伯耆大山1729m周回 ラクダの背ナイフリッジ

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2024.3.16
伯耆大山・剣ヶ峰縦走

7年前、僕が登山を始めて1年も経たない頃、連れて行ってもらった3つ目の雪山が大山でした。

あの頃は冬靴も無い、確かまだ高校生の部活の格好で山に登っていたはず。

今考えると、舐めてるだなんて怒られちゃうなあ(笑)

7年前に大山の山頂を踏んだ先、指をさして言われた言葉は、「本当の山頂は先にあるよ」だ。

途中まで歩いて思った、行ける気がしない、そのうち行く気もしない、あり得ない。

なんて思っていた剣ヶ峰だが、ついに歩く日が来るなんてなぁ。

スタートは午前3:30頃。

さすがは1700m級と言わんばかりの、サクサクペース。にしても急登はキツイ。

Instagramなんかを見ていると、我ら山をやっている者は、だいたい1年に1回は見るのが大山の本気写真。

本日も本気の皆様方が、三脚とフルサイズを構えて並んでいらっしゃる。

我らもそこにお邪魔をし、朝焼けを待つ。

本日はお日柄が良すぎるゆえ、数キロ先がぼやけるほどの春の気配。

これはこれでクリーミーな良い色ですね。

剣ヶ峰に挑戦する猛者たちか、それともフォトコン猛者たちか。

いずれにせよ、大山を眺めながら朝日を待つ人たちの「できそう」さったら。

おやおや、本日はガスの中から静かにお出まし。

今日も一日、よろしくお願いします。

避難小屋でバーピーと懸垂を少々し、体が温まったところで出発。

途中まではなんとなく印象に残っている道です。

最初に訪れた時は、ここですらちょっとオロオロしていた気がする。それほどに印象的な山なのかな。

さて、ここまではハイキング。核心はここから。

レベル1はかろうじて、まだ自撮り棒を振り回せる場所。

3m自撮り棒はそれなりに重量を感じるので、ここでギリギリ。

けれどもフェイクドローン風撮影が上手く行ったよう。

やはり稜線と360度の相性はバツグン。

後ろの人は、さすが余裕そう。

振り返るとこの時点でそこそこ進んでいる。

多分普通の人ならば、この位の斜面を歩いているだけでイカレているだなんて思うんだろうな。

本当はコッチ。

えぇ、、、

コレ、いくのぉ、、、?
(若干引いてる)

行くんです。

求められているのは純粋な歩きだけなのに、いつもの数倍はビビる。

トラバースや登攀のように手が使いにくいだけで、技術や慣れを封印されている。

そんな気がします。

初めてケツ降りしたかも。

レベル2のナイフリッジを攻略した先は、ご褒美タイム。

剣ヶ峰へと続く、天空のお散歩道です(麻痺)。

雪が無ければ立つことが許されない、大山の本当の山頂、剣ヶ峰に登頂。

今回は周回のルート取りなので、このまま北側へと回り込みます。

トラバースも隠れた革新ではあるのだが、僕は圧倒的にこっちのほうが得意。

純粋に高いのが怖いだけなのです。

下山も気を抜けない場所があるものの、ナイフリッジと比べりゃんなもんおまけおまけ。

こっからは完全なるボーナスタイム。

さっきわたって来た稜線と、大山北壁を望むご褒美コースです。

それにしても「北壁」とか言われると、言葉だけで恰好良い。

どうせこの壁一つ一つに名前がついているんだろう。

僕より数倍エンドルフィンの分泌量が多い人たちが、この谷か稜線かよくわからない「壁」を行くんだと思う。

こちら側では「下山家」さんたちが、バックカントリーの準備。

いいなぁ、やりたいなぁ。

こっちの人たちも「汁」を出しているんだろうか。

下山は谷を使うので、雪崩が起こる前にさっさと巻きます。

にしてもさっき歩いた稜線を全部見せてくれる、この裏道コース。

多分大山の最強縦走コースなのでしょうね。

とりあえず、無事に帰れてよかったです(笑)

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