あなたの寝相は良いですか?
あまり良くは無いかな。
そう思ったあなたは、もしかしたらニーモのシュラフが最適かもしれません。
どうも!
アバウトドアです!
今回は、ニーモのシュラフについて。
一度検索したことのある方は、あの大胆なデザインと色遣いに、「なんじゃこりゃ」と、思った方はいらっしゃるはず(笑)
僕も気になって調べまくってみたのですが、調べるほどに使ってみたくてしょうがなくなりました。
軽量シンプルなモンベルに対し、ニーモのシュラフは、登山者のニーズを拾いに拾いまくった、細かいこだわり満載シュラフといったところ。
- 寝相の悪い人
- テントの中でゴロゴロ動く人
- シュラフカバーを迷っている人
- コスパが気になる人
- 登山のモチベが高い人
ざっと挙げてみましたが、一つでも当てはまる場合は、ニーモのシュラフを確認するに値する。
そう感じました。
では!
前置きが長くなりましたが、本篇へ行きましょう!
【70%が横向き】横向きで寝る人におすすめしたい
ニーモのシュラフは、スプーンシェイプという形状をしています。
これは、寝返りをしても肘や膝が邪魔にならない形状です。
ストレッチじゃあだめなの?
モンベルのシュラフには、ストレッチシステムがあります。
確かに、ストレッチ性が良ければ寝返りは全然可能です。
ただし、ストレッチ=生地が薄く伸びるということ。
その箇所のダウンは潰れ、肘や膝が冷たい思いをすることはしばしばです。
横向きで寝ても結局寒いので、一時的だけですぐ仰向けに戻るしかありません。
僕自身、何度も経験しています。
寝返りが楽にできる、ということではなく、どんな姿勢でも暖かく眠り続けられる。
ということですね。
実際、70%の方が横向きで寝ているとのことです。
【イケメン】ニーモの心構え
僕は、この心構えだけで直感的に
「欲しい!!」と、なりました(笑)
おそらくベテランほどに、この動画は刺さるのではないかなー、と思ったりします。
【登山者はきっと、YESと言う】細かい性能
ニーモのシュラフは、BOX構造やドラフトチューブ(ジッパーからの冷気防止)などの、基本的性能はもちろん備わっています。
注目すべきは、その他のギミック。
テント泊経験者であれば、きっと「おぉーーww」ってなることでしょう(笑)
シュラフにまくらが入れれる(服でもOK)
マットの上で寝ていても、こんなことありません?
あれ、枕どこ行った??
(AM 1:00)
もぞもぞ…
(まくらどこや…)
そう、ピローにしろ、服を詰め込んだ袋にしろ、どっか行きます(笑)
ニーモのシュラフは、頭の後ろにピローを突っ込めるようになっています。
寝返りしてもマットからずり落ちても、もぞもぞする必要が無くなりますね。
内側からも開けられる、温度調節
おそらくニーモのシュラフのデザインを、若干前衛的にしている理由の一つがコレ。
ジッパーを縦に開くことで、緩やかな温度調節が可能。
そしてこれは、内側からも開けられます。
いるんかな?
腕を出していればよくない?
って、僕も思いました。
でも冷静に考えたら、出すと寒い、入れると暑い。
実際、こんな微妙な時が多いんですよね。
そこで、内側からも開けられる温度調節機能。
これが画期的なんじゃあないか?
そう思いました。
【シュラフカバーいらず】足元だけ防水透湿
この機能は、シュラフカバー愛用者にとっては無用。
逆に言えば、これさえあればシュラフカバーは要らない案件。
実際に、結露に触れるところと言えば、ほとんどが足元です。
顔はテントに近いと邪魔ですし、中央は触れることすらない。
生地を途中で連結するなんて、おそらくコスト的には不利なはず。
それでも取り入れるのは、やはりニーズに応えるニーモらしさです。
【モンベルと同等】案外安い
開発に対する泥臭いともいえる心意気、所持者をベテランにすら仕立て上げそうな、そんなブランドコンセプトのニーモです。
どうせシュラフも高いんでしょ??
