みなさま、冬山に使える
あったか~いシュラフをお探しでしょうか?
冬山用のシュラフは
「デカいし」
「高いし」
「出番少なそうだし!」
わかる!
その気持ちわかるなー!
僕はナンガで即決しちゃったけど
やっぱりその人に合わせたおすすめって、あるんですよ!
ということで
ここでは選んでイイ寝袋
選ぶ理由がナイ寝袋
求める性能に合わせたおすすめを紹介しちゃいます!!
- 冬山初めて6年目!
- 雪中キャンプから、山岳の雪洞泊まで
- 厳冬期の独り身雪洞泊もやります!
- そんな冬山大好き人間
冬用シュラフ 保温性の他に何を優先する?
まず保温性や対応温度は最重要
それは前提なので、本当に迷うのはここから
コスパを気にする者あり
防水性を気にする者あり
とにかく軽量化を目指す者あり…
このあたりを主軸に考察していますよ!
寝袋全般にいえる対応温度について
知っているよーって方、多いですよね
おさらいです!
僕らが見ている「対応温度」というやつはコレ
ヨーロピアンノームとよばれる国際基準です。
温度の測定方法は至ってシンプル
マネキンを寝袋に突っ込んで、温度を測定する。
測定方法はこれで統一されているので
メーカーは誇張も嘘もつけませんね。
これまで独自基準による自社試験を採用していましたが、2016年、ヨーロピアンノームがISO(国際標準化機構)規格として世界標準化されたため、その基準に合わせることがお客様の選択利便性につながると判断しました。
ファイントラック
選ぶべきはコンフォート温度
先ほどのヨーロピアンノーム
コンフォート・リミット・エクストリーム
この3つの温度域に分かれます。
寝袋を使うなら、コンフォート温度で見てね!
代謝が低く、寒さに強くない人がリラックスして眠れる
寒さを感じない温度。
代謝の高い男性が、寝袋の中で丸まって眠れる温度
膝を抱えて丸くなり、6時間耐えられる温度。
低体温症になるかならないかの瀬戸際。
特に冬山の場合は、通常ケチっちゃだめ!
寒い山はキンキンですよー
(通常って言った理由は、あとで述べますよ!)
(裏技があるの!!)
フィルパワーについて
詳しく知りたい方は上記のリンクを!
さらっと流す方はそのまま下へ!
これからのお話に、フィルパワーは出てくるので
これもおさらいですね!!
画像をお借りしました。
650FPは30gで650㎤まで膨らみ、800FPは同じ30gで800㎤まで膨らみます。
簡単に言ってフィルパワーは
ダウンのふわふわ指数です。
羽毛30gで何㎤(体積)まで膨らむかを示しています。
寝袋の品質は
フィルパワーがどれだけ高いか
これで90%以上決まったようなもんです。
フィルパワーが高い寝袋が
軽くても暖かい寝袋
フィルパワーが記載していない寝袋
500FPなど数値の低い寝袋
こんな寝袋はよくありません。
Amazonとかでよく見かけますね!
フィルパワーとコスパ
皆様が知りたい情報は
きっとこのあたり。
フィルパワー・重量・価格の
ちょうど良い落としどころを見つける
これがコスパを意識するうえで
重要となってきます。
夏用シュラフは小さいし、そんなに高くないし
重量的にもおサイフ的にも、なんとかなりましたよね?
ただ、冬用シュラフは
良い物は高いし
安い物は大きくなるし…
こんな悩みが付きまといます。
これは夏用シュラフで比較したやつなのですが
モンベルの650FP・800FP・900FPで比べました
ダウンハガー #1 | 650FP | 800FP | 900FP |
---|---|---|---|
快適温度 | -5℃ | -3℃ | -3℃ |
価格 | 38,500円 | 49,500円 | 68,200円 |
はい!
お値段とフィルパワーに注目!
