登山家のみなさんは、すべてのテントからお気に入りを見つけたいですか?
なるべく失敗しないよう、テントを選びたいでしょうか?
今回がんばって、1㎏以下の軽量テントを探せるだけ探してみました。
どうも!アバウトドアです!
ギアの軽量化が進んでいますねー!
2㎏以下は軽量テントだと言われていましたが、今はもうそんな時代でもないようです。
十分実用的なレベルで、1㎏以下のテントも出てきています。
でもさ、ワンポールテントや、シェルターばかりじゃない?
僕も探していて思ったんよ。
ワンポールテントは、個人的には結構アリ。
なんせカッコいいし、意外と使いやすいし。
だけどもおそらく、多くの方のニーズはまだ、自立式テントにあることかと思います。
ということで今回は、自立式テントで1㎏以下の軽量テントを、探せる限り探してきた次第です。
そして今回設ける条件はコチラ↓
- シェルターとされるものは除く
- フロアが無いモノも除く
- ペグ重量&グランドシート重量は除く(最小重量)
なかなか妥当な選出基準ではないでしょうか?
ペグ重量に関しては、記載しているものとしていないものがありましたので、これは除いた重量とすることにしました。
お気に入りのDACペグとかあるかもだし!
せや!
公式サイト、海外翻訳など、ひたすら嗅ぎまわりました(笑)
現状ネットで見つけることができるものとするならば、ここで挙げるものがすべてかと思います。
その種類、8種!!
思ったよりあるね!
しかも、ダブルウォールは8種のうち7種類も見つかりました!
では、まずは一覧表からまいりましょう!
【1種】シングルウォール
案外シングルウォールが少なかったのですよね。
おそらく快適性を求めるユーザーが多く、ダブルウォール人気が高いことが影響していそう。
それに加え、シングルウォール=シェルターであることが多く、テントと呼べそうなのは以下の1種類のみでございました。
540g ヘリテイジ クロスオーバードーム
現状で存在する自立式テントでは、クロスオーバードームが最軽量。
シングルウォールかつ全室なしという、スパルタン仕様。
注意して頂きたいのが、クロスオーバードームには新旧2種類あるということ。
グリーンが旧型で、ちょいと重い(クロスオーバードーム1G)。
マスタード色が新型(クロスオーバードーム2G)。
ちなみに新型は、軽量化したにもかかわらず、耐水性は1.5倍・透湿性は1.9倍・引き裂き強度も向上しているよう。
旧型購入のメリットはほぼ無さそうです。
(※完売した模様)
透湿性は、(JIS L 1099 A-1法)で365gだそう。
A-1法というのは、ウンヌンカンヌン…
気になる方は見てくだされ(笑)
これが540gの最軽量、2Gの一人用。
フロントジップで、いかにもギリギリ感丸出し(笑)
個人的にはこちらの正面ジップがおすすめ。
ギリ2人用ですが、重量はそれでも630g。
先ほどよりスパルタン感が薄れます(笑)
【7種】ダブルウォールテント
青字をタップで飛びます!
ブランド | テント | 重量 | 価格 |
---|---|---|---|
ニーモ | ホーネットエリート | 675g | 57,200 |
ニーモ | ホーネットストーム | 760g | 48,400 |
ビッグアグネス | フライクリーク | 907g | 52,800 |
シートゥサミット | アルトTR | 938g | 53,680 |
MSR | ハバハバシールド | 950g | 77,000 |
ヘリテイジ | HI-REVO | 960g | 54,780 |
ネイチャーハイク | VIK | 918g | 18,800 |
657g ニーモ ホーネットエリートオズモ
ニーモからは2種類、ホーネットストームとホーネットエリートがランクイン!
うちホーネット兄(エリート)は、ダブルウォールテント最軽量という誇り高き称号を冠しています。
正確に言えば、完全自立式ではありません。
2か所ペグダウンが必要ですが、どうせ山岳では4か所ペグダウンは必須ですので。
とりあえずこの3分動画を見ていただくと、そのカッコよさにまずそそられます。
まずはカッコよさに触れてください(笑)
ていうかぶっちゃけて言います。
このテントか、次のストームが最適解よ
ちょいとここでは語りつくせそうにないので、別記事を用意しました。
- MSRより軽くて1万円安い
- 室内も前部屋も広い
- モンベルとほぼ同額じゃん?
- OSMOファブリック気になる
- 細かいギミックが素敵すぎる
ざっとこんな感じのことが書かれています。
軽量テントで、この中からどれが一番いいですか?
こんな質問に僕は
ニーモのテントですね!
こう答えるでしょう(笑)
- ダブルウォールブッチギリ最軽量
- 高耐久・耐水
- ハイシーズン最適
- 人気なのか、転売価格が多い
こんな感じでしょうか!