って、僕も思っていました。
そしたら案外安いことに気が付きました。
リフ15 | モンベル 800#1 | |
---|---|---|
快適/下限温度 | ー2/ー9 | ー3/ー10 |
重量 | 1080g | 893g |
フィルパワー | 800 | 800 |
身長 | ~183cm | ~183cm |
価格 | 47,300円 | 51,100円 |
具体的に言えば、800FP同士で競わせると、モンベルと同価格帯ということ!
ということで、各シュラフ紹介では、モンベルとのスペック&価格比較を載せておきます!
ご参考に!
撥水性
ダウンに撥水性をもたせた、いわゆる「撥水ダウン」。
これにより、湿気を含みにくくなったダウンは、重量増加も予防します。
濡れても機能低下が抑えられるので、実質の重量はスペック上より良いと言えそうですね。
ちなみに撥水ダウンを使っている、有名シュラフは「イスカ エアプラス」と「ナンガ UDDバッグ」です。
これら2つと比較すると、ニーモが最もコスパに優れているんです!
非常に意外でした。
デメリット
おいおい、じゃあニーモのシュラフでええやんけ!
そう思うのは、ちと早いんですよ…
というのも、とある項目でモンベルに大敗をしているからです。
それは重量。
モンベルと比較すると、おおよそ1.4倍くらいの重量差がありました。
モンベルシュラフと約1.4倍の重量差
例】693g(モンベル)と992g(ニーモ)
仕方ありません。
あちらは正直国内最軽量クラス、モンベルは生地も極薄なのでバチクソ軽いです(笑)
逆に言えば、重量増加するほどのギミックと撥水とこだわりです。
価格的にはニーモはお得感満載だけど、重量増加は否めない。
といったところでしょうか?
リフ(RIFF)シリーズ
ニーモのアイデンティティである、どんな姿勢でも快適に眠ることが出来る、スプーンシェイプのシュラフ。
ダウンは800FPなので、コスパと重量の良い所をついた、一番ねらい目のダウン品質です。
ピローシステム・足元の防水透湿生地・ベンチレーション等の、細部のこだわりが反映されたシュラフでもありますね!
- ダウンの品質は妥協したくない
- シュラフカバーは使わない派
- 夜間に寝返りをうつような人
- 同等の価格ならニーモが良いなぁ…
- 多少の重量増加は、快眠のために仕方ないぜ!!
ニーモのシュラフはコスパ的には優秀だと思うので、機能向上のための重量増加が許容できるかがポイントになってくるかと思います。
リフ30
リフ30 | モンベル 800#3 | |
---|---|---|
快適/下限温度 | 4/ー2 | 4/ー1 |
重量 | 825g | 555g |
フィルパワー | 800 | 800 |
身長 | ~183cm | ~183cm |
価格 | 38,500円 | 34,100円 |
快適温度が4℃なので、理想は夏季の山岳テント泊でしょうか。
代謝が良い方や、ダウンジャケットを持っていくのであれば、3シーズンで活躍するシュラフですね!
スペックはモンベルのシームレスダウンハガー800 #3とほぼ同格にして、モンベル一回り低価格。
重量は結構差が付き、270gにして1.48倍の違い。
ゴアテックスのシュラフカバーが360gなので、足元だけ防水透湿素材のリフについて、どう捉えるかですね。
リフ15
リフ15 | モンベル 800#1 | |
---|---|---|
快適/下限温度 | ー2/ー9 | ー3/ー10 |
重量 | 1080g | 893g |
フィルパワー | 800 | 800 |
身長 | ~183cm | ~183cm |
価格 | 47,300円 | 51,100円 |
快適温度が-2℃なので、寒がりでも3シーズンが余裕。
おそらく登山シーズンギリギリの、11月頃のテント泊までが想定されるかなと思われます。
注目したいのが、その重量と価格差。
価格差はリフ30と逆転し、ニーモのほうがお得に。
重量差も187gと、1.21倍にまで縮んでいます。
ここから考えるに、ニーモのシュラフは夏季用より冬期に近い方がお得だと言えそうですね!
