ざざぁーー
海の音が気持ちいい。
夜は全く寒くなかった、さすが鹿児島凄いぞ。
冬用シュラフが最近は全く無駄になっている。
チャリで来た
7時に野営地を出る。
昨日のうちに渡れて本当に良かったと思う。
南に向かうがなんだか嫌な予感がした。
途中のトンネル脇で、僕はバッグを全て下ろした。
最南端に連れていかずすまない、ここで留守番をしていてくれ。
それにしても、最南端付近に住む人は不便では無いのだろうか?
東西アクセス最高な岐阜県に住んでいると、局地に住む人が本当にすごいと思う。
…余計なお世話だよな。
対岸の開聞岳は、今日はとても綺麗。
序盤は気持ちよく進む。
それもたったの10km、残り20kmは地獄が待っていた。
平坦な道はゼロとでも言おうか、斜度が10を超える箇所を含む坂が続く。
ようやくそれらしいところまで来た。
南国っぽさも感じられるぞ。
さすがにここからは平坦だろう。
…全くだった。
一度海まで降り、また上り…
海は綺麗なので、何とか気分はまぎれる。
ダラダラの木やアサギマダラを撮影し、気分をごまかしながら進む。
バッグが4つ付いていたら、キレていただろう笑
なんとか頑張り、最南端に到着!
自撮りをかましますが、ポーズがいまいち決まらない。
実は奥に、もうひとつ最南端が。
最南端詐欺である。
さっきの立派なモニュメントはなんだっつうの笑
ここでのポーズは、有名なアレで決まった。
最南端最南端詐欺
どうやらここから奥は、チャリが使えないよう。
おそらく最南端のトンネル(笑)を通過して徒歩でゆきます。
最南端神社らしきものがあったので、最南端お賽銭を。
神社の近くには、なにやら凄い迫力のあるガジュマルが。
根っこを束にして掴めば、体がもちあがるほどの丈夫さ。
これならパズーとシータも落ちずに済むだろう。
徒歩で行ける最南端との事で来てみたが、何があるのだろう。
道は結構綺麗だ。
お、建物だ。
何かの廃墟?
え、おわり?笑
どうやらここは、本当に廃墟。
もういっそ、トンネルから先を通行止めにしてくれ笑
めんどうな階段を上がる。
最南端詐欺のモニュメントがあったので、先に進んだ。
さらに進んだらそこは、何もない最南端。
もういっそ、手前にしておいてくれ(笑)
ここまで何も食べていないので、最南端ソフトクリームを食しておいた。
最南端への愛着
さて、帰りも同じくして登りが待っている。
結構最悪だ。
絶望している笑
だいたい、観光地にするとか言って、ここを開拓した人間が行けないのだ。
旧最南端で止まっておけばいいものを(笑)
そうだな、あるのはソフトクリームとドリンクくらい。
と、思っていたら、一応集落があるでは無いか。
僻地の病院…
すがすがしい。
坂がきつい、何も無い、秋なのに暑い。
看板には、またお越しください。
…フンッ
来来来来世くらいになら、来てやってもいいかもな。
アップダウンの箇所が終わると、ようやく真っ直ぐな道に出る。
ザックを回収し、昨日謎の閉店をしていた食堂へ。
カツ丼ラーメンセットで980円。
とても美味しく頂きました。
店を出る時には、女将さんがお菓子をくれた。
とても人の良さそうな奥さん。
最南端に未練は、微塵として残っていない。
だがこの店に愛着は残してしまった。
両想いの相手
ようやく大隅もおわり、神川キャンプ場というところに来た。
ここは、シルエットで知名度があるよう。
僕がどれか、すぐにわかりますね笑
ちょっとシルエットであそんでみます。
おっとマイケル、失礼
あー、今すぐに家に帰れねぇかなぁ
(ほんとに帰りたい)
もうちょっと上腕二頭筋があればなぁ
だれか、横に来てください…
(本当に相手が欲しい)
おばちゃんが通りがかったので、一緒に撮ってもらいました。
僕は若い子に声をかけられない代わりに、おばちゃんなら声をかけられる。
コミュ障じゃないのはいいことだが、姉ちゃんにシャイなのは辛い笑
両想いとなったのは、3人のおばちゃんだった。
夜な夜なサイクリング
だいぶ日も落ちてきた、開聞岳が遠ざかっていくのが、なんだか少し寂しい。
それにしても、今日は上り下りになぜか往復ともに向かい風。
ドS極まりない大隅半島が、僕はすっかり苦手になっていた。
それでも九州、たくさんの人がエールをくれる。
中には中学生の子らが、「頑張ってください!」と言ってくれる。
ボクがそのころ、言えただろうか?
嬉しさとエールに返したい気持ちで、大きくありがとう!と叫んだ。
昨日の登山と、今日の坂道に疲れきってはいたが、距離を稼がねば。
夜まで走ると決めこみ、冷えたからだを動かすことで熱を発して進む。
ローカルスーパーのニシムタを発見したため、激安弁当を2つ購入。
それを両方共にかき込んだ。
食ってしまえば眠くなる。
結局ナイトサイクリングは諦めた笑
近くの道の駅では、子供らが遊んでいる。
今日はここにしよう。
テントを張り、子供らの様子にカメラを向ける。
変態だ笑
いけないいけない
変態がられる前に、寝込んでやる。
走行距離 130km
最南端▶鹿児島上の方