ピピッ
朝4時に目覚ましで起きるのも慣れたもんだ。
…と、いうよりも、こいつは2度寝3度寝。
なぜかって?
蚊帳で寝たからだ。
結露でテント内はしとしと、寝袋はヘロヘロ。
寒さで目を覚ましていたのだ。
にしてもすごい朝である。
こうして見ているだけで、パワーをもらえる気がする。
今日は昨日80㎞だった分、とりかえそう!!
んだ!
今日はとにかく国道7号線を南下します。
男鹿半島はちょっと気になりましたが、ハロワの日程上今回はパス。
ごめんよ、なまはげ。
ここで写真だけ撮って、男鹿を後にします。
道の駅ごとに休憩をしながら進みます。
さすがは秋田、山菜大好き県である。
僕が参考にする、山菜キノコのホームページも勿論秋田。
そんな道の駅では、丘ワカメなる野菜を購入。
これまたツルツルしていて、非常においしい野菜であった。
その、「丘わかめ」について店のおばちゃんと会話をしていたのですが、さすがは秋田、方言バリバリである。
「美味しいですか?」→「んだ。」
「栄養ありそうですね」→「んだ!」
あんまり「んだ」を聞くもんだから
「お兄ちゃん、自転車で旅しているの??」
→「んだ!」
おばちゃんも笑ってくれてよかった。
方言ってのは面白いですね!
途中の道の駅では、直売所で丘ワカメなるものを購入。店のおばちゃんと喋ったのだが、やっぱり方便が強い。語尾に「んだ」なんてつけるもんだがら、勢い余って僕まで「んだー」
些細なことで笑いあった。
ババがヘラでパラソルで…
道の駅にはばーちゃんが店を構えていた。
秋田名物「ババヘラアイス」
秋田でしか見られない光景です。
名前に関して、まさかとは思ったのでババちゃんに聞いてみた。
ババ「ババがヘラですくうからババヘラだぁ~」
やっぱり笑
ババヘラアイスについてちょっと聞いてみました。
ババヘラアイスは、各アイス会社がババを各地へ派遣するシステム。
このババちゃんの派遣元は「進藤冷菓」だそう。
秋田が基本のババヘラアイスだが、東京にまで出店するのは「進藤冷菓」だけだそう。
「東京さいぐのは、進藤冷菓だけだぁ」
「あっちじゃ2ひゃぐ円じゃ買えねぇ”、5ひゃぐ円でもどんどんどんどん、売れでぐんだぁ」
方言バリバリだが、面白い話を聞くことができた。
どうやらババちゃんは、自分の派遣元会社を誇りに思っているのだろう。
そんなババちゃんと写真を撮ってもらったのだが、「進藤冷菓」の文字を写せという。
そして自身はアイスの陰に隠れてしまっている。
…ババちゃんよ、、、
国道7号を走っていると、あっちにババちゃん、こっちにババちゃん。
みーんな赤と黄色のパラソルの下で、ババヘラやってるじゃあありませんか!
これが、ようするほのかに甘い昔ながらのジェラート。
特別美味いもんでもないが、暑い中チビチビと食うアイスがなんとも良い。
原価10円もするのか?
と、思うようなアイスだが、ババちゃんとの交流はほっこりする。
暑い中、パラソル下で売っているババちゃんとの交流と、一緒にいかがですか?
りんご大革命
道中は鳥海山が綺麗です。
2か月前に登ったばかり、黄色い花畑のフラワーロードを楽しめる登山でした。
腹が減ったので、次の道の駅で休むこととします。
ここで、青森で買っていたリンゴが革命を起こした。
そう、安い食パン、チューブバター、はちみつの所持物がリンゴと組み合わさることで化けました。
名付けて「ほぼアップルパイ」
本当に、ほぼアップルパイなのだ。
道の駅で作って食っていたら、子供が羨ましそうな顔で見ている。
その横を、何だこの人はという目で、お父さんが見ている。
…ごめんよ坊や。
僕がこれを、君にあげるわけにはいかないんだ。
なぜならお父さんにとって、僕は怪しい旅人なのだから…。
せーの、「大地が寝床ォッ!!!」
山形県に入り、目的地であるキャンプ場周辺に着きました。
まずは風呂♪
400円で入れる温泉に先に入ります。
だ、が、
それがまずかった。
キャンプ場のチェックインが過ぎていたのだ。
キャンプ場を使い、風呂に入り、付属のコインランドリーを使う…
そんなプランが大崩れである。
キャンプ場を諦め、真っ暗闇をトボトボと先へ進む。
「ふん!いいもん!」
「キャンプ場は800円だし!、コインランドリーも400円だし!!」
適当に野営できる場所を探す。
すると見つけたのは「海水浴場」
ここで僕は野営をすることとします。
それも、屋根を設けず。
星を眺め、海の音を聞き、遠くで釣り人らしき人がテントを張っているのを見ながら。
なかなか良いではないか。
そして一言、ずっと言いたかったことがある。
…せーのっ
「大地が寝床だぜ!!!!」
2022.9.10
130km