前提として、雪山登山において僕はハードシェルを愛用しています。
結局ハードシェルを勧めるんじゃないか!?
っちゅう話ですよね
はい!
今回は、タイトル通り、初めての雪山登山。主に2000m以下の低山に挑戦したいと思っている方のための、ハードシェルとレインコートの違いや役割についてのお話です
経験をもとに、皆様に寄り添ったお話ができるとよいとおもっています!
ハードシェルって?
名前の意味
雪山用のアウターのことを指します。ハード(固い)シェル(殻)と名の通り、ウィンドブレーカーやレインコートよりも強く・丈夫な素材でできています。
素材について
防水・透湿素材を心材とし、ナイロンやポリエステルでできています。
ゴアテックスや、各社の独自素材が使われています。
表地はサラサラとしています。サラサラの理由はのちに詳しく説明します
裏地は起毛していたり、やや起毛していたり、厚みがあったりと、防寒使用ですね
ハードシェルの位置づけ
夏の緊急用ジャケットといえばレインコート
それの冬版、つまり雪山用スノージャケットとでもいいましょうか
つまりは、夏山と同じように考えればいいってことです。
寒い時や、雪の降るときに着るのです
レインコートとの違い
表面素材の違い
レインコートの表面はつるつる
ハードシェルの表面はさらさら
この違いのお話ですね
それは、滑落しないようにするため!
お尻に敷いて滑ったことを想像してみてください
レインコートはよく滑りますね
ハードシェルをお尻に敷いたらどうでしょう?
滑らなくて、ムズムズしますね
これこそハードシェルがさらさらしている理由です。
森林限界の稜線上で、滑ってしまった場合を想定しているわけです。
速度が付きにくく、なるべく安全を想定しているんですね。
初心者の方は、滑落すると危険な場所には、最初は行かないと思います。
メーカーも専用品を作る以上、状況に最も適したものを作っているのです
耐久性の違い
レインコートより厚みがあります。
これはピッケルで引っかいたり、岩に当たったりして破れないようになっています。
つまり、ピッケルを使うような森林限界の稜線歩き、岩に当たるようなアイス・ロッククライミングでの使用を想定します。
防寒性の違い
雪山において、一番怖いのは、遭難した時
つまり、ビバークの必要がある場合です
ハードシェルは裏地が起毛していたり、厚みがあります。
より、保温性・耐風性に有利なジャケットとなります。
冷たそうですね(笑)
ちなみにこれは、友人に撮られた僕です(笑)
ハイマツの落とし穴に引っ掛かりました
話が脱線してしまいましたが、防寒性においてはレインコートでも十分!
とは言えないでしょう。
とはいえ、レインコートでも、ダウンジャケットなどを中に着ることで寒さはしのげます。
一度、レインコートの中にどれだけ着こめるか試してみても良いかもしれません。
その他の違い
その他の違いは、こんな感じです
パウダーガードの有無
深雪に入った時に、おなかに雪が入ってこないようにガードがついています。
はらまきのような感覚ですね。
深雪なので、標高が高かったり、降雪直後だったり、豪雪地帯だったりと、条件はやはり玄人寄りです。
手首の違い
軽量化を意識したレインコート
冬山用のグローブ着用を意識したハードシェル。
ハードシェルは、手袋のうえから覆いやすくなっています
レインコートでも手を覆えないことはないです。
ヘルメット対応
レインコートでもヘルメットは想定していますが
ハードシェルもしっかりとヘルメット対応したものがほとんどです。
アイスクライミングなんかは、常時ハードシェルを着ているので、対応しないわけはいかないでしょうね
このように、その他の違いは、結構シビアな環境に向けて作られています。
逆に言えば、雪山初心者に限定すれば、オーバースペックな気もしてきます。
通常で必要な状況
2000m級と3000m級で使用用途が大きく変わってきます。
つまり、森林限界と樹林帯の話です
樹林帯では、滑落の心配も低く、ピッケルの使用はせず、ザックにつけています。
風も弱いため、ハードシェルの耐風性に頼る必要はありません。
休憩中では羽織ることもありますが、行動しないため透湿性や耐久性について意識する必要はありません。
他のジャケットでの代用が可能というわけです。
森林限界では風も強いため、歩いている最中でもハードシェルの防寒性と耐風性が必要になります。
ピッケルを準備することも多く、滑落しにくい素材と、穴をあけにくい丈夫な素材は安心感があります。
僕は厳冬期の赤岳など、3000m級の山にもよく遊びに行きます。
朝日を山頂で見るために、暗いうちから登るのですが、-20℃、風速10m以上の環境では、暑がりの僕もさすがに限界で寒いです。
特に朝日を待っている時なんかは・・・
こんな時に、インナー、フリース、ダウンの上にハードシェルという服装で待機していますね。
逆に、樹林帯なんかでは風もなく、歩いていれば暑いので、ハードシェルなんかはずっとザックの中です。
テン場までのアプローチなんかは暑いですね
1000m級の低山なんかは、ほとんど樹林帯なので、一度も使わないくらいです
北アルプス、八ヶ岳、谷川岳(2000m未満)など
まとめ
つまり、そんなもんで、なければ無いでどうにかなってしまうのがハードシェルですが
適材適所であるのは間違いなく、ハードシェルを所持した方が、安全性が上がり利便性も良いということです。
ただし、一着3万円程度するのが普通で、安くないのも事実。
行く山を選んで必要かを判断することが大切です。
雪山登山では安全性を第一にしろ!と言われてしまうかもしれませんが
こうやってちゃんと調べて、この記事に辿り着いて、ちゃんと検討していること
偉いと思います!!!!
そして、雪山にチャレンジしようとするその姿勢
応援しています!!!!
安全に、そして積極的に雪山を楽しんで欲しいと思いますので
良かったら雪山について他にもまとめた記事があるので、覗いていってください!
読んでくれてありがとう!