2022年1月30日
厳冬期の荒島岳にソロでナイトハイクしてきました。
四季を通して楽しめる百名山である荒島岳
特に人気があるのが厳冬期の登山ではないでしょうか。
今回は、厳冬期の早朝にしか見ることができない絶景を撮影するために、ミラーレス一眼レフを担いで臨みました。
荒島岳 冬のナイトハイク
登山口は今回、勝原ルートを選びました。
YAMAPでのコースタイムは3時間25分
登山者が多く、積雪期のトレースがしっかりとついているコースです。
いきなり手持ちスナップショットで申し訳ありません(笑)
まずは、冬のナイトハイクの雰囲気を知って頂きたく、このような雑写真から開始となりますこと、ご了承ください。
このように、コースにはトレースがしっかりとついています。
広角レンズで撮影した星空とブナの森です。
落葉したブナの森は、昼こそ明るく気持ちが良いですが、雪国の樹木ゆえ、ブナは曲がって成長することもあります。
その奇妙な造形は、夜に見ると結構不気味なものです。
ソフトフィルターでもあれば、木に花が咲いたように星を咲かせることができたのでしょう。
フィルターの導入も遠くないようです…
稜線に上がってきました。
ここらで夜が明け初めます。
夜が明ける前なので、スローシャッターにして、雲を少々流してみました。
大野市の平野です。ふもとも雪が積もっているようです。
太陽とは体側側。空のピンク色の高さが太陽のラインです。
これが山まで下りてくると、朝焼けのサインです。
太陽が昇ってきました。
世界がオレンジと青色に染まる時間です。
この瞬間を見るために、ここまでやってきました。
朝日に照らされた部分の雪の質感が、とても美しく感じ取れます。
実は、フルサイズカメラを購入して、日は浅いのですが、今回の撮影ではっきりと分かりました。
色の階調、質感、ダイナミックレンジ、どれをとっても、APS-C機よりも圧倒的に優れています。
ハーフNDフィルターは使っておらず、合成もしておりません。
入門機では、空が飛ぶか、奥の影の部分が黒つぶれを起こすか、近い状態になっていたと思います。
撮影していてもとても楽しくなります。
曲線をとらえたり、迫力を出すために、画角は14㎜まで目いっぱい引いてあげました。
稜線は風が強いので、雪が舞ってキラキラとしています。
体感したようには、美しく見せられないので、うまく写真で表現できるようになりたいです。
風によって作られた造形(シュカブラ)が綺麗です。
朝一登頂者の特権ですね。
風によって作られた細かい陰影までしっかりと再現されます。
四隅まで綺麗に映っています。このレンズ、さすがとしか言えません。
こちらが標準ズームで撮影した南側の稜線
こちらは前景を入れて撮影した広角ズームの写真です。
前景を入れて奥行を出していくやり方は、やはり広角側が楽しいですね。
今度は自分のたどった足跡を前景にしてみました。
せっかく三脚を持ってきたので、自撮りです(笑)
日差しをバックに受け、プチサンピラーが見えました!
さすがにこの写真は、光源が強すぎたため、自分の姿を出すために、シャドーの持ち上げと黄色の明度を上げています。
まるで伯耆大山を思わせるような稜線と斜面です。
これは、荒島岳山頂より、さらに先に進んだ箇所から撮影しております。
冬じゃなければあまり訪れないところかと思います。
こんな切り取り方は、望遠側じゃなければ表せませんね。
画角は70㎜です。標準ズームレンズで間に合いました。
荷物になりますが、レンズを2つ持ってきて良かったと思う瞬間です。
心細い夜と、感動の朝を終えた後は
ウサギの足跡を見ながらのんびり下山です。
こんな景色にも心が癒されますね。
撮影に使用した機材
- ボディ:Nikon Z6Ⅱ
- レンズ:NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
- 三 脚:ベルボン UTC-53 II AS
- その他:Go-pro Hero6
朝焼けのため、しっかりと荷物を担ぎ上げて登りました!
絶景撮影、やっぱりフルサイズはAPS-C機とは別格でした。
ボディは、Nikonのフルサイズミラーレスでオールラウンドモデルと言われるZ6Ⅱです。
ISO感度が51200まであり、夜間~早朝撮影に適しています。
レンズはいわゆる大三元レンズの広角ズームと標準ズームレンズです。
値段が張るので思い切った購入になりましたが、この2種類があれば、登山での風景撮影のほとんどをカバーできます。
広角側は、星空撮影のためF値2.8が欲しいですが、標準ズームはF4のキットレンズでも良いかもしれません。
小さくてコンパクトなので、機動性があります。
私が標準ズームをF2.8で選んだ理由は、スナップ写真のボケのためです。
風景撮影はF4で十分に感じます。
三脚は、ベルボンの小型トラベル三脚に位置付けられる定番モデルで、カーボンのモデルなので、同クラスの三脚と比較してもかなり軽量のモデルです。
Go-proで撮影したタイムラプス
自撮り棒を雪に刺して撮影しました。
タイムラプス動画は、今後どんどんまとめていくつもりです。
おわりに
今回は、荒島岳のナイトハイクにチャレンジしてみました。
夜は怖いですが、簡単に慣れてしまいます。
山の景色は、朝や夕方が本当に美しく見られるので、未経験の方には、ぜひあの景色を体感していただきたいです!
私も、美しい写真に憧れて、フルサイズミラーレスカメラを購入してしまったうちの一人です。
ナイトハイクや朝焼けの撮影する山行は、これからどんどん増えると思うので、また当ブログに遊びに来ていただけると嬉しいです!
皆様も、荒島岳のナイトハイク、チャレンジしてみてください!