2018年11月23日に、NikonZ6が発売されて3年半が経過しました。
ソニーEマウントの40種類には遠いですが、Zマウントのフルサイズ向けレンズも24種とそこそこ充実し始めましたね。
そんなZマウントのレンズの中には、コスパに優れたレンズや汎用性の高いもの、なかにはほとんど上位互換となるレンズも存在します。もちろん、老舗ニコンが自信をもって世に送り出している、過去最高の大三元レンズもありますね。
今回は、そんな各分野で優れたレンズ達を、神レンズとして紹介していこうかと思います!
NIKKOR Z 14-30mm f/4 S
型式 | ニコン Z マウント |
焦点距離 | 14mm-30mm |
レンズ構成 | 12群14枚(EDレンズ4枚、非球面レンズ4枚、ナノクリスタルコートあり、最前面のレンズ面にフッ素コートあり) |
最大撮影倍率 | 0.16倍 |
絞り羽根枚数 | 7枚(円形絞り) |
最大絞り | f/4 |
最小絞り | f/22 |
フィルターサイズ | 82mm(P=0.75 mm) |
質量 | 約485g |
希望小売価格 | 186,450円(税別 169,500円) |
- NIKKOR Z 28-75mm f/2.8との画角的、コスパ的相性保管が良い
超広角レンズの14-30㎜ F4レンズですね。
普通の広角F4レンズやんけ!(笑)
と、思われるかもしれません。そうなんですけど(^^;
これ、画角が14ー30㎜まで伸びるのです。F2.8のレンズがー24㎜に対してこちらが30㎜。
大三元レンズが14-24、24-70、70-200と揃っていますね。
それに対して、小三元レンズである当レンズは無駄な望遠側30㎜と思いきや、後述する28-75㎜ F2.8のレンズと組み合わせると、結構調子がいいのですのよ!
ニコン側は知ってか知らずか、14-30、28-75㎜と中途半端な数値ながら、画角をしっかり一貫させているのです。
それでいて、大三元レンズを購入するよりも、はるかに経済的。
風景写真として、天の川をバリバリ撮影したい!という方を除けば、このレンズと後述のレンズとの組み合わせがいいのではないでしょうか?
広角レンズはボケにくいといわれますが、F4もあれば被写体に寄ることで結構ボケも発生します。
ニコンの自信の表れであるSラインのマーク。
レンズコーティング技術が素晴らしく、耐油性やフレア・ゴースト耐性にも優れます。
絞り解放の写真であっても画質を保ち、広角側での撮影では歪みを抑えた撮影が可能です。
鬼の逆光耐性
バリバリの解像度
なんて言われたりしますね!
NIKKOR Z 28-75mm f/2.8
型式 | ニコン Z マウント |
焦点距離 | 28mm-75mm |
レンズ構成 | 12群15枚(スーパーEDレンズ1枚、EDレンズ1 枚、非球面レンズ3枚) |
最大撮影倍率 | 0.34倍 |
絞り羽根枚数 | 9枚(円形絞り) |
最大絞り | f/2.8 |
最小絞り | f/22 |
フィルターサイズ | 67mm(P=0.75mm) |
質量 | 約565g |
希望小売価格 | 140,800円(税別 128,000円) |
- 4㎜の妥協で約20万円の節約
- NIKKOR Z 14-30mm f/4 Sとの相性保管が良い
- 寄れる分、大三元レンズよりむしろ優れている?
大三元レンズに分類しないながらも、標準ズームレンズと近い画角を持ったF2.8の明るいズームレンズです。
広角側の4㎜は大きいと言われますが、正直20万円の違いもめちゃくちゃ大きいです(笑)
だって、1㎜の画角につき5万円も安価になります。単焦点レンズが3つくらい買えそうですね!
価格だけでなく、重量も軽いことがメリットになります。
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sが805gに対してこちらが565gです。また、望遠側が75㎜とやや遠くまで伸びます。
軽量性と望遠性能からいうと、こちらのほうがスナップ撮影には向いていますね。
また、最大撮影倍率が0.34まで寄れることもポイントです。
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 Sの0.22倍の1.5倍程度です。マクロレンズの0.5倍と大三元レンズの間をほど寄れるというのは素晴らしいですね!
