
快適なミドルレイヤーを探しているんです!
ってニーズから、アクティブインサレーションにたどり着いた方もいれば
アクティブインサレーションって、ミドルレイヤーの一種だよね?
微妙に知っている程度の人もいるでしょう。
定番はフリースだの、インサレーションだの、ポーラテックだの…
ミドルレイヤー選びは、何かと迷走しやすい分野です。
ただでさえ迷走しやすいところですが、新たな流行りはアクティブインサレーションです。
各ブランドが最近力を入れ始めた、アクティブインサレーション。
知らない人は知ってもらい、知っている人は分類をより整理していって貰いましょう!
シーズン後半ゆえ、特にミレーなどは在庫が少なくなってきています。
在庫数や価格に注意してください。
まず、アクティブインサレーションって何?
アクティブなインサレーションや(笑)
その名の通りだね
位置づけはミドルレイヤーで、春秋に使われることもあり、暑がりさんは厳冬期まで狙えます。
イメージするならミドルレイヤーの亜種。
保温性をちょっと犠牲にし、通気性と速乾性にパラメータを振りなおした、アクティブモードといったところでしょうか。
保温性<通気性&速乾性
こんな感じですね!
ウェアのニーズは、より快適な方へ
レインウェアは耐水性から透湿性が重視され始めています。
ゴアテックスが、ゴアインフィニアムを2018年に投入しましたね。
登山靴は、ローカットを好む人が増えました。
ドライレイヤーも研究が進み、ミレーだとかファイントラックだとかが、より快適に登山が行えるウェアを開発していますね。
その流れは、当然ながらミドルレイヤーにも。
保温性はもちろんですが、快適性を追求し始めました。
レイヤリングとか言われるけど、ぶっちゃけミドルレイヤーだけでほぼ歩いてる
暑いより、ちょっと寒いくらいがちょうどいい
脱いだり着たり面倒くさいんよ!!
こんな人に支持されていて、所持している印象。
ええ、私です。
こんなニーズを拾い上げ、各ブランドがめっちゃ頑張り始めたってわけですね!
雨とか雪と相性が良い
従来の定番だったフリースは、雪とか雨に弱いっていう弱点がありました。
起毛に水分が引っ付くんですよね。
その点アクティブインサレーションは、表地が薄いシェル素材。
雪は引っ付かない、小雨はパラパラ弾く。
初冬の小雨・厳冬期の粉雪・残雪だとかに強いんですよね。
多少の雨雪は気にしないぜ!!
こんな面倒くさがり、ズボラなユーザーにも好まれますね。
保温性は控えめ
通気性向上は、裏を返せばデメリットでしょうか。
保温性は控えめです。
厳冬期の山頂だとかは、ハードシェルを追加しても寒いでしょう。
そんな時用に、一枚ダウンを持っていく必要はありそうです。
若い世代に人気な印象
とはいえまだまだフリースも厚手の保温着も現役。
当たり前ですね、登山のメイン人口は、女性も男性も60代がトップです。
コースタイム通りにゆっくり休み休み。
汗をかかない程度に、暖かさを保ちながら。
逆にペースも早く、代謝も良好。
脱いだり着たりを煩わしく感じる、若い世代にぶっ刺さっているのが、アクティブインサレーション。
一番多いのが60代(団塊の世代)なのです。
そもそもネットで検索している皆さんも、みんな若い世代なのかも。
フォローしておくと、ネットを駆使する高齢者こそ、僕はリスペクトしておりますよ(笑)
各ブランドからなるべく全種をチェックしました
快適性を重視し、最近定着し始めたアクティブインサレーション。
公式サイトをひたすら回り、なるべく漏れなくチェックしてみました。
最初に謝らなければなのですが、ホグロフスだとかテルヌアだとか、国内で知名度の低いブランドをチェックしていないことをご了承ください。
テクノロジーが駆使されている
アクティブインサレーションは、いわゆる中綿素材というものを使っています。
中綿素材は各ブランドの独自素材から、プリマロフトやポーラテックなどの素材メーカーが本気で作った先端技術も。
一口に中綿素材と言えど、シート状・濡れに強い・保温力が高い・通気性が高いなど・・・
実際中身は結構違ったり。
それらを僕は、なるべく理解するつもりで調べて参りました。
各製品紹介の時に、インサレーションの特性について小出しにしていきます。
最後は直感で選ぶしかない
インサレーションについて理解を深めたり、店頭での試着は行ってきましたが、僕はすべての商品を所持しているわけではありません。
実際にフィールドで体感したわけではないので、性能差については感覚です。
素材の形状が気に入ったりだとか、気に入ったブランドだったり、最後は直感で選んで頂くことになります。
各ブランドのアクティブインサレーションまとめ表
16種類を表にまとめてみました!
