あいにくの曇り空。
予定よりもやや悪い印象を受けるが、昨日よりは悪くならないはず。
最新の予報でも、午後に降るかも?みたいな感じ。
まあ行けるでしょう。

ということで、ガスいがタラルア山脈のメインリッジに向かう。
風は強いが歩けないほどではない。
ガスは標高1000m付近から上で、遠く町には青空も見える。
あれがこっちに来てくれれば、きっと晴れる。
そう思いながら歩く。
しかし一向に良くならない天気。
足も重く、思うように距離が伸びない。
絶妙に不安な状況で、ギョッとするような森に入る。

これが本当のゴブリンフォレストだ。
強風に煽られざわめく音。

湿気を含んだ空気。
ジュワジュワと染み出るぬかるみの水と、ヌチャヌチャした泥の感触。


決して気持ちいいとは言えないメンタルと天候の中では、この森が不気味に感じ、全身の毛が逆立つ。






まずは1つ目のハット、小さいが、そこで昼食。
12:45、かなり時間がかかっている。
そこからは飛ばし気味に進む。
お腹が満たされたからか、足も早く、いいペース。
ゴブリンフォレストにも慣れ、風を凌いでくれること、地面が柔らかくとても歩きやすいことに気がつく。

さっきまでの不気味さは、感謝と優しさに変わる。





とにかくどこを見ても良いので、撮りまくった。
ニコラスハットは5分寄り道なので、パス。
何故かって、だんだん小雨が混じるようになってきた。
急いで1400m地点まで上げ、目的のハットまで降りたい。
明日は天候が悪くなるはず。
標高の高いハットで籠城はゴメンだ。
さて、ここからがタラルア山脈が牙を向いた。


小雨はまともな雨に代わり、強風はストックが無いとなっていられない程。
雨粒は下から、横から、前から来る。
顔が痛いのか、ヒリヒリ熱いのか、寒いのかすら分からない。
バチバチとうるさい雨と風、自分の声すら聞こえない。
長い草、滑る泥、降りにくい岩、ストックを捉える木。
自然の全てが鬱陶しい。
風に煽られ、踏ん張るが、泥に取られて滑って転ぶ。
クソッ!
(シネ!)と、叫びそうになるが、やめておく。
体力と気力を消耗したら、死ぬのは僕の方だ。
思ったよりもマズイ状況になってきている。
レインパンツを履くのが遅く、パンツは濡れて寒い。
歩けないほどの雨になったら?
風に煽られて怪我でもしたら?
メンタルがダウンしたら?
とにかく、最悪になる前に、急いで降りる。
、、、あと30分遅かったらマズかったろう。
樹林帯に入ってから、強い雨に変わる。

服は濡れ、気持ちが悪い。
明日の渡渉はパスできるだろうか?
土砂降りほどの雨が実に不愉快ではあるが、まあいい、生きている。
本日の宿、Waitewaewae Hutに到着。

ハットは広く、薪まで置いてある。

強烈な状況下からの、緩急あるこの状況。
薪ストーブではなく焚き火のようにし、火で湯を沸かしたり、ニンニクを放り込んだり。

サラミも焼いた。

ラーメンは2個食べた。

残りには余裕がある。
実にありがたい、このハットに感謝。
タラルア山脈はとても嫌いになりそうだったけど、ゴブリンフォレストとハットのお陰で引き分けかな。
Te matawai Hut▶Waitewaewae Hut 24km

