登山用カメラはどのメーカーがいい? ソニー、キャノン、ニコン3社で比較

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キャノンは一般的に色が鮮やかで見た目が派手に仕上がるといわれている。
ニコンは丈夫で耐久性に優れている。
今カメラを買うならソニーのミラーレスが人気。

などなど、様々な話を聞いてどれがいいのか迷っている方も多いでしょう。

結論としては、好きなメーカーと雰囲気で選んでしまっても良いと思います。
ただ、登山において重要視されそうな「軽量性」「耐久性」この二点については少々差が付きそうなので、選ぶポイントとなりそうでした。

目次

カメラのメーカー選び

現在、デジタル一眼カメラの売れ効きについて、20位以内をすべてミラーレス機が占めています。
一眼レフは時代の流れによって衰退し、ランキング圏外になってしまいましたね。

そして、メーカーごとの売れ行きの上位はソニー、キャノン、ニコンが多くを占めています。
一時期はミラーレスカメラはソニーの一強時代でしたが、キャノンやニコンが頑張って追い上げてきた印象ですね。
そのほかにも、ランキングは10位以下ですが、パナソニックのLUMIXや富士フィルムのXシリーズなんかもありますね。

今回は、ミラーレスカメラで比較されることの多いソニー、キャノン、ニコンの3社で比較していこうと思います。
比較はどれもベーシックなAPS-C機で比較していきます。

3社のAPS-Cミラーレス

3社のAPS-Cミラーレス
  • ソニー  α6400
  • キャノン EOS kiss M2
  • ニコン  Z50


ソニー α6400

出典:SONY

ソニーα6000シリーズ三兄弟の次男?
ソニーのミラーレスはラインナップが豊富で、APS-C機では下位モデルの6100、中位モデルの6400、上位モデルの6500が存在します。

α6400は最もバランスの取れたモデルで、コスパも最強と呼ばれています。

キャノン EOS kiss M2

出典:Canon

一眼レフカメラ時代から、カメラ入門として非常に人気のあったEOSkissシリーズのミラーレス版。
白と黒のラインナップがあり、ポップアップもキャッチ―です。

キャノンは他にも高画素モデルのM6や、ファインダーの無い超小型モデルであるM200があります。

ニコン Z50

ニコンZ50のボディを正面から見た図
出典:Nikon

どこか硬派なイメージのあるニコン。
ミラーレスAPS-C機であるZ50も、マットなブラックで落ち着いた質感を持っています。

フィルムカメラをイメージしたZfcもありますが、こちらはちょっとマニアックなモデルですね。

各スペック比較

ソニー α6400キャノン EOS kiss M2ニコン Z50
有効画素2420万画素2410万画素2088万画素
レンズマウントソニーEマウントキヤノンEF-Mマウントニコン Z マウント
メモリーカードSDHC、SDXC、SD対応SDHC、SDXC、SD対応SDHC、SDXC、SD対応
シャッタースピード1/4000-30秒1/4000~30秒1/4000~30秒
連続撮影速度最高約11コマ/秒最高約10コマ最高約11コマ/秒
ISO感度100-32000(最高102400)100~25600(最高51200)100~51200(最高204800相当)
フォーカスポイント425点143点209点
動画機能4K(3840×2160)4K(3840×2160)4K(3840×2160)
Bluetooth
撮影可能コマ数約360枚約250枚約280枚
質量約403g約388g約450g
ボディ素材マグネシウム/高剛性プラスチックプラスチックマグネシウム合金
防水防滴防水防滴に配慮無し防水防滴に配慮
使用温度ー(明記無し)0℃~40℃0℃~40℃
使用湿度ー(明記無し)85%以下85%以下
3社ミラーレス スペック比較

3社のカメラ|スペック比較で似たような点

スマホのWi-Fiやブルートゥースのボタン

シャッタースピード、対応している記憶媒体、動画性能等は同じスペックになりますね。

その他、最近の流行りとしてBluetoothにどれも対応しているのはありがたい点です。

3社のカメラ|違うところ

フォーカス性能

出典:SONY
ソニー α6400キャノン EOS kiss M2ニコン Z50
フォーカスポイント425点143点209点

フォーカスポイント(測距点)については、大きく差が付きました。
とはいえこの数はあくまで測距点であり、オートフォーカス性能を示すものとは必ずしも一致しません。

測距点が多いほど、フォーカスできる箇所が細かく指定できるということです。
フォーカス性能については、ソニーとキャノンが優れ、ニコンはやや目立たないといった印象を受けます。

フルサイズカメラの動体予測アルゴリズムを継承した高密度425点全面位相差検出AFセンサーと、世界最速0.02秒(*)の高速レスポンス、「高密度AF追従テクノロジー」搭載で、高いAF精度と動体追随性能を実現。

SONY

SONYのα6400は、前モデルの6300から大きく機能を上げています。
フォーカスのAI性能と精度が向上し、動く対象の瞳や動物の瞳に対して瞬時にフォーカスします。


EOS Kiss M2は瞳の検出性能がアップし、人物が遠くにいてもすばやくピントを合わせることが可能。構図内に全身が写っているような状態でも、一瞬で瞳を検出してフォーカスします。一度瞳にピントを合わせたら、被写体が動いても追従してピントを合わせ続けるので、「撮りたい」と思った瞬間のイキイキとした表情を撮り逃しません。

Canon

EOSkissも同様のフォーカス性能を紹介しています。
対してZ50 に関しては公式ページでも、フォーカス性能についてそこまで紹介されていません。

とはいえ、登山においていえばそこまでの素早いAIフォーカス性能は必要ないかと思われます。

ISO感度

雪山からみた町あかりと天の川
ソニー α6400キャノン EOS kiss M2ニコン Z50
ISO感度100-32000(最高102400)100~25600(最高51200)100~51200(最高204800相当)

