ンゴーーーーーン！
四国というのは、やたらと朝の鐘がデカい笑
まあいい、二度寝をカマしていた僕への良い鉄槌さ。
最後のベンチ泊も、それなりに快適に眠れた。
綺麗に戻して、感謝をします。
道の駅には砂に埋まりかけているパンダ達が。
ｹﾃ…ﾀｽｹﾃ……
ｵﾆｲﾁｬﾝ…ﾂﾗｲﾖ…
パンダたちの目は死んでいたw
斬新なスタイル
今日は野営だったこともあり、早い時間からスタートできた。
午前中のうちに距離を稼ごう。
徳島に入ってからというもの、やたらと坂が多い。
けれどもこの脚、確実に強くなっている！
四国入りしてからの調子の良さは、気のせいではなかった。
さすがに何度も坂を超え続ければ、ちょっとした坂では動じなくなってきた。
それよか、坂が恋しくなっているのには驚いた。
ヒルクライマー達の気持ちが分かり始めていたのだ。
朝ごはんに立ち寄ったのは、食堂「宝」。
なんとメニューは勝手にオススメされた「卵焼き朝食」。
「ごめんねお兄ちゃん、これしかないけどいい？」
これが第一声。
後に聞いたが、他にも作れたそう笑
コスパがいいのを勝手にオススメするという、実に斬新で新しいスタイル。
お値段は700円と、安いとは言えない。
だがお母さんの人の良さと、一つ一つ素朴だが美味しい小鉢たち。
ここで心とお腹をしっかり満たした。
煩悩・強欲ラッパートラベラー
全ての峠を越え、坂を下る。
するとなにやら怪しい自転車が目に入った。
旅人や！！
実に北海道ぶりの新規チャリトラベラー。
だが何か様子がおかしいのは、この時点で気がついていた。
乗っている機械がクソボロなのだ笑
ハンドルはママ、ぶら下がる荷物。
サドルに挟まる水、カゴにはイワタニのカセットコンロ。
フロントギアはおろか、変速機なし。
ねえ、これママチャリの中でもいっちばんヤバイやつ。
ねえ、バカなの？（リスペクト）アホなの？（リスペクト）変態なの？（リスペクト）
そんないまにもスクラップされそうな自転車を回すのは、消防士時代からの根性だという。
そのハードメンタル、実にリスペクト。
実は彼、旅人ラッパーらしく、TikTokのライブ配信、路上ライブで稼ぎながら旅をしている。
また面白いジャンルを組み合わせたものだ。
YouTube、TikTokで売名し、将来は3億の家を建てるとの事。
おっとバカにしてはイケねぇぞ？
望んだ未来にならないかもだが、望まなきゃ未来は変わらねぇ。
金は欲したものにしか遊びに来ねえんだ。
全く旅人ってのは、面白いことを考えている人しか居ないもんだ。
全旅人の夢が、いい方向へと人生を導いて行ってくれることを願う。
もちろん僕も含めてな！
じゃねえと誰かがシラケちまう！
3億の家が建ったら、僕を招待してもらうんだ笑
片桐さん
さて、お目当ての徳島市まで無事到着。
フェリー待ちまで塩けんぴをかじります。
やっばい美味い、とまらない。
フェリーの待合室に「ボリボリボリボリボリボリボリボリ…」
塩けんぴの香ばしい音が鳴りやみません。
あまり食べると、今日の晩御飯がわやになってしまうわい。
フェリーに乗って四国を出ます。
何度目のフェリーだろうか？
旅を開始してから、何度も乗った船。
数えてみたら、10回目だ。
その度にこうして写真を撮ってウロウロしている。
四国は短かったが、ここでも沢山の出会いと再会があった。
結局日本のどこにいても、旅人は愛される存在なのかもしれない。
今はそのステータスを、存分に楽しもう。
和歌山に到着するころ、和歌山県議員の片桐さんから連絡が。
どうやら居酒屋で、7時から田中亮太で予約してくれているそう。
20:30の片桐さん到着まで、僕が1人で頂くことに。
ふははははははは
旅人の胃袋を舐めてはいけない笑
そう書きつつも、内心贅沢をしていいものかと少々緊張していた笑
なんにせよ、高知市で30分ほど話しただけだ。
片桐さんが到着する。
再会の緊張など吹き飛ばす、おおらかさとエネルギーを持っていた。
聞くと片桐さん、20代の頃に海外一人旅をしまくっていたそう。
やはり、ビッグになる人は大抵何かやっている。
殻を破った人間が、こうして大きな人へと成長していくのだろう。
25ヶ国を回ったそうな。
とはいえ話す内容は、別段特別なものではなく、たわいも無い笑い話が大抵。
気取らない、そんなマインドを持った大きな人間に、僕もなりたいと思ったかな。
片桐さんとはここでお別れ。
と、そのまま河川敷で寝るはずだったのだが…
かくかくしかじか、居酒屋の料理長に拾ってもらえることに笑
結局2時まで喋ってしまい、そろそろ体力がやばいので、おやすみさせて頂くことに…
走行距離105km
東洋町▶和歌山市