フィルパワー上げすぎ注意案件です。
(この場合、900は防水なのでより高いですが)
実はわたくし
ナンガ・イスカ・モンベル3社のシュラフを、ここしばらくずーっと比較してまして、
そして熟考すること、絞り出しました。
フィルパワーは720~800くらいがコスパイイ
ってことにたどり着きました。
そしてその中でも
メーカー間で、割安な商品があるということ
冬山用シュラフ 選び方について
「通常ケチっちゃダメ」
さっき言ったこの言葉
裏技をお伝えしつつ、選び方をお伝えします。
冬山用シュラフ、買い方は2通り
1~2月用の、めちゃ暖かいヤツを買う
そこそこスペックを買う
そして、夏用シュラフと二枚重ねするか
カイロを放り込む(笑)
こんな感じです。
①1~2月用のめちゃ暖かい寝袋を買う
これができるのならば、文句なし!
厳冬期の北アルプスや八ヶ岳
テント場のあるのが大抵2500mくらい
西穂高山荘や赤岳山荘が想定されますね。
あのあたりの1~2月は-15℃あたり。
寒波がくると、-20℃くらい。
3000m級の稜線で、厳冬期ビバークするような変態は、ここに来ずに自分で寝袋をえらんでいるでしょう。
ということで
対応温度は-15~-20℃が必要スペック。
あとは
自分が寒がりか暑がりかで、±5℃ほど
②そこそこスペックを買う
結構おすすめはこの買い方
使用温度は-5℃くらいのやつ。
外の気温は3月でー10℃、4月でー5℃くらいにさがります。
これだけだと、厳冬期はあまりに寒いので
裏技です。
秘儀・ダブルシュラフ!
奥義・ダブルマグマ!
ようするに、-5℃くらいのスペックの寝袋に
夏用シュラフを中に重ねるか
カイロを2,3個適当に放り込むか
です。
マグマって何ぞやって方に↓
このマグマってやつ
73℃まで上がるので、貼れないタイプですが
寝袋の中に放り込むのに相性抜群!
寝袋の性能を一つ落とせるという点では
重量増にはなりませんね。
ダブルシュラフについては、夏用シュラフの生地分が重量ロスにはなりますが
二枚重ねをすれば、対応温度的には十分通用するようになります。
ですので、どうしても初期投資を抑えたい場合は、この買い方もアリです。
冬用シュラフを選ぶ
前置きが長くなりましたね。
ここから冬用シュラフを紹介していきます!
メーカーはナンガ・イスカ・モンベルの3社
国産でダウンシュラフを扱うメーカーを集めました。
それぞれ、ナンガが2種、イスカが3種、モンベルが3種があります。
ナンガ
ナンガは、1941年に先代「横田晃」によって、近江真綿布団の産地からスタートした、羽毛の町から生まれた寝袋メーカーです。
ナンガ
創立より80年を超える老舗寝袋メーカー
実は冬山とナンガは相性が最高
そのわけも教えますね!
ナンガの永久保証
ナンガの特徴は、永久保証。
永久保証のコスパがいいのかどうかは、Japan Nomadさんの記事で結論が出ていそうです。
モンベルの有料補償も2700円だったそうなので、永久保証が完全お得と言われると、そうでなさそうですが。
所有欲と安心感はとっても得られます。
そんなNANGAのシュラフは
UDDバッグシリーズ
オーロラライトシリーズの2種!
UDDバッグシリーズ
個人的にはイスカ・エアドライトに勝利!
