登山道具はお金をかけた方がいい道具と、安くてもそこそこ何とかなる道具がある。
こんにちは、たなりょうです!
登山道具、高いですよね!
なるべく安く済ませたい。その気持ち、よーくわかります。
今日はなるべく初期投資を抑えたお得な登山道具の選び方を解説していきます。
うまくいけば10万円以上かかる登山ギアは、5万円で済むかもしれません。
結論
レインジャケットにお金をかけよう。
あとは安物や中古で何とかなる。
です!
僕自身、低所得社会人1年生のひもじいころから登山を始めました。
中古買いや安物買いの銭失いを経験しながら、お金をかけるべき道具とそうでもない道具がわかってきたので紹介します。
登山1年生の方や、出費の見直しをしたい方の一助となればと思います!
それではいってみよー!
そこそこお金をかけた方が良い物
え?これだけ?と思うかもしれません。
勿論その他もある程度のお金をかけるほど、製品の品質や使い易さは上がるのですが
レインウェアが価格による性能差が最も大きいです。
とは言え3万も5万もするようなレインウェアを買う必要はありません。
2万円あればある程度の機能水準を満たします。
耐水性と透湿性という機能数値の存在
ちょっと調べた方は聞いたことがあるかもしれません。
または聞いたことのないという方は、ちょっとだけお勉強に付き合ってください。
耐水性について
どれくらいの雨に耐えられるか
ということです。
耐水性5,000㎜とか20,000㎜とかはたまた50,000㎜とか各メーカーや商品によって違いがあります。
じゃあこの〇〇〇〇㎜ってなんやねんって話なのですが、ちょっと難しいです。
(生地)の上に1cm四方の水柱を立てて、水が染みださない限界量を言います。
1cm四方なので、耐水性10,000㎜は10mの水柱まで耐えられますね。
小雨で300㎜
大雨で10,000㎜
災害級で20,000㎜とか言われています。
なのでとりあえず20,000㎜あれば良いかんじ。
数年たつと生地が劣化するマージンを見積もると、30,000㎜あると安心かな。
透湿性について
湿度を逃がす量、蒸れにくさを表す数字
24時間で何gの水分を透過したかという数字になります。
透湿性50,00gだとしたら、一日に5㎏分の水(水蒸気)を逃がすことになります。
これは、その人の汗っかき具合によるので目安が分かれますが
あまり汗をかかない人:透湿性10,00g
めーちゃ汗っかきの人:透湿性30,000g以上
は欲しいところです。
ちなみに僕は、冬の朝練で湯気が出ていた系男子なので、迷わず透湿性30,00g以上を選んでいます笑
透湿性の実験は、この動画が面白い。
というわけで、話が長くなりました。
要はレインウェアの性能はしっかりと数字で表されているのですね。
そしてさっき一言付けたした「2万円あればある程度の機能水準を満たします。」という話は
「2万円出せば、防水性も透湿性も30,000を超える高スペックのレインウェアが買えます。」という意味です。
メーカーにこだわりたい人はTHE NORTH FACEとかpatagoniaとか買ってもいいんですけど、メーカー的にお高く付きますよ。
5万とかするやつは、スペックもオーバースペック気味だったりもします。
なんでレインウェアはお金をかけた方が良い?
レインウェアは他の製品よりもお金をかけるべきだと思っています。
その理由を三つ挙げてみました。僕が数年間の登山経験と、登山ギアを売り買いしてきた経験から話しています。
- 雨が降った時に安物は不快
- 日常的に使い易い
- 資産的価値が高い
雨が降った時に安物は不快
安物のレインウェアを着て運動をしたことがあります。
具体的にはワークマンの1,900円レインジャケットです。耐水性10,000㎜、透湿性5,000gという最低限スペックです。
普段からモンベルのゴアテックスレインジャケットを使っている僕からすると、このスペックは不快に感じました。
耐水性10,000㎜
水が浸みることはないが、ひたひたと冷たさを感じる。
透湿性5,000g
カッパの中はべたべたではないが、かなりしっとりした感じ。
冬だったのでよかったのですが、夏だとおそらく最悪でしょう。
日常的にも使い易い
僕のいう日常的というのは、山菜狩り・釣り・キノコ狩りなど多岐のアウトドアに広がります。
ここまでマニアックな日常ではないですが、例えば通勤時の予備として持っていても便利です。
アウトドアが好きな方は、キャンプや出先の急な雨にも結構便利です。
どうせ持っているのなら、一つは良いやつがあってもいいと思います。
資産的価値が高い
ゴアテックスという名前だけで、価値が高いんです。
例えばメルカリなどで売りたいと思ったとき、ゴアテックスという名前がついていれば、価格が高く付きます(リセールバリューが高い)。
10,000円のレインコートを買ったすぐに、リセールが5,000円になったとします。
20,000円のゴアテックスレインを買った場合、新古品だと18,000円程度の価値はあります。
つまりは、自分の中の総合資産という考えを持っていれば、案外値段以上に高い買い物ではないってことです。
まあ、使えば使うほど劣化してしまうので、消耗品にかわりはないですが。
それはそれで価格以上に使うという価値があるのでいいとしましょう!