ブランド名をタップすれば各ブランドに飛べます!
ブランド | 製品名 | 価格¥ | 保温性 | 重量 |
---|---|---|---|---|
TNF | ベントリックスジャケット | 21,560 | ★★★☆☆ | 260g |
TNF | ベントリックストレイルジャケット | 18,480 | ★☆☆☆☆ | 130g |
TNF | アグロウダブルウォールライトジャケット | 49,500 | ★★★☆☆ | 295g |
TNF | フューチャーライトハイブリッドベントリックス | 47,300 | ★★★☆☆ | 335g |
MILLET | アルファ ライト スウェット II | 15,400 | ★★★☆☆ | 334g |
MILLET | ブリーズバリヤー トイ アルファ ダイレクト | 31,900 | ★★★☆☆ | 354g |
Patagonia | ナノエア | 33,000 | ★★★☆☆ | 318g |
Patagonia | サーマル・エアシェッド・ジャケット | 37,400 | ★★☆☆☆ | 235g |
MH | コアストラータフーディ | 28,600 | ★★★☆☆ | 322g |
ノローナ | リンゲン アルファ90 ジャケット | 19,800 | ★☆☆☆☆ | 180g |
カリマー | thermal zip up | 25,300 | ★★★☆☆ | 320g |
MAMMUT | Limmatquai Light Bomber | 44,000 | ★★☆☆☆ | 260g |
アーク | アトム LT ジャケット | 31,900 | ★★★☆☆ | 345g |
アーク | プロトン FL フーディ | 29,700 | ★★★☆☆ | 342g |
ファイン | ポリゴン2UL | 21,780 | ★★☆☆☆ | 200g |
mont-bell | U.L.サーマラップ ジャケット | 13,750 | ★★☆☆☆ | 229g |
★については勝手に雰囲気で決めさせてもらいました!
【THE NORTE FACE】アクティブインサレーション
おなじみ一番人気じゃね?
ってのはやっぱりノースフェイス。
とにかく製品数が多く、ゴア採用のハイエンドから、自社素材の案外安価な製品まで。
多くのユーザーに買ってもらえるよう、種類を多く取り揃えているのが良い所。
ベントリックスジャケット
保温 | ★★★☆☆ |
重量 | 260g |
中綿 | ベントリックス |
ノースのアクティブインサレーションでは、ベーシックな製品。
素材にはノースフェイスのVENTRIXというテクノロジー。
名前が商品名になっているほど、なるほど気合の入った製品ですね。
この素材は、シート状の中綿(インサレーション)。
スリットと呼ばれる切れ目が入っていることで、高いストレッチ性がウリ。
ノースフェイスはタイトなシルエットですので、いくらストレッチと言えどサイズ感には注意したいです。
保温性はほどほどに、通気性も高め。
使いやすさをそぎ落とす程でもない、バランス型といったところ。
ノース愛用者にとっての、アクティブインサレーション入門モデルですね。
ベントリックストレイルジャケット(ユニセックス)
保温 | ★☆☆☆☆ |
重量 | 130g |
中綿 | ベントリックス |
ランニングシーンの人体工学に基づいた素材を組み合わせて、パックを背負った状態でもつっぱり感が少ない仕上がりです。
THE NORTE FACE
ベントリックスのトレイルバージョン。
トレラン用のアクティブインサレーションです。
重量はベントリックスジャケットの半分。
保温性はかなりそぎ落としていると言えそう。
ベントリックスのストレッチ性をそのままに、ラン専用に背中の通気性等を向上しています。
ノース愛用者&ランを意識する人には、ビタ着製品と言えそう。
アグロウダブルウォールライトジャケット
保温 | ★★★☆☆ |
重量 | 295g |
中綿 | PrimaLoft Gold Insulation with Cross Core |
シェル | ゴアテックスインフィニアム |
中綿にはプリマロフト・ゴールド・ウィズクロスコア。