羽毛そのものが「撥水」している、撥水ダウンを詰め込んだ寝袋
これはナンガの動画ではありませんが
イメージしやすいと思います。
結露や濡れに強いという点で
冬山と相性が良好
個人的になにがイスカに勝利かというと
エアドライト | UDDバッグ | |
---|---|---|
フィルパワー | 750 | 770 |
撥水 | 〇 | 〇 |
永久保証 | × | 〇 |
同程度の性能で、価格は+2000円くらいナンガが高いといったところ。
これは個人的な意見なのですが、永久保証とフィルパワーで勝利している分、2000円は特に感じました。
イスカの温度表記は、最低使用温度なので
比較としてはダウン量で考えました。
撥水ダウン買うならナンガかな
コンフォート/リミット -7℃/-13℃
ダブルシュラフ、カイロ放入で厳冬期も可。
決して安いとは言えないが、性能は良好
-9/-16℃
気持ち性能を上げたクラス
僕のような暑がりは、1個で厳冬期イケちゃう。
慣れていない人は、コレ+カイロ
オーロラライトシリーズ
シュラフカバーを所持してないならコレ!
ナンガの防水素材・オーロラテックをまとった寝袋で、シュラフカバーがくっついた感じのやつ。
冬は、雪・結露と何かと濡れやすい
そんな冬にはとってもありがたい寝袋です。
UDDバッグと比較しても、価格はそんなに上がりません。
重量は重くはなりますが、シュラフカバーを別途用意するよりは軽量化。
それでもって、防水仕様の寝袋は
オーロラライトとモンベルダウンハガー900のみ
正式名称は
ドライシームレスダウンハガー900ですが
これまた900フィルパワーという、超高級
防水仕様の程よい落としどころとして
オーロラライトは第一候補でしょう。
快適:最低:-10℃/-19℃
男性ならこれ一つでイケるかも
女性ならカイロは持っておきたい
実は、これより一個上のクラスは
90,000円以上するのでとうていオススメできませんでした笑
快適/最低:-8℃/-16℃
僕的オススメはこの750
快適/最低:-4/-11℃
僕が持っているのはコレ
個人的に、厳冬期はキツイ。カイロ必須でギリギリ。
実はこの「別注」シリーズ
通常のオーロラライトよりも1万円ほど安いです
特注カラーのみを量産することで、価格を抑えているんだとか。
「沢山売るから、安く量産してくれ」
って、販売者がナンガに圧をかけているんじゃあないかなとか、想像してみる笑
イスカ
1972年に創業
50年の歴史をもつ、こちらも寝袋メーカー
私たちの「ものづくり」は、寝袋から始まりました。寝袋はアウトドアでは重要な道具です。
イスカ
すべてのアウトドアで活動する方々に、軽量・コンパクトでより快適な睡眠をお届けすることを最大の課題として、その基本は他の製品にも引き継がれています。
イスカも半世紀にわたるシュラフメーカーとしての意地とプライドが見え隠れするメーカー
そんなイスカの寝袋は3種類
ダウンプラス・エアドライト・エアプラス
性能はこんな感じ
ダウンプラス | エアドライト | エアプラス | |
---|---|---|---|
フィルパワー | 720 | 750 | 800 |
価格 | 安い | ふつう | ふつう |
イスカで選ぶなら、ダウンプラスがコスパ良好でした。
最低使用温度しか書いていないので
大体どれくらいのレベルかを付け加えておきますね。
ダウンプラス
全コスパ最強!
イスカ的にもコストパフォーマンスモデルと謳っています。
何が良いって、モンベルのダウンハガー650と同等の温度域にして同価格帯。
それでいて720フィルパワーという中性能。
特に高くなりがちな冬用シュラフ
コスパを最も意識するなら、これかなと思います。
最低-30℃
-20℃くらいまでは、快適に眠れそう。
それでいて価格は40,000円台。
ナンガのオーロラライトなら90,000円コースです。
最低-15℃
快適なのは-5℃くらいでしょうか。
厳冬期はカイロやダブルシュラフの必要性がありそうですが
3万円台で購入できる、こちらもコスパ良し!
