雪山のグローブ選び、めちゃめちゃ迷いませんか?
あんな小さいのに高い!
他にも買うものあるし!
かといって安いものも心配じゃ!
凍傷はいやなんよ。
こんな悩みですよねぇ。
僕もめちゃめちゃ迷いました。
それでいて、僕は初心者のころに買ったグローブに後悔しています。
その後悔も踏まえて、ここでは3000m級の厳冬期向けのグローブ選びをお助けします。
素材オタクの僕が、知恵を総動員して紹介するで(笑)
シーズン後半ゆえ、特にミレーなどは在庫が少なくなってきています。
在庫数や価格に注意してください。
3000m級の環境
簡単に言います、めちゃくちゃ寒いです。
これでは端的すぎるので、詳しくいきますね。
実は、標高が標高が1000m上がるにつき、6℃気温が下がります。
3000m級で、-18℃というわけですね
天気の良い日で、稜線は大体10~15m程度の風が吹いている感じです。
気温と足し算をして、ざっくり体感気温はー30℃程度になっているはず。
グローブの重要性は?
手が冷たいと、歩く気力すら失せてきます。
スマフォで写真を撮るのも嫌になり、グローブの中で手をグーにするだけで精一杯。
体は歩いていれば暖かくはなりますが、どうやら手はそうもいかないようですね。
これが僕が感じた寒さと後悔。
スペックを下げたら機能が足りなかった。
グローブって、案外大切なのよね
自分も代謝はかなり良い方ですが、どうにも手は暖かくなりにくいみたい。
防寒着も大切ですが、グローブはよりスペックを素直に受け入れた方がよさそう。
ちなみに僕が買ったのはコレ。
「最低-17℃」だったので、自分なら何とかなると思っていました。
グローブのスペック、ケチるなかれ。
どんな手袋がよいのか?
インナーとアウターが分かれたタイプ
5本指・3本指・ミトンタイプは正直好みです。
(僕が次買うなら、3本指)
インナーとアウターとは
ウールや化繊でできた保温の役割をするインナー
防風・防水性を持つオーバーグローブ
登山用のグローブは、主にこの2つで構成されています。
レイヤリングは、服だけじゃないんや!
- アウターの組み合わせで温度調節が可能
- アウターとの間が空気の隙間となり、より暖かい
- どちらかが劣化しても、買い替えが効く
インナーアウターが一緒になったタイプは、登山においてメリットは少ないです。
5本指と3本指とミトン
手袋は、指の数でも種類が分けられます。
通常の5本指タイプと、ミトンタイプに加え、登山に特徴的な3本指タイプがあります。
それぞれの利点と欠点はこうなっています。
5本指
カメラ使ったり、結構なルート行く人用かなぁ
その代わり、スペックはケチっちゃだめよ!
寒いから!
3本指タイプ
主に上の二つの機能を意識した、人差し指だけ分かれたタイプ。
一番理にかなっていると思います。
3本指でも多分カメラ使える
バランス取れているよね
三脚だとか、カメラを動かすくらいなら、3本指でも行けます。
近々変更を検討中。
ミトンタイプ
ピッケルが持てないという時点で、汎用性としてはかなり落ちます。
スノーハイクとか?
スノボとかかな?
ゴアテックスは必要か?
ゴアテックスは必要なんか?
個人的にはな、いいえ、や
ゴアテックスのウリはあくまで耐水性。
くっそ寒い厳冬期では、雪はパウダー状でさらさら。
つまり、耐水するまでもないんや
ゴアは高いから、〇〇テックや〇〇DRYで十分ってことやね!
手のひらはレザーがイチオシ
やっぱ手のひらはレザーがいいですね。
というか厳冬期用のグローブは、ほとんどがレザー。
たいてい岩を掴んだり、雪を引っかいたりするのですが…
化繊や合皮は段々こうなります。
ケバケバに劣化してんで…
これじゃそのうち買い替えだな
価格差5000円程度、どうせならレザーのハイグレードを買った方が、トータル財布に優しいです。
レザー化=高級化=対応温度増加
の流れをとることが多く、あまりケチりたくないところですね。
BD ソロイストフィンガー
-31℃/-12℃
いきなり大本命!
厳冬期登山用グローブの、圧倒的人気にして定番グローブ。
ブラックダイヤモンドのソロイストでございます。
ゴアテックスはありませんが、BDドライを採用。
オーバースペックのゴアを非採用にすることで、コストを抑えられているとも考えられますね。
Instagramでも一時期話題にもなっており、皆様のお墨付きって感じのやつ。
全員これでいいんじゃね?
と、思っています。
前モデルのー26℃から重量は変わらず、今作はー31℃までスペックを伸ばしています。
レザーという、高耐久&高撥水性能。
これで所持者の欲も満たしてしまう、なんとも罪なソロイスト。
レザーグローブに手を突っ込んで、暖かな厳冬期…
素敵やん。
ソロイストの素材は、化繊代表のプリマロフトを使っています。
プリマロフトについてさらに気になる方は、こちらを参照ください。
BD ソロイスト
-29℃/-12℃
ソロイストの五本指バージョン。
個人的にどうせなら3本指を推奨したいですが、スペック的には5本指も全然アリ。
ソロイストなので、こちらも断然人気です。
どっちかで選んでおけば、間違いない感じ
次からBDおすすめ外を紹介するで!