正直、寄れるというのは普段使いとしてはめちゃくちゃ使いやすいです。
ただ、Sラインではないので、レンズのクリスタルコートやフッ素コートはされていないようです。
描写はSレンズが上回る
などの声はありますが、F2.8のボケや明るさを安価(感覚が麻痺)で体感できる楽しいレンズになりますね。
NIKKOR Z 24-120mm f/4 S
型式 | ニコン Z マウント |
焦点距離 | 24mm-120mm |
レンズ構成 | 13群16枚(EDレンズ3枚、ED非球面レンズ1枚、非球面レンズ3枚、ナノクリスタルコートあり、アルネオコートあり、最前面のレンズ面にフッ素コートあり) |
最大撮影倍率 | 0.39倍 |
絞り羽根枚数 | 9枚(円形絞り) |
最大絞り | f/4(焦点距離24mm)、f/6.3(焦点距離200mm) |
最小絞り | f/22(焦点距離24mm)、f/36(焦点距離200mm) |
フィルターサイズ | 77mm(P=0.75mm) |
質量 | 約630g |
希望小売価格 | 154,000円(税別 ¥140,000) |
- NIKKOR Z 24-70mm f/4 Sの上位互換
- ほぼマクロ? 最大撮影倍率0.39まで寄れる
- Sラインならではの解像度
このレンズのせいで、NIKKOR Z 24-70mm f/4 Sの中古価格が下落しましたね(^^;
なんせ、重量が130g重いというだけで、上位互換なのですから…。
ポイントは、120㎜までズームするという点と、0.39倍まで寄れるという点。
もう一度言いますが、寄れるというのは非常に常用しやすいです(笑)
旅行の際のお花のスナップ写真など、寄りたくても寄れないレンズっていうのは、非常にむず痒いですよね…
NIKKOR Z 24-70mm f/4 Sは望遠70㎜で、最大撮影倍率0.30です。完敗ですね。
それでいて、希望小売価格は154,000円。24-70Sの150,150円と3,850円しか変わりません…(^^;
中古や新古品以外であちらを選ぶ理由はありませんね。
広角からズーム域まで広い範囲をカバーしかつ、Sレンズならではの描写。そしてマクロに近い一面も持つ、まさしく神レンズだと思います。
かゆいところに手が届くレンズ
だと言われたりしますが、まさしく常用レンズとしてこれ以上使いやすいレンズはないのではないでしょうか?
こいつを持って、なんでも一本で撮りまくりたい!
NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR
型式 | ニコン Z マウント |
焦点距離 | 24mm-200mm |
レンズ構成 | 15群19枚(EDレンズ2枚、ED非球面レンズ1枚、非球面レンズ2枚、アルネオコートあり、最前面のレンズ面にフッ素コートあり) |
手ブレ補正 | ボイスコイルモーター(VCM)によるレンズシフト方式 手ブレ補正効果:5.0段※CIPA規格準拠 VRモード:NORMAL/SPORT 三脚使用時ブレ補正:有り |
最大撮影倍率 | 0.28倍 |
絞り羽根枚数 | 7枚(円形絞り) |
最大絞り | f/4(焦点距離24mm)、f/6.3(焦点距離200mm) |
最小絞り | f/22(焦点距離24mm)、f/36(焦点距離200mm) |
フィルターサイズ | 67mm(P=0.75mm) |
質量 | 約570g |
希望小売価格 | 139,480円(税別 126,800円) |
- 24㎜から200㎜まで一本で完結する8.3倍ズーム
- 旅行で使うことを考えられた設計の超便利ズーム
まず、一番のポイントは24-200㎜の広角~望遠までの守備範囲の広さですね。
旅先のスナップ写真は、これ一つで完結してしまいますね。
F値は通しではないのでボケにくいかとおもわれますが、200㎜まで伸びるのでF値が大きくても十分にボケを出すことは可能です。
描写に関しては
結構いい描写です!
なんて声がありますね。
広角から望遠、パンフォーカスからボケまでの画作りができる、まさしく便利ズームです。
そして細かいことに、便利ズームであることを全力でサポートする作りこみがなされています。
重量は570gと程よい軽量性を持ちます。
大三元レンズ2本を持つと考えると2㎏を超えるので、1/4の重量計算となるでしょうか。
便利ズームはどうしても長ーく伸びます。わざとなのかたまたまなのか、このレンズは伸ばした時も重心が心地よいところに来るようになっています。ニコンが推すのですから、たまたまではないでしょうね(笑)
失礼しました!
このレンズに限らずニコンのレンズすべてに施されていますが、防水防塵を配慮したシーリングが施されています。
社外のレンズと比べてニコンのレンズは、チリが混入しにくいと言われますね。
このレンズの名前にあるVRというマーク?なのですが、手振れ補正のことを指します。
手持ち撮影の限界スローシャッターから、5段階↓のシャッター速度まで手振れ補正が有効です。
例えば、1/60秒まで手振れせずイケるという方だとしましょう。5段階↓ってのは、1/2秒までブレないってことになります。マジですかい?
CIPA規格準拠の企画に沿ったものらしいので、マジだと思いますが。
とにかく、一本で完結かつストレスも少ない神レンズだということがわかりました。
特に僕のように登山を趣味にする人にとっては、広角から望遠(山の遠景)が撮影できるのはとっても魅力的です。
NIKKOR Z 40mm f/2
型式 | ニコン Z マウント |
焦点距離 | 40mm |
レンズ構成 | 4群6枚(非球面レンズ2枚) |
最大撮影倍率 | 0.17倍 |
絞り羽根枚数 | 9枚(円形絞り) |
最大絞り | f/2 |
最小絞り | f/16 |
フィルターサイズ | 52mm(P=0.75mm) |
寸法 | 約70mm(最大径)×45.5mm |
質量 | 約170g |
希望小売価格 | 35,530円(税別 32,300円) |
- Zマウントの新時代撒き餌レンズ
- APS-Cでもフルサイズでも使いやすい
Zレンズにもありました!撒き餌レンズ!