ということで、まずはレインジャケットは良い物を!
メルカリを使って中古を買ったり、売ったりして感じたことは
雨具は良い物を買っておくといいかな、ということでした。
ちょっと雨具についての説明が長くなりましたが、次に参ります!
そこそこケチっても良い物
次は、そこそこケチってもよさそうだな、と思ったものについて解説です。
- 靴
- ウェア系
- アウター(雨具以外)
登山靴
そこそこケチってもいいといっても、スニーカーはダメ!絶対!!
後述しますが、危ないという理由じゃなくて、スニーカーがすぐボロボロになりますよ!って意味です。
あと、安くてもちゃんと「登山用」を買いましょう。
ケガの原因にはなります。
靴はワークマンとかスポーツ用品店のオリジナルブランドで、2,000円~5,000円とかで売られていますね。
そんな、「ある程度の安物」でいい理由を挙げてみます。
- どうせすぐボロボロになる
- 特に洗い方が下手なのでボロボロになる
- ボロボロの靴なりの使い方がある
どうせすぐボロボロになる
ある程度登山に行っていれば、泥や土で結構ボロボロになります。
高い買い物をすると、神経質に汚れるのを気にしなくてはいけないストレスがあります。
「どうせ安物だし」と、ガンガン使ってあげた方が靴も喜びます!
靴にも耐水性とか透湿性がありますが、雨具ほど重要視しません。雨具は最悪命にかかわりますんでね!
大雨に打たれた場合のみ、足が少し湿って気持ちが悪い程度です(笑)嫌だけども
特に洗い方が下手なのでボロボロになる
はい、僕がそうでした。ゴアテックスの洗い方がよくわからず、めちゃめちゃに洗ってたら1年でボロボロになりました(笑)
ボロボロになる理由のナンバーワンかもしれません。
みんなは気を付けてね。
洗い方はちゃんと公式サイトとかブログに載っているので、ちゃんと確認するといいです。
3万円だしたのに1年で浸水するようになってしまった…ゴアテックスなのにですよ
ボロボロの靴なりの使い方がある
ボロボロ、ボロボロとさっきからw って感じですが
ボロボロの靴なりの使い方があります。
特にキャンプ、その他アクティビティが好きになりそうな方なら、汚れる時用の靴があっても気持ち的に楽です。
ウェア系(ジャージ可能)
ここで言うウェア系とは、インナーじゃないTシャツとかズボンとかアームカバーとかです。
皆様に朗報、ジャージOK、ポリエステルの運動着OKです!
アームカバーもその辺の300円均一、ホームセンターのやつとかでも十分!
夏場であれば、部活に使っていたようなポリエステルの運動着で全然オッケーです。
アウトドアメーカーのものは確かに良いですが、ロゴの値段が結構含まれます。
唯一性能コスパがいいのはモンベルでしょうね。patagoniaのようにロゴ的価値がないと言っては失礼ですが、モンベルは性能だけの価格がついている感じです。
ただやめとけって思うのは、ヒートテック・エアリズムといった街着用の服ですね。
あと綿の服もだめっすよ!
アウター系
一番金をかけたいでしょうが、一番節約可能です。
アウターを着る時ってのは、たいてい寒いときです。
汗をかいていません。
そんでもって、雨具じゃないので雨も降っていません。
つまりは透湿性とか防水性を気にしなくてもいいって話です。
ユニクロのジャケット、ワークマンのジャケット、なんなら家にあるウインドブレーカー
なんでもOK!
デザイン性が欲しい!っていう方は別に止めません!
満足いく買い物をしてこそ、楽しいってもんですから!^^
安物買いの銭失い系
僕が失敗した&友人が失敗した体験から話します。
- 秋冬用インナーは良い物を買いなさい!
- スニーカーはやめなさい!
秋冬用インナーは良い物を買いなさい!