シェルにはゴアテックスインフィニアム。
「これでもかっ!」ってほど、贅沢な素材を使いまくった製品。
なんて?w
PrimaLoft Gold Insulation with Cross Core
(プリマロフト・ゴールド・ウィズクロスコア)
基本は中綿素材代表・プリマロフト。
内部にちりばめられているのは、エアロゲルという超絶ワガママ素材。
超断熱超軽量なのに、虚弱体質という扱いにくいことこの上ないクセモノ。
90年以上苦節・研究されてきた、そんなエアロゲル。
それを新技術にて、プリマロフトに入れ込んじまったのが、プリマロフト・ゴールド・ウィズクロスコアテクノロジーって訳。
要するに、すごい技術でできた、すごい素材が使われているよって話(笑)
そしてシェルにはゴアテックスインフィニアム(白ゴア)、しかも裏地も白ゴア。
モンベルレインだと、耐水性30000㎜に相当します。
ゴアですが、インフィニアムなのでストレッチ性も確保。
もはや場合によっては、ハードシェルなど要らないハイブリッド製品。
ただ、高えんじゃ
致し方ない。
インサレーションとシェルの両方が、他者から素材提供を受けているので。
シェルを使っているけど、300g未満という重量。
保温性はほどほどに、耐風性は高そうです。
位置づけとしては、アクティブインサレーション過ぎないインサレーション。
とにかく「高ぇけどイイモンが欲しい」場合に、選ばれるかもしれませんね。
フューチャーライトハイブリッドベントリックスフーディ
保温 | ★★★☆☆ |
重量 | 335g |
中綿 | ベントリックス |
シェル | FUTURELIGHT |
まーた新素材。
今度はシェルに、フューチャーライトという素材。
ノースの独自防水透湿素材らしく、防水性は優れているらしいです。
では他と何が違うと言いますと、防水透湿素材のくせに、通気性が他の20倍と。
実は最近は、「透湿性だけでなく通気性」がトレンド。
歩いても歩いても、換気するように湿度が消えそうね
逆に言えば、厳冬期の稜線にはハードシェルが必須でしょうね
防水性と通気性という、一見相反しそうな機能を総取り。
まさに本質、着っぱなしを実現するであろう、完璧なるアクティブインサレーションですね。
価格は目をつむらなければ(笑)
【MILLET】アクティブインサレーション
ロゴがいまいちだから?
Patagoniaやアークほどの熱烈ファンがいない印象。
それでも実は、素材開発だとか製品の機能性は頭一つ抜けていると思っています。
アミアミインナーだとか、透湿性50,000gだとかの投入で、ザックメーカーとしての立ち位置からシェアを広げてきたイメージです。
機能から考えても、価格は良心的。
個人的には一番ねらい目ブランド。
アルファ ライト スウェット II
保温 | ★★★☆☆ |
重量 | 334g |
中綿 | ポーラテック®アルファ® |
見た目通り、着っぱなし前提。
価格も含め、非常に丁度良いミドルレイヤーでございます。
使われるのは「呼吸する中綿」とさえ言われる、超通気系インサレーションであるポーラテックアルファ。
最低限の中綿に、やわらかい質感の表裏地。
着用してみましたが、なかなか柔らかで気持ちが良い。
ちょっと注意点として、ミレーの割には肩幅がタイトにできています。
僕は肩幅広めなのでミレーを気に入っていますが、ノースやパタゴニアを普段から着れる人は問題ありません。
お財布にも優しい、着っぱなしジップ無もあります。
ブリーズバリヤー トイ アルファ ダイレクト ジャケット
保温 | ★★★☆☆ |
重量 | 354g |
中綿 | ポーラテック®アルファ®ダイレクト |
個人的大本命。
呼吸する中綿「ポーラテックアルファ」の亜種が、アルファダイレクト。
なんといっても裏地剥き出し。
フリースにも見えますが、分類上インサレーション。
フリースよりも、ファサファサしていて密度は疎と言ったところ。
通気性は高いですが、重量は300g以上。
保温性を落としすぎない、アクティブインサレーションです。
ポーラテックから素材提供を受けているのに、先ほどのノースフェイスより安いのが魅力。
防水性能は要らねえ!
インサレーションに特化してくれていいから、価格を抑えてくれ!
