どうも!スピードハイカーになりきれない、たなりょうです!
(→instagram)
野営回数はおそらく3ケタを超えました!
今回は僕が愛用している超軽量テント、ルナーソロのレビューになります。
ルナーソロといえば超軽量ワンポールテント、ツェルトとテントの良い所どりをしたようなテントという印象でしょう。
ですが、超軽量ワンポールという性質上、ドーム型テントとの違いから心配が多そうです。
- 結露の具合を教えてほしい
- 冬は寒そうだけど大丈夫かな?
- 雨の日はどうかな?
- クフと迷っています
こんな心配や疑問がありそうですね。
大丈夫です!
ルナーソロを厳冬期や土砂降りの日まで使って来ました僕が、その使い易さやデメリットも含めてありのままのレビューをしていこうかと思います。
ルナーソロは「カッコいいから買っちゃう!!」って、いきなり買うものではありません。
合う合わないがあるので、レビューを読んでしっかり吟味して、自分のキャンプや登山スタイルに合っていると感じてから買ってくださいね!
シックスムーンデザインズ
まずはメーカーの紹介から。
Sixmoon Designs
アメリカのオレゴン州ポートランドにある小さなガレージからスタートしたSixmoon Designsは、独創的なシェルター、バックパックを生み出し続けています。
Moonnight gear
軽量テント、タープをメインとして
傘、軽量ザック、ポーチを作っているようです。
ガレージブランドから始まった小さな会社なので、商品は結構品切れになったりもします。
ルナーソロ(ルナソロ) 680g
シックスムーンデザインズを代表するワンポールテント
トレッキングポールを使用することで、重量は本体のみの680gという超軽量!
専用のポールを使ったとしても、+51gという、やはり超軽量
超軽量のツェルトのような形状ですが、蚊帳が付いているのが特徴。
とりあえずこの公式動画を見ておけば、どんな感じのテントなのかはよく分かります。
外人さん、日本語お上手!!
特徴とルナソロのいいところ
ルナソロは、軽量ワンポールテントという尖った特徴を持つため、そのメリットとデメリットがはっきりとしています。
- ソロの割に広い
- 前室も広い
- 蚊帳が標準装備
- 解放感(地味にオススメ)
- 撤収がめちゃ楽(地味にオススメ)
軽量かつ映える
前述したように、重量は680g
カーボンポールを別途用意しても731g+ペグ重量
だいたいこれは、ドーム型山岳テントの半分ほどの重量になりますね。
こんな形状のテントなんてのは、山ではなかなか見かけません。
持っているだけで優越感があるテント
ソロの割に広い
ルナソロは、1~1.5人用とされています。
1.5人って?
ギリ2人いけるってこと
実際2人目は結構キツイ。
逆に言えば、1人と割り切れば結構広い。
具体的にはソロ用のドームテントよりも快適なくらい。
蚊帳側に人が寄って、奥側は荷物を置くスタイルでかなり余裕のあるスペース。
長さ的には、180cm以上のマットを置けるので、ドーム型のテントと変わらない居住性。
前室が広い事
寝ながら飯を食うことだって可能です(笑)
ガイロープが伸びているところまでが前室なもので、クッカーやら靴やらが大抵置ける。
片側に寄せれば出入りも楽。
この辺の使い易さは、登山でのキャンプスタイルでは重視したいところ。
前室が広い=キャンプが楽しい=満足感です。
蚊帳が標準装備
ルナーソロの一番の特徴ですね。
軽量テントでありながら、蚊帳とフロアがちゃんとあるという点。
軽さを意識したいけど、快適性は失いたくないって人にドンピシャな製品です。
解放感抜群
天気さえ良ければ解放状態で眠ることもできます。
この解放感は、ドーム型テントでは実現しにくいですね。ルナーソロが開放感がある理由はその形状にあり。
こんな感じに蚊帳部分がとにかく広い。
それでいて、寝る場所は出入り口の目の前です。
特に出入口が縦になっているテントを所持している方は、開放感のなさを実感しているはず。
では続いて、冒頭で挙げました、デメリットや心配事についての回答をしていきますね。
結露はするの?
結露はします。
通気性が良いといえど、蚊帳以外はシングルウォールです。特に全面メッシュタイプの夏型ドームテントを使っていた方からすると、結露を実感するでしょう。
天気の良い日は若干ですが結露しまして、天気の悪い日や冬はかなり結露します。
とはいえ、寝ている場所は蚊帳の目の前なので、結露を実感するというだけで、体に触れて鬱陶しさを感じることはありません。
朝起きて拭き取れば問題にはなりません。
結露を全くしないテントをお求めならば、選択しない方が無難かもしれません。
冬は使える?
