テアラロアが気になっている人に向けて、良いところと、イマイチなところをまとめました。
そりゃ経験としては良かったし、行って良かったと思っています。
が、思っていたより内容は微妙で、特にリラックスした気持ちになりにくかったのが、個人的にはネガティブポイントかな。
完全主観でしかないんですが、良いところと、イマイチだったところを、ブツブツとまとめていきます(笑)
よければ参考に。
良いところと、悪いところ
いいとこ
- ニュージーランドにお腹いっぱいになる
- Hut泊が楽しみ
- 自然がデカイ、景色がでかい
- 出会いが良い(旅は常にだけど)
- 人生観について考える
いい所は、とにかくニュージーランドの自然を、良くも悪くも満喫出来ることですね。

後述のイマイチさも含めて思うところは沢山あり、それによる人生観は深まりました。
親切にされたこと、良い出会い、満足感も含めて、「行ってよかったレベル」は高いです。
イマイチなところ
- ストレッサーが多い(特にサンドフライ)
- リラックス出来る時間が少なかった
- 行程があまり自由じゃない
- 物価の高さと交通の便
- 食べ物があんま楽しめない
- 天気の不安定さ
- それ以外の方が景色は良い
- 死ぬかもしれない
- Track以外の道や町が退屈
全体的に、ネガティブ要素は多いですね。
自然にどっぷり浸かって、スローでChillな時間を過ごそうと思っていたのですが、案外そう出来ませんでした。
天気都合で日程が制限され、外には吸血生物のサンドフライが常にウヨウヨ。
気持ちに折り合いつけて、精神状態リラックス出来てないと、泥やトゲトゲの草にイライラしました。

町に出れば、高い物価と、そう楽しめるものでも無い、食と文化。
僕は運良く、現地で友達が出来たので、色々連れて行ってもらえましたが、交通の便は悪いので、行きたいところになかなか行けないです。
なのに、TAより景色の良いTrackは多い。

TAやるより、車移動前提でセクションハイクした方が楽しめるんじゃね?
とすら思うほど。
厳しいのは別に構わないのですが、大雨で普通に死ねるくらいの道もあるので、スキップや停滞が前提になったりします。
知り合いはマジで怖い目合ってましたし、25-26シーズンは、1月半ばの時点で、もう3人亡くなっていました。
アクセス、Track以外を繋げた道、危険性など、全体的に完成度は低いような気はしてなりませんでした。
それでも、ネガティブから得られる人生観は大きいので、やっぱ行ってよかったですよ。
序盤から長めに語っちゃいましたが、詳細を写真と共にお伝えします!
ニュージーランドの自然は満喫
僕はTe Araroa以外のTrackも積極的に歩いたこともあり、ニュージーランドの自然はもう大満足です。

8箇所寄り道してました。
TAより景色がいい場所、寄り道しないともったいないところも多いので、是非寄り道してください!
個人的には、お行儀よくTAルートを辿る必要なんてないと思ってます笑

広大な景色を、丸1日歩く日もあります。

ニュージーランドは山岳に湖が多いので、日本と違った景色も見れますね。
流れる川も、いつも綺麗。
めちゃ梓川やん、上高地やん、ってなる日も。

森林限界が低いのか、800mとかでこの景色なのも良いですね。

こちら特有の森も面白い。

良くも悪くも、もうしばらくニュージーランド来なくていいかな、、、
って思いましたね笑
Hut泊が楽しみ
Hutは基本無料な所が多い(TAパス買うので)ので、自由に泊まれます。

食事はもちろん出ないですが、ガスで調理し、マットを敷いて寝ます。
最低限で、誰にも制限されない、ハイカー同士でゆっくり過ごします。
お気に入りのHutは絶対出来ると思うんで、ぜひ探してみてください!

ちなみに、TAアプリに書いてあるHutは、Googleマップでも見つかることが多いので、予習可能。
僕はシーズン早めのハイカーだったので、人が少なくて良かったです。
ハイシーズンは混み合うっぽいので、外してもいいかも。
あと、少々寒いシーズンのほうが、薪ストーブが楽しい。

出会いは良い
これはその人のキャラ、開放性、人を好むかどうか、など、性格やタイミングにもよりけりですが、、、
出会いはいつの旅も良いですね!