エアドライト
個人的にはナンガのほうがいい
先ほどナンガのUDDバッグと比較したやつです
同じく撥水ダウン、フィルパワーは750と、UDDの770に少し劣る。
あとは、2~3,000円ほどの価格差を、永久保証と含めてどうとらえるかによります。
使用頻度が少ないのなら、この数千円安いイスカを選ぶのもあり。
だけどイスカなら、さっきのダウンプラスを買いたい(安いので)
最低-15℃
ダウン量から計算して、快適は-5℃くらいかなと思います。
最低-25℃
これも、ダウン量から計算すると、快適は-10℃未満かその程度かと思います。
比較対象はナンガUDDバッグ810です。
エアプラス
寒がりで寝相のいい人ならこれ!
イスカの800フィルパワーダウンです。
比較対象はモンベルのダウンハガー800
ダウン量から計算して、これとほぼ同価格帯です。
ちなみに、ダウン量の少ない夏秋モデルは
ダウンハガーのほうが安い。
冬用はどっこいどっこいになります。
「寝相のいい人」といったのは
イスカは立体構造(足元が箱型)
モンベルはストレッチ性が良好です。
寝相の悪い人は、窮屈かもしれないのでモンベル
寝相の良い人は、足元立体構造の方が暖かく快適
価格に差がないので
ここらで差をつけて買ってもいいと思います。
最低-15℃
快適は-5℃ほどか
最低-25℃
快適は-10℃ほど
モンベル
日本代表アウトドア総合メーカー
そのコスパと性能の良さは、説明不要!
モンベルのダウンシュラフは
・ダウンハガー650
・シームレスダウンハガー800
・ドライシームレスダウンハガー900
の3種類になります。
それぞれ数字はフィルパワーを表します。
ダウンハガー650に関しては旧モデル
イスカのダウンプラスに完敗しているので省きました。
シームレスダウンハガー800
高性能・高コスパ
撥水ダウンや防水生地こそないものの
フィルパワー、快適性、コスパ的に
安定してスペックの高いのがダウンハガー800
ストレッチ性が◎
ストレッチ性のある寝袋はモンベルだけ!
寝袋に入ってあぐらがかけるくらい伸びます。
イスカのエアプラスと比較すると
逆に寝相の悪いズボラさんがおすすめです(笑)
ちなみに、僕の夏用はこのシュラフ。
シームレスがすごい◎
ヤバイシステムを作り上げやがったな
って感じ。
ダウンによくあるシックスパックみたいなブロックが無いのです。
代わりに細い糸が通っているので
そこにダウンが絡んで偏らないシステム
縫い目が無いので熱が逃げにくいんですね。
コスパが良い
コスパもいいので、イスカのダウンプラス720FPがちょっと弱いと感じたら
モンベルのシームレスダウンハガー800が候補
商品リンクがないので、公式サイトを載せました!
ドライシームレスダウンハガー900
どの方面においても最強スペック
900フィルパワー
防水生地(ゴアテックスインフィニアム)
シームレス
それでいてストレッチ
安いわけがありません。
性能が低いわけがありません。
価格以外は全く文句なしですが、価格もかなり頑張っている方です。
3種類に絞ってみた!
7種類じゃ多いとおもうので、3種類に絞ってみました!
1位☆ オーロラライト
やっぱり冬山に防水は重宝します!
テントは結露するし、雪洞泊の可能性もあるし…
ややお値段は張りますが、別注モデルを買うことで安く抑えられます!
2位 イスカ ダウンプラス
やっぱりその安さでしょう。
720フィルパワーという、そこそこ性能で
かなり価格を抑えられています。
冬山にたくさん上るかわからない人はこれがイイでしょう!
3位 モンベル シームレスダウンハガー800
かなりの高品質で、価格も抑えられた万能タイプ
はやり総合メーカーのモンベルの製品は良い物ばかりです。
冬山行こうよ!!
冬山のテント泊は、他では味わえない魅力があります。
あなたも、良い寝袋を用意して、行きませんか??
冬シーズンは短いです!
待ってくれませんよ!!
では!
読んでくれてありがとう!
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