転売価格は法外価格なので要注意(笑)
760g ニーモ ホーネットストーム
兄ホーネットエリートに遅れをとること103g。
それでも他を圧倒する軽さです。
ここでも兄譲りのギミック多数。
軽量化にこだわる割に、しっかり快適性と室内の楽しさも忘れません。
フライシートは10D Sil/PeUナイロンと、いわゆる片面シルナイロンという素材。
個人的には両面シルナイロンが好きですが、よくあるステラリッジのフライシートのように、ポリウレタンコーティングよりも優れた素材です。
ホーネットエリートとの違いは、メッシュではない所。
ここで大きく重量に差がついたと言えそうですね。
- 思いのほか安価
- 片面シルナイロン製
- エリートより劣るが、それでも超軽量760g
- 半自立式(ほとんどデメリットじゃない)
こんな感じでしょうか!
正直デメリットはあまり思い浮かびません。
価格的にはモンベルステラリッジと4,000円しか変わりません。
MSRより、価格はかなり良心的。
ホーネットエリートが品薄続きで、正規の価格で買える予感がしません…
消去法的にも、2番手に来るのがホーネットストームでしょうか。
907g ビッグアグネス フライクリークHV UL1
2-3位で、大きく差が付き907g。
公式では「総重量」とされているので、DACペグ重量は含まれるのでしょうか?
だとしたら、9g×6本で、-54g。
850gが最低重量かもしれません。
いずれにせよ、ニーモのホーネットは軽い(笑)
ぱっと見こそ目立たないテントですが、特徴的なのは出入口のデカさ。
実際ニーモより床面積こそやや狭いですが、入り口高さは数㎝ほど高め。
出入りのしやすさでは軍配が上がるかもしれませんね。
- 入り口が広い
- 完全自立式最軽量
- 片面シルナイロン
- やや転売価格だったりする
このテントも目立ちはしませんが、スペックと使いやすさを考えると、ほとんどデメリットは見られませんね。
フライクリークは、ULテントが揃い踏みする前から、ひっそりと超軽量を維持していました。
実は2010年から10年以上続く、ロングセラーだったりもするのです。
フライシートはPU/SILコーティング。
ニーモのホーネットストームと同じ素材です。
938g シートゥサミット アルトTR1
個人的に、ニーモ・ホーネットエリートに次ぐ、素敵なテントがコチラ。
938gと重量こそは、ここでは目立ちませんが、テントに居座ることに関しては、おそらくコレが最高かと。
というのも、広い・楽しいを両立するのです。
基本はホーネットと同じくして、Y字ポールの半自立式。
頭上に横断するポールが付いており、¥マークのようなポール形状になります。
(伝わるかな…)
何にせよ、頭上が高くて広くて快適です。
フライシートもがっつり捲り上げが可能で、開放性に関してはコイツがナンバーワン。
ちなみに僕は、がぜんメッシュテント派です。
- 抜群の開放感
- 局所に拘った作り
- 居住性が広い
- 重量はホーネット系と比べると見劣る
- 半自立式
あくまで個人的にですが、デメリットを打ち消す程のメリットが存在すると思っています。
唯一無二の開放感と居住性は、軽量性だけでは語れないでしょう。
950g MSR ハバハバシールド
MSRといったら紅白テントでしたが、インナーのカラーとして引き継がれました。
ベージュカラーになってしまったのは、個人的にちょっと残念。
インナーはハーフメッシュなので、暑くもなく、寒くもなく。
コレくらいであれば、正直厳冬期でも行けてしまいます(降雪しなければ)。
- 夏でも冬でも丁度良い
- 片面シルナイロン
- 価格が高い
- 悪く言えば普通
全く悪くは無いのですが、他のテントが面白すぎて見劣りするといった印象。
正統派が好きなのであれば、これが第一候補にはなるかもしれません。
正規価格で77,000円というのが、正直一番のネック。
960g ヘリテイジ HI-REVO
正統派ダブルウォールとして最軽量ではないですが、「最適解」であると断言できそうなテント。
それがヘリテイジのHI-REVO。
ヘリテイジは我らが主要エリアである、長野県安曇野市のテントブランド。
それだけで信頼性というか、愛着がすごい(笑)
日本人が好みそうなベンチレーションに、全く癖のないフォルム。
悪く言えば地味ですが、「質実剛健」まさしくメイドインジャパンといったところ。
- 正統派軽量テントの最適解(MSR+僅か10g)
- MSRより2万円以上安い
- 悪く言えば普通で面白みに欠ける
地味だとは言っちゃいましたが、MSRと比べるとかなり低価格。
冷静に考えて、これだけ普通の機能を満たしたまま、1㎏未満を維持する唯一のテントかもしれません。
918g ネイチャーハイク VIK
思わぬところから参戦。
MSRより軽いのは予想外でしたので、918gながら最後に紹介とさせて頂きます。
