追記しました↓
毎年モデルチェンジをするGoPro HEROシリーズですが、2023年のHERO 12については期待されていた1インチセンサーは見送り。
動作時間と耐寒性能を打ち出してはきたものの、既存のエンデューロ(白)バッテリーを標準搭載にしただけのもの。
アプリの反応が安定したとはいえ、Insta360は既にHERO 12並みの安定性は備えていました。
MAXレンズモジュールが変更となりましたが、こちらは別売り。
10→11の変化に比べると、どうしてもHERO 12のモデルチェンジは「控えめだった」と感じる方も多かったでしょう。
追い打ちをかけるように、同年11月にInsta360からAce Proが発表されると、「バッテリー持ち」や「暗所性能」など、GoProが最も苦手とする分野が克服されていました。
突然の発表だった故、2023年発売当初より、評価がまとまり始めた2024年になりAce Pro人気が上昇。
GoPro・Insta360・DJIと主力のアクションカメラが出揃い、今までよりは若干苦しい立場に立たされたGoProですが、今年2024年、GoPro HERO 12に期待されている事は何でしょうか?
GoProはInsta360よりも、単純な知名度や人気で、まだまだ上回っている印象。
つまりは「順当にInsta360のAce Proに追いつけば良い」、コレだけの話ではありますが、カンタンのように感じられて、難しいとも考えられます。
という事で今回ここでは、例年通り2024年秋に恐らく発売されるであろう、HERO 13に期待されている事とその情報、Insta360 Ace ProやDJIと比較した差別化要素などを含めて、深く考察していこうかと思います。
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海外のサイトで期待されているコト
HERO 13について期待されている事、またその予定の発売日などが書かれた記事がありましたので、見て参りました。
抜粋すると以下の内容。
- 2024年9月発売を予想
- HyperSmooth 7.0
- GP3 プロセッサー
- 8K撮影搭載
HERO 13は2024年9月に発売予定?
HERO 13 Black | 2024年9月(?) | |
HERO12 Black | 2023年9月14日 | 税込63,800円 |
HERO11 Black | 2022年9月14日 | 税込72,000円 |
HERO10 Black | 2021年9月16日 | 税込64,000円 |
HERO9 Black | 2020年9月16日 | 税込54,000円 |
HERO8 Black | 2019年10月25日 | 税込55,880円 |
HERO7 Black | 2018年9月27日 | 税込53,460円 |
HERO6 Black | 2017年9月29日 | 税込59,000円 |
HERO5 Black | 2016年10月8日 | 税込50,760円 |
HERO4 Black | 2014年10月5日 | 税込63,720円 |
HD HERO3 | 2012年12月5日 | 税込39,000円 |
HD HERO2 | 2011年12月1日 | 税込31,498円 |
HD HERO(オリジナル) | 2011年3月18日 | 税込22,000円 |
(MAX・SESSION・プラス・シルバ/ホワイトなどは省略しています)
HERO4からGoProは、秋シーズン(9~10)月に毎年更新をしていることから推察するに、恐らくHERO 13が2024年秋に発表されることは皆さんも予想している事かと思われます。
こうして表を見てみると、意外とHERO 4の価格が高いことが分かりますね。
それ以来GoProは、価格を少し上げたり、逆にHERO 12で下げてみたり、価格調整をしながら様子を見ているように感じます。
物価高騰や円安の影響を受けそうな2024年のGoProは、国内販売でいくらくらいになるのでしょうか?
それも気になりますね。
HyperSmooth 7.0
HERO 7で初搭載された「HyperSmooth」という名の手振れ補正も、その後毎年数字を更新していますね。
確かにコレが搭載されたHERO 6→7間の変化においては、かなりの違いが感じられましたが、近年では性能の進化が分からない程度に。
それほどGoPro含めるアクションカメラの内蔵手振れ補正が優秀になったという訳ですが、恐らく手振れ補正の進化についてはHERO 13でも目に見えて分からないことでしょう。
それでもHyperSmoothはきっと6.0→7.0になるとは思います。
GP3 プロセッサー
HERO 13への進化において、もしかしたら重要な変化になるかもしれない、プロセッサーの話です。
プロセッサーはスペック上の変化で分かりにくいためあまり重要視しないユーザーも多そうですが、次の進化においては重要な役割を示しそうです。
まずはGoPro HEROに搭載された、歴代プロセッサーは以下。
2017年:GP1プロセッサー
2021年:GP2プロセッサー
2024年:GP3プロセッサー??
