山岳用テントは高いから、どうしても中国製テントがAmazonからチラチラと顔を覗かせる。
この気持ちと経験は、痛い程分かります。
2010年代後半から、徐々に日本へ浸透してきた中華性テント。
中でもネイチャーハイクは、製品数の多さとラインナップがどれも安定しているイメージです。
伊藤忠商事という日本で2位3位にあるクソデカ財閥が所持したこともあり、恐らく最も幅を利かせる中華ブランド。
そんなネイチャーハイクですが、コスパは良いけど本気のテントは無い。
おそらく皆さんも、これくらいの温度感で見ているはずです。
ただ、安い…
どうにか登山で使えないか、背中を押して欲しそうな金銭カツカツユーザーが多いと思います(笑)
僕も何十回か使ってはいるので、それも含めてネイチャーハイクテントと登山について、考察していきますね。
こっちもどうぞ
2024年の新製品とかチェックしていたら、ネイチャーハイクも案外進化していました。
登場~最近の動向までまとめてありますので、よければこっちもどうぞ!
ネイチャーハイクとかいう中国のアウトドアブランド
とりあえず会社概要から行きましょう。
商標 | Naturehike |
呼称 | ネーチャーハイク,ナチュレハイク, |
権利者 | 浙江▲ヌオ▼客運動用品有限公司 |
所在 | 中華人民共和国 |
Naturehikeは皆さんご存じ、中国のアウトドアブランド。
とはいえ「ネイチャーハイク どこの国」なんて検索も結構あるので、初認知の方にもちゃんと紹介しておこうかと思います。
創立は2010年。
日本で有名になり始めたのはいつくらいかな?
2018年くらいな気がします。
メインはテントのイメージはありますが、アウトドア製品は何かと沢山取り揃えている中国アウトドアブランド。
キャンプ系も扱いつつ、登山用品も売れそうな物、真似できそうなものは片っ端から作ります。
2年程前に「R値」を採用した冬季エアマットをリリースしたり、大手のは高くて買いたくない「ダウンシューズ」をお手頃価格で販売するなど、貧乏登山ユーザーには非常にありがたい存在だったり。
価格と性能のバランスは、痒いところに手が届くような気持ちよさがあるので、今一度チェックしてみると面白いと思います↓↓
official公式サイトは中国っぽさを削いで、欧米に寄せたコンセプトに作られていますね。
これは中国には良くあることで、本社は中国・ブランドはアメリカ(その他海外)なんてことも多々あります。
その方が何かとイメージがイイんでしょうね。
日本の伊藤忠商事がNaturehikeを拾ったのは2020年。
Naturehikeが既に登山界隈から認知されきった後、微妙に遅いタイミングで伊藤忠が捕まえた印象です。
で、クソデカ財閥が囲い込んだのは良いですが、、、
それ以降、ネイチャーハイク元気なくね?
パチノックス系とかその他模倣系キャンプ用品を出し始めたあたりで、どうも更新が止まっている気がします。
まあこの辺りは余談になるので、いずれ考察しましょうか。
石井スポーツ辺りも認め始めているのは一つの事実。
伊藤忠が扱い始めたからといって、その辺の量販店で見たり店舗が出来たりするわけでは無く、結局はAmazonや楽天がほぼメイン。
概要はざっとこんな感じ。
日本における立ち位置
ラインナップはキャンプ用のベルテントもあるのですが、基本的に登山ユーザーもしくは、ソロキャンユーザーに人気が偏る印象。
海外ではどうか知りませんが、日本ではそんな感じですね。
かといって、ガチ登山ユーザーがNaturehike製テントを稜線でぴっちり貼っている印象も無く、せいぜい森林限界手前くらい。
2000m未満のキャンプ場ならば、やっている人はいるっちゃいる。
公式が紹介しているような、こんな使い方は到底出来ない(笑)
では、中国本土における立ち位置はどんな感じなのでしょうか?