ISO感度は高いほど感度に余裕があると言われます。

ISO感度の天井が高い場合は、6400程度ならノイズも少なくて済みます。
登山において星空をより綺麗に撮影できるという点は、非常に有利です。

Z50はAPS-C機にしては非常に頑張っている数値だと思います。

素材

Nikon
ソニー α6400キャノン EOS kiss M2ニコン Z50
ボディ素材マグネシウム/高剛性プラスチックプラスチックマグネシウム合金

上の写真はZ50のボディ画像になります。
全身の骨格はマグネシウム合金が使われており、耐久性に自信があるようです。

昔からニコンは、世間からカメラの耐久性に定評があります。
メーカーもそれを分かっているのか、特徴に耐久性の高さをアピールしており、自信の高さが伺えます。
ソニーやキャノンは、素材について特にアピールしていないようです。

重さ

植物の上に落ちた小鳥の羽
ソニー α6400キャノン EOS kiss M2ニコン Z50
重さ約403g約388g約450g

登山用カメラとすると、気になる点は重さ

素材の違いにもよるのでしょうが、Z50が一番重く、EOSkissが最も軽い結果でした。
iPhoneの重量が175gですので、約60gの差が大きいと考えるか小さいととらえるかは自由です。

形状

ニコンZ50のボディを上から見た図
Nikon Z50

重量以外にも持ち運びや扱いやすさに影響するのが形状です。

登山では手に持って歩くことは少ないとは思いますが、フィット感は撮影時の心地よさにつながります。
ニコンはスペックよりも、このような部分にこだわっている印象です。

薄型のコンパクトボディーながら、グリップはしっかり握れる十分な深さを確保した握りやすい形状。グリップ上部のデザインも、カメラホールド時にレリーズボタンまで自然に指を伸ばせるよう配慮しており、ファインダー撮影時も、画像モニターを見ながらの撮影時も、カメラをしっかりとホールドできます。

Nikon

対してソニーα6400は僕も使ったことがありますが、軽量コンパクトを意識するあまりグリップが小さかったです。
女性でしたら小さい方が良いかもしれませんが、男性には持ちにくいです。

EOSkissもグリップは小さめでかわいらしいフォルムですね。
カラーも含め、女性人気が高そうです。

バッテリー寿命

バッテリーが無くなり充電するスマホ
ソニー α6400キャノン EOS kiss M2ニコン Z50
撮影枚数約360枚約250枚約280枚

重量と同じくらい大切だと思われるのがバッテリー寿命です。

予備バッテリーもいいですが、一つで多く撮影できるのは利点です。
α6400は多く、360枚と250枚は結構な差がついていますね。

稜線歩きなどでは結構多く撮影するので、250枚じゃ足りなさそうです。
この辺りは、α6400が魅力に感じますね。

冬の荒島岳ナイトハイク

防水性

水に沈むカメラ
ソニー α6400キャノン EOS kiss M2ニコン Z50
防水防滴防水防滴に配慮無し防水防滴に配慮

一番気になるところではないでしょうか?

α6400、Z50に関しては、どちらも「防水防滴に配慮」とされています。
コンデジやGoProほどの防水性は無いため注意ですが、一部にシーリングなどが施されており「配慮」されているようです。

このカメラは防水構造になっていませんので、水中では使用できません。万一水に濡れてしまったときは、早めに修理受付窓口にご相談ください。また、水滴が付いたときは乾いたきれいな布で、潮風にあたったときは固くしぼったきれいな布でよくふき取ってください。

EOSkiss M2 取り扱い上の注意

ニコンでもマニュアルには「水でぬらさない」「濡れた手で触らない」とされています。
防水防滴は配慮の有無にはありますが、どちらにせよ水には弱いようです。

ですが、僕の所持しているニコンD5500も、多少の雨の日撮影は問題なくクリアしています。
どのカメラも、多少の雨程度ならば気にしなくてよさそうですね。

色の表現について

冬の荒島岳ナイトハイク
  • ニコンは自然な色の発色
  • キャノンは華やかな色の表現

などと言われたりします。
ソニーはどちらかというとニコンと同じく、自然な発色をするようです。

ただ、あくまで「そういわれている」程度の話です。
カメラ側のホワイトバランスの調整や色味の設定で全然変わるので、結局は発色も自分好みに出来てしまいます。

編集すればこれくらいの変化は簡単につけられるので、発色の違いはあまり意識しなくてよさそうです。

登山のカメラ どれがいい?

ここでおさらいをしておきましょう。

ソニーα6400は、防水性・フォーカス性能・バッテリー寿命が優位でした。
キャノンEOSkissは最も軽量でしたが、ISO感度が低いこととボディがプラスチックで防水防滴に配慮されていないのが気になる点です。
ニコンZ50はISO感度が最も高く、防水防滴性能やボディ耐久性の高さが優位です。ただ最も重量は重く、画総数に関しては2社にやや劣ります。

登山用の入門機として、あえておすすめするのならニコンZ50 でしょう。
星空撮影・防水防滴・耐久性は登山用途では魅力的です。グリップしやすいのも利点ですね。

とはいえ本末転倒にはなってしまうのですが、入門機ですのでそこまで神経質に考える必要もないと思います。
3社のカメラであれば、間違いなくおすすめできるカメラです。
気に入った外観、好きなメーカー、キャッチコピーへの共感など、感覚的なところで惹かれたものを買ってしまって大丈夫です!

読んでくれてありがとう!

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