信越トレイルに行って来たんで、日記的な活動報告と合わせて、良ければ雰囲気見ていってください。
的な内容です。

3泊4日という、少々無理やりな行程ではありますが、ちょっとした参考になれば^^
信越トレイルの概要
信越トレイルの概要は、公式サイトがあまりにも丁寧かつ分かりやすいんで、まじでそっち見てもらった方が良いです(笑)
ですが、公式だとスルーハイクが8泊9日行程で紹介されているんで、アレンジ版として僕なりの3泊4日行程を紹介。

自転車を含めると4泊5日になるんですが、こんな感じ。
各行程が30~40kmくらい進んで、4日あれば最後の苗場山から下界に戻ってくるくらいできるよね。
みたいな割と脳筋プランなので、真似する場合は要注意。

自分のペースに合わせてね!
僕はとりあえず日記としてまとめるだけなんで、情報はこちらのブロガーさんが分かりやすいかも↓


この人はちゃんと8日以上かけて歩いているんで、脳筋プランの方以外はこちらをどうぞ、かも(笑)
とりあえずスタートしましょうか。
一応信越トレイルのスルーハイク、8泊9日行程をベースに、どこをパスしたのか触れていきます。



解説はざっくり、写真多めなので、イメージ掴む感じでどうぞ!
斑尾~桂池テントサイト
初日は赤池テントサイトをパスすれば、桂池まで行けます。


赤池まで11km、そこから桂池まで21kmらしいので、おおよそ30kmくらい歩いたのかな?
そんなにアップダウン無いんで、初日はそこまできつくないと思います。
「チロル登山口」からスタートってなっているんですが、いきなり駐車場迷うと思います。


確かに冬季営業のチロルはあるんですが、チロル登山口なんてないのと、駐車場多すぎ問題で迷います。
停める場所はここです。
近くのキャンプ場のおばちゃん管理人さんに案内してもらった。


装備は45LのULザックで。
中盤以降で下界を通るとはいえ、一応5日分くらいの乾燥モノの食料を入れておく。


秋だしちょいちょい水でているんで、水はそこそこで良い。
ここからゲレンデを上がっていく。


YAMAPで見れば分かりますが、沢山道があるんでどれ歩いても多分OK。


ちなみにスタートが11時過ぎだったのと、斑尾がガスっていたんで、山頂はパス。
なので、厳密スルーハイクでは無いのかも。


ゲレンデの上の方を歩くんですが、めっちゃ整備されている。
のか、それともゲレンデ管理のためのロードなのか。
いずれにせよ有難い。


トレイルは道を横切りながら行くんで、それもちょっと面白かったりする。


トレイルフードとして、乾燥モノでカロリーが高くて、栄養と食物繊維をとれるもの。
- オートミール
- スキムミルク
- 水
- コーヒー味プロテイン(これが失敗)
- ナッツ
- レーズン
いつもの昼飯メニューをパウダーで済ませたものだけど、ネッチャネチャして味もイマイチで失敗。
いつもはヨーグルト入れているんで、酸味が無いのがキツイ。
コーヒー味がミスった。


まあでもトレイルは気持ちいい。
標識が沢山あるし、GPSをジオグラフィカにダウンロードしておいたし、道は分かりやすいので、迷う事はあんま無いと思う。
ちなみに公式サイトにGPSデータはインストールできるようになっていますんで、GPSアプリに入れておくと便利。


こういうのが結構ある。


下界と山の狭間を歩く感じで、初日はまじで気持ちイイ。
ちなみに湿地帯を結構抜けるんで、靴は汚れゆく。


どっぷり水に浸かったり、川を渡ることはないんで、多分ゴアテックスの方が快適。
ちょっとした浸水ですぐ濡れるのと、翌朝の霜で結構濡れます。


本当は毛無山に上がるんだけど、何となくパスして下界を歩く。
余計に遠回りになったのでミスったけど、この辺りの自由度はトレイルっぽい。
本当はトレイル歩かなくちゃいけないっぽいけど。