ヒートテック・ワークマンの極暖とかいうやつ・あったかいタイツとか、よくわからんかったので色々買いました。
「どれも熱ちいわ!!」
結局インナーは、ミレーのアミアミとかモンベルのジオラインに落ち着きました。
安いやつはあったかいのですが、動いた後熱くなりすぎます。汗抜けも悪いので快適性は皆無です。
一個千円とかなので、そんな痛手ではないのですが、タンスのゴミが増えます笑
タンスの肥やし、ゴミは見ていて気持ちよくありません、あまり使っていないので捨てるのもなんかもったいないし…
僕に限ったことかもですが、この手の安ミスが多いんですわ
てことで念押し。インナー系にはお金をかけた方がいいですよ!!
性能分の価値はちゃんとあると、はっきり感じます。
ミレーのアミアミ、気になったら見てみて!
スニーカーはやめなさい!!
僕の友達の体験談です。
一緒に御嶽山に登りましたが、スニーカーで来やがったのです。
身体能力があったので、全然靴の強度的にはなんとかなったのですが
まー、ボロボロ泥だらけになっていました(笑)
かく言う僕も、最初はスニーカーで登山をしました(百名山:荒島岳)。
まー、ボロボロになりましたよね(笑)
考えてみればすぐにわかります。スニーカーで歩くのはどこ? アスファルト、コンクリート、タイル、店内?
せいぜい平坦な砂利道でしょう。
ですが、これから向かう相手は「山」、泥・土・岩・砂利は当然。汚れ的には、乾いた畑の上を歩いている感じでしょうか。
土手とか歩いても、草の汁で緑の汚れが付いたりしますよね。
あんな感じの汚れと闘いながら、3時間以上の山歩きをするのです。汚れて当たり前!
念を押します!
お気に入りの靴を汚したくない場合はスニーカーはやめときましょう!
中古という選択肢
登山道具を安く済ませるために、中古という選択肢が結構現実的です。
インナー、靴、靴下、この辺はちょっと抵抗がありますが、ザックならどうでしょう?
直接体には触れていないので、中古いけるんじゃないでしょうか?
中古がいける理由を、感覚的・分析的に話してみます。
- 古いモデルでも形は同じ
- 中古市場のコスパが良い
- 中古は使い易い
古いモデルでも形は同じ
ザックは背中に合うか合わないかが一番大事です。(靴もそうですね)
思った以上に、背中にフィットするしないがあるので、絶対店頭で選びましょう!
そのうえで、お店には申し訳ないですが中古を買ってしまうのも、アリよりのモハメド・アリ。
数年ごとにマイナーチェンジして、細かいポイントは変わっているのですが、大まかな形が一緒だからです。
「もっと大きいザックが欲しくなった」
「軽いザックが欲しくなった」
「単純に飽きたので新しいものが欲しくなった」
上級者ほどこんなことを言い出します(笑)
その人たちのおこぼれを安く頂き、その人たちの財布にも多少貢献してあげましょう!
中古市場のコスパが良い
中古ザックは流通量がかなり多いので、価格下落が過熱しています。
結構いい状態のものが、結構コスパ良く購入できる、中古市場の穴場といったところでしょうか。
ザックってのは結構飽きるんですよね。
最初は機能にテンションが上がるのですが、新しい綺麗なものを見ていると欲しくなってしまうんです。
そんでもって、いくつもあると「邪魔」なのです。
ってこともあるのか、流通量が多い=中古市場の価格が下がる
という構造ができているんです。
実際僕も6,900円で買った30Lザックが、5年間現役です。
中古は使い易い
ザックは休憩の時に降ろしますよね。
その時に、新品は「泥がつくー!」「傷がつくー!」だのなんだの、神経質になりがち。
中古なら「疲れたー!!(ドサッ!)」って、なんの気にもせず扱えます(※道具は大事に使いましょう笑)。
なんなら中古のほうが圧倒的使い易いまであります。
ってことで、ザックは中古の選択肢としてはかなりアリなのです。
最初は予算を抑えられる!
僕の6年間の登山経験と、売ったり買ったりした経験から話してみました!
「登山靴はちゃんとしたのを買おう!」とか、この記事もいろんな人に怒られてしまうかもしれません笑
だけど、安いのが売っているんですもの、買ったって仕方がないじゃない!
中古市場もどんどん盛り上げていこうよ!
って、僕は思いますよ。
登山道具は基本的に消耗品でして、良い物を買った方が長持ちするのも事実。
僕は登山にどっぷり浸かったので、安物買いをせずに、良い物を長く大切に使います。
それも、初心者のころに安物を買って失敗した経験もたくさんあるので、今更言えることです。
ちゃんと良い物を買いたい人、なるべく安く済ませたいひと。
様々な人に対して、考え方のヒントになるといいなって思って、記事を頑張って書いてみました!
読んでくれてありがとう!!