2024年4月にInsta360からX4が発表され、ハード面で最も変化した点が「新レンズガード」ではないでしょうか。
個人的にあまり好みでは無かった、X3やONE RSのレンズガードですが、意外にも多くのユーザーに支持されていたのが「旧レンズガード」でした。
それが今回X4になって劇的進化を果たし、かつカメラに標準装備されるという超絶サービス精神のInsta360。
そんなレンズガードに着目し、メリット・デメリットに触れつつ紹介していこうかと思います!
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結構人気だった、Insta360のレンズガード(レンズカバー)
まず前提として、X3のレンズガードは結構人気があったみたいです。
というのも、去年2023年になり目にする機会が増えたと感じるInsta360の360度カメラなのですが、結構多くの方がレンズガードを使用していました。
もちろん個人的に見かけた100人に満たない人数ですので、N数に欠けることはご了承ください。
それでもGoogle検索にて、「Insta360 レンズカバー 必要か」などの検索履歴が残っていること。当サイトのレンズカバーについての考察記事のPV数を見て取るに、興味があるユーザー数まではそれなりに多いようでした。
そして従来のレンズガードに関しては、粘着タイプでしたので、コレが個人的には問題だったのです。
次に、従来のレンズガードのデメリットを話します。
【本音のデメリット】正直僕は嫌いだった…
Insta360は好んで使っていましたし、アクセサリーの種類の豊富さは感心します。
それでも僕は、レンズガードが好みではありませんでした。
理由は以下の3つ。
- 水中に入れられない
- 結露する
- たまに存在を感じる
順に触れていきましょう。
水中に入れられない
まず、致命的な弱点です。
RSなら5m防水、X3なら10m防水という優秀な耐水性能を持つInsta360のカメラですが、レンズガードは非防水。
もちろん水中は屈折することを考慮すると、どうせX3には水中の専用ケースが必要になるのですが、それでも非防水はデメリット。
というのも、短時間の着水は往々にしてあるからです。
例えば水中に飛び込む場合、サーフィンをする場合、渓流釣りでちょっと水中の様子をシングルレンズで撮影する場合、、、
Insta360は陸上と水中を切り替える場面が結構想定されるのですよね。
しかもそのような使い方こそ、Isnta360の本領発揮みたいなことまで言えます。
そこで非防水の粘着式レンズガードの場合、レンズとガードの間に水が浸入し、まー長いこと乾きません。
その日、数日後に使いたい場合、強力な粘着を剥がして乾かすしかありませんでした。
これでは水陸両用ではないよねっていう状態でした。
結露する(らしい)
僕は体験しませんでしたが、レンズガード内が結露するという意見もありました。
理屈は良く分かりませんが、レンズガード内に湿度の高い空気が入っていた場合に起こりそうですね。
後は湿度の高い屋外などで、内部に高湿度の空気が浸入(空気は隙間から容易に入る)。それに加えて天気が良かったりすると、多分二重構造の中身が温められます。
この温度差で結露したりするかもしれませんね。
いずれにせよ、一度結露した内部はなかなか乾きません。
たまに存在を感じる
あとはたまに存在を感じることでしょうか。
そこまで嫌に感じるわけでは無かったですが、破損の危険が少ない場面では出来るだけ画質が良い方が良いですね。
アクション中の接触リスクと画質の一部劣化がトレードオフといった感じでした。
ではここから本題です!