先に紹介した海外サイトでは、2024年にGP3プロセッサーが搭載されるかもしれない(というか期待している)、という考察がなされていました。
GP1からGP2への変化には4年の間がありますので、順当に行けばGP3は2025年を待つことになるはずですが、、、
新HEROの発売日やHyperSmoothの進化を順当に行うGoProですので、この1年フライングを行うのかどうか?
…と、そこまで海外サイトでは考察されていませんでしたが、僕はGP3プロセッサーの可能性は「ある」と考えています。
GP3の可能性がなぜあるか?
それは後半で触れていきます。
ポイントはInsta360にどれだけ「近づけるか」
冒頭でも触れましたが、GoPro HEROにはInsta360 Ace Proというライバルが、2023年に突如として出現しました。
「バッテリー持ち」や「暗所性能」といった、アクションカメラが苦手とする分野を克服したとして、2024年以降より徐々に人気が向上していますね。
ここではAce Proの存在と共に、「順当にInsta360のAce Proに追いつけば良い」と冒頭で触れた理由を含めた考察をします。
知名度とコンテンツ作りで勝るGoPro
なぜGoProがここまで人気を持っているのか?
個人的に思うにそれは「知名度」と「コンテンツ作り」だと僕は解釈しています。
知名度の方は皆さんご存じの通り、アクションカメラというものを良に生み出したのがGoProであり、早めの段階で日本の企業がGoProを気に入ったことで、国内でも確かな認知となりました。
もう一つの「コンテンツ作り」の話をしてみます。
GoProと言われると想像するものとしては、恐らく上記の公式投稿のように、カッコいいアクションだと思います。
Red Bullのようにカッコいい公式SNSやイメージを持つGoProは、それだけで「欲しい」と思うのは、僕だけではないはず。
勿論僕はこんなぶっ飛びアクションは出来ませんし、逆に言えばInsta360のカメラでもこれは可能です。
それなのに、GoProが欲しいと感じるのは、GoProが作り出すこういったイメージによって、我々ユーザーの心がゾワゾワとさせられる為だというのもあるはず。
逆にInsta360は、「色んな撮影をする」という事において、バラエティが豊かだと感じています。
これはこれで面白く、一般的なユーザーからも着々と支持を集めていますね。
それでもやはり先駆者GoProの知名度とイメージは強く、GoProを所持したいユーザーは多いです。
ゆえにHEROシリーズの改善に多くのユーザーが期待をし、その度に話題になるのですよね。
だからHERO 13は、「順当にInsta360のAce Proに追いつけば良い」と思いますし、おそらく同等の性能であれば、GoProを選ぶユーザーが増えることでしょう。
一方で、GoProに対する不満も
一番多く言われているのが、GoProのバッテリー問題ですね。
耐寒性能が圧倒的に乏しかったHERO 9以前よりは、白バッテリー登場により改善傾向にあります。
それでもInsta360の標準バッテリーよりも寒さに弱く、熱暴走に関しては未だかなり弱いです。
フリップスクリーンや暗所性能など、利点の部分でAce Proを選ぶユーザーももちろんいますが、バッテリーに不満があるなどのネガティブ要素から、他社に「流れている」というユーザーも少なくはないでしょう。
性能でも追い込まれているGoPro
正直なところ、GoProの性能は「おおむね十分」です。
むしろオーバースペックとも考えられる部分も多くあり、全然優秀なカメラではあります。
それでもGoProが劣って見えるのは、他社のカメラがさらに上をいっているだけの話。
企業同士が競争するのは他の業界も同じで仕方が無いのですが、さらにスペックの高いカメラをDJIやInsta360が出してくるために、GoProは相対的なスペック不足に感じます。
実際、描写力や暗所性能などの写りに関して言えば、ちゃんと比べればAce Proが上回っているために、どうしてもGoProは苦しいですよね。
GoPro HEROは、既に十分な性能を持っていて、かつ知名度や人気もちゃんとあります。
だからこそ、ひとまずは弱点を克服し、Insta360 Ace Proに近づくだけで、おおよそのユーザーはHERO 13に頷いてくれると僕は考えます。
では、長くなりましたが、HERO 13に期待することを考えていきます。
GoPro HERO 13 に期待する事
現在のGoProの人気、ネガティブイメージによるユーザーの不満・Ace Proの存在などを含めて、HERO 13に期待されることを考えてみました。
- バッテリーの改善
- 1/1.3インチセンサー
- 暗所性能の改善(GP3プロセッサー)
- 8K撮影(2倍ズーム性能)
- 1インチセンサー
ひとまず一個ずつ見ていきましょう!
