エクスペドのマットは、2022年にリニューアルしましたねー。
結果としてスペックは向上し、何より選び方がめちゃくちゃ分かりやすくなりました!
中でもエクスペドは、エアマットタイプに最も力を入れているような印象です。
クローズドセルも良い感じだけど!
インフレータブルマットは逆に種類が減りましたね。
エアマットは最重要で抑えておくとして、残りをおまけとして紹介します!
おまけてw
嘘です(笑)
他のも面白いので、後半でちゃんと紹介します!
エクスペドマットの良い所
EXPED(エクスペド)って、かなりいいと思うんですが、国内での知名度は低いですよね…
Instagramのフォロワーも、THERMARESTやNEMOの1/10くらいしかありません(笑)
色んな賞とかとっているし、技術面ではかなり凄いと思っています。
なんだか、車業界でいえばマツダとかその辺な感じが匂いが。
個人的には、ザックやテントも含めて、シンプルでカッコいいと思っているのですが…
そんなエクスペドの製品ですが、マットももちろんシンプル。
それでいて、シンプルの中に良さがしっかりと詰まっているのです。
まさに、シンプル・イズ・ベスト!!
知名度は低いけど良いマット。
だからこそ、こうして紹介したくなるっ!!
ポンプシステムがもはや天才(笑)
エクスペドのマットのうち、最もベーシックで価格も安めの、Versaモデルです。
以下の公式Instagramを、どうか一度見て頂きたいです!
何が起こっているかというと、マットにポンプがくっついており、それを押すだけで空気が入ります。
?????
僕も訳がわかりませんでした(笑)
どうやらこれ、一瞬で自動膨張するポンプが、横についているとのこと。
手のひらマークの所を押せば、マット側に空気が流入。
この画期的すぎるシステムに、公式Instagramへのコメントには、こんな意見が。
「(Geniuses)天才たち」
「(This is witchery)これは魔法使い」
そりゃあそうですよね(笑)
要するに、すげーポンプシステムってことだけは理解しました。
先ほどのポンピングシステムは、重量を気にしないベーシックモデルについています。
重量を気にする登山モデルのUltraでは、別のエアポンプシステムを導入。
バルブが一方通行なので、空気入れが非常に簡単です!
これはこれで凄い(笑)
エアマットで最もコスパが良い
エアマットで言えば、他の有名どころより頭一つ抜けてコスパが良いです。
価格の比較は以下のようになります。
※旧モデル
同じ3シーズン用のマットで言えば、コスパの良さははっきりと分かります。
ブランド | マット | 重量 | R値 |
---|---|---|---|
EXPED | Ultra 3R | 465 g | 2.9 |
EXPED | Ultra 5R | 585 g | 4.8 |
THERMAREST | ネオエアーXライト | 354g | 4.5 |
NEMO | テンサーインシュレーテッド | 410g | 3.5 |
3シーズン用のエアマットで、重量とR値を比較してみたところ、重量は結構重いということが分かりました。
このことからエクスペドのマットは、
重量が100gくらい重くなっても良いけど、使いやすくてコスパの良いマットが欲しい!
こんな方に向いているかもしれませんね!
対してスペックも価格も高いのが、サーマレストのネオエアーシリーズですね。
エアマットシリーズの名前について
2022年に大きくリニューアルしたのが、このエアマットシリーズですね。
エクスペドを代表するタイプでもあり、非常に選びやすいのもこのタイプ。
そんなエアマットの種類ごとの特徴から解説していきます!
Ultra 3R
種類 おおよそのR値
まずはこれだけ覚えておけば、選び方が直感で分かりやすくなると思います。
- Ultraシリーズ → 軽い・登山用
- Duraシリーズ → 丈夫・長く使いたい人
- Versaシリーズ → 安い・キャンプ用
シリーズによって、重さと生地の厚みが違います!
Rの前の「数字の部分」については、おおよそのR値をしまします。
例えばUltra 1RのR値は1.3、Dura 8RのR値は7.8。
四捨五入したR値が名前になります!
