こんにちは!
寝袋大好きたなりょうです!
僕のブログ、アバウトドアでは、登山やキャンプなどのアウトドアを適当に遊びつくせるような紹介をしています!
今回の記事は、ナンガオーロラ450か600のどちらを買うと良いのか問題。
ただでさえクソ高けぇ国産ダウンシュラフ。
夏用も冬用も集め始めたらキリがありません。
なるべく安く済ませたい!
だけども快適に眠りたい!
そんな相反するワガママが通らないのも、シュラフ選びの悩みどころなんですよね…
- できたら一つのシュラフで済ませたい
- なるべく出費を抑えたい
- オーロラ450で冬キャンプできんかしら?
- ガッツリ雪山登山はまだ考えていないんよ。
ここを見てくれている人は、多分こんな悩みをお持ちのはず。
僕は冬キャンプもしますし
イカれた雪洞泊も行います(笑)
もちろん夏もキャンプを行いますので
雪山野郎の偏見にならないように、レビューしたいと思います!
最初に理解しておきたい、EN13537のこと
ヨーロピアンノームなら知ってるよ!!
って人も、ちょっと見て行って欲しいねん。
ちょっとクセがあるからさ。
EN(ヨーロピアン・ノーム)とは、EU諸国における統一規格として制定されている規格の総称で、ヨーロピアン・スタンダードとも呼ばれます。スリーピングバックに関する温度表記についてはEN13537で算出が定義されています。
NANGA
EU諸国でいろいろと基準がまとめられているものを「ヨーロピアンノーム(EN)」
その中でも寝袋の温度表記を「EN13537」とされます。
で、何が問題なのかと言いますと…
あちらの人たちって、日本人より寒さに強いんですよね。
代謝もいいし。
(それにしてもイケメンだなぁ)
(これになりたい)
そんなEU男性が、インナーだけ着た状態でぐっすり眠れるかどうかで温度が決まります。
僕たちは日本人だし、フリースやユニクロダウンを着て寝るかもしれません。
女性もおるで
筋肉量や代謝の問題から、女性は男性よりも寒さに弱いという傾向にあります。
ですので、考えるのであればこんな状態ですね。
ウルトラライトダウンを着た状態ならば、女性でもスペック通りに選んでもよさそうです。
- あなたが女性か男性か
- ダウンジャケットを着こむかどうか
- 寒さに強いか弱いか
この辺りを考慮して、シュラフのスペックを選ぶ必要がありそうですね。
安く抑えたいが、快適温度を選ばなくちゃならない
ナンガの言葉を借りて、三つの温度について解説します。
一般的な成人女性が寒さを感じることなく寝ることができる温度域とされています
NANGA
一般的な成人男性が寝袋の中で丸くなり、8時間寝られる温度域とされます(下限温度)。これよりも低い温度は、リスクのある温度域となります。
NANGA
体は震えを起こすことで熱をつくりだそうとし、基礎代謝量が増えます。なお、この温度域で使用すると低体温症になる恐れがあり、非常に危険です。
NANGA
エクストリーム温度に関しては、正直論外。
リミット温度に関しても、正直ヨーロッパ人基準なので危ういし、そもそもこの温度だと寒くて何度も起きる。
どうしてもスペックと金額を抑えたいところですが、どうかコンフォート温度を基準に考えたいところ。
【キャンプ】450と600のどちらを選ぼうか?
