どうも!アバウトドアです!
今回は中でも、タイトル通り「冬靴の必要性」について!
冬山という未知なるエリアに挑戦しようとする方は、こんな悩みをお持ちではありませんか?
まって、冬靴高すぎじゃない?
まずは入門の山から始めるし…
代用できないかなぁ?
そう、冬靴は吐き気を催すほど高いのです(笑)
結論から申しますと、代用は可能です。
ですが、代用できてしまうから怖い、という側面も持ちます。
ここでは、冬靴でも夏靴でも、ただのブーツでも冬期トレッキングをしている僕が、冬靴以外の可能性について語ってみようかと思います。
雪山を始めようとする皆さんの、助けになったらと思います!!
ざっと結論から(※最後まで読んでね!)
夏靴 | スノーブーツ | |
---|---|---|
低山(積雪なし) | ◎ | ー |
低山(積雪あり) | 〇(ハイカット) | ー |
高山(厳冬期) | △(行けるけど気を付けて) | ー |
上高地など | 〇(行けるけど気を付けて) | 〇(要ゲイター) |
厳冬期の3000m級も、実は夏靴でも行けちゃうかもしれないのです。
こんなこと言っては、お堅い山の人たちに怒られてしまうかもしれません(笑)
ですが、ちゃんと条件や理由があるので、できれば最後まで読んで頂きたいと思います。
では、低山から説明していくで!!
低山(無積雪)
ここは南アルプスなので、正確には3000m級です。
参考画像までに。
コレくらいの積雪ならば、ハイカットでもローカットでも、どんな靴でも大丈夫ですね。
むしろ積雪が無いのなら、重くて硬い冬靴で行くメリットはほぼありません。
お好きな靴でどうぞ!
低山(積雪あり)
夏靴で積極的に行ける冬山は、上の画像くらいまででしょうか。
僕が初めて登った雪山は、荒島岳(1523m)。
その時僕は、ハイカットの夏靴で登山しました。
冬の低山で使う登山靴は、ハイカットがいいですね。
理由は、アイゼン着用が必要なので。
それと雪が入ってくるからでしょうか。
寒いと言っても、1000m級なら寒波の早朝で-10℃程度。
夏靴でもどうにかなるレベルですね。
ソックスを極暖にすることで、冷え対策のインパクトとしてはかなり影響します。
冬靴を買っても使えるので、コスト的には明らかにソックスで対応した方が良いでしょう。
アイゼンは、夏靴対応のストラップ式を選びましょう!
3000m級(厳冬期登山)
このクラスになってくると、正直冬靴が欲しいところ。
だけどもとある条件下で、夏靴でも行けるかもしれません。
一つ目は、晴れているということ。
これは確実に狙っていかなければなりません。
そのために、「冬型の気圧配置」「南岸低気圧」。
コレくらいの言葉を説明できるくらいには、天気に詳しくなっておいた方が無難です。
僕の友達は、何年も雪山に登っているのに、未だ夏靴(笑)
アイゼンも10本アイゼンを貫いていますね…
はよ買えw
素手でピッケルを持っていますが、それだけ晴れていれば暖かいものです。
ちなみにですが、夏冬兼用ならば革靴がおすすめ。
化繊のものは雪で脱色され、みずぼらしい姿になっていきます(笑)
浸水することで冷えやすいですし、生地へのダメージも深刻。
結局あまり、おすすめしないというわけですね(^^;
理解しておきたいこと
厳冬期でも可能とは言いましたが、時に雪山はこうなることを認識しておいてください。
行動中にご飯をしっかりと食べ、動き続け、体が正常に働いていれば、悪天候でも夏靴対応は可能でしょう。
もし悪天候下で体の機能が停止したら?
体温低下を防ぐため、血液は優先的に体(中心部)幹を守ります。
足指(末端)に割く、血液のマージンなんてものはありません。
冷えて血流が低下した足指は、凍傷の前にまず痛くなってきます。
その状態で、アイゼン歩きができるとは思えません。
行動不能や機動力低下は、気圧低下によるさらなる悪天候を受け入れるようなものです。
というわけで、厳冬期に夏靴で登るというのは、以下の条件が含まれます。
- 12本アイゼンは使えない
- 小屋が近くにある山を選びたい
- 悪天候に細心の注意を払う
要するに、マージンもってやりましょうぜ!
ということですね!
上高地
厳冬期に上高地トレッキングをしたい!
そう思う方は多いでしょう。
ここは、ちょっと違ったエリア。
もしかして登山靴すら、必要ないかもしれません(笑)
試しにスノーブーツで行ってみたのですが、これまた快適♡
スノーブーツと登山靴の違いは、なんといっても脱ぎ履きしやすさと歩きやすさ。
釜トンもそうですが、坂巻温泉から歩く場合は、車道やトンネル箇所が非常に多いです。
クッソ重い冬靴は、そんな下界歩きに「超不向き」。
スノーブーツで登山靴の代用するか!
というより、スノーブーツでおk
のほうが近いかもですね(笑)
特にテントを張る場合なんかは、脱ぎ履きしやすいスノーブーツがおすすめですね。
【補足】冬靴と夏靴の違いについて
他のサイトでも言われているので、軽く補足しておきます。
保温性
内部に保温剤が入っていることで、保温性を高めます。
なるべく効率よく暖かくなる素材を、各メーカーが頑張って作ってくれていますね。
足元は着こめませんので。
撥水性
雪が付きにくいように、表面は革でできていることがほとんど。
雪が付きにくいので、化繊のように脱色したり劣化したりしにくいです。
ソールの構造
本格的なアイゼンが付くように、コバという引っ掛かりが作られています。
ソールが硬くてたわまないことも、アイゼンとの相性を良くしています。
12本アイゼンが、ガッツリ雪面にぶっさせるのもこの影響が多少あります。
クッソ重い
最後はデメリットですが、最大のデメリット。
めちゃくちゃ重たいです(^^;
これがあるから、冬靴持ってても夏靴で行きたいくらい(笑)
晴れを核心している場合は、僕でも夏靴を履いて行ったりするくらいですね。
雪山行こうぜ!
天気が良ければ素人でも行ける。
天気が悪けりゃプロでも死ぬ。
それが雪山。
夏靴で冬山に登るには危険もありますが、それは経験にもなります。
低山での経験は、冬靴を選ぶ際のヒントにもなります。
是非!
みなさんも楽しい雪山の世界へ!!
読んでくれてありがとう!