山の中より、下界の方が良い景色だったりもするのかも。




涌井村ってところに降りました。
ここまで結構長い。
桂池まではガッツ上がるんで、ここからインターバル走りをしながら、心拍数爆上げ調整。


日没過ぎ、ギリ暗くなる前の桂池着。


桂池手前にある水場は、ちゃんと綺麗に沸いていました。
これ、枯れることあるらしいんで要注意。


ってことで桂池テントサイト。
誰も居ないんで広々。
芝生が気持ちいですね。
桂池~野々海テントサイト(まで行くはずだった)
今日も長いんで、早めの6:30スタート。


光ヶ原まで14kmはパスして、そこから+18km進んで、野々海テントサイトまで行く予定。
でした。
が、かくかくしかじかビバークすることになってしまった日です。


曇ってはいるけど、森は気持ちい。
今日はほぼ森歩きなので、晴れじゃなくても景色とか関係ない。
森が気持ちいからいいのだ。


地面に目が行く。
ああ、とりたい、、、
でも今日はキノコ狩りではない。


相変わらず森は気持ちいい。


ムラサキシメジ


これはブナシメジか


クリタケが出ている。
この3種類が出ているのを見ると、秋の終盤に入っている感じがします。


おおお、
とりたい、、、
これはとりたい。


いや、むりだ。
今日は荷物を増やさない予定だったけど、大きなナメコは見逃せない。


ジップロックに拝借。


チャナメツムタケ


ナラタケ。
しかもキツブナラタケ。
数ある種類の中でも、一番うまいやつ。


食べられる分だけもらう。


ちなみに森はこんな感じ。


立派なクリタケも一株もらっておく。


ここらは雪が深いので、重さに耐えかねたブナが横たわって伸びる。
こいつらを跨いだり、くぐったり、間を通り抜けたり、、、
昔やった、へのへのもへじっていう遊びを思い出す。
僕は「飛ぶ」ばっかり選択していたけど、今思えば「くぐる」最強説あるよね。


立派なムキタケ、、、
いや、これは違う。
毎年誰かが病院送りになる、ツキヨタケの群生ではないか。
…
別にキノコを採っていたから時間が無くなったわけではない。


こんなところでビバークするつもりはなかった。
伏野峠という、トレイルの途中。
お昼の補給をして、時刻は15:00過ぎくらい。
野々海まで残り8km、ここまでのペースなら、16:30には到着するから、暗くなる前にたどり着く。
が、この先進んだところで、黒いデカい生き物を目撃。
心底ビビった。
しばらく硬直状態が続いたのち、カモシカと判明。
しかし、戦意が喪失した(笑)
2025年というクマ暴走ニュースが流れまくった年、鈴とスプレーは持っているとはいえ、ほぼ誰も会わないトレイル。
日没ギリまでこの森を歩く気力がうせてしまったのだ。


ちょうど峠には、トレイルエンジェルが置いていってくれた、水が何本かあった。
それをありがたく頂戴し、キノコとフォーをゆでて食べる。
本当はキャンプ場で落ち着いて寝たかったけど、クマが怖くなったので仕方ないか。
トレイルのみなさん、ごめんなさい。
ビバーク地~かたくりの宿
今日も長い行程。
だけどこの日は下りとロードが多いと知っていたので、行けると踏んで40km行程をチョイス。


栄村の宿、吉楽旅館に泊まりたかったけど、団体さんや学生さんが集まるらしく、1週間くらいまるまる予約一杯だったので、諦めました。
ここが空いていたら、別のプランになったと思う。


曇りでもイイとは言ったけど、やっぱり晴れは気持ちいい。


やっぱり晴れがいいぞ!