Versaシリーズ
エクスペドのエアマットのうち、最もベーシックで価格も優しいモデルです。
カラーは濃い目のネイビーブルー。
最も汎用性の高いエントリークラスのマット。
EXPED
公式では上記のように表現されており、これを基準に考えれば良さそうですね。
生地の厚みは75 D。
Ultraの20Dより厚く、Duraの75 D / 170 D よりも薄め。
重量と丈夫さのバランスが、非常によくまとまっているね!
個人的には、ソロキャンプ程度であればこの種類かな!
例の、エアマット付属ポンプが天才のヤツです(笑)
Versa 1R
R値:1.4
対応下限温度:+10℃
Mサイズ重量:545 g
対応温度は+10℃までなので、寒がりでなければ3シーズンこれで十分なレベルにあります。
コンパクトにもまとまるので、荷物にサッと入れておけるのも利点。
面倒なキャンプの準備も、軽量ならば楽ちんになりますね!
Versa 3R
R値:2.4
対応下限温度:0℃
Mサイズ重量:595 g
先ほどはVersa1Rをおすすめはしましたが、こちらもかなり魅力的。
対応温度が0℃まで広がっているので、キャンプシーズンをギリギリまで楽しめますね。
重量は50g、価格は2,000円程度の違いなので、寒がりな女性などは、こちらを使うのも良い選択です!
Versa 4R
R値:3.7
対応下限温度:-10℃
Mサイズ重量: 715 g
-10℃まで対応温度を広げたキャンプモデル。
こちらの用途としては、冬キャンプのコット泊でしょうか?
積雪の上で行う、超厳冬期の冬キャンプであれば、R値3.7では足りないところ。
コットの上ならば、底冷えを大きく改善できますね!
とはいえここまでのスペックを必要とするキャンプ泊は、なかなかベテランかも。
夏シーズンは暑すぎるので、個人的にはVersa 2Rがねらい目かも!
Ultraシリーズ
20Dの軽量生地でできた、軽量エアマット。
1R、3R、5R、7Rがありますが、1~5Rが黄緑色。
7Rは濃いグレーです。
非常にコンパクトになることが利点。
登山的には、クローズドセルにはない魅力ですね。
Ultra 1R
R値:1.3
対応下限温度:+10℃
Mサイズ重量:395g
使い時としては、夏季のテント泊限定。
秋ともなると、R値1.3ではちょっと心もとないですよね。
正直3000m級ともなると、別にR値を1付近まで下げる必要はないなぁと感じます。
価格的もそんなに変わらないので、3Rがいいよなぁと思います!
Ultra 3R
R値:2.9
対応下限温度:-5℃
Mサイズ重量:465 g
R値を2.9まで大きく伸ばした、非常に丁度良い暖かさ。
最低下限温度が-5℃なので、3シーズン登山に丁度良いですね。
価格と重量のバランスが良く、最も選びやすいクラスになりますね!
R値は違いますが、サーマレストと比較しても、実売価格が安いのが魅力です。
Ultra 5R
R値:4.8
対応下限温度:-20℃
Mサイズ重量:585 g
最低-20℃まで伸ばした、残雪期仕様のマットです。
4月の北アルプス、残雪の立山など、春のテント泊から開始したい場合はこのクラスですね!
高山であれば、夏も暑すぎるということはないでしょう。
そういった意味では、春~秋までめいっぱい楽しみたい場合には、5Rが最適かもしれませんね!
サーマレストよりR値は高く、実売価格も安かったりします。
お得!
Ultra 7R
R値 :7.1
対応下限温度:-30℃
Mサイズ重量:650 g
7Rからは色が濃いグレーですね。
グレーカラーは、700FPのダウンが入った暖かいマットになります。
ちなみに、R値7.1というのは業界トップの暖かさ。※
※2023.3月よりサーマレストはR値7.3に上昇。
エクスペドの7Rは、暖かさでも安さでもサーマレストの上を行きますね。
※暖かさは僅かに敗北、価格面で大きく優位。
ニーモの最大R値は貧弱(R4.8)だし、サーマレストは高すぎる(50,000円くらい)…
厳冬期用のマットとして、エクスペドは最有力候補ではないでしょうか?
これ欲しいよね!