BD グリセード
-20℃/-1℃
ソロイストの弟ポジションといえる、グリセード。
スペックは2000m未満の厳冬期、日帰り限定に降格ですね。
3000m厳冬期にはちょっと心もとない。
悪天候時のことも考えると、微妙ってのもあります。
使用している中綿素材は、3M社の「シンサレート」。
プリマロフトよりも素材の価格を落としていますね。
お試しとしては悪くない選択
自分のレベルが上がれば、ソロイストが必要になるね
パーシュートグローブ
⁻12℃/-1℃
さっきのグリセードよりも、さらに年下の弟。
透湿性はグリセードよりも高いそうですが、いかんせん対応温度が弱すぎます。
自分のスタイルが身についた人が、あえて好んで買うタイプですね。
レジェンドグローブ
-29℃/-12℃
ソロイスト(5本指)と同等のスペック。
違いがあるとすれば、ゴアテックス採用という点。
前述しましたが、あえてゴアテックスは必要ないというのが僕の感想。
ソロイストよりも、価格は1.5倍ほどに跳ね上がるんよね
いかにソロイストがコスパに優れているかだね
ミレー エクスパート3フィンガー
スペック(対応温度)表記なし
安くて性能が良いことで、個人的に評判が良いミレーから一種類。
このグローブに対応温度表記は無いですが、おそらくソロイストと同等かそれ以上のスペック。
ソロイストが238gにして、ミレーが270g。
同じレザーを使用していることから、ミレーの保温性も十分高いことが予想されますね。
ただ、客観的に評価しづらい…
温度表記をしてくれると助かるのだけどね。
この子はゴアテックス採用しているので、モノにはお金をかけていますね。
それでいて2万円以下、さすがミレー様。
ミレーのグローブは以上でした。
マムート Masao 3 in Glove
スペック(対応温度)表記なし
正雄グローブ、、、
Masao(マサオ)グローブです。
こちらも対応温度表記なし
マムート独自のDry Technologyを使用していまして、非ゴアです。
そのために価格は抑えられていると考えてよさそうですが、いかんせんマムートにしては価格が安い。
重量はソロイストと全く同じ238gということで、スペックは同等なのかもな…
とも考えられますが、スペック表記がされていない以上何とも言えない。
それにマムートは、次に紹介する上位モデルがあります。
もしかしたら、それがソロイストに並ぶスペックかもしれません。
マムート Eigerjoch Pro Glove
スペック(対応温度)表記なし
スペック表記がない以上、雰囲気でしかものを言えません。
3フィンガーということから察するに、Masao 3 in Gloveよりも保温性を意識していると言えそう。
これがソロイストと同等スペックとも考えられます。
やっぱり思うのが、マムート高い。
特に売れ行きサイズが高い。
OR アレート2グローブ ゴアテックス
最低-17℃(アレートグローブ)
アレートグローブが2になったので、1の性能を載せておきました。
スペックとしては、BDのグリセード未満。
ちなみに僕が買ったやつでもあります。
厳冬期行けるっちゃいけるけど、無理っちゃ無理
どゆこと?w
このスペックのグローブで厳冬期に行くと、指の冷たさで手をグーにし続けることにもなります(笑)
朝イチなんかは、カイロを手袋に突っ込まなければやっていけないことも。
一応ゴアを使っているので、物としてはちゃんと良いはず。
ちなみに手のひらはレザーではなく、合皮です。
合皮には合皮のいい所(ツルツルしなくて掴みやすい)があるので、お試しにはいいかも。
ちなみにORの最高スペックはコレでした。
MH エクスポージャー2 ゴアテックスグローブ
スペック(使用温度)表記なし
マウンテンハードウェアらしい、ゴッツいデザインのグローブ。
防水透湿素材にゴアテックス、中綿素材にプリマロフトを使用しています。
ハイエンド称されるだけある、豪華スペック。
それゆえ価格は結構お高め。
ハイエンドと言われるだけあって、保温性は高いかと
でもこれ、インナーを別途購入する必要があるね。
L3ガイドオーバーグローブ
スペック(使用温度)表記なし
ノースフェイスのオーバーグローブ。
L3というのは、3層目の一番上という意味らしいです。
と、いうことは…
ベースグローブ、ミッドグローブを別途購入前提だね(^^;
すべて揃えれば、もちろん保温性は十分でしょう。
ちなみに、全部揃えると3万円を簡単に超えました。
いかに、ソロイストが安かったか…
だからおすすめしていたのね(^^;
雪山行こうぜ!!
シーズンもののグローブは、品切れサイズ切れも多いです。
早めに手に入れておくことをおすすめしますね!
楽しめるシーズンは僅かな時期だからね!
そうそう買い換えるものでもないので、是非ともスペックも重視してほしいところです。
お気に入りのグローブをゲットして、雪山行こうぜ!
では、ここまで読んでくれてありがとう!