気持ちも上がります。


今日も森歩きがメイン。
下山に入るまでは、小さいアップダウンが多いので、気合いを入れながらじゃないとペースは上げられない。


深坂峠ってところにあった、石碑。
レジスチルが出てきそうだな、とか思って遊んでた。


ここからは快適下山。
トレイルの真ん中、関田山脈が終了。


ススキが丁度よい時期ですね。


秋だけど咲いているハルジオンを愛でる。


里、って感じの所。
信越トレイルのマークは沢山あるんで、そんなに考えなくても歩ける。
とても気持ちがいい。


栄村に降りてきました。
小さなほぼスーパーみたいになってるヤマザキショップとか、道の駅がある田舎町。
補給ポイント。


駅で遊ぶ


のどかで良いところって感じがしたので、1日かけてゆっくりしたいなー。


泊まってみたかったところ。
90歳超えの現役女将さんがいるらしいんで、元気なうちに泊まっておきたかった。


よらっしゃれ
は、結構みかける。


道の駅でうっていたクリタケとナラタケ。
じゃあ、きのうの僕は200円分くらいを食べたって事か。
安いよね。


おばちゃんに貰ったおにぎりは、食べきれなかった古いやつだと言っていた。
確かにカサカサしてたので、みそ汁を頼んでいっしょに食べる。
キノコは良いほど食ったのに、ここでもキノコ汁。
キノコはやっぱ、フォーの残り汁と食うのではなく、お味噌で食いたい。


川を渡って、新潟へ入ります。
そこからチョイ上げして、上郷っていう丘の集落に上がります。


ツチグリ。
まだ小さいのに開いてるってことは、ここらは湿度があるのかい。


上郷の丘を歩きます。
まじで田舎、のどかすぎる。


止まる必要がまったくなさそうな、止まれ。


チェックポイントの中子。
時刻表はもちろんスカスカ。


中子からさらにちょい上げ。
栄村からはほぼ道歩きです。


道の駅で買ったトマトが染みる。
青臭い、トマトらしいトマト。
おばあちゃんちでもぎって食べた記憶がよみがえる(毎年食うけど)。


林道を上げ、集落を見下ろす。


産卵場所を探してか?
カマキリが結構道を渡っている。
潰された奴らもいるので、拾って進みたそうな方へ投げる。


ここからは牧場エリア。
信越トレイルのトップページはここのことか。


この日放牧されていたところは、山じゃなかった。


日差しが暖かくて気持ちよかったので、菓子を食う。
カレービーバーとチョコを交互に食べると無限。
登山って健康そうに見えるけど、個人的には僕が持つ中で、最も体に悪い趣味だと思っている。


トンボも日差しを求めるか。
綺麗に整列して暖を取る。


だんだんと暮れてきました。


秋の15:00過ぎって、気持ちいと感じることもあれば、日没を意識して焦る時もあるよね。
この日は終わりが近いのは分かっていたので、前者。


とても気持ちよく歩けた。


かたくりの宿まであと少し。
森を抜けたら下るだけです。


クリタケも見つけたけど、まだ昨日の残りがあるから採らない。




ブナの森の中に、大杉が立っていました。
そこにお地蔵様。
花粉も出すし、森は暗いし、杉は現代ではいい印象無いけど、、、
昔の森にとっての杉って、大きく育って、目印にもなる。
今とは違った受け入れられ方をしていたんだろな、って、考えたりしました。


結東集落へ降ります。
出会い坂では、特に何も出会わなかったけど、季節外れのタマゴタケなら見かけました。


かたくりの宿に到着。
日没ちょい前、16:30でした。


元々学校だった場所をリメイクした宿、今日はここにテントを張る。


中をちらっと。


600円で入れる小さな温泉。
どうせ明日も歩くからと、入らない人は多いらしいけど、僕は絶対入りたい。
39℃くらい、1時間くらい入っていられる、好みのお風呂でした。
かたくりの宿~苗場山
さて、最終日は苗場山まで登るだけ。
ですが、下山もありますよね(笑)