ヒッチハイク
キャンプ場での出会い
日本人との出会い
トレイルエンジェル
出会いは旅の喜びを分かちあったり、優しさをもらったり、心が豊かになります。

これは結果論でしかないですし、偶然なものなので確定では無いですが。
僕が凄く楽しかった、サンティアゴ巡礼と同じくらい、出会いは良かったと思いましたね。
不愉快が多い(特にサンドフライ)
ここからはネガティブ要素です。

特にこいつ、サンドフライだけはどうしても許さん笑
外に出てゆっくりしたいのですが、吸血してくるんで、全くゆっくり出来ない。
瞑想とかしたかったのに。
同じこと言って、室内で瞑想しているハイカーもいましたね笑

天気都合やサンドフライ、あんまり気持ち良く歩けないなぁ、と思っているメンタルだと、TAのワイルドな道もストレスです。
その日の後半に泥にハマったり、トゲトゲの植物に刺さると、汚い、痛いより、イライラが先に来ました。

後半は天気も良くなり、気持ちも整えた後だったので、泥も草も許せる心が出来ましたが。
まあ、TA全体を通して気持ち良く歩ける区間は、割合にして3割とかじゃ無いですかね?

あとは退屈な区間か、不愉快です。
サンティアゴ巡礼と比べるのもアレですが、やっぱり快適にリズム良く歩ける方が、メンタル的にも集中的にも心に良いです。

あんまリラックス出来ない
ニュージーランドと言えば自然、自然といえば自由。
自然の中で、Chillにゆったり過ごすんや!
って思っていたら、全然そんなことないのな。

天気が気になり、日程を考えて、食料を考えて。
ゆっくりする時間がねぇ。
Hutや天気都合で制限される行程と、思ったより時間のかかる道。
夕方に到着し、飯を食ったら寝て、朝早く起きる。
ゆっくりする時間がねぇ。
これが嫌いじゃないならいいけど。

あと、どう気持ちを整えても、サンドフライだけは空気が読めないクソ虫なので、やっぱり外でゆっくり出来ないです笑
天気も良く、TA正規ルートを頑張ることを辞めて、自分を取り戻したあとは、気持ちよかったですが。
ニュージーランドの自然でゆっくりしたければ、テアラロアではなく、セクションハイクとしてゆっくり楽しみに来た方がいいかも。
テアラロアはあくまで、修行の一環としての「スルーハイク」って気がしました。
物価が高い、食べ物が楽しくない
日本なら800円くらいで食べられそうなランチは、2000円します。

ディナーなんて食う気にもならない。
1000円くらいで腹を満たそうと思うと、ヤケクソな安飯。
食を楽しみに来るところじゃあないですね。
どデカいバーガー体験には脳汁がほとばしりましたが、それくらいかな。

あんまジャンキーに脳をやられると危険だと思ったので、後半は制限してましたし。
カフェのコーヒーとパンとかもありますが、東京みたいな物価なので、中部圏育ち(モーニング激戦区)の僕にはしんどかったです。

自宅でもスペシャリティコーヒーを飲んでいるとあって、ニュージーランドのロングブラックも別に普通でしたし。
かと言って、スイーツも大したことない。

フランス領だったラオスとかの方が、カフェのクオリティは高いですね。
ランチ、カフェどちらもそんなにだと、ほんとに町での楽しみが乏しい笑
食はアジア、中国、EUですね。
物価の高さで言えば、シャトルバスとかも地味に高いです。
キャンプ場も基本3000円くらい、酷いと一泊5000円とか。
それでも他に無いので、泊まるしかない。
たまには無料のキャンプ場とか、1000円くらいの所もあるけれど。
小さな町を通るテアラロアは、宿泊場所の選択肢が無いのがキツイです。
天気都合だけでなく、停滞時の宿泊と食費で飛んでいくお金も考えると、なかなか自由が効かないのですよね。
天気の不安定さ
僕が歩いたのが、11月半ば〜1月半ばということもあり、天気が不安定でした。
年越しまでは不安定みたいですね。

こちら一応夏なのに、雪が振り直したりします。
かといってハイシーズンは混み合うので、どちらか選択です。
天気は本当にコロコロ変わりまして、天気予報も半日で手のひら返ししてきます。
それでも一応は信じて、天気都合で足を早めたり。
長い区間は、なるべく天気よい日にたくさん歩いたり。

そうこうしてると、Hutでゆっくりしたり、景色を見てChillしたり、そういう時間が少ないです。
修行と思えばいいかもですが、長く続けると気持ちも消耗しました。
序盤は1日40kmとか歩いた日もありましたが、気持ちの消耗にも気づいたら、頑張るのを辞めました。

結局は天気都合ではありましたが、好天が続いたセクションは、1日をゆっくり歩いて、気持ちを回復させていきましたね。
まあ、なるべく天気の良い日に景色のいい日をぶつけたので、おおよそニュージーランドの景色は堪能出来ました。
テアラロア正規ルート以外の景色が良い
サイドトリップを楽しめる!
という、逆の視点で捉えるのもあり。




