Ace Proを使って1ヵ月以上が経過しました。
バリアングルモニターやマウントの使いやすさを痛感し、比較することで画質も群を抜いていたことが判明。
ちょっと価格は高いですが、GoProよりAce Pro、AceよりもPro。
間違いなく、今選ぶべきアクションカメラだと思いましたので、しっかりめにレビューしていきます!
結論
Ace Proを中心に、他と比べた場合の優劣を考えてみました。
簡単に言いますと、以下にまとめられます。
DJIよりも画質に優れ
GoProよりもハード面に優れる。
バリアングルやマグネットマウントなどの差別化特徴はもちろんありますが、それより3社の上位互換のような性能にこそ、魅力があるかなと感じました。
劣る点としましては、水平維持機能と大きさくらいでした。
大きさは許容できる範囲であり、かつ水平維持をするほどのアクションの持ち主でもない限り、Ace Proが一番良いのかな。
そんな印象を受けました。
他と比べて
- マウントが使いやすい
- モニターが使いやすい
- 画質は上位
- 夜間の画質
- バッテリー持ちが良い
- 細かい機能が優れる
- 手振れ補正
- 日中画質
- 水平維持性能
- サイズが大きい
- モニターの見やすさ
Ace Proが良かった点としては、やはり他社と共同開発したレンズによる描写や、夜間の動画性能。
そしてハード面にありました。
細かな点ではDJIやGoProに劣る点もありましたが、おおむね基本性能としては他より一歩優れている、という印象を受けました。
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トップクラスの性能
Ace Pro | HERO 12 | Osmo Action 4 | |
---|---|---|---|
センサーサイズ | 1/1.3インチ | 1/1.9インチ | 1/1.3インチ |
レンズ | ライカレンズ | (記載なし) | (記載なし) |
最大解像度 | 8k | 5.3k | 4k |
スロー性能 | 4k/120fps | 4k/120fps | 4k/120fps |
耐水性 | 10m | 10m | 18m |
モニター | フリップ可能 | 不動 | 不動 |
マウント | クイックリリース | ネジ固定 | クイックリリース |
重さ | 179.8g | 154g | 145g |
2023年11月に発表されました、Insta360のAce Pro。
控えめに言って、アクションカメラの勢力図を盛大にぶっ壊しましたね(^^;
DJIは良いです、ドローン業界で独壇場なので、あちらは余裕があります。
GoProとしては、360度カメラにとどまっておけよ…
そんな声が聞こえてきそうです。
性能を並べるだけでも明確なのですが、発表より1ヵ月以上が経過しましたので、2024年のAce Proレビューをしていこうかと思います!
ハード面
まずは違いの分かりやすい、ハード面のレビューから。
バリアングルモニターや、クイックリリースマウントなど、従来のアクションカメラとは違う存在になっています。
サイズ感
Ace Pro | HERO 12 | Osmo Action 4 | |
---|---|---|---|
重さ | 179.8g | 154g | 145g |
最初手にしたときの感想は、「アクションカメラも大きくなってきた」でした。
手に収まる小さなサイズ感とはいえ、アクションカメラの大型化は、GoPro以上に感じたところです。
一番小さなDJIと比較してみると、このサイズ感。
34.8gの差とはいえ、手に取った時の重さについては、ちゃんと感じる。
とはいえAce Proも、扱っているうちに慣れるくらい。
まだアクションカメラの枠組みとしては適正範囲かな、と感じました。
マウントシステム
Ace Pro | HERO 12 | Osmo Action 4 | |
---|---|---|---|
マウントシステム | クイックリリース | ネジ式 | クイックリリース |
ついに本格アクションカメラにも採用され始めた、クイックリリースマウント。
こちらDJIも先に搭載していましたが、Insta360のGOシリーズからの着想なのかは不明です。
何はともあれ、このクイックリリースマウントは、皆さんが思っている以上に調子がいいという事。
カチッと止めるために、ギュッと押し、解除には両側を抑える必要があります。
外れないかという心配は最初こそありましたが、杞憂でした。
クイックリリースが外れる時はおそらく、本体にも結構なダメージがありそうなほどに、固定は強固。
なお、手触りに違いはあれど、DJIのシステムと優劣はつけ難い感触でした。
余談ではありますが、Insta360にはクイックリリースマウントも別途で用意されています。
こちらはマグネットでの脱着および、ロックシステムを採用。
固定制こそ通常