今日はビッグデイにする予定。
48km先の、タラルア山脈最初の小屋に辿り着けたらよろし。

ヘッテン下山は何度もやっている。
加えて日の長いニュージーランド、10時くらいまでなら歩いてやる覚悟。
そのつもりで、序盤はとにかく飛ばす。

集中モードで走ったりもした。
写真を撮ってたら抜かされたけど、抜き返して、結局2時間僕が早かった。

今日は森、渡渉、緩い坂と下りの繰り返し。

なかなかハードな行程。
泥の洗礼を受けたが、事前情報に聞いてはいたので、こんなもんかと受け入れる。


夜露に濡れて綺麗になっては泥に入り、乾く暇はない。
4時間でトコマルシェルターをパス。

1時間4kmの計算、最後の予定は登りなので、+2時間を見ても日没ギリは間に合うか。
不可避の泥、トレントが出てきそうな森をとにかく歩く。

「ホビットよ」
とか太い声で喋ったりして、ロード・オブ・ザ・リングを思い出す。
14:30頃、30km地点のキャンプサイトに到着。

調べたが、明日は曇雨だし、ここから2日間は水が手に入らない予定。
つまり、18km進んだとして、明日が雨なら籠城困難。
食べ物はあるが、飲水がない。
これは計算不足、予定ミスだ。
その上、どのみち抜けるには2日はかかる。
行ったとて、関係がなかったという事か。
、、、
明日も明後日も天気は微妙。
ただでさえ低い北島へのモチベーションは、ぐっと下がる。
何のためにタラルア山脈を歩きたいのか?
微妙な景色なのに行きたいのか?
行ったという事実が欲しいだけか?
、、、
電波も無いので、彼女の写真を見返していると、とにかく家に帰りたくなった。

ニュージーランドに来る前から、来たあとも、毎日帰りたいと思っている。
「何のために成し遂げるか?」
やらなきゃ分からないのは分かってはいるが、何だか前とは気持ちが弱っている。
自転車旅やカミーノは、もっと楽しめた気がする。
テアラロアだからか?
帰る場所が出来たからか?
経験を積んでしまったからか?
いずれにせよ、僕が生きる人生は、旅ではないのは分かり始めている。
それでも帰りたい気持ちと、完遂はしたい気持ちが巡る。
ノートにとペンで日記を綴りながら、明日以降の南島行きを決めた。
南島に集中しよう、上がらないモチベーションの中、タラルア山脈に行く自信が無くなった。
Moturimu Shelter▶mullblok campsite 30km

