ピピッ
…
朝4時
今日は午後から雨予報なので、降らないうちにガッと進みたい。
早々と道の駅を後にします。
ここから先も昨日と同じ、小さな町と何も無い道の繰り返し。
町と言ってもほとんど変わらぬ、北海道内陸の田舎町。どこを見ても似たような景色、沢山見てきた。
看板効果?
とある道の駅で大学生とであう。
広島大学の3人組が話しかけてくれた。
登山にも興味があるとの事で、ブログも見てくれるようだ!
彼らも夏休みで北海道を旅している。
ここにきて実感したことだが、看板効果が凄い。
昨日からちょくちょく話しかけてくれる人が増えているのだ。
人と関わりたいのなら、でかでかと宣伝した方がいいのだなと実感。
アイラブユーと狂ったメロディ
美深町にはセブイレがある
それがどうした?となるだろうが、ここ600kmほどセブイレは愚か、ローソンすらもありゃしない。
…現金をください。
そう思いながら、無くなりゆくお金にひもじさを抱いていた。
カードがあるのでコンビニ支払いは可能だが、ローカルスーパーや道の駅等で、カードが使えないと困る。
美深町は神なので、600㎞ぶりのセブイレにて無事、2万円を確保。
ブルジョアに昇格した僕は、美深町にアイラブユーを歌いました。
と、走っていたら変な音楽が。
町内全体にかかるラジオから、狂ったアイドル的な歌が流れてくるのだ。
…この街、狂ってやがる
ふと懐かしく思う、作業療法士という仕事
セイコーマートでいつものように弁当を食らっていると、おばあちゃんが話しかけてくれた。
蛾の話、息子の話、旅人の話…
どんどん変わるのでニコニコしてハイハイ聞いてるだけである。
そうしてひとしきり喋ったら行ってしった。
どこのおばあちゃんも大抵そうだが、誰かと喋りたいんよね。
このおばあちゃんは息子が本州の言ってしまったそう。
1人でさみしかったのだろう、ここで元リハビリ氏のコミュ力が活きた。
ひとしきりおばあちゃんのたわいも無い話しを聞き、ちょっと作業療法士時代を懐かしく思った。
(忙しい時は喜んで聞けないよ!笑)
地名の話
北海道では変な地名が多い。
理由はどれも、アイヌ語からちなんでいるからだ。文字を持たないアイヌ語がカタカナで表現され、それが感じに直されている。
今日通った美深はピウカ(石の多い所)
今は知っている音威子府は、オ・トイネ・プ(河口が濁っている場所)となっている。
自転車だと、次の町まで何kmだー、とか、ずっと気にして走るので、地名にも違和感を覚えやすいし、愛着も湧きやすい。
地理と町の細かな雰囲気まで感じるのは、自動車では感じにくい、自転車の利点だろう。
たまには贅沢させろっ!
さて、雨も強くなってきたので本日はこの道の駅に一泊させていただく。
隣には焼肉屋があるので、米をたくか焼肉屋に入るかずっと悩んだ。
そして発狂する。
「たまには贅沢させろっ!」
ビールまで頼んでしまった!!♡
実は一人焼肉は初めて。ヒトカラや一人焼肉の前に、単独登山・一人旅・ソロキャンプである。
セセリはプリプリ、ジンギスカンはとっても柔らか。ビールは(ry
「!!!!!!!!!!!♡」
ヒトリでも思わずうなる。
これだけ食べて1900円。焼肉屋しべつ、恐るべし!★★★★★
大地が寝床
さて、ビールは飲んだ、雨が降っている。
道の駅でどう寝ようか、、、
実はもう決めている。
稚内で出会った若者が残した言葉「大地が寝床」
彼は駅にレジャーシートをひき、寝る。
実にクレイジーだ。
僕もクレイジーの片鱗を味わってみよう。
張り出した道の駅の屋根下にマットスタイルだ。
おやすみなさい。
………
バササササササ!!
「!!!!?」
蛾だ。
北海道で現在大量発生中の、モスラのような蛾だ。
10cmほどある。キモイ
「逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだッ…!」
「…逃げます!」
無理です。
「無理だ無理だ無理だっ!!!!!」
室内のベンチに、しっぽを巻いて簡単に逃げ込む。
こんなんじゃアバウトドア失格だァ
2022.8/31
走行距離:114㎞