バッテリーの改善
これはほぼマストです。
昔からGoProのバッテリーについては不満が多く、僕もその一人でした。
個人的には耐寒性が向上したことが最大のハッピーだったのですが、Insta360がより冬に強かったので乗り換えましたが。
2019年くらいから、GoProのバッテリーへの不満をきっかけに、DJI Osmo Actionへの乗り換えをしている様子がチラホラ見受けられます。
画質はDJIよりGoProのほうが良く感じますのでまだ良かったですが、Ace Proの登場でよりキツイ状況に。
熱停止まで | -18℃実験 | |
---|---|---|
GoPro HERO 12 | 22分 | 73分 |
Insta360 Ace Pro | 68分(熱停止無し) | 86分 |
DJI Osmo Action 4 | 55分 | 86分 |
僕も実際に、高負荷や冷凍庫での実験をしたのですが、白バッテリーでもGoProが明確に弱かったです。
Insta360やDJIに出来ている事ですので、頑張ればGoProも出来ずはず。
HERO 13では改善されることが願われますし、これは改善してくる気がします。
1インチセンサー(1/1.3以上)
HERO 12では1インチセンサーが囁かれていましたが、結局11と同じく1/1.9インチセンサーでした。
DJIが2023年8月に、1/1.3インチセンサーのAction 4を出しましたが、さすがに間に合わなかったのでしょうか?
いずれにせよ、HERO 12は相対的に劣る性能に。
そこにAce Proという、DJIと同じく1/1.3インチセンサーの、それも本気メーカーのLEICAと開発したセンサーを搭載してきました。
アクションカメラにおいてGoProは、日中は全然綺麗に撮影できますし、それなりに完成はされています。
けれどもDJIとInsta360がセンサーサイズを大きく画質を求めるものだから、GoProはやれやれって感じかもしれませんね。
どうしてもスペックで比較されがちですが、GoProはアクションがカッコよく撮影出来ればそれでよい、と、画質競争には乗っかってこない可能性も捨てきれませんね。
2022年発売のDJI Osmo Action 3が1/1.7インチセンサーでしたので、実はこの時点で抜かれているのにもかかわらず、HERO 12では無視してきましたもの。
スペック重視のユーザーの間で囁かれる「1インチセンサー」への期待に沿ってくるか、それともGoProは我が道を行くか、まずはHERO 13のセンサーサイズをどうしてくるか、気になりますね。
暗所性能の改善(GP3プロセッサー)
こちらも重要項目になりそうな、暗所性能です。
暗所性能の改善は、GP3プロセッサーの可能性と関連があるかな?と感じています。
というのも、アクションカメラの日中性能はよほど凝視ししなければ違いが分からないほど、どれも性能が良いです。
逆に夜や薄暗い場所になってしまうと、スポーツカーが砂利道を走るような半泣き顔に。
これを大きく改善してきたのがInsta360のAce Proで、アクションカメラの悩みだった暗所手振れの「ちらつき」を見事改善。発色も綺麗になりました。
対処方法は恐らくiPhoneと似たような方法でして、内部の画像処理エンジンを強化したものと思われます。
限られたカメラの大きさ、重量の中で夜間性能を上げるには、内部の画像処理エンジンを魔改造する他ありません。
今まで放置気味だったアクションカメラの苦手分野に、Insta360という若い企業が打って出たイメージですかね。