そんなニーズにぶっ刺さりなのが、ブリーズバリヤー トイ アルファ ダイレクト ジャケットですね。
【Patagonia】アクティブインサレーション
自社素材をしれっと使っていることが多いパタゴニア。
それでも素材へのアレコレアピールは弱め。
信頼だとかブランド力だとかで、十分勝負ができちゃうのでしょう。
何てこと。
ナノエア
保温 | ★★★☆☆ |
重量 | 318g |
中綿 | フルレンジ・インサレーション |
パタゴニアには、ナノパフ・マイクロパフ・ナノエアの化繊3兄妹がいます。
うち通気性担当、いわゆるアクティブインサレーションなのが、三男坊のナノエア。
重量 | 特徴 | |
---|---|---|
マイクロパフ | 303g | 超軽量 |
ナノパフ | 337g | バランス |
ナノエア | 318g | 通気性 |
ぱっと見スペックは、そう変わりありませんね。
使われているのが「フルレンジ・インサレーション」と言われる、パタゴニア独自の中綿。
よっぽど評判の良い、ナノパフのアクティブインサレーション版です。
パタゴニアユーザかつ、ナノエアのニーズにハマれば、満足感が得られることは間違いなしですね。
ジャケット(フードなし)で318gと、中綿としてはそこそこ充実。
アクティブインサレーションとしては、アクティブ過ぎない入門編といったところ。
フード付きもあり。
サーマル・エアシェッド・ジャケット
保温 | ★★☆☆☆ |
重量 | 235 g |
中綿 | プルマフィル・インサレーション |
個人的に、勝手に化繊3兄妹から外してしまったのが、サーマル・エアシェッド・ジャケット。
なんせレディースが無いので、メンズ版しかありません。
使われているプリマフィル・インサレーションは、マイクロパフにも使われる、超軽量インサレーション。
通気性というよりも、軽さに対する保温性の高さを突き詰めました。
軽さゆえに保温性がほどほど。
それゆえに分類上、アクティブインサレーションに位置づけられているイメージです。
パタゴニア公式サイト ウィメンズ・サーマル・エアシェッド・ジャケット” target=”_blank” rel=”noreferrer noopener”>サーマル・エアシェッド・ジャケットを公式サイトで見る(レディース)
今まで紹介してきたように、通気性にこだわった印象はありません。
逆に言えば、軽量&保温ついでにアクティブインサレーションが体感できる。
価格の気になるパタゴニアにしては、案外理にかなった穴場的なウェアだと思っています。
あとなぜか、メンズだけ高いです(笑)
【マウンテンハードウェア】アクティブインサレーション
ネジのロゴが非常にかわいい、おなじみのブランド。
アメリカンなので、サイズもでかめなことに注意をしたい所。
シェル素材に関してはなかなか面白いものを出すことが多いですが、ミドルレイヤーはどちらかというと保守的。
コアストラータフーディ
保温 | ★★★☆☆ |
重量 | 322g |
中綿 | プリマロフト |
マウンテンハードウェアのアクティブインサレーションはコレのみ。
というより、後は厚手のインサレーションのみで、これもそこまでアクティブ過ぎない部類。
素材にプリマロフト、重量はそこそこ。
信頼のおける、非常にベーシックなヤツと言ったところ。
比較対象は、パタゴニアのナノエアでしょうか。
差別化するなら、プリマロフトというお得感と、タイト過ぎないシルエット。
中にインナーを着やすいですね。
価格もナノエアより良心的で、個人的にはネジのロゴも結構好き。
【ノローナ】アクティブインサレーション
ジャックスパロウ的というか、盗賊?海賊?的な横顔のブランド。
そんなに見ないが、アーク並みに高いよなぁと。
そんなノローナはノルウェー発。
物価だとかの問題があるのでしょうか?