それはあなたが、以下の条件でキャンプをするかによって決まりそうです。
- 1~2月にキャンプをするか。
- 雪中キャンプをしたいかどうか。
冬キャンプの気温を知っておく
地域 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 |
---|---|---|---|---|
諏訪市(長野) | -2.1 | -6.1 | -6.0 | 0.1 |
岐阜市(岐阜) | 3.1 | 0.0 | 0.0 | 5.6 |
月平均最低気温なので、夜中や朝方は平均でこれくらい。
寒波の日には、もっと寒いこともあり得るということ。
諏訪市の標高は700m。
イメージしやすいように、キャンプ場がありそうな標高の土地を選んでいます。
ちなみにふもとっぱらキャンプ場は800mやで
比較対象が東京だと暖かそうに思われそうなので、あえて田舎の岐阜市を選んでみました。
冬キャンプや雪中キャンプの場合は600DX
続いてオーロラシュラフのスペックと比較してみます。
地域 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 |
---|---|---|---|---|
諏訪市(長野) | -2.1 | -6.1 | -6.0 | 0.1 |
岐阜市(岐阜) | 3.1 | 0.0 | 0.0 | 5.6 |
スペック | 快適温度 | 下限温度 |
---|---|---|
600DX | -4℃ | -11℃ |
450DX | 0℃ | -5℃ |
こうしてみてみると、1~2月の冬キャンプでは、450は明らかにスペック不足とわかります。
なんせ、下限温度ですら下回っているから。
一般的な成人男性が寝袋の中で丸くなり、8時間寝られる温度域とされます(下限温度)。これよりも低い温度は、リスクのある温度域となります。
NANGA
僕の体感的にも、冬キャンプは600以上を選ぶ以外無いと思う
実際僕も冬キャンプをしていますが、450での冬キャンプは困難と言ってよいでしょう。
標高が高い場所や、雪中キャンプは平気でー10℃に達することもあります。
その際は600DXですらスペック不足に感じることもありますね。
ですがまあ、キャンプ程度であれば湯たんぽやカイロを使えば普通に眠れます。
中にユニクロダウンも着ていますし。
ダウンやフリースなどを着こんでいればいいですが、どうしても薄着で眠りたいのならコッチ。
真冬を避ければ450でもなんとかなる
11月だとか12月だとかの初冬のキャンプ。
真冬を避けて、人も減ってきた丁度良い時期のキャンプシーズン。
これくらいでしたら、450で全然何とかなります。
地域 | 12月 | 1月 | 2月 | 3月 |
---|---|---|---|---|
諏訪市(長野) | -2.1 | -6.1 | -6.0 | 0.1 |
岐阜市(岐阜) | 3.1 | 0.0 | 0.0 | 5.6 |
スペック | 快適温度 | 下限温度 |
---|---|---|
600DX | -4℃ | -11℃ |
450DX | 0℃ | -5℃ |
真冬さえ考えなければ、オーロラ450DXはよりコンパクトで扱いやすい存在に。
それでも女性の場合はやや心もとないですが、寒い日は夏用シュラフと併用・カイロを1~2個放り込むなどの対策で済みます。
どちらか一個にするならば?
一個で済ませようとするならば、450だと思います。
正直600DXともなると、秋以前のオーバースペックも甚だしいです。
11月頃に1か月ほど、自転車旅でオーロラ600を使いました。
10℃以下ならいいのですが、10℃を超えると正直暑い。
オーロラテックと言えど少々蒸れるので、起きた時の寝汗が気になりました。
ですので、どちらか一つに絞るのであれば450でいいかと!
【登山】450と600のどちらを選ぼうか?
もしも冬期登山を考えているのならば、600以降で迷ってください!
450は3シーズン、600は晩秋か残雪期のスペックです。
10月 | 11月 | 4月 | 5月 | 6月 | |
燕岳 | -3.6ºC | -11.1ºC | -7.6ºC | -2.2ºC | 2ºC |
燕岳の気温を例に挙げると、思ったよりも気温が低いことがわかりますね。
快適温度 | 下限温度 | |
---|---|---|
600DX | -4℃ | -11℃ |
450DX | 0℃ | -5℃ |
450はおろか、600ですら11月以降は話になりません。
それでもおそらく、登山にはダウンジャケットを必須のように持っていくと思います。
ここから先は、何かしらのダウンジャケットを着ている前提でお話しします!
【登山】600を選んだ場合
これくらいの北アルプスならば、テント泊が可能です!
女性の場合は寒さに弱いので、カイロを一つ二つ持っていくと安心でしょう。
僕は3月まで600でやっちゃいますが、天気や雪洞泊の知識を持ったうえでのお話。
将来的にオーロラ600には、これくらいのスペックがあるってこと!
オーロラ600は、位置づけ的に冬用シュラフです。
1つで完結されるというよりも、別途冬用として購入するスペックになります。
ちなみに登山の場合は、オーロラよりもオーロラライトを選ぶのが賢明。
ライトを選ばなかったのは、シュラフ選び唯一の後悔です(笑)
【登山】450を選んだ場合
秋ならば紅葉シーズンまで、残雪ならば5月以降のシーズンからといったところ。
10月でー3.6℃、5月でー2.2℃なので、5月末~10月初旬なら手が届きます。
(もちろんダウンは着た状態で)
涸沢や駒ケ岳の紅葉真っ盛りだと使えますが、冠雪した頃はもう無理。
残雪期は体験できますが、ゴールデンウィークはちと辛い…
そんなところでしょうか。
紅葉真っ盛りでテント泊を締めくくる!
