使いやすさで一番人気【グリベルアイゼン】の種類と選び方

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冬山装備の入門でもあり、必須アイテムのアイゼン。

といっても、数あるアイゼンの中で一体どれが一番いいんだ?

そりゃあもう、迷いますよね(笑)

ブラックダイヤモンド、グリベル、ペツルがあるけど…

10本が良い? 12本が良い?

ベルト式、セミワンタッチ、ワンタッチはどれがいい?

靴とアイゼンの相性は?

具体的には、こんなお悩みに答える内容となっています!

たなりょう

実際僕も、結構悩んだもんです(^^;

ここでは疑問に答えつつ、一番人気のグリベルアイゼンを種類ごとに紹介していきます!

僕はアイスクライミングこそしませんが、雪山経験はそこそこです。

ですので玄人さんよりは、

「これから雪山を始めてみたい!」
「残雪から厳冬期にステップアップしたい!」

そんな方たちに向けた記事を作りました^^

目次

【アイゼン】グリベル・BD・ペツルで比較

ここではグリベルのアイゼンを紹介するページになります。

グリベルは体感としても、圧倒的にユーザー数が多い印象ですね。

具体的にGoogle検索数を比較してみますと、ブラックダイヤモンドの2.3倍、ペツルの6.3倍のニーズということになりそう。

圧倒的人気と安心感がありますので、困ったらグリベルで選んでおいて間違いないでしょう!

【メリット】グリベルアイゼンの良い所

登山靴との相性

冬用登山靴代表?の、スポルティバやスカルパとの相性は結構良いようですね。

結構言われるのが、イエローのストラップがカッコいい!

ということだそうです(笑)

地味ですが、気分的に大切ですね^^

雪玉が付きにくい

足の裏にプクプクがあります

グリベルのアイゼンは、裏側にプックリと膨らんでいます。

このペコペコした膨らみのおかげで、最も雪玉ができにくい種類だとも言われますね。

途中で止まるストレスがなく歩けるという点で、やはり初心者向けにもなりますね。

使いやすい(細かいこだわり)

コイツが非常に使いやすい

サイズ調節は、穴の位置をちょっとずらすだけ。

この絶妙に簡単な所作が、効いてくる。

一気にビーーーーって引っ張るの。

紐を引っ張れば、両方一気に開くケース。

グローブした手では、ファスナーより断然やりやすいんですよね。

グリベルのアイゼンは、ユーザー目線の使いやすさ重視といった印象ですね。

【デメリット】グリベルアイゼンの悪い所

初心者向けで、歩きやすくて、適応も広い。

なんて素敵なアイゼンだことでしょう!

しかし、ちゃんとデメリットも存在するのです。

3社アイゼンのうち、最も重い

デメリットと言えば、コレくらいでしょうか。

3社の同クラスのアイゼンを比較してみましょう。

セラックプロ905gセミワンタッチ12本
G12964 gセミワンタッチ12本
バサック842 gセミワンタッチ12本
【重さ比較】ブラックダイヤモンド・グリベル・ペツルの12本アイゼン

G12が最も重く、ペツルアイゼンよりも片足59gずつの重量増ですね。

ザック内の重量増とはわけが違うので、この重量増は地味に効いてくるかもしれません。

良くも悪くも、グリベルのアイゼンは「安定」といった印象ですね。

メインは4種類

グリベルのアイゼンは16種類ありますが、結論から申し上げます。

最終的に選考に残るのはおそらく4種類になるでしょう。

型名では、G1・G10・G12・エアーテックの4種類です。

そのうち、最も人気で定番なのがG12になります。

それぞれ何が違うのか、詳細を簡単に見ていきましょう!

G1

グリベルのアイゼン
出典:Grivel official

雪山入門の方が、まず最初に選ぶアイゼンがコレ。

翻訳ですが、以下のように表現されています。

G1 は登山家が初めての遠出をするために作られました。そのため、氷河のウォーキングや、それほどきつい登山ではありません。

GRIVEL

ぱっと見しっかりしたアイゼンですが、G12よりG10よりもさらに短い爪で、刺さりはそこまで強くありません。

とはいえ軽アイゼンと比べると、10本の爪と前爪が非常に有利。

サックサクと雪山を歩いて行けます!

汎用性はかなり広いです。

ざっとコレくらいの雪山であれば、全然狙える圏内ですね!

軽量で持ち運びにも有利なので、G12などのガチアイゼンを買ったとしても、使い分けが可能です。

以外とおすすめされないのですが、レベルアップしても無駄にならないという点が魅力的。

もちろん選択は自由ですが、個人的には一個目はアリだと思っています。

そういった意味でも、G1を買う場合は夏靴にもマッチするよう、ストラップタイプ(ニュークラシック)を強く勧めます。

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G10

グリベルのアイゼン
出典:Grivel official

G10 は、専門家と非専門家の両方のためのアイゼンです。

GRIVEL

グリベル的には、直訳すると以上のように表現されています。

まさしくそんな感じで、このクラスであれば、たいていの雪山は行けてしまいます。

ちょうどG1とG12の中間的な立ち位置ですね。

G1と比較すると全体的にグリップが高い

前爪が短いので、急な登坂は微妙

とはいえ僕の友人は、夏靴(革靴)+このクラスの10本アイゼンで、西穂高山頂まで攻め込みます。

やろうと思えば大抵これで済みます。

冬靴でも夏靴でも使える立ち位置としたいので、あくまで個人的にですが、こちらもストラップタイプ(ニュークラシック)がおすすめ。

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G12

グリベルのアイゼン
出典:Grivel official

もしかしてこれが、日本で一番使われているんじゃあないでしょうか?

