【2024年徹底解説】GORE-TEX系の防水透湿素材11種を比較してみました

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GORE-TEX、○○テック、○○ベント、、、

防水透湿素材は色々ありますが、混在して良く分からない状態になっていると思いますので、○○テック系11種類を比較してみました。

そんでもって今回は直感的に分かりやすいように、サムネにあるような感じでパラメータにしてみました!

ここでの情報は、超絶詳しい山と道ラボさんの、レインウェア解説を結構参考にさせていただいています!

目次

防水透湿素材とは?

防水透湿素材は、防水するけど透湿する素材の事。雨は防ぐけど、蒸れないっていうやつですね。

という基本的な事、調べればどこにでも書いてあるので、まずは簡単に解説してきます。

ナイロンとナイロンに挟まれる

防水透湿素材は、これらレインウェアそのものを指してはいません。

表面はただのナイロンであり、裏地も多くがただのナイロンです。もちろん表面は撥水加工がされていて、丈夫にするために密度も高く編み込まれています。

このeVentの図が分かりやすいです!

防水透湿素材はどこにあるかというと、このナイロンとナイロンの間に挟まれています。

なので基本、レインウェアのラミネートをめくるなどしないと、普通は見えません。

今回はこの真ん中の素材のお話です!

水は通さないけど、水蒸気は通す

とりあえず簡単な仕組みとして、水の紹介から。

水には表面張力というのがあり、分子同士はまとまろうとします。肉眼レベルでは分かりませんが、分子レベルで言えば水は結構大きい分類です。

水蒸気は一個一個が小さいです。

ですので防水透湿素材は、分子の大きい水は通れないけど、分子の小さい水蒸気は通すという仕組みらしいです。考えた人凄い!

風は通さないけど、空気は入れ替わる

ゴアテックスを代表とする防水透湿素材は、風を通さないから防寒着としても重宝しがち。でも実は、空気を通そうと思えば通るのですよ。

ゴアテックスのジャケットを水に沈め、丁度てるてる坊主を作るみたいに中に空気を閉じ込めます。それをギュッとつぶそうと圧力をかけると、実は空気は漏れていきます

ですのでゴアテックスは空気を通さないイメージですが、実は空気の分子というのはちゃんと通るのですよね。

あくまで圧力が必要なので、風なんかは防ぎますし、このシステムが丁度良いのだと思います!

では、続いてメインの、防水透湿素材について解説を始めます!

防水透湿素材の内訳

防水透湿素材は各メーカーが付けた名前のが沢山ありますが、実は大きく分けると4種類になります。

防水透湿素材の内訳
  • ePTFE
  • 疎水性多孔質PU
  • 親水性無効室PU
  • ナノファイバー

聞きなれない方にとっては既に意味が分からないと思いますが、ここは頑張って理解した方が良いと思っています。

逆に言えば、この4種類をハッキリさせてしまえば、今後はもう大丈夫。自分に合った防水透湿素材が選びやすくなるはず!

ちょっと難しい内容になりますが、頑張ってください!

ePTFE(テフロン系)

ePTFEっていうと難しくなるので、テフロン系でいいです。でもって、=ゴアテックスで2024年までは良いと思います。

ePTFE=テフロン系=ゴアテックス

ePTFEは延伸ポリテトラフルオロエチレンの略。

e=伸びる(エクステンド)
PT=ポリテトラ
FE=フル…

ようするに、伸びる感じのポリテトラです。意味が分からないとおもうので、伸びる丈夫なテフロン素材でOK。

ゴアの創設者である、ボブ・ゴアさんが、どうにかこの強い素材を加工したいと思っていたのですが、上手くいかず。ある日思い切って伸ばしてみたら、意外と加工できることに気が付きます。

テフロン系なので水を弾くし丈夫だし、ええやん?ってなったので、ああしてこうしてゴアテックスの誕生

これがざっくりしすぎたゴアの誕生秘話です(笑)

で、上手いことそれを加工して、今日のゴアテックスに至ります。

テフロンと言えば皆さん何を思い浮かべますか?

フライパンですよね。ええ、丈夫です。熱にもあれだけ強くなる素材ですので、それはもう非常に強力で、耐久性も高いです。本来の目的は「弾く」です。

弾く素材を先ほどの「水と水蒸気の分子サイズ」の丁度のサイズに変形させると、水は通さず水蒸気を通すという両方の特性を持った生地が出来上がります。

だからゴアテックスは防水して、透湿するのですが、テフロンなのでちょっと硬いゆえに、シャカシャカするのだと思います。

テフロンなので丈夫で長持ちってのも、イメージとピッタリです。

ですがちょっと問題がありまして、フッ素化合物ゆえに規制対象になりつつあるのですよね。

代わりの素材として、ePEという素材に変わるとのことで、おそらく2025年の欧州規制の後にはePTFEを使用したゴアは消えているかもしれません。

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