リフ30ws
リフ30ws | モンベル 800ws #2 | |
---|---|---|
快適/下限温度 | ー1/ー6 | 0/ー5 |
重量 | 992g | 693g |
フィルパワー | 800 | 800 |
身長 | ~168cm | ~173cm |
価格 | 44,000円 | 40,700円 |
リフ30のレディース版。
やはりモンベルのシュラフが軽いことは、否めませんね。
男性版のリフ30とは、5度の違いがありますね。
ですが、夏季~3シーズン用として問題ないかと思われます。
男性は代謝と気合でなんとかなりますから(笑)
リフ15ws
リフ15ws | モンベル 800ws #0 | |
---|---|---|
快適/下限温度 | ー9/-16 | ー6/-13 |
重量 | 1,330g | 984g |
フィルパワー | 800 | 800 |
身長 | ~168cm | ~173cm |
価格 | 55,000円 | 54,450円 |
モンベルシュラフのレディース版は、最も低温でも-6℃まででした。
-9℃のリフ15wsと比較すると、こちらの方が圧倒的にお得に感じますね。
レディース版でも、ニーモは冬モデルがよりお得という結果になりそうです。
カユ(KAYU)シリーズ
ニーモのアイデンティティである、スプーンシェイプを諦めたモデル。
それでも、ベンチレーションと足元の防水透湿生地はあきらめずに残してあります!
通常のマミー型になったことで、もちろん寝返り性能は他と似通ってきます。
ですが、価格と重量の比較としては、KAYUではっきりと分かりそうですね!
カユ30
カユ30 | モンベル 800#3 | |
---|---|---|
快適/下限温度 | 4/ー1 | 4/ー1 |
重量 | 785g | 555g |
フィルパワー | 800 | 800 |
身長 | ~183cm | ~183cm |
価格 | 38,500円 | 34,100円 |
やはりモンベル軽し!!(笑)
その差は230gにして1.41倍の違いです。
同じ形でも差の開きようが大きいので、どうせなら価格も同じですし、リフ30を推したいところですね。
カユ15
カユ15 | モンベル 800#1 | UDDバッグ | |
---|---|---|---|
快適/下限温度 | ー3/ー8 | ー3/ー10 | -5/-10 |
重量 | 985g | 893g | 1045g |
フィルパワー | 800 | 800 | 770 |
身長 | ~183cm | ~183cm | ~185cm |
価格 | 44,000円 | 51,100円 | 57,200円 |
一番お得な比較じゃあないでしょうか?
参考までに、NANGAの撥水ダウンモデル「UDDバッグ」もスペック表示してみました。
コスパ的にも重量的にも、カユは良い線行っている気がしますね!
カユ30ws
カユ30ws | モンベル 800ws #2 | |
---|---|---|
快適/下限温度 | 1/ー5 | 0/ー5 |
重量 | 865g | 693g |
フィルパワー | 800 | 800 |
身長 | ~168cm | ~173cm |
価格 | 42,900円 | 40,700円 |
レディースモデルの夏季~3シーズン用シュラフです。
カユ15ws
カユ15ws | モンベル 800ws #0 | |
---|---|---|
快適/下限温度 | ー8/-14 | ー6/-13 |
重量 | 1150g | 984g |
フィルパワー | 800 | 800 |
身長 | ~168cm | ~173cm |
価格 | 50,600円 | 54,450円 |
やはり冬モデルは、レディースでもマミー型でも、ニーモのシュラフがお得な感じがしますね。
対応温度も広くなり、重量差も気にならなくなってきます。
それでいて、モンベルより3,750円安い訳ですから。