素直になること│1月3日 Routeburn Track

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朝はガスっていたので、二度寝、三度寝をかまし、10:00発。

薄い登りながらも歩きやすい道で、グレートウォークである事のありがたさを感じる。

TAなら間違いなく渡渉させられている場所も、ご丁寧に丈夫すぎる橋がかかる。

TAの荒々しらに嫌気がさしている僕にとっては、このくらいが好きだ。

ガスは抜けないまま微妙な天気ながら、高い場所から見下ろす湿原は、ニュージーランドに来てまもない頃の、タラナキを少し思い出した。

もうすぐ旅が終わる。

名残惜しさよりも圧倒的に帰りたさが勝るのは、カミーノ巡礼の道とは真逆の感じ。

Saddleに出ると、反対側に青空が見えた。

山は見えないけど、やはり青は気持ちが良い。

といってもここルートバーンTrack、バキバキに晴れていても、そこまで絶景って感じではなさそうか。

日本の南アルプス稜線みたいな印象は受けた。

トルティーヤとパンを食べつつ、先へ進む。

新たに買ってみた、つぶつぶ入りのパンが美味い。

よく噛んで食べるので、食欲的にも良さそう。

Lake Mackenzieという湖と、そのHutが上から見えた。

TAのブルーレイクよりも立派なブルーレイクをしている気がする。

このHutでは、地元岐阜のおじさまと遭遇。

まさか南半球の山奥で、ご近所家から30分みたいな人と会うとは。

家からチャリ3分の、ラーメン屋の味が濃い話で盛り上がるとは。

Hutでは2時間ほど時間を使ってしまったため、今日の目的地をワイルドキャンプから、ルートバーンTrack終わりのキャンプサイトに変更。

ぼちぼちと進む。

滝があったので、近くから見る。

特にいい写真を撮ろうとは思わなかったけど、前鬼川千手の滝を懸垂下降したことを思い出しつつ、水が跳ねる様子をしばらく見ていた。

谷に降りると、NOBOハイカーが名の無い東屋で集まっていた。

そこではいつも通り、たわいのない話をした。

「TAは好き?」

そう聞かれた時、いつも通り「YES!」と答えようとした。

英語は苦手なので、適当に合わせていた方が楽だから。

だけどさすがに僕も、素直にはいと言えるほど、TeAraroaを好きではなかった。

「時々良いけど、時々嫌いだね。だって、サンドフライはFUCKだし、トゲトゲは邪魔だし、ドロもあるし。僕の心はリラックス出来ないよ。」

素直に答えてみた。

すると

5人ほどハイカーは居ただろうか、彼らもまた、「same(同じだよ)」と返した。

スキップしてる事も伝えると、「それが良いよ」と。

なんだ、みんな結構イマイチだと思ってるのか。

実はこう感じるのは初めてではなく、スキップしまくるハイカー、PCTと比べて散々に言うハイカーも、結構いた。

どうやらTeAraroaについて微妙な感想を抱くハイカーって、結構多いよう。

自分だけじゃあない。

心が弱い訳ではない。

そうは解釈していなかったものの、同じ気持ちのハイカーが多いのは、なんだか嬉しい。

面倒がらず、素直になってみるのもいいもんだと、改めて思った。

キャンプサイトは広々と良い感じだが、ここでもサンドフライは多い。

もう分かりきっている。

TAでは気持ちの良いキャンプなんて、ほとんど望めないことくらい。

嫌いな理由の50%はお前らのせいだ。

そう思いながら、穴の空いたテントに侵入してくるサンドフライを、今日もひたすら殺した。

半ば諦めの気持ちで、今日もひきこもりつつ夕食。

岐阜のおじ様に貰ったソース焼きそばは、夕食後のおやつ。

濃いめのソースが脳に効いた。

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