撒き餌レンズっていうのは、安価で性能の良いレンズを世に売りに出すことで、レンズ購入者人口を増やそうとするレンズです。(メーカーの思惑なのかどうかは不明w)
Fマウント時代に、35㎜ F1.8 38,500円というレンズという似たようなものがありましたが、APSーC機限定でフルサイズに対応していませんでした。
このレンズは40㎜でフルサイズ対応です。
つまりは、APS-C機の人が買うと、60㎜の単焦点として遊ぶことが可能。フルサイズに移行しても40㎜という使いやすい画角で使い続けることが可能です。
使い勝手がいい!
旅に、スナップに、気軽に持ち運ぶ人が多いようです。
レンズ交換導入としての選択としては、以前より選びやすいのではないでしょうか?
170gという超軽量コンパクトレンズですので、APS-Cでもフルサイズでも使いやすいですね!
単焦点レンズは構図づくりの練習にもなるので、キットレンズを卒業して初めてのレンズ交換をしたい人に非常に勧めたい一本です。
NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S
型式 | ニコン Z マウント |
焦点距離 | 14mm-24mm |
レンズ構成 | 11群16枚(EDレンズ4枚、非球面レンズ3枚、ナノクリスタルコートあり、アルネオコートあり、最前面のレンズ面にフッ素コートあり) |
最大撮影倍率 | 0.28倍 |
絞り羽根枚数 | 9枚(円形絞り) |
最大絞り | f/2.8 |
最小絞り | f/22 |
フィルターサイズ | 112mm |
質量 | 約650g |
- 描写、軽量性が向上した最強広角レンズ
知っている人にとってはもはや説明不要のレンズでしょうか。
そしてコスパ的7選とは言ったものの、30万円コースのレンズを紹介してしまいました(^^;
すみません、好きなのが山という撮影現場ゆえ、広角が好物でして。
ですが、考えようによればこれ一本あれば星空の撮影もできるため、風景撮影はこれ一本で済んでしまうのです。
どうせ買うなら早いうち!
買ってしまえば自分の資産!
なんて男気のある方にお勧めしたいですね。
ニコンFマウント時代のAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDですが、現行で発売されているのが2007年に遡ります。
それ以来進化してこなかったレンズが、13年後の2020年にZマウントとして発売されました。
2007年のFマウントレンズですら、現在まで神レンズとして崇められています。
そのレンズが進化して描写性能やフレア耐性なども向上しなおかつ、300g以上の軽量化という発展を遂げました。
私の動画ではないですが、こんなレビューをしたyoutubeもアップされています。
実は僕もこのレンズを所持しています。購入したときは「清水の舞台からなんとやら」ですね(笑)
画像は縮小・圧縮しているので参考にはならないかもしれませんが、めちゃくちゃ綺麗な描写をします。
写真は雪山登山に出掛けた時で、このレンズの初使用の日でした。朝焼けと撮影された写真のどちらにも感動しなければならない、忙しい日でしたね(笑)
NIKKOR Z 24-70mm f/2.8 S
型式 | ニコン Z マウント |
焦点距離 | 24mm-70mm |
レンズ構成 | 15群17枚(EDレンズ2 枚、非球面レンズ4 枚、ナノクリスタルコートあり、アルネオコートあり、最前面および最後面のレンズ面にフッ素コートあり) |
最大撮影倍率 | 約 0.22倍 |
絞り羽根枚数 | 9枚(円形絞り) |
最大絞り | f/2.8 |
最小絞り | f/22 |
フィルターサイズ | 82mm(P=0.75mm) |
質量 | 約805g |
小売希望価格 | 336,050円(税別 305,500円) |
- 描写、軽量性が向上した最強標準ズーム
こちらも大三元レンズからの紹介です。
標準ズームは24-120㎜F4、28-75㎜F2.8 と紹介してきましたが、描写に関してはこのレンズが最強です。
Fマウント時代のAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRから改良された点としては、新開発の反射防止コーティング「アルネオコート」による逆光耐性が向上しています。
これは、Sラインのレンズに採用されていますね。
僕のように屋外で撮影することが多い方には、ありがたいレンズ性能になります。
また、こちらもFマウント時代よりも軽量化されています。
重量にして265gの軽量化と、サイズが2周りほど小さくなっていますね。
僕は先ほどの広角ズームともう一つ、こちらのレンズを持っています。清水の舞台からなん(ry
買ってしまった今では、自分のものになってしまうのでいくらでも使いたい放題です!
資産資産!!(麻痺)
神レンズでカメラライフをより楽しく!
いやー、欲しいのがたくさんありますね…
個人に刺さる刺さらないはあるかとおもいますが、数個は欲しいものがあったのではないでしょうか?
レンズはそう簡単にアップデートされるものではありません。
買ってしまえば自分のものなので、そこからはカメラライフがハッピーなものになります!
コスパの良いレンズから買ってもよし!
汎用性の高いズームレンズを買ってもよし!
神レンズを使って、写真撮影に出かけましょう!
読んでくれてありがとう!