中国本土における、ネイチャーハイクの立ち位置
上記は中国の記事なのですが、Google直訳で「持っていて損はない高品質な国産アウトドアテントの国内ブランド10選」というタイトルです。
その中でNaturehikeも紹介されており、製品数が多いのとコスパに優れることは共通認識のようでした。
ですが逆を言えば、3F UL GEARやMOBI GARDENといったテントメーカーの方が、登山ユーザーに人気があるような表現がされていました。
中国本土においてもNaturehikeは、総合アウトドアブランドのようですね。
ちなみに上記の記事で紹介されるアウトドアブランドは、以下の10企業です。
- THE FREE SPIRITS
- 3F UL GEAR
- MOBI GARDEN
- Naturehike
- ASTAGEAR
- KAIRAS
- Snowwolf
- KNOT GEAR
- BLACKDEER
ネイチャーハイクのテントを使ってみた
といってもガチ登山では無く、チャリンコで日本を旅した際に泊まっていたやつなので、耐風性なんかは感覚程度のレビューでお願いします。
見ての通り、シワ感はボチボチ。
Amazonの3000円テントのようなカスさは全く無いですが、MSRとかNEMOのようにピンと張るかといわれるとそうでもない。
微妙な立ち位置です。
というのも、ポールの素材によるんだと感じます。
ネイハイテントのポールは、他大手テントメーカーと違って、DACやYUNAN製を使っていません。
DAC製ポールとかを使っていれば、曲げ耐性が高くビンビンにテントを張ることが出来るのですが。
ネイハイのも綺麗には張れるんだけど、やっぱり気持ち柔らかいです。
逆に言えば柔らかい分設営は凄く楽なので、ソロキャンとか森林限界以下のテン場ならもってこい。
チャリ旅の時も設営撤収の楽さには重宝しました。
ただこれ、ネイハイの中でも一番安いソロ用テントでしたので
クラウドアップ辺りのテントならば、もう少し頑張ってくれそうな予感はしますね。
もう一つ注意点があるとするならば、ネイチャーハイクのテントは寒いかもしれません。
やる人は少ないでしょうが、冬にネイハイテントはおすすめ出来ないかも。
僕が持ってるのはフルメッシュかつ、蚊帳!みたいなスカスカ感がウリ。
逆に言えば、夏シーズンや低山キャンプはバチクソに快適なので、サブ用に持っておくのは非常におすすめかも。
そのほかのテントに関しても、おおむねハーフメッシュばかりです。
個人的にメッシュは大好きなのでいいですが、NEMOのタニやモンベルステラリッジのようなガチ山岳テントに慣れているユーザーには、受け入れがたいかも?
最近はハーフメッシュも受け入れられつつある風潮なので、テントも多様化してきましたが。
という事で、個人的にはネイチャーハイクのテントは、森林限界以下で使うには調子が良いです。
日本で言えば上高地とか、ギリギリ涸沢くらいならOKかな??
雷鳥平あたりでも行けそう。
ここにはモンベルのクロノスドームも居たので、お日柄が良ければなんでも行けます。
でも風が吹くと結構潰れそうな予感はするので、てんきとくらすでA~Bの時以外はやめた方がイイと思います。
種類は色々あるし軽くて安いので、色んなタイプのを見るのは面白いですね。
ネイチャーハイクと登山のアレコレ
あとはXで色んな情報を集めてきました。
個人的に有名な動画。
クラウドアップがちゃんと耐えています。
でもまあ曲がってはいるので、稜線のさらなる爆風ならもっと潰れるかも?
割と強そうなコメント
これ系のテントは結局ペグと地面次第なので、何のブランドでも良いです(笑)
ルナソロとかHyperlite Mountain Gearとかローカスギアは高いので、ぶっちゃけ中華でOK。
上手く張れば強そうですよね。
ヒルバーグ系のこういったテントは、5年前より断然高いので、もう買えませんね。
ネイハイ買いたくなりますよそりゃ。
「歪みながらも耐えていたから案外行ける」ですか…
歪むと怖いので、安眠出来ないのと、居住スペース的に快適ではないのですよね(笑)
飛ばなければいける、折れなければいける、では無いのは考えたいです。
全体的に見てみると、頑張れば行けるっぽい感じですね。
ただどう考えてもNEMOとかMSRとかの方が丈夫なので、過信はせず。
モンベルのクロノスドームとか、あの辺でケチるくらいならば、断然ネイチャーハイク買った方がイイですよ。