セットしておいた脳内目覚まし時計によって、きっちり早起き。
7:00頃に撤収し、早出した。

今日は久しぶりの30km行程なので、少し余裕をみておく。
といっても平坦が多いので、ゆっくり歩くための早起き。
日の出のタイミングは、やっぱりどこにいても良いなぁと感じた。


太陽、山、雲、自分の順番になると、一瞬のタイミングではあったけど、空に影が見えた。

ブロッケンの逆みたいな感じかな。
グレートウォークは終わっているけど、ここGreenstone Trackは人気があるのか、道は割と歩きやすい。
歩くテンポも心地よく感じた。
開けた場所に出ると、Waiau Pass Trackを思い出す景色。


結局あのコースを超えることはなかったけど、また似たような景色を見れたのは、少し嬉しかった。
年始ホリデーはまだ継続中か、団体が居るのが少し邪魔くさい。

そんな多くないけど、ペースが似ているのが厄介に感じた。
そんな事で嫌な気持ちになるので、やっぱりTAに参っているのだと感じる。
景色はいいけど、たまに見かけるぬかるみも腹が立つ。

それでも概ね心地いい景色は広がっているので、この景色が終わる前にと、河原で休憩した。
1時間ほど、チョコとコーヒーをちびちび楽しみ、寝たりした。


風は強くて少し寒かったけど、サンドフライが居ないのがありがたい。
奴らが居なければ、このトレイルはもっと良いはずなのに。
何度か抜かしたり抜かされたりしたカップルが近づいてきたので、カメラで撮影。

欲しいと言われたので、町に着いたら送ることにした。
Greenstone Hatからは、TAルートに合流し、Mavora Walkwayに入る。
TAルートは荒れているかと心配したが、ここも割と気持ちが良かった。
軽い渡渉はあるけれど、今日は足を濡らすことも無さそうだ。
景色はぼちぼちだけど、酷い上げもなく、心地いいのが何より。






次のHutには20:00くらいでもいいと思っていたので、休憩は多めにとる。
ひっくり返ったり、川の音を聞いたりして、心地良さを楽しんだ。
サンドフライが居ないだけで、本当に気持ちよさが違う。



絶滅してくれないかな。
1日中、割と心地いいのはかなり久しぶり。
TAも残り少なくなってきて、これは少し嬉しかった。
多めにおやつを用意しておいて良かった。
が、やはりそうはいかないのがこのトレイル。
ぬかるみ、たまに滑らせ、足がハマる。

せっかく心地よかったのに、一撃でイライラした。
TAへの心はすり減っているので、直ぐに気持ちは戻る。
やっぱり嫌いだ。
避けようの無さそうなぬかるみを、どうにか飛んだり、木を渡ったりして避ける。
が、少しずつ濡れる。
何度もギリギリを進むが、残り3kmをきったところで、避けようのない場所に。


、、、はぁ、、、。
いっつもそうだ。
TAってのはそんなに嫌いになって欲しいのか。
本当にイライラして、本当に嫌いになる。
道も分かりにくい。
盛大にはまり、叫ぶほどイライラした。
もう、向き合うのはやめよう。
期待するからいけない。
濡れないと思うから、はまるとイライラする。
こちらから甘んじて受け入れるなら、心持ちも変わろう。
あえて水の中に足を突っ込んだ。
もう、避けるのも辞めたし、草を踏まないように環境に配慮するのも、何もかもやめた。
目につく歩きやすそうな所を、ガンガン歩く。

道が壊れても知らんし、濡れても別にいい。
自分の感情にフォーカスし、イライラを黙って見過ごした。

スっと、感情と体が切り離される感覚がわかった。
感情に振り回されることなく、ただ傍観する。
脱フュージョンというやつだ。
きわめて仏陀的ではあるけれど、感情に振り回されるから不幸になる。
期待するから不幸になる。
今まで読んできた本、勉強してきた心理学が、ここで腑に落ちた。

この経験をするために、もしかしてTAがあったんじゃないか?
そう思いすらしたほど、軽くなった。

景色がそこそこいいのも気がついた。
ここは風も強く、サンドフライがいなさそう。
あそこでワイルドキャンプがしたくなり、テントを張ってみた。


風は強いけど、サンドフライが居ないのがやっぱり快適。
居たらさっきの感覚も忘れ、またイライラしてただろう。
本当に絶滅してくれないかな。

穏やかな感情のまま、日が落ちた。


もう少しこの場所と、景色と、この感覚を楽しみたいと思いつつ、テントを開けたまま、外を見ていた。
Greenstone Track▶Mavora Walkway 30kmくらい?