リンゲン アルファ90 ジャケット
保温 | ★☆☆☆☆ |
重量 | 180g |
中綿 | ポーラテック®アルファ®ダイレクト ポーラテック Power Dry |
ベースを超通気インサレーションの、アルファダイレクト。
汗の多い脇腹等を、更に薄手の素材が使われるハイブリッド系。
もはやここまでくると、インサレーションというよりフリースに近い部類。
薄手の割には結構な価格なのがイタイところですが、これでもノローナにしては安い方。
よほどこの横顔に気に入るところが無ければ、手を出しにくいブランドですね(笑)
【カリマー】アクティブインサレーション
リュックやポーチのイメージ強めのカリマー。
価格帯はそこそこ良心的であり、ここでもそれを発揮してきました。
目立ちはしませんが、デザイン性も街に溶け込みやすいので、ここから検討するのもありかもしれません。
thermal zip up
保温 | ★★★☆☆ |
重量 | 320g |
中綿 | Octa® ロフト |
なかなか目立たないカリマーですが、コイツもなかなかすごい奴なんですよ。
使っているのはオクタという素材。
帝人フロンティア株式会社という、1869年創業の日本の繊維メーカーの新素材でございます。
また新しい素材が出てきましたねぇ。
これまた凄いんよ
「ちくわぶ」を攻撃的にしたような、雪の結晶のような、ウイルスのような・・・
とげとげだし、中空洞だし。
良く作ったよなぁ
参考サイズが10μm(0.01㎜)とのことで、なんとまあとんでもない形状。
密集させると、すごさが際立ちます(笑)
隙間の多い形状がデッドエア(保温性)を、広い表面積が高い速乾性を生み出します。
話をカリマーに戻してこのインサレーション、裏地剥き出しにオクタを使っています。
見た目はカリマーらしく控えめ。
実はヤバ目の素材を使った、街着としてもイケそうなアクティブインサレーション。
【MAMMUT】アクティブインサレーション
お高いマンモスのイメージ。
そしてやっぱり高かった。
ちなみにインサレーションのラインナップは弱く、目立つものはありませんでした。
クライミングメーカーだからでしょうか?
Limmatquai Light Bomber Jacket
保温 | ★★☆☆☆ |
重量 | 260 g |
中綿 | ポーラテックアルファ |
マムートのアクティブインサレーションはこれだけ。
ここまで来たらもはや説明不要かもしれませんが、「呼吸する中綿」のポーラテックのアルファです。
割引価格になったりしていますが、定価44,000円という流石マンモス価格。
到底手が出ません(笑)
比較するとしたら、ミレーのコイツ。
使っているのは、同じくポーラテックのアルファ。
いかにミレーが、コスパに優れているかが分かりますね(^^;
【アークテリクス】アクティブインサレーション
黒い・高い・カッコいいのイメージしかないアークテリクス。
山で見かけるというより、都会の人が街着として羽織っている印象が強いです。
そんなアークテリクスのインサレーションは、意外にもそこまで高くありません。
案外ねらい目なのかも。
アトム LT ジャケット
保温 | ★★★☆☆ |
重量 | 345g |
中綿 | コアロフト |
中綿はコアロフト。
アークテリクスの独自インサレーションです。
定番インサレーションが、アトムジャケットにして、それのLT(ライトウェイト)版。
定番のアクティブシェル版&独自素材。
比較対象は、もっぱらパタゴニアのネオエアシェルでしょう。
ミレーやカリマーのことを思うと高いですが、アークテリクスにしては良心価格。
(品切れ価格注意)
アークの黒ジャケットが欲しいのならば、ハードシェルより出番が多そうなコイツが、案外穴場のようにも思えます。
プロトン FL フーディ
保温 | ★★★☆☆ |
重量 | 342g |
中綿 | Octa® ロフト |
さっきのアトムとほぼ同じクラスにして、素材に違い。
中綿はオクタロフトなので、TEIJINのちくわぶテクノロジーに興味があればコチラと言ったところ。
シェル素材には「プロトン」と呼ばれる、耐摩耗性に優れたソフトシェル系素材を使っているらしく、分類としてはクライマー用アクティブインサレーション。
とはいえ中綿はオクタロフト、シェルは耐摩耗性強化、重量は同等。
定番はアトムですが、お得感はこちらのプロトンLTですね。
【ファイントラック】アクティブインサレーション
デザイン性は二の次に、とにかく機能を重視しまくってる会社。
特に速乾や撥水系に関しては、激押ししている印象です。
ポリゴン2UL
保温 | ★★★☆☆ |
重量 | 200g |
中綿 | ファインポリゴン(2枚) |
素材開発に勤しむブランド、ファイントラック。
またまた新しい素材が出てきました。
ファインポリゴンは、他とは違うシート状の中綿。
ノースフェイスのベントリックスとも違う、なんだか和紙のような中綿です。
手触りはちょいとシャカシャカしており、好みが別れそうな所。
利点としては、圧倒的濡れへの強さ。
ファイントラックらしい、機能に特化したマーケティング戦略ですね。
代償というのか、宿命というべきか。
見た目がそんなにアレなのがアレでございます。
とはいえ重量に対しての保温性、価格面的にもありがたい存在。
【mont-bell】アクティブインサレーション
コスパ重視の最後の砦。
最終的にここに行きついてしまうことが多いのですが、アクティブインサレーションの場合はそうでもないかもしれません。
個人的にはそこまで、モンベルからの気合は感じ取れませんでした。
U.L.サーマラップ ジャケット
保温 | ★★★☆☆ |
重量 | 229g |
中綿 | エクセロフト |
貧b、いえ
我々の見方、モンベル様を最後にご紹介。
中綿素材はモンベルの独自素材の、エクセロフト。
中空繊維の中綿なので、TEIJINのオクタに及ばずといった印象。
それでもやっぱり、価格的に大健闘
見た目がアレなのはアレ
おん?