燕岳でいうと、これくらい落ち着いた残雪ならば体験できます。
450は3シーズンスペックなので、これ一個で完結されたい人向けのシュラフになりますね。
どちらか一個にするならば?
どちらか一個にするならば、登山も450でしょう。
もし既に、夏用シュラフがあるのならば、600を選ぶほうが後悔がありません。
なんなら追加購入は、750を検討する必要が大いにありますで!
登山におけるシュラフ選びは、一つで完結は難しいです。
それはやっぱり、出来れば少ない荷物で登山がしたいと思ってしまうから。
どうしても一つにするのなら、冬期シーズンを無視した3シーズンシュラフ一本でしょう。
オーロラシリーズの利点と欠点
堅苦しい説明ばかりでゴメンね(^^ゞ
こっからちょっとテンション上げていこうか!
先に欠点!!
でかい!!
キャンプの人はまったく気にしないで(笑)
キャンプにおいてオーロラシュラフの欠点はないので、飛ばしてください!
登山の人はちょいと見てってや
オーロラテックはシュラフカバー不要ですが、その分ちょいと嵩張るし重いです。
フィルパワーも760FPと、登山向けにしてはギリギリのライン。
いやー、近年はフィルパワーの向上が著しいね(^^;
しまむらですら700FPだからねw
これを緩和するためには、やっぱりオーロラライトを選ぶしかありません。
ちなみにオーロラが40D、オーロラライトが15D、モンベルシュラフは10Dです。
強度的には大丈夫そうね
軽さを追求するなら、オーロラシュラフは選べないね(^^;
じゃあこっからは、利点を述べていきます!
オーロラテックがめっちゃ楽!
さっすがオーロラテックといいますか、結露とかこぼしたお茶とかの対処が楽!
パパっと払えば終了っ!
個人的に一番恩恵を感じたのが、みそ汁をこぼした日。
うわ!みそ汁!最悪!!死んだ!!
っておもったのですが、水拭きしてウェットティッシュで終了。
内部まで汚れが達しないというのは、撥水ダウンに真似できない芸当。
さすがにこの時は、管理の楽さに変な笑いが出たんよ。
中ふわっふわで、クッソ気持ちいい
オーロラテックはシャカシャカなのですが、内部はモッフモフ♡
高級ダウンジャケットの外側がシェルで、裏地がサラサラツルツルしていて気持ちいいアレと同じ。
足元はダウン多めで、末端の冷えは感じられず(-20℃とかは無理)。
羽毛布団で足元をくるんだ時のアレに似ている。
顔の周りとか首の周りも考えて作られており、ドローコードを引っ張った時の首元とかめっちゃ幸せ♡
あぁ~
あったかいんじゃ…
ドローコードとかファスナーとか作りこまれている
ファスナーは嚙みこみ軽減ファスナー。
ビーーーーーーーー
って、噛まずに一気に引っ張れる快感
二段ドローコードによって、顔も寒くないし首以下はもっと寒くない。
寒い日は冷気絶対塞ぐマンになるのよね(笑)
羽毛が出てこない
これ、モンベルの寝袋なんですよね。
引っ張っても引っ張っても次のやつが出てくる。
貴様はティッシュかこの野郎!
翌日テントに羽毛が舞っているのよね^^;
オーロラDXは羽毛出現率がめっちゃ低い。
地味にストレスになっていたので、羽毛が出にくいのは結構ノンストレス。
ロゴが渋いねぇ!
モンベルも寝袋の質は良いんですが、ロゴがね…(笑)
ナンガのロゴはカッコいいので、なんとなく優越感。
配色もいいですよね。
ローランドの真似っぽいんですけど、ナンガというオーラをまとって眠れるというか(笑)
多分イスカやモンベルにない、渋カッコよさ。
なんだかんだ、買って良かったよね!
450か600にするかなどの迷いはありますが、オーロラシリーズは買って良かったと思います!
僕の野営経験が、シュラフ選びの参考になったら幸いです!
では!
読んでくれてありがとう!