締まった雪ならば問題なく設営可能です。
ペグが凍り付くことで、設営後より固定はどんどん強固になっていきます。
逆に言えば、ふかふかの新雪では設営しにくい。
これはドームテントでも設営しにくい場所になりますが、自立しないという点ではやはり不利。
設営人数の多い野営場では、踏み固められていることが多いので設営しやすいです。
八ヶ岳や穂高では設営可能でした。
寒さの事をいいますと、メッシュなので寒さは感じますが、慣れれば厳冬期も幕営可能。
軽量になった分、ダウンジャケットを1枚余分に持っていけば、暖かさとしてはトントンかそれ以上。
こちらも天気さえ良ければ無問題。
八ヶ岳や北アルプスの一部で、山小屋営業のキャンプ場であれば設営可能でした。
逆にこんなところは厳しいでしょう。
- 無人の稜線上
- 低気圧ど真ん中(ブリザード)
こんな場所は、ちゃんとドームテント+スノーフライという組み合わせが望ましいです。
雨の日はどうなる?
雨の日のキャンプは過酷なものになりました。
僕の設営がへたくそだったせいで…
ほんっとだよww
僕らはこの日立山の雷鳥平にキャンプをしました。
お互いのテントを交換して設営したので、ルナーソロの設営は相方が実施。ヘッタクソだったせいで、バスタブが旨く立ち上がらない事態に。その状態で大雨を喰らってしまい、フロアを超えた水が浸水してきました。
そう、ルナーソロは設営に少々コツが必要。
うまく設営できればバスタブフロアは綺麗に立ち上がります。
シーム処理をするので上から浸水もありません。
大切なのは、最初の設営で綺麗に張ることを意識してテントを立てる事。
たいてい3回くらいやり直していればコツがつかめてくると思います。
岩場の設営
今のところ岩場での設営経験はありません。
というのも、岩場の設営場所は狭いからです。
設営場所に場所を取る、これがルナーソロ最大のデメリットと考えます。
ペグ打ちの箇所=設営に必要な広さ
ですので、長方形のドームテントの大体1.5倍ほどの設営スペースを必要とします。
DACのペグを使えば、岩に直接当たる以外は打ち込みが可能。
だけども狭い設営場所に関してはどうしようもありません。
以下のような条件ではルナーソロは使わないのが無難。
- 紅葉シーズンの涸沢
- 槍ヶ岳肩の小屋など狭い野営場
ということで、たいていの環境はいけますが、あまりに混雑するテント場やシーズン、狭いテント場では他のテントを持って行っています。
ルナーソロを使える人というのは、サブテントを持っている人、設営場所のリサーチがしっかりできる人です。
どこでも使える万能テントではないことをご理解ください。
ルナーソロ 2022と2021の違い
2019年と2021年モデルチェンジは以下の通り。
- カラー変更(モスグリーン→やや薄い色)
- テンションをかける部分(バンド→細引き)
- 前室(下から開けることができなくなった)
個人的には2019モデルのほうが使い易かったんじゃないか?と思いますが、仕方がありません。
色はULっぽく軽い色になったので、満足しています。
2021モデルと2022モデルに変更点はありません。
変更点はないのですが、価格が上昇しています。
これはおそらく、原価高騰の影響やウクライナ戦争の影響を多少なり受けていそうですね…。
ルナーソロに限らず、テントやアウトドアギアは今後も値上げをしていくと思われます。
ルナーソロを使ったキャンプ
これ
ルナソロの前室を半分オープンにすることで、ドームテントといい感じにドッキング可能。
こんなかんじですね!
ほかには、パーゴワークスのニンジャテントのような変わり種テントともくっつきました。
たいていのテントとはドッキングできそう。
友人と登山、宴会がとっても楽しい!
その他類似製品と比較
ルナーソロ | スカイスケープ | クフ | |
---|---|---|---|
重量 | 680g | 790g | 750g |
居住性 | 高い | 低い | 高い |
ポール | 1本 | 2本 | 1本 |
価格 | 50,000程 | 40,000程 | 59,000 |
同メーカーのスカイスケープと、ローカスギアのクフを比較してみましょう。
比較はどれも、蚊帳とフロアが付いたテントとしています。
重量はペグとポールを無くした重量です。
うち、スカイスケープはその価格が利点ですが、居住性は低いです。
クフは居住性も高いですが、最も高価です。また納期待ちもあります。
(ルナーソロは在庫により価格変動あり)
ルナーソロは中間のような立場ですが、3つの内最も軽いです。
とはいえ、タープやシェルター商品よりは重量があるので、最軽量テントというわけではありません。
あくまで居住性が高い、フロア蚊帳付きテントとして最軽量クラスになります。
まとめ
ルナーソロは雨でも雪でも使えることが分かりましたね。
それでいて軽量かつ居住性も高い、魅力の高いテントです。
ですが、設営場所を選んだり、設営するのに数回の慣れが必要なので、万人に勧めるこれ一本のテントではありません。
もし、自分が使える条件にあると思い、使いたい!と思うのならば、ルナーソロを使ってみるのも面白いと思います。
テント場で他になかなか見ないワンポールテント。
寝るだけだった山岳の野営が、ルナーソロで泊まることで、開放感のある楽しくも満足感の高い野営になること間違いナシです。
テントの軽量化でさらに遠くの野営場まで行き、いつもよりワンランク上の野営を楽しんでみませんか?
では!
たなりょうでした!
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