そんなデメリットも多かったInsta360のレンズガードですが、X4になって神アプデのテコ入れがありました。
【X4新設計】レンズガードが神アプデ
Insta360は自社に足りないと思う事を改良することが大好きです(多分)。
今までの傾向からしても、サポートを充実してきたり、アプリは年に何度もアップデートを行い、製品からサービスまで全てを使いやすく改善する癖みたいなものがあります。
で、今回はレンズガードにテコ入れという訳ですね。
旧製品と違いを見ていきましょう。
【何よりも】回すだけの簡単ロック
一番の違いは「着脱可能」になった事です。
しかも「クッ」っと時計回しにロックするだけの簡単着脱。
コレで従来のデメリットのほとんどが解消されることに。
水没→外して拭けば良い
結露→外して拭けば良い
画質→不要な時は外せばよい
使う場面や接触リスクの大小によって、付けるか付けないかを選べるようになりましたね。
標準装備
そしてそのレンズガードが、嬉しいことに標準装備となりました。
しかも後述する「プレミアムレンズガード」が別売り販売されているのに、標準装備を付けてくれているという。
Insta360 Careによる売り上げも減らしそうなのに。
自社アクセサリーの売り上げをどう考えても減らすにもかかわらず、X3には無かったレンズガードを付けてくれるありがたみ。
実質X3とX4の価格は差は、3,000円以上穴埋めされた感じですね。
透明度が高い
当たり前ですが、透明度は高いです。
これは見ていて気持ちよいというか、触っててスゲーなー、って思う感じですね。
デメリット
それでもレンズガードにデメリットがあるのも確かです。
レンズにキズというリスクと共に居るのなら、付けていないに越したことはありません。
スッキリ縦長シルエットがIsnta360のカメラの良さでもあったので、レンズガードを付けると存在感を感じますね。
別売りのレンズキャップや、付属のカメラポーチにはちゃんと付けたままで入るので、その辺りはご安心を。
プレミアムレンズガード
先ほど少しだけ触れたのですが、X4にはプレミアムレンズガードという別売り商品が売られています。
何が違うかというと、こちらはガラス製。
強化ガラスを採用し、透明度が高く鮮明な映像を実現します。
とされています。
触った感じもコチコチと、確かに標準レンズガードよりも反応が違う気がします。
で、この強化ガラスが必要なユーザーって誰だ?と思ったのですが、おそらくマウンテンバイクとかオフロード系の人達でしょう。
旧レンズガードの素材は、ポリエチルメタクリエートと呼ばれる、要するに「アクリル」ですね。
ぶつけると傷が出来ました。
マウンテンバイクでハイスピードで駆け降りる、オフロードバイクや四駆車で走行するなどの撮影では、こういった強化ガラスが重宝されるでしょう。
通常の撮影で、不意の事故予防のためにレンズガードを用いる場合は、おおむね通常のレンズガードで良いと感じています。
というのも、標準レンズガードのほうが若干スマートに出来ています。
レンズガードを別で付けた場合でも、結構差が分かるくらいには、プレミアムレンズガードは存在感があります。
もちろんレンズキャップはプレミアムレンズガード対応。
いずれにせよ、標準レンズガードがX4に無料でついてくるというのは、いかにありがたいことかが分かりますね!
レンズガードのメリット
最後に、X4に新レンズガードがあることに対しての、僕なりに感じるメリットを触れて終わりますね。
- Insta360 Care の費用削減
- 絶対的な安心感
- 危険な時だけ使える
- 実質結構お得
Insta360 Care の費用削減
まずはInsta360 Careの費用削減になると思っています。
1年につき本体価格の10%を追加注文することで、物理的にぶっ壊しても保証が効くという、最も気持ちにゆとりを持てるものです。
ちなみに僕が最初に買ったONE RSは、酷使したために1年以内にレンズにキズが入りました。
入った方が良かったかもと、今になると思いますね(笑)
レンズガードがあれば、レンズそのものに対しては破損を防げるので、Careに加入しようか迷っていた方には朗報かもしれません。
絶対的な安心感
もう一つ、絶対的な安心感ですね。
レンズにキズが付くことをビビッて、ローアングル撮影が出来なかったり、被写体にゴリゴリ近づいて撮影することを避けてしまっては持ったない。
グッと寄って足元から撮影したり、地面スレスレのローアングルで撮影するのもカッコいいのが360度カメラですので、安心感の中でより攻めた撮影をして欲しいものです!
危険な時だけ使える
あとはやっぱり、使わないときはしまっておけるという事ですね。
ポーチにはそれらしき専用ポケットがついていましたので、ここに入れておけばいつでも使えます。
SDやバッテリーもギリ入りましたが、レンズガードが多分一番正しい使い方かな?
便利です。
実質結構お得
X3 | X4 | |
---|---|---|
初期価格 | 68,000円 | 79,800円 |
レンズガード | 3,150円 | 無料 |
X3の初期設定価格と比較すると、X4は1万円以上の価格高騰となりました。
これはX4のポジションが、X3の後続機ではなく、グレードアップしたX3という立ち位置によるものと考えられますね。
2年で物価も上昇、酷い円安になりながらも、ギリギリこの価格を保ったと思うとホッとします。
それでもレンズガードの通常価格が3,500円でしたので、セール時3,150円の価格で計算しても、X3は実質71,150円になりますね。
X4との差額8,650円、1万円以内という考え方もアリっちゃアリです。
新レンズガードは秀逸だった
結局のところ、X4になってレンズガードは標準装備になり、着脱可能になったという良アプデをしました。
これにより、今まで攻めた撮影がしにくかったユーザーも、より挑戦的な撮影に手が出せるように。
水辺で活動するユーザーにとっても、これはありがたい進化ですね。
X3はもちろんほぼ完成された360度カメラとなっていますが、X4はより使いやすい360度カメラとして、この二つが現在の360度カメラ市場におけるトップ2であることは間違いなさそうです。