何が言いたいんですか?
まとめ
ブランド | 製品名 | 価格¥ | 保温性 | 重量 |
---|---|---|---|---|
TNF | ベントリックスジャケット | 21,560 | ★★★☆☆ | 260g |
TNF | ベントリックストレイルジャケット | 18,480 | ★☆☆☆☆ | 130g |
TNF | アグロウダブルウォールライトジャケット | 49,500 | ★★★☆☆ | 295g |
TNF | フューチャーライトハイブリッドベントリックス | 47,300 | ★★★☆☆ | 335g |
MILLET | アルファ ライト スウェット II | 15,400 | ★★★☆☆ | 334g |
MILLET | ブリーズバリヤー トイ アルファ ダイレクト | 31,900 | ★★★☆☆ | 354g |
Patagonia | ナノエア | 33,000 | ★★★☆☆ | 318g |
Patagonia | サーマル・エアシェッド・ジャケット | 37,400 | ★★☆☆☆ | 235g |
MH | コアストラータフーディ | 28,600 | ★★★☆☆ | 322g |
ノローナ | リンゲン アルファ90 ジャケット | 19,800 | ★☆☆☆☆ | 180g |
カリマー | thermal zip up | 25,300 | ★★★☆☆ | 320g |
MAMMUT | Limmatquai Light Bomber | 44,000 | ★★★☆☆ | 260g |
アーク | アトム LT ジャケット | 31,900 | ★★★☆☆ | 345g |
アーク | プロトン FL フーディ | 29,700 | ★★★☆☆ | 342g |
ファイン | ポリゴン2UL | 21,780 | ★★☆☆☆ | 200g |
mont-bell | U.L.サーマラップ ジャケット | 13,750 | ★★☆☆☆ | 229g |
もう一度表を載せてみました。
最コスパ
やっぱりモンベルに落ち着きますね。
そこそこ保温性があるタイプでは、唯一の1万円台という破格。
デザインだとかブランドだとかはこの際目をつむりましょう(笑)
保温性が欲しいのなら
シェル素材を採用しておらず、最も重量があるのがミレーのアルファダイレクト。
ミドルレイヤーに特化したこの子が、おそらく最も保温性にたけています。
使っている素材に抜かりはないため、通気性も抜群と考えると、汗冷え厳禁&気温も低い厳冬期にもってこいと言えそう。
最バランス
ノースフェイスという間違いのないブランドであり、見た目も非常にまとまりがあります。
重量、保温性、価格的に最もこれがバランス取れていると言えそう。
独自素材を使っていることから、大きくコストカットできているのが理由でしょうね。
いっそアークもあり
普段は高くて買えないアークも、ミドルレイヤーは手が届きそう?
個人的には、アトムよりプロトンのほうがコスパは良いと思われます。
フード付きだしソフトシェル素材なので、街着としてガンガン使っても劣化が起きにくいでしょうし。
快適な登山をゲットしませう
数年前から流行ってきているので、だんだん各ブランドの新製品も落ち着いてきました。
方向性が固まってきた感じかな?
いずれにせよ、汗冷え厳禁だとか言われながらも、今までのレイヤリングはちょっと不快なところがありましたね。
技術向上や新素材の登場で、ウェアはどんどん快適になっています。
僕も知識をアップデートし、より快適な登山を手に入れたいなと思っている所存でございます。
では、
ここまで読んで頂いた方、ありがとうございます!