ウルトラライト志向のあなたにおすすめしたいマットがあります!
テントの軽量化から始まり、レインコート・ザックと軽量化をしてきたことでしょう。そろそろマットを軽量化・コンパクト収納にしたいとは思いませんか?
ここでは、350gを下回る、本気のメーカーしか作れないような超軽量マットを全て紹介していこうかと思います。
ちなみに、サーマレスト、ニーモ、エクスペド、イスカ・シートゥサミットから探してありますが、350gを下回るのはサーマレスト、ニーモ、エクスペドのみでした。
超軽量以外でお探しの方は↓をどうぞ!
軽量の基準は410g
何をもって超軽量と謳うか?
はっきり言って、500gを下回れば、マットなんて軽量と名乗っても良いはずです。
しかしそこはユーザーのわがままが許しません。一番有名であろうサーマレストのZライトソル(通称銀マット)の重量は、410gですので、これをはっきりと下回らないと超軽量とは呼べないでしょう。
ですので、ここでは350g以下のものを厳選して紹介します。
サーマレスト ウーバーライト

いきなり大本命 脅威の250g
マット界の王者、サーマレストが繰り出す最軽量マットです。
R 値:2.3
サイズ:51×183cm
収 納:15×9cm
厚 さ:6.4㎝
重 量:250g
素 材:15Dナイロン
ミドルサイズでも脅威の250g
そして収納性はナルゲンボトル一つ分。

Sサイズに至っては、170gという缶コーヒー以下の重量。もはや軽量化技術は訳が分からない次元に達しています。
実は、Mサイズで250g以下、なんなら300g以下のマットはウーバーライトしかありませんでした。ただただ薄いだけでは、耐久性を損ねかねません。15Dナイロンという攻めた薄さを実現できるのは、さすがサーマレストと言ったところでしょうか。
すごいのがその耐久性。マットメーカー王者たるもの、破れてしまっては威厳は保てませんね。耐久性については、下の動画にて紹介されています。引きちぎろうとしているし、なんか車に引かれたりしています(笑)
動画のお姉さん、ブリトー食っているし
そして、地味にR値も2.3という、Zライトソルを軽く上回っているのにもびっくりです。これは、内部に独自構造となる、トライアンギュラーコアマトリックスを採用しており、効果的に断熱できるようになっているようです。

エクスペド AirMat HL

R 値:1.3
サイズ:52×183cm
収 納:18×7cm
厚 さ:7㎝
重 量:310g
素 材:20Dポリエステル
高R値のダウン入りマットが有名なエクスペドですが、実はマットのラインナップはかなり充実しています。もちろん超軽量マットも作っておりました。
それがこのAirMat HLになります。
レギュラーサイズで310gを記録、ウーバーライトより少し丈夫な20Dのポリエステルを使用しています。このあたりが重量が少しかさむ理由なのでしょう。
この動画で膨らませている様子が分かります。地味にすごいと思ったのが、付属のミニポンプなのですが、どういう構造になっているのでしょう?ちょっと大変そうですが。あと外人さんの「mini pump」の発音がいい感じ。
ちょっと残念なのが、R値が1.3しかないことです。
ニーモ テンサー

R 値:1.6
サイズ:51×183cm
収 納:20×7.5cm
厚 さ:8㎝
重 量:345g
素 材:20Dポリエステル
サーマレストと並ぶ2大マットメーカーとしての意地でしょうか、ニーモも何とか350gを下回ってきました。というより、テンサーは通常の軽量モデルであり、サーマレストでいうとネオエアーXライトが同じく軽量モデルになります。ウーバーライトのように、スパルタンな超軽量マットとは分類がやや違いますね。なので、こちらもエクスペド同様、20Dのナイロンを使用しています。
ちょっと惜しいのが、こちらもR値が1.6とやや低め。
ですが、ニーモがこだわっている点は、寝心地にあるそうです。

NEMOオリジナルのスペースフレーム™️バッフルはエアマット特有のフワフワとした寝心地を排除し、しっかりと安定した寝心地を提供します。また、うつ伏せになっても肘や膝が地面に底付きすることはありません。
NEMO EQIPMENT
サーマレスト ネオエアーXライト

R 値:4.2
サイズ:51㎝×183㎝
収 納:23×9㎝
厚 さ:㎝
重 量:350g
素 材:30D高強度ナイロン
こちらをランクインしようか迷ったのですが、性能があまりにぶっ飛んでいるので紹介しないわけにはいかないと思い、ランクインです。
ニーモのテンサーとおそらく同等の分類でしょうか。価格も似たり寄ったりですね。ネオエアーシリーズの何がすごいかというと、とにかくR値が謎に高いことです。


おそらく、独自開発のシステムが理由なのでしょうが、Xライトにはサーマキャプチャーが1枚仕組まれており、内部もトライアンギュラーコアマトリックスによって、空間に熱を閉じ込めるようになっているそうです。
そのため、この軽量性にして、他のメーカーを軽く上回るR4.2です。登山メーカーのR値測定には、民間国際標準化・企画設定機関【ASTM】にのっとって測定されているため、メーカー間での嘘は存在しません。サーマレストの断熱技術はもう訳が分かりません。
そして、この軽量性に対して、生地は30D高強度ナイロンを使用。数値通りにいけばここで紹介したもののどれよりも丈夫な生地というわけです。
サーマレストをひいき目に見るつもりはなかったのですが、スペックが高いのでどうしても熱弁してしまいます…
軽量化にはR値も実は大切
僕が何度も提唱したいのが、「マットの性能を上げると寝袋の性能を下げることができる」ということです。
残雪期や秋程度であれば、マットがある程度暖かければ、シュラフの大きさを1段階程度下げても快適さが保たれます。さすがに冬に夏用シュラフは不可能ですが。つまり、ただ軽いだけのマットであれば、寝袋のダウン量を減らしにくいため、軽量化の意味がなくなってしまいます。自分の体質と所持している寝袋との相談にもなりますが、R値も意識してみることも大切です。下の記事では、R値について詳しく解説してあります。

まとめ
同程度のクラスであれば、ネオエアーXライトが耐久性や断熱性の面で一歩有利。最も軽量をお探しであれば、ウーバーライトが最軽量という結果になりました。今回は、軽量マット特集ですが、どうか、軽量性ばかりを意識して、快適なテント泊を忘れないでください!(笑)
楽しいテント泊もある中で、時にはスパルタンな軽量ハイクをして、1泊2日で行ける距離を伸ばす!なんていうのが素敵ではないでしょうか!
暖かいマット、軽いマット、寝心地の良いマット、それぞれ良さがあり、使い分けも可能なので、どうかあなたが満足するマットが見つけられますように。
超軽量以外に、寝心地や価格等も含めて検討したい方は、種類やコスパで選ぶ、登山用スリーピングマット オススメ14選もどうぞ!
読んでくれてありがとう!