雪洞って、テント泊よりも快適って知っていましたか?
こんにちわ、たなりょうです!
ビバークのイメージ、遭難対策のイメージ、強いですよねー
雪洞泊って、テント泊の代わり以上に、テント泊より快適だったりするのです
そして、山小屋が営業しているテント場なら、安全な場所を案内してくれるのです!
今シーズンの雪山では、雪洞泊をしてみませんか?
雪洞を掘るなら山荘に聞くのがオススメ!
僕が初めて雪洞を掘ったのが3月の西穂高山荘でした。
山小屋の人に
雪洞泊をしてもいいですか?
と聞いてみたところ
小屋の外まで案内して、雪洞を掘りやすい場所を案内までしてくれました。
そして、二人かかりで作った雪洞がコレ
はじめてにしては、中々の完成度ではないですか?
相方はめちゃ快適そうに寝ています(笑)
そう、雪洞って、スコップさえあれば、何となくで掘れてしまうのです。
テントよりも実は快適?
実は、雪って音を吸収する特性を持ちます。
ゆえに雪洞の中はとっても静か
めちゃ歌を歌っても外は聞こえませんよ!
冬の山は特に風が強いです。
ただでさえ不安な冬山の一泊、テントが煽られていてはなんだか不安で眠りにつきにくいです
でも、静かな雪洞って、逆に怖いんじゃない?
と、思うかもしれませんが
雪面は真っ白、暖色のランタンやロウソクの火と共に、酒でも飲んでいれば、そんな気持ちはどっかに行っちゃいます
揺らぐ火とつまみと酒…
たまらん
なによりこれ
拡張性があるので、テントよりも広く作れるのです。
足元にあるのは、壁面収納・雪のテーブル・壁掛け収納です(笑)
どれくらい時間がかかるの?
たいてい、一人で3時間程度でしょうか
二人いれば大きなものを作ることになりますが、二人で2時間程度で作れます
良い場所を見つけたら、ひたすら掘る、そして雪塊を外に放り投げる!
この繰り返しです。
ひたすらの力仕事と単純作業の繰り返しです。
ですが、体力さえ持てば、掘るだけなので教えるほどのコツもありません。
とはいっても、作る場所は考えて
適当に掘れば雪洞は出来てしまいます。
そうは言いましたが、作る場所は一応考えてください。
「雪洞が雪崩に埋まってしまった」「吹雪が入り込んでくる」という話はちらほらと聞きます。
雪庇の下、出入口が風上、急斜面の途中など、危ないと思われる場所は避けるのが無難です。
また、つい掘りすぎて天井を薄くしないようにしましょう。
寝ている間に崩れないよう、一度上に乗ってみるのもアリです。意外と潰れませんよ。
上の写真は、唐松岳で雪洞泊をした写真なのですが
戸締りが悪かったせいで、目覚めたら阿鼻叫喚の画が眼前に飛び込んできました(笑)
これでも一応室内です
雪洞堀りのオススメ場所
初めての雪洞泊、小屋が営業しているテント場付近はやはりオススメです。
万が一の悪天候にも対応できます。
- 西穂高山荘
- 八ヶ岳、北八ヶ岳エリア
- 乗鞍岳
西穂高山荘
初めて僕たちが雪洞泊をした場所
北アルプス南部なので、豪雪地帯とは言えないものの、かなりの積雪量があります。
暖冬だとしても、雪洞を掘るための積雪量は確保されます。
八ヶ岳・北八ヶ岳エリア
長野県中部という立地ゆえ、厳冬期の気候が安定しており、冬季の山小屋営業も充実。
安心した環境で作る雪洞は、ビバークの練習にはもってこいのエリアとなります。
積雪が少ないゆえ、暖冬や12月~1月は雪洞を掘る雪が少ない場合もあります。
2月以降を計画すると良いでしょう。
上の写真は雪洞ではありませんが、1月の上質な雪を利用してイグルーを作ってみました。
乗鞍岳
標高2350mの箇所に位ヶ原山荘があります。ここは、冬季の営業をしている場合もあれば、していない場合もあり。
自分が登山に行った時は、位ヶ原山荘よりも上の場所で雪洞(イグルーもどき)を作ったため、山荘とは関係がありませんでした。乗鞍岳自体は、積雪量が多く、広い場所も多いので雪洞堀りにはそこそこ適しているかと思います。最終手段は、GPSを使って乗鞍スカイラインをたどれば、帰ってこれそうです。
雪洞堀りや冬季営業に関しては、位ヶ原山荘へ直接お問い合わせをした方が良いかもしれません。
雪洞づくりに必要な道具
スコップ(スノーショベル)
これが無いと始まりません。
スノースコップに関しては安物はやめとくのが無難です。
雪洞づくりは意外とエネルギーを使うのと、スコップに結構負荷がかかります。
有人は安物を使っていましたが、弱い材質ゆえ力のロスがあるのと、最終的に折れました(笑)
軽量化を意識するため、素材がアルミなのでメーカーのものでなければ強度は保証できません。
オーバーグローブ(テムレス)
雪洞堀りは雪を掻きだしたり手で壁を固めたりと、グローブを酷使します。
大切なゴアテックスグローブを擦り切れるまで使ってしまうのは、コスパ的に良くありません。
また、グローブの袖部分が短いと、すぐにゴアテックスジャケットの方が擦れたり濡れたりします。
そこからけば立ったジャケットは、防水機能の低下などの劣化を招きます。
ジャケットとグローブを守るため、そして、雪から手首を守るためにも、オーバーグローブは欲しいですね。
代用品として、最強のコスパを誇る防寒テムレスを導入するのも良いかもしれません。
袖を絞る機能が付いたモデルもあります。
スノーソー
雪洞入口の壁を作る際、入り口をふさぐブロックを作る際に必要です。
その他にも、雪洞までのステップ(階段)を作ったり、イグルー作り・テント泊の風防づくりなど、雪山のキャンプにおいてのニーズはかなり高いです。
スコップよりも重量も軽いので、追加してもそんなに苦になりません。
ちなみに、スノーソーは専用品を買わなくても、木の剪定用の替え刃でいいという結論が出てしまいました(笑)
万が一のビバークで使えたり、そもそもそっちのほうが安いし、軽くて切り心地も良いという
気になった方は見ていってください↓
マットもめちゃくちゃ大切!
当然ながら床が雪になります。
夏のテントよりも、マット選びは重要となりますね。
雪山で遊ぼうぜ!
テント泊より快適、家に帰ってテントを干す必要も無い
なのに、雪洞はビバークのイメージが強く根付いています。
作るのはそこそこ大変ではありますが、余った時間を利用して作ってみても良いのではないでしょうか?
翌日の登山に向けたテント泊であれば、おそらくそんなにやることもないでしょう!
そんな時間を雪洞づくりで遊んでみるのも楽しいです!
よんでくれてありがとう!