中国ブランドでは最大手のネイチャーハイク。
うち最軽量が、VIKなるテントです。
コイツの凄いところは、まずスノーフライが選べるところ。
スノーフライの場合で985gと、冬装備にしても1㎏未満でした。
これが他にない利点。
むしろ、出動回数の少ないであろう冬テントとして、そちらの需要も高そう。
そしてこのギミック。
ニンジャテントのそれに似た、タープ形式ができるなんて素敵です。
非常に素敵。
- 圧倒的安価
- スノーフライ付きも選べる
- HI-REVEよりハバハバより軽い
- あえて言うなら中華ブランド
- ポールが非DAC(7001アルミニウム合金と記載有)
個人的な解釈ですが、中華ブランドは印象ほど悪いものではありません。
安価なものは多いですが、縫製技術は確実に上がってきています。
また、モンベルやノルディスクといった大手も、結局中国に縫製を委託していることもご存じでしょうか。
ポールがDACというのは、コストカット的な側面が感じられますが。
でもこの価格は、お試しとしても魅力的。
超軽量ダブルウォールテント2人
779g ホーネットエリートオズモ2
67,100円
2Pも転売価格になっている、どうしようもない状態です(笑)
1Pでは657gというありえないほど軽量テントでしたが、2Pでもそれは健在。
940g ホーネットストーム
55,000円
1㎏以下(未満)の2人用山岳テントは、ホーネットエリートとストームしか存在しませんでした。
そんな貴重な2種類のうち、定期価格で購入できる唯一のヤツ。
ちなみに参考までに、ステラリッジ2の価格は46,970gです。
ステラリッジは1,230gなので、300gで8,000円の軽量化といったところでしょうか?
レインウェアを軽量化するより、占める割合が大きいですね。
この辺りから、テントで軽量化を図ることは非常に合理的と考えているわけです。
1,020g ビッグアグネス フライクリークHV UL2
56,100円
2人用になると、一気に需要が増えそうなのがフライクリークです。
縦穴型というのは、人を跨いで出ることが無いので、2人用との相性が最高というわけですね。
1,100g ヘリテイジ HI-REVO 2
61,380円
モンベルのステラリッジより130gの軽量化というと、なんとも言えないかもしれません。
ベーシックなドーム型で、かつ2人用であればこれが最軽量。
1156g シートゥサミット アルトTRテント2
63,250円
この辺りまでくると、ステラリッジの1,230gとそう変わらなくなってきます。
逆に言えば、同じ重量だとしてもコッチが欲しくなるようなテントですね。
軽量性というより、フライ巻き上げによる開放感に重点を置きたいです。
恋人や友人と、開放的な山岳キャンプなんてのも、非常に面白そう!
1,300g MSR ハバハバシールド2
88,000円
1Pと2Pで、妙に重量増加するテントがコレ。
ステラリッジより+70gなので、88,000円出すかと言われると…
微妙ですね。
軽量テントというより、MSRが欲しくて買うといったところでしょうか。
惜しいヤツ
ここからは、惜しくも選考から落ちてしまったものを紹介してみます。
もしかしたらこっちにニーズがハマるかもしれませんね。
1050g プロモンテ VB-11
こちらは1/4メッシュ付きのシングルウォールテント。
ですが、それで1050gです。
いかに他のテントが軽かったのかが、ここらで分かりますね。
1060g ニーモ タニ
ニーモの定番山岳テント、モンベルでいうステラリッジみたいなもん。
それでこの軽量性は、さすがニーモというか、そもそもニーモ製品は全部軽い(笑)
コレの良い所は、フライが両面シルナイロンということ。
10年以上は加水分解しないことでしょう。
1180g 3F UL GEAR
名前は不明、公式サイトにも売っていませんが、Amazonなどネットショッピングには存在。
謎多きULテントです。
3F UL GEAR自体は、個人的にかなり優良ブランド。
ちょっと軽量からは遠のきますが、個人的に目をつけているブランドなので紹介に至りました。
どちらかというと、ほぼルナーソロと同じ形状のこちらが有名。
軽量テントはいいぞ!
軽量テントを手にすると、今まで2連休で行けなかった所まで「行こう!」って気になります!
60Lのザックは30Lに収められるようになり、歩く速度も快速。
グラグラ揺れるザックを背負うこともなく、気持ちまで軽快になってきます。
結果いつもより遠くまで行く計画を立てれるんですよね!
いきなりウルトラライトハイカーにならなくたっていいのです。
テントは影響力が大きいですから、これを軽くするだけで気分が一気に変わります。
僕もレインウェアは据え置きだって、ザックの軽量化に踏み出せました!
お気に入りのテントは、気持ちもワクワクしますよ!
では!
読んでくれてありがとう!