夏とは景色も一変する、雪山登山に挑戦してみたいですよね!
ただでさえ選び方が分かりくい登山道具
雪山用のグローブは、一番選びにくいのではないでしょうか?
今回は、2000m以下の雪山を目安とした、入門のグローブの紹介をします!
2000以下でもレイヤリングは必要?
よく言われる、グローブのレイヤリング
雪山登山における、一番完璧なレイヤリングをいいますと
1.ベースレイヤー(汗冷え防止の速乾素材)
2.ミドルレイヤー(保温のためのウール素材など)
3.オーバーグローブ(防水、防風の役割)
場合によっては、この上にオーバーミトンなどを着用し、さらなる防水性や防寒性を求める場合があります。
今回は、低山を想定するため、ベースレイヤーは割愛し、インナー(ミドルレイヤー)とアウターに二分して考察します。
さて、2000m以下の低山では、ここまでのレイヤリングは必要なのでしょうか?
答えは、レイヤリングは必要
です。
なぜレイヤリングが必要なの?
それは、むしろ暑いからです。
低山では、その多くが樹林帯歩きとなります。
標高が低ければ気温は高く、樹林帯であれば風はほとんどありません。
素手ではさすがに寒いですが、インナー(ミドルレイヤー)のみで十分なことは多いです。
しかし、1000m級の山でも、山頂のみ開ける場所というのは多いです。
1000m級の山は、樹氷がメインだったりもします。
樹氷が付くような場所は、気温は氷点下で風も強いです。
そんな中で、インナーグローブのみでは、寒くて写真を撮っている暇がないかもしれません。
良い景色の中、ゆっくりとしたいですよね。
レイヤリングは ”絶対” ではない?
2000m以下の低山であれば、レイヤリングをしなくても良いです。
多少暑くても、手袋をしていれば良いだけの話です。また、樹林帯であれば、実はしばらくは素手でも余裕です。
スキーやスノーボードをしていた方は、そのグローブを持っていくだけでも十分でしょう。
あくまで、レイヤリングをした方が快適というだけです。
どんなグローブが良いのか?
それは、大きく分けて2つの選択があると思います。
一つ目は、低山だと割り切って、対応する気温が高い安価なモデルを購入すること
二つ目は、3000m級の山にも対応できる高価なモデルを購入してしまう。
です。
いずれ、北アルプスなどの雪山を挑戦する予定があるのであれば、良い物を買ってしまったほうが良いです。
また、低山といっても、2000m以下でも稜線歩きが求められる登山や、1000m以下でも、雪の多い地域など、様々なエリアがあるため、低山と高山の境界もあいまいです。
登山道具の多くは、大は小を兼ねる。です。
安価なレイヤリングの例
レイヤリングのインナーには、メリノウールを使用したものが、暖かさと速乾性のバランスが良いです。
安価なものでも、ホームセンターやワークマンを利用することで、価格を抑えながらもそこそこの機能を期待できます。
アウターは、こちらもワークマンなどの、防水性があると表記されるような手袋でも良いのですが、個人的にはテムレスを推奨したいです。
見た目はともかく、上の価格帯のグローブの性能を超えるような性能を持ちます。
3000m級に対応するレイヤリング
インナーとアウターを別々で購入するのも手ですが、どうせなら両方がセットになったものを購入すると良いです。
お得なのと、フィット感も良好です。
ブラックダイヤモンドのソロイストは、雪山登山のグローブとして、圧倒的人気の定番グローブになります。
一時期はインスタグラムでも話題になっていました。
手のひら部分がレザーでできており、防水性に加え、ピッケルやストックのグリップ性能に優れます。
-26℃まで対応しており、厳冬期でも十分な性能を持ちます。
-17℃まで対応と、ソロイストより一歩劣りますが、その分安価で軽量なのが魅力です。
アウターにはゴアテックスを使用しているので、防水性は完璧です。
私も所持していますが、手のひら側が合皮でできており、グリップ性はかなり良く扱いやすいです。
グローブを手に入れて快適な登山をしよう!
かくいう私も、雪山初心者の頃に、グローブ選びを失敗して、厳冬期用のものを購入しなおした一人です。
でもいいんです。無駄になってしまったとしてもそれは経験。一時的でも低山で役に立ったからです。
大切なのは、行動力です!
ここまで読んでくださっている方は、雪山に本気でチャレンジしたい方だと思います。
登山が好きな方も、雪山登山という全く別のジャンルとして、きっと雪山を好きになることでしょう。
貴重な冬シーズンです。
登山道具を揃えて、雪山登山にチャレンジしてください!
読んでくれてありがとう!