テアラロアの正規ルートを外した方が、時に良い景色に出会います。
というか、それ以外のルートの方が、景色がいいんですよ(笑)
テアラロアは基本的に、ニュージーランドの真ん中辺りで、繋げやすいTrackを繋げたに過ぎないロングトレイルです。
というか、そんな感じがしました。
Trackはもとからいくつもあって、そこまで伸びるグラベルロード(車が走るオフロード)と、小さな町が点々とある感じ。

マウントクックやミルフォードはもちろん景色が良いですが、フィヨルド地形ゆえ、南北にTrackを縦走させにくいんですよね。
買い出し出来る町も無いし。
かといって、町の多い東海岸は山が少ないので、真ん中の田舎を通している感じかと。
北島コースはウネウネしてますが。
ですので、景色を楽しむなら、フィヨルド側にサイドトリップした方が景色は良いんですよね。



むしろテアラロアやってて寄り道しないのは、よほどスルーハイクだけに集中している人か、山にそんな興味が無い人か。
でしょうか。
おすすめサイドトリップは他にまとめてあるんで、よければそちらを見てください。

Track以外が退屈
前述の通り、Trackを繋げるオフロードを歩くことがしばしば。
100kmで車が走る、ふつーの道も多いです。

北島だとそれがもっと多いらしいし、街歩きも多いです。
個人的には、これが退屈だと感じました。
サンティアゴ巡礼のように、道や町そのものに歴史がある訳では無いので、興味深さもそんなに無かったですね。

なので、基本車が通れば、ヒッチハイクしていました。
そうしていると、テアラロア行程の何割かは車になります。
北島でそれをやると、3割くらいしか残らないんじゃないかな?笑
そうすると、テアラロア自体がぶっ壊れていくかも(僕はそうでした)。

南島を1300km歩くつもりが、北島のセクションハイク合わせて800kmのTrackで終わりました。
やるならやると決めて、ヒッチハイクは極力せずに、テアラロアを歩き通すことそのものを目的に掲げ、強い意志を持って続けるのがいいかもですね。

北島は頑張って歩いたけど、南島は僕と同じようにぶっ壊れた日本人はこう言っていました。

「Bluffに着いたけど、思ったよりもグッと来なかった」
最後はBluffまで、シャトルバスを使ったからかもですね笑
退屈でもなんでも、歩き通した方がいいのかも?
それかいっそ、セクションハイクとして、ニュージーランドの自然を楽しむ方で考えるか。
僕は後者の割合が多かったかな。
死ぬかもしれない
24-25年ハイカー2人に連絡とったら、2人とも言っていたことがあります。
「渡渉だけは絶対無理しないで!」
僕は沢登りもやりますし、渓流釣りもします。
身体機能には結構な自信はありましたが、危ない区間はパスしました。
雨だったのと、景色も微妙そうだったのと、気持ち的にも面倒が勝ったので。
そしたらその区間で、今年人が亡くなりました。
街のドミトリー宿で一緒だった人ですね。
僕が終わった1月半ば時点で、3人死んでます。
知り合いのTAハイカーは、めちゃくちゃ怖い目に合ってました。
もう1人知り合いのハイカーは、川に流れたおばちゃんハイカーを助けようとして、同じく救助されました。
マジで危険ですね。
聞くと、全然PCTとかよりヤバいトレイルらしいので、柔軟に考えつつ、テアラロアを歩いて欲しいですね。
死んだら何にも意味もないので。
ネガティブ要素から学ぶことが多い
泥の道も、トゲトゲの草も、終わってみればいい思い出なのですよね。


その時苦労したTrackも、天気に振り回されて、結局見れた景色も、見れなかった景色も、終わってみれば思い出。
やって良かったとしか思えません。
サンドフライだけは許さんけど笑


キツイ、不快な思いをしたから、自分の好きや快い体験に気づいたし、出会いや家族に感謝も出来た。
人生を深堀りするという意味では、テアラロアはいい経験だと思います。


僕はスルーハイクしていませんが、スルーハイクした人にはした人の、僕のように途中でシフトチェンジした人にはそれなりの、気づきや価値観の変化があるんだと思います。
多くのハイカーやブロガーさんが、Instagramやブログで紹介していて、楽しそうに見えるのも、思い出補正があるでしょうね。


絶対、いい思い出として補正されているよ笑
あと、外から見ても、キラキラして見えるんですよ。


基本的にテアラロアは、そんな完成度の高いトレイルだとは思わんし、おすすめするかと言われたら、しない。
サンティアゴ巡礼のほうがいいと思う。
ま、嫌な気持ちは消化され、思い出へと昇華され、楽しかった記憶と、得られた価値観だけが残るでしょう!


気になっているなら、是非やってみて欲しいですね!(でもどっちかにするならサンティアゴ巡礼よ笑)
スルーハイクでも、南島だけでも、セクションハイクでもいいので!


