今回は、ブラックダイヤモンドのアイゼンについて、解説を行います!
ただでさえ慎重になる、雪山の装備選び。
数あるアイゼンの中で一体どれが一番いいんだ?
そりゃあもう、迷いますよね(笑)
ブラックダイヤモンド以外にも、ペツルとグリベルがあるけど…
10本が良い? 12本が良い?
ベルト式、セミワンタッチ、ワンタッチはどれがいい?
靴とアイゼンの相性は?
具体的には、こんなお悩みに答える内容となっています!
実際僕も、結構悩んだもんです(^^;
ここでは疑問に答えつつ、最も中間的な、ブラックダイヤモンドのアイゼンについて解説していきます!
雪山経験はそこそこですが、バチバチのアイスクライマーではありません。
ですのでこの記事は、玄人さんではなく入門向けとなっています。
「これから雪山を始めてみたい!」
「残雪から厳冬期にステップアップしたい!」
そんな方たちに向けた記事を作りました^^
【アイゼン】グリベル・BD・ペツルで比較
アイゼンをどのブランドにしようか迷っている方、もしくはブラックダイヤモンドが気になっている方が来てくれたことでしょう。
ここではブラックダイヤモンド(以下BD)のアイゼンについて、メリットとデメリットを解説します。
メリットその① たぶん一番カッコいい
Black Diamondという響き、サイボーグ感あふれる無機質なボディ、、、
おそらく3社イチ、イケメンなのがBDアイゼン。
黒を基調としたストラップに、超合金的ステンレスがこれまた最高にクールじゃ!
メリットその② 選びやすい
種類が数少ないというのは、選ぶ側としてはありがたいこと。
BDのアイゼンは、全種で10種類。
そのうちベーシックなモデルとして、3種類に絞ることが出来ます。
対して最大手のグリベルは、なんと26種類。
結局通常モデルは4種まで絞るのですが、ごちゃごちゃ選びにくいのは難点ですね。
種類多くて選べません!!
こんな風になっている方は、BDのアイゼンで選んでしまうのが楽かも!
メリットその③ 最も中間的
以下の表を見てください。
セラックプロ | 905g | セミワンタッチ | 12本 |
G12 | 964 g | セミワンタッチ | 12本 |
バサック | 842 g | セミワンタッチ | 12本 |
上からBD・グリベル・ペツルの、代表的12本アイゼン(同等品)です。
こうしてみてみると、グリベルが最も重く、ペツルが最軽。
3社のうち、BDは中間的な軽さと言えますね。
メリットかデメリットのどちらに属するか迷ったのですが、特徴ということでこちらでご紹介しました。
一番入門なのが欲しい!
こう思う方は、重さと引き換えに使いやすさを重視した、グリベルのアイゼンを選ぶのもアリかも。
デメリット 定番ではない
このうち最も定番品は、グリベルです。
検索ニーズを比べてみると、グリベルのアイゼンは、ブラックダイヤモンドの2.3倍、ペツルの6.3倍多く検索されていました。
ここでもやはり、BDは中間的な立場と言えそう。
俺はデザインに惚れたんだぜ!!
軽さも捨てたくないけど、そこそこメジャーなのがいいなぁ
こんな方が、グリベルとペツルを押しのけて、BDのアイゼンがピッタリかもしれませんね!
おすすめは3種類!
先ほどちらっと触れましたが、BDのアイゼンは主に3種類です。
残り7種は、バックカントリー用のアルミアイゼン(超軽量モデル)か、ギザ刃ガチスタイルのクライミング用です。
ですので、セラッククリップ・セラックストラップ・コンタクトストラップの3種に絞りました!
非常に分かりやすくていいですねー
では、この3種類がどの層に向いているか、一個ずつチェックしますで!!
セラッククリップ
僕が使っている、12本刃のセミワンタッチアイゼンです。
冬靴を持っている人であれば、たいていセミワンタッチアイゼンでOK。
3000m急の登山(通常の登山)をする場合、僕の体感的には以下の割合に感じます。
1割がワンタッチ
1割がストラップ
残り8割はセミワンタッチ
そんな多くの人に選ばれている、セミワンタッチタイプが「セラッククリップ」。
公式では以下のように紹介されます。
縦走登山からバリエーションまで対応するオールラウンド12本刃クランポン。従来モデルに比べフロントレイルがコンパクトになり、軽さとフィット感が向上しています。
ロストアロー
まさしくオールラウンド!
サイズは23ー29㎝のワンサイズ。
重量はワンペアで905gになります。
適応する山
ざっと1500mくらいの低山から使い始めて
3000m級、ガツガツの登坂も可能です!
相性
とりあえず、僕が持っている雪山定番ブーツのスポルティバ。
コイツとの相性は良好ですね。
まいにゅーぎあ。スカルパのマンタテックとブラックダイヤモンドの12本爪アイゼン。 pic.twitter.com/7OguopNfQb
— てづー (@hand_shota) January 29, 2023
うん!
スカルパとの相性もよさそうでございます。
サイズがワンサイズという点も、選びやすくて非常に良い!
ディッモールトォ!!
セラックストラップ
こちらも十分に選択の余地あり!
利点はストラップ式なので、絶対外れないマンになります。
その代わり、固定制は僅かにクリップに軍配。
そして、つけるのが僅かに僅かに面倒かも。
こんな手袋をしながらつけなきゃですからね(^^;
個人的には、どうせ冬靴があるならセラッククリップを買うかな。
といったところ。
適応サイズは、セラッククリップと同等です。
コンタクトストラップ
夏靴につけることも想定した、ストラップタイプの10本爪アイゼン。
軽量かつ収納性に優れ、冬の低山、スキー登山、スノーハイク等に適した10本刃クランポン。ストラップバージョンはコバ無しのブーツにも装着できます。
ロストアロー
正直10本アイゼンは、持っていて全く損はありません。
12本アイゼンを使うようになったぼくですら、ストラップ式の10本アイゼンの活躍は多いです。
理由としては、夏靴にも適応するというのがやはり一番大きいですね。
冬靴は重くてソールも硬くて、歩きにくさがハンパありません。
低山や天気が確実にいいときなんかは、夏靴+10本アイゼンで行くことも多いのです。
まずは低山から始めたい!
3000m級は怖いから、すぐに行く予定はないよ!
こんな方は、コンタクトストラップから始めるのも、大いにアリですね!
12本アイゼンよりも、軽いというのもメリット!
重量は1ペアで808g。
セラッククリップと比較すると、約100gの差(905g)がありますね。
12本との違いは、収納時にガチャガチャ接触しないことから、薄くまとまりやすいというのも利点。
ハイカットブーツであれば、どんな登山靴でも適応可能。
雪山行こうぜ!
雪山というのは、過酷でありながらも非常に魅力的な世界です。
限られたシーズンしか遊べない、冬という季節を存分に楽しみましょうぜ!!