苗場山までは20kmほど歩いて、そこから下山は自転車で。
スタートは6:300


寒いなと思っていたらそのはず、霜が降りた。
10月末は油断する。
帰った時に乾燥していて欲しいから、冷たいのを我慢して、テントの霜をとる。


秋山郷集落から大赤沢集落に向かう、橋を渡る。
見倉橋。
ちょっと上げると、見倉集落ってところに出ます。


去年の時点で2世帯しか残っていなかったらしい、限界集落。
無くなっていく村が、全国各地にある。
それを見ながら歩いて、なんとも言えない気持ちになるのが好きだったりする。


日陰は寒い。
ここの集落も、かつては朝を待っていたんだろな、とか思う。
そこからもうちょっと上げると、甘酒村という、本当に廃村になってしまった場所に出る。


廃村とはいえ、田んぼだけは管理されている場所がある。
石垣は昔の物だろうか?
綺麗ながらに、粗っぽさがとても良い。


そこで早めのお昼を食べるけど、橋を忘れたので竹を折って何とかする。


マズいと思っていたコーヒー味も、ココナッツサブレと一緒に食べると何とかなることが分かった。


管理されている場所じゃあなくとも、石垣をちゃんと見かける。


こういう面影は大好物。
昔は段々畑だったのだろうな、とか考える。


廃村になった畑や田んぼには、おおよそ杉が植林されていることが多い。


そんな杉の太さを見て、廃村から50年以上は経っているな、、、
とか考えたり。


そんな、昔人が住んでいた場所ってのは、あちこちに名残がある。
それを探しながら歩くのも、トレイルの面白い所だったり。


秋山郷から、大赤沢、小赤沢を超え、苗場山に向かいます。
登山口は3合目だけど、下から歩く分、長い。


長いけど、ブナの森は背が高く、明るくて気持ちがいい。


苗場山5合目くらい。
1合あたり10分くらいのハイペースで登る。


苗場山8合目より上は木道。
ここをゴール地点に持ってくるのは、本当によろしいセンスをしているトレイルだと思います。


であったおっちゃんが「極楽」って言っていたけど、ほんと。


湿地帯の山頂付近って、信越から東北にかけて多い。
どれも似たような感じにはなるんで、どこがどこだったかを忘れる(笑)


あれは平ヶ岳だ!
とか




あれが日光白根だ!
とか、3年前に車中泊旅で登った100名山たちを見て、ちょっと嬉しくなる。
山から山を見ると、思い出が各所に散らばっていることに気が付く。


この辺りのエリアから、東北入口までの区間がまだ未開拓。
尾瀬も含めていかなくちゃあならない山が、他にもある。
人生まだまだこれから、登りきると面白くないんで、後半の余生に残しておくのもよろしいでしょう。


写真を頼まれたので撮ったら、代わりに僕も撮ってくれた。
けど、、、
これじゃあただのポートレートよ(笑)
ここはどこ。
ま、いいけど(笑)


一人だと自分の姿が残しづらいんで、ちゃんと360を持ってきているんだから。
ってなわけで!
苗場山山頂、ゴールです!


ラストは3合目手前に置いておいた、愛車をピックアップして下山!
かたくりの宿は居心地がよすぎたんでパス(笑)
そのままどっかの道の駅で寝させてもろて、斑尾まで翌日戻る、合計4泊5日が終わりました。


いくつか360撮影の写真で振り返り!


苗場山山頂エリア


3合目登山口付近


見倉橋


かたくりの宿の夜空


秋山郷手前のブナの森


上郷にあった謎な止まれ


関田山脈ローアングル


良い旅でした!!


そうそう。
インスタントフォーは戻るの早いんで(湯につけて4分)、トレイル飯には良さげ。
残った汁に乾燥マッシュポテトを入れると、そのままポタージュになるんで、体が温まってホッとします。