そう思うくらいには、みんな使ってますね。

長い12本の爪でグッサリ雪面を捉え、ギュンと伸びた前爪は、急な斜面もガッチリ喰いこみます。

伊吹山の雪山登山をする登山者
長い前爪は、斜面に深く突き刺さります。

これ一本持っておけば、アイスクライミング以外の登山は可能です。

冬靴と同時に買うのなら、セミワンタッチのニューマチックが良いでしょうか。

一番人気ですね!

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エアーテック

グリベルのアイゼン
出典:Grivel official

前爪の長さはそのままに、サイドが短くなっています。

その特性は、急な登坂能力はG12と同等、雪の浅い岩場でも歩きやすく設計されています。

直訳ですが、オフィシャルサイトには以下のように表現されます。

当社の先駆けの 1 つである Air Tech は、岩と氷の両方での上昇用に設計されています。

GRIVEL
赤岳山頂より日の出

まさに、岩と氷のミックスで活躍するアイゼンですね!

個人的には、やや玄人向けといった印象。

中には

爪が短くて歩きやすいので、初心者にも向いています!

という声もあります。
全然アリだと思いますが、個人的にはこう感じます。

たなりょう

平地で歩きにくいアイゼンこそ、雪山歩きの練習になるで!!

トラバース、フロントポインティング、スリーオクロック、、、

いろいろとありますが、爪が長い方がアイゼン歩きの特徴を理解しやすいと感じますね!

もちろんエアーテックも、万能アイゼンとして票が入る、いいアイゼンですね。

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【ストラップ・セミワンタッチ・ワンタッチ】どれがいい?

僕もこの3種類の選択には、結構悩まされました(^^;

結局僕は、他で言われる情報に右ならえをし、セミワンタッチアイゼンにしました。

そして使った感想も、みなさんと同じようなものでした(笑)

ここでは3種類の固定方法において、メリットとデメリットを自分なりにまとめてみました。

タイプ靴の相性外れやすさ
ストラップなんでもOK外れない
セミワンタッチ冬靴のみ稀に外れる
ワンタッチ相性を選ぶ外れやすい

ストラップ

雪山登山 アイゼン
夏靴にも適合する

ハイカットなら夏靴でもOK

めんどい

まさしく万能、ハイカットならば夏靴でもOKなアイゼンです。

その特性上、選ぶとしたらG1やG10などの、ちょっとライトなアイゼンとの相性がいいですね。

デメリットとしては、カカト側までストラップを回さないといけないこと。

だいたい手袋をつけているので、着脱のしやすさは思いのほか重要。

「分厚い手袋」を意識するならば、やっぱり厳冬期用は大人しくセミワンタッチでしょうか。

セミワンタッチ

そんなに外れない、つけやすい、丁度良い

冬靴前提

コバのある冬靴にしか対応しません。

手袋をしていてもつけやすいという点では、やはり厳冬期との相性は良いですね。

固定性は、ストラップよりは外れます。

僕は過去2回、セミワンタッチを下山で外しています。

たなりょう

とはいえ核心部で簡単に外れるようなものではないです

深い雪にはしゃいで、走って下山していた時に外したもので(笑)

ワンタッチアイゼン

グリベルのアイゼン

相性が良ければ、固定性が最高

外れやすさ

後ろだけでなく、前にもコバ(引っ掛かり)が必要なアイゼン。

つま先の形も意識するので、最も靴との相性を選びます。

その分相性が良ければ、密着性が強いようですね。

パッと聞いた印象では、スキーのビンディングのように、一発で固定する印象ですがそうではありません。

固定はワンタッチ部分に依存しますが、結局ベルトは必要です。

外れやすさに関しては、賛否両論様々です。

ですがその多くが、ワンタッチが最も外れやすいという意見です。

慣れていなければ、セミワンタッチまでが無難かと感じますね。

その他のアイゼン

他にもグリベルのアイゼンは、Gシリーズ(G14・G20・G22)、ワイド、スキーシリーズ、エアーテックライトなどがあります。

ですがそのどれもが、尖った性能を持つアイゼンになります。

以下に、紹介した4種以外を紹介しますね。

G14から上の数字では、どんどんクライミング化していきます(^^;

例えばG14は、前爪仕込み針的な3本目が隠されています(笑)

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もはやここまでくると、歩行用からはかけ離れていきます。

例えるなら、甲冑を脱いだ時のシルバーチャリオッツでしょうか?(笑)

とまあ、ここからG22→RAMBO4と、どんどん鬼畜仕様に。

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ワイドタイプは、スノーボードブーツに適応するタイプ。

こちらやSKIシリーズは、バックカントリー用アイゼンですね。

エアーテックとエアーテックライトの違いは、素材がスチールかアルミかの違いになります。

軽量を意識した、こちらもバックカントリー用アイゼンですね。

滑走するような場所には、歯をヤってしまうような岩は少ないですので。

ということで、おすすめは4種類

雪山の山頂から見た朝日の当たる稜線
3月 五竜岳(長野県)

だいたいこれ一つでどこでも行けるとするならば、最人気のG12でしょう!

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冬の荒島岳ナイトハイク
2月 荒島岳(福井県)

G10でも、だいたいの雪山は登れてしまいます。

冬靴で3000m厳冬期に行ってもいいし、夏靴で低山や厳冬期を攻めても良し!

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冬の八ヶ岳 赤岳登山
1月 赤岳(長野)

前爪の長さは健在なので、エアーテックはより上級の山でも活躍しそうですね。

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2月 乗鞍岳(岐阜・長野)

もちろんG1でも、締まった雪面であれば全然アリなレベルですね!

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