次冬用買うなら、コレかなぁ
Duraシリーズ
Duraは、5R、6R、8Rの3種類。
75 D / 170 D のリップストップナイロンを使用した、厚くて丈夫な生地が特徴。
より寒冷な環境を対象としており、3シーズンの使用から地球上で最も過酷で厳しい寒冷環境まで対応。
EXPED
公式には以上のように記されます。
地球上でもっとも過酷で厳しい寒冷環境とは、正直なところ日本での用途は少なそうですね(笑)
Dura 5R
R値は4.8なので、Ultra 5Rと同じ温度域ですね。
とはいえ残雪期登山をメインとして考えるのなら、軽量性的にもUltra5Rでいいような気もします。
ちなみに日本での人気が少ないのか、楽天や日本Amazonでは見かけません。
Dura 6R
R値は5.8。
スペック的には、厳冬期でも通用しますね。
Ultra7Rと日本での実売価格が同じくらいなので、なんだか損をする気分です(笑)
Dura 8R
こちらも700FPダウンを封入した、超あったかいマットです。
R値はクラス最高の7.8。
丈夫で温かいという特徴から、決してパンクしたくない環境を想定しそうです。
エベレストとかでしょうか?(笑)
クローズドセル(蛇腹)
クローズドセルはどれも同じでしょうー。
って思いがちですが、エクスペドのマットはちょっと違います。
種類が二つあるのですが、一つは軽い方・一つは分厚い方になります。
軽い方は、蛇腹系マット最軽量!
厚い方は、蛇腹系マット最厚!
↑こんな感じに。
フレックスマット
マット | 厚み | 重量 | R値 |
---|---|---|---|
Zライトソル | 2.0cm | 410g | 2 |
スイッチバック | 2.3cm | 415g | 2 |
フレックスマット | 1.8cm | 325g | 1.5 |
フレックスマット+ | 3.8cm | 480g | 2.2 |
マットの厚み・重量・R値を比較してみました。
約100gの軽量化で、R値0.5と数ミリの厚み(寝心地)を犠牲にしていますね。
これをどう捉えるか!
非常に難しい所だねぇ
ちなみにですが、僕調べでフレックスマットは、山岳マット7位の軽さでした。
蛇腹マットだけで言えば、一番軽いですね。
耐久性のあるマットでは最も軽量、というとらえ方が出来そうです!
あと、他のマットよりも圧倒的に安いのが利点。
(サーマレストの半額以下)
フレックスマット+
マット | 厚み | 重量 | R値 |
---|---|---|---|
Zライトソル | 2.0cm | 410g | 2 |
スイッチバック | 2.3cm | 415g | 2 |
フレックスマット | 1.8cm | 325g | 1.5 |
フレックスマット+ | 3.8cm | 480g | 2.2 |
先ほどの表をもう一度。
厚みは1.5倍~2倍近いですが、重量増加は数十グラムですね。
と、思うと結構アリかも!
重量というより、収納サイズがネックかもねー
何気にこっちも、サーマレストより安かったりします。
インフレータブル(メガマット)
エクスペドのインフレータブルマットは、なんといってもメガマットでしょう!
その厚みと快適さは、まさにメガマット!
一番快適なキャンプ用マットはどれですか?
こう質問されたなら、
メガマットでしょう!
間違いなくこう答えそうですね(笑)
メガマット
ニーモのローマーと、サーマレストのモンドキングと同等の10㎝厚。
R値は驚異の8.1で、他2種より最も断熱性も高いです。
重量は2070gと、登山には持って行けそうにありませんが…
この手のマットが、厚み8㎝で2500gなことを考えると、メガマットの厚みと軽量性に驚きますね。
価格もメガマット級ですがww
エクスペドのエアマットまとめ
ここに来てくれた方は、おそらく既にエクスペドのマットの良さになんとなく感づいている人だったと思います。
空気入れの秀逸なアイデアは勿論のこと、コスパ的にも非常にありがたいエアマット。
キャンプ用であれば、Versaシリーズ。
登山用であれば、価格はそこまで変わらずにR値を多めに。
一流ブランドのエアマットが、他より圧倒的に安い価格で手に入るのは、非常に嬉しい限りですね!
では!!