朝はHutにヘリが来た。
足を捻挫したおじさんを、救助に来たっぽい。

誰かが呼んでくれたらしく、おじさんはサプライズと言って喜んでいた。
良くないことが起こると、人にはこういった嬉しいことも起こるのだよなぁ、って、自分に重ねて考えてみる。
大晦日ということで、町には出ないように、今日も10km行程。
一つだけ峠を越えて、焦らず進む。

とはいえキツイ登りには飽き飽きしているし、景色も単調でつまらない。
やっぱりテアラロアは、そんなに好きじゃあない。
峠を越えたら、川のゾーンに。
渡渉で濡れるのは嫌なので、ある程度の上げ下げを覚悟に、巻き道を使う。
上げ下げは良くても、トゲトゲでボサボサの道がムカつく。

イライラしまいと考えても、やっぱりムカつく。
テアラロアは好きではない。
何度もそう思う。
晴れてきても、やっぱり気持ちはあまり晴れない。
とにかく、気持ちが日本に飛んでいる。

早く帰りたい。
川まで降りたら、ルピナスの咲く道を、渡渉しながら行く。

ここからはサンダルに履き替えて歩く。

Macetown campsiteは、昔の金山労働者の町の跡地を、キャンプ場として管理したとろのっぽい。

ここには1900年頃、200人が住んでいたそう。
復元した建物がある。
大晦日ということで、ここにも人が沢山やってきた。
混み合うそうなので、ここでは休まず、パスした。
渡渉を何度か繰り返し、先へ進む。

サンダル歩きは気持ちが良い。
4WDがたくさん通るのを見て、ジムニーで走りたいと思いつつ、歩く道を荒すので何となく鬱陶しいとも思いつつ。






最後の登り前の開けたところで、ワイルドキャンプとした。

ルピナスがいい感じだけど、サンドフライのせいでゆっくりは出来ない。
テントの中は暑い。
スプレーやタオルで日陰を作り、なんとか夕方まで凌いだ。
Kindleで読書をし、自分を振り返り、テントにこもって瞑想をして、ようやく気がついた。
テアラロアが嫌いな理由は、ゆっくり考えることが出来ないからだ。
サンティアゴ巡礼はゆっくりできたし、考えることもできた。
歩くペースも良かったし、天気や宿で困ることもなかった。
テアラロアは、自由なようで自由が無い。
Hutの距離や不安定な天候に振り回され、外的環境にコントロールされ続ける。
ゆえに考えることがありすぎて、ゆっくりできない。
ゆっくり出来る場所や時間があっても、サンドフライ。
ニュージーランドそのものを嫌いになりそうな、この所行。
改めて価値観を見直したら、もっと有意義なことに時間を使おうと思った。

家族のこと、友達のこと、これからのパートナーとの事。
自分に使う旅の時間も、もっと考えたりゆっくり出来るものにしよう。
テアラロアは僕にとってそれが出来ないから、こんなに苦しいんだ。
残りの期間は2週間あるけども、安宿にこもって日数を潰すのもアリな気がしてきた。
Roses Hut 10.2km▶ワイルドキャンプ 13.6km