GoProのGP3プロセッサーは順当に考えると1年フライングですが、暗所性能なり手振れ補正の後処理など、GoProはこの1年の間に、何かしらAce Proに近づける算段を用意しているかもしれませんね。
8K撮影
正直な話、8K撮影の必要はありません。
4Kですら必要あるのか無いのかと言われている頃もあったのに、8Kはオーバースペックとの声も勿論あります。
それでも良いアイデアだなと感じたのは、Ace Proの2倍ズーム性能です。
8K撮影はおまけのように紹介されているAce Proですが、使い方としては2倍ズーム時に効果を発揮しますね。
アクションカメラが苦手と感じるズーム撮影を、2倍ズーム時に8K画質を利用するというのは、かなり良いアイデアに思いました。
8K画質で撮影しつつ、1/4をカットしているだけですので、動画サイズも画質も広角と同じくですね。
これもGoPro HERO 13に期待されているというよりかは、Insta360が新しい性能を取り入れたために、相対的にGoProに搭載して欲しくなった機能です。
やはり他社の性能が良くなれば、業界全体が盛り上がりますね!
大きさ・重量との兼ね合いが難しい
ここまで性能を求めてきましたが、冷静になって気をつけねばならないのが、重量の存在です。
iPhoneもそうですし、自動車もそうですし、アクションカメラもスペックが上がるほどに大きく重くなっています。
正直GoProの重量は、ここらが限界にも思えます。
GoProはあくまで「アクション」重視
先ほどまでAce Proに比べてGoProの性能が相対的に劣るとは言いましたが、勝っていることが2つだけあります。
それが「重量」と「360度水平維持」です。
360度水平維持機能は、GoProのみが4K広角で撮影が可能。これは1080PのみのDJIにも挟角になるAce Proにも勝ります。
DJIよりは重いですが、Ace Proより軽いGoProは、360度水平維持機能と相まって、アクションカメラのうち最もアクションカメラです。
やはりGoProは、ヘルメットに付けてナンボといった感じがありますので、これ以上重くすれば性能を落としかねませんね。
Insta360はGO 3・X3・Ace Proとサイズや種類展開で住み分けををしています。
そのためAce Proに関してもアクション重視というよりか、多くのユーザーに色んな撮影を楽しんで欲しいといった意思が感じられます。
HERO 11miniはありますがメジャーでは無いですし、ラインナップが限定的なHEROシリーズは、他社より重量増加に気を配りたいと思っているはず。
センサーサイズのお手本はDJI?
DJI Osmo Action 4は、HRRO 12の154gよりも軽い145gというサイズながらに、1/1.3インチセンサーを搭載。小型化とセンサーサイズの大型化を両立した製品開発は、まだ出来るんじゃないかな?
とも感じます。
正直実質的な画質は、個人的にDJIよりGoProのほうが好みではありますので、GoProはセンサーを大きくすれば画質をより改善できるという期待もあります。
HERO 13に期待高まる
現時点では、Insta360を追う立場に回ってしまったGoProですが、だからと言って全てのユーザーがAce Proに移動したわけではありません。
知名度とGoProなりのコンテンツ作りで根強い人気はありますし、不満はあれど裏を返せばHEROシリーズに期待とも言えます。
2024年9月か10月か、今年恐らく発売されるであろうHERO 13は、どうやって進化してくるでしょうか?
Ace Proを意識して性能を大きく向上させてくるか。
それともアクションを軸により尖った性能にしてくるか。
ここにきてまさかの軽量化に成功するのか。
気になりますね!