パーゴワークスの超軽量焚き火台を、舐め回すようにレビューする

NINJA FIRESTAND Solo

重さ	275g
耐荷重	4kg
材質	ステンレス
価格	￥10,450

材質はステンレスにして、重さわずか275gという最軽量クラスの焚き火台。

どれくらい軽量かというと、皆さんご存じのバチクソ小さい猿、ワタボウシパンシェよりも軽い。

	パーゴワークス	ユニフレーム	ピコグリル	DOD	モノラル
重さ	275g	490g	442g	590g	980g
耐荷重	4kg	5kg	4-5kg	5kg	3kg
材質	ステンレス	ステンレス	ステンレス	ステンレス	ステンレス
価格(￥)	10,450	6,600	12,800	4,400	18,480
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他の軽量焚き火台と比べてみましたが、圧倒的な軽さを誇るなかで、耐荷重と価格に関しては中間ほど。

使ってみると、縦横で組み上げるシンプルな構造が、軽量化をしてもそれなりの荷重に耐えうる理由な気がしました。

ゴトクにおいても非常にシンプルで、しっかりと調理はしないが、焚き火で湯を沸かしたりするのに良さそう。

見るからに、落ち着いた焚き火が好きな人。

そんな印象を受ける。

隅々レビュー

ではここから、パーツ一つ一つを舐め回すようにレビューしていただく。

今回はとあるゲストの協力を頂いた。

いやまあ、誰よ？

って感じでしょうが、見ていってください（笑）

きっと、いつものこのブログでは出せない、
そして他のブログにも決して出せない、

NINJA FIRESTAND Solo の魅力が出せると思っています。

実はこのパーゴワークスの NINJA FIRESTAND Solo は彼の所有物であり、一緒のキャンプの時に開封を行った。

今回は彼の視点で、この焚き火台をじっくりと観察していこうと思います。

まえちゃんは変態的な観察眼の友達
他とは違う視点からのレビューを
どうぞお楽しみください。

本当にこれで焚き火が出来るんか、ってくらいの内容物。

メッシュ網が優しく折りたたまれて出てきたのにも、地味に感動する。

僕のGoogle pixel７が197gに対して、ファイヤスタンドは275g。

たいてい何かしらのケースを付けるとして、体感はpixelと似たような軽さ。

まじで軽い。

個人的に一番気に入ったのは、メッシュ生地の密度と柔らかさ。

ぼくは焚き火台をメッシュで自作したことがあるのだが、いかんせん目が細かいものでも粗すぎる。

おかげで折り目は尖り、収納袋にキズは付けるわ、引っかけると手は痛いわ。

対してファイヤースタンドのメッシュは、繊細な超高密度。

質感の良いデニム生地でも触っているかのようなハリと優しさを感じる。

一体どこでこのメッシュを調達しているのだろう。

しかし所有者のまえちゃんには、ちと気になる点があるらしい。

肉眼でも一応確認できる程度で、確かに一つ一つ差は感じる。

ぼくは全く気にならないところに目が行くのが、まえちゃんのすごいところ。

中華ギアや激安製品を好んで扱う僕にとって、ミクロ単位の誤差はなんにも気にならない。

この商品は決して安い商品ではない。

だからこそ、気になる人は気になるのかもしれない。

ちなみにだが、僕が売り払ったDODの秘密のグリルちゃん。

あれはパーゴの５倍くらい誤差がありました。

まえちゃんは時計職人にでもなったらきっと、精密なものが作れると思っている。

超絶細かいパーツの溶接、そのパーツ一つ一つにも、1gにも満たなさそうな軽量化が図られている。

まえちゃんは一部をぼくに見せて、使い方も説明してくれた。

なるほどこれは便利そうだ。

ニンジャテントもそうなのだが、パーゴワークスは隠しアイテムのようなギミックが大好き。

ビクトリノックスのような分かりやすい高性能は要らないけど、シンプルだけど隠された機能が備わっている感。

コレ好きな人は好きでしょう。

まったく、隅々まで観察しておかないと気が済まないようである。

ゴトクはいつでも可動式。

これなら焚き火へのアクセスもすこぶる良さそうだ。

ここでメスティンとか置いて調理したら、きっと楽しいんだろうな。

使ってみた

焚き火の時間になったので、ファイヤースタンドを使ってみようかと思います。

ざっと感じたレビューはこんな感じ。

・耐久性ありそう
・やっぱ軽さはイイね
・ゴトクが気に入った！

・薪をのせすぎると崩壊する

軽さ

言わずもがな、軽さには感動。

パーツ一つ一つも中抜きされているので、一度みなさんにも手に取って体感してみて欲しいです。

耐久性

とはいえ焚き火台というのは、熱と重力を同時に加えられるもの。

変形したり、曲がったりすれば、精密なパーツ一つ一つがかみ合わなくなりそうなものだ。

網だって使い物にならなくなるかもしれない。

ぼくたちはこの日酔っぱらっていたので、薪を少々載せすぎた。

が、当の焚き火台は全然余裕そうで安心した。

耐久性は確かなものだろう。

安定性

この日の焚き火では、明らかに薪を乗せすぎていた。

それでも焚き火台の方は大丈夫だった。

のだが、

移動するときに、焚き火台が崩壊。

持ち上げた瞬間に網はたわみ、形が崩れた焚き火台は接合部が抜ける箇所も。

一か所抜けたら最後、一旦薪を外に置き、もう一度組み立てなおさなければならなかった。

今回は最大５人のグループキャンプ。

一つのタープ下でのポジション確保が難しかった故に、焚き火台の移動を余儀なくされた。

定位置を最初から決めちゃいたい人に、向いている焚き火台だと思った。

やっぱりソロキャン向き

トングとか火吹き棒とか

トングのゴトクについては、非常に丁度良い塩梅。

特に気に入ったのが、焚き火が落ち着いてきて「チル」って来た時のタイミング。

こんな時にヤカンやらクッカーやらで湯を沸かし、ウイスキーのお湯割りなんかしたときにはもう…

シンプルで大げさではないゴトクの感じが、妙に良く感じました。

熾火になった薪が良く見えるのも、ゴトクがシンプルな利点じゃあないでしょうか。

火吹き棒に関しても、思いのほか役に立っておりましたよ。

結論：落ち着いた人は多分大好き

結論として、ニンジャファイヤースタンドが合っているのはこんな方かと。

この製品自体が丁寧な作りをしており、丈夫だけど繊細な感じがします。

適当に薪を乗せるとかではなく、上手く薪を置いたり細く割ったりするのが好きな人。

落ち着いた定位置で、穏やかな焚き火を楽しみたい人は、雰囲気バツグンでした。

逆に言えば、僕のようなズボラ人間は、渓流で直火です（笑）

そもそも焚き火台すらめんどくせえ、沢山薪もってきて、放り込んでやれ！

落ち着きのない人は、僕みたいに直火OKの所で燃やすといいかも。

ズボラな僕ですが、軽い焚き火台で丁寧な焚き火をチルしながらやるのも、いいもんだなア。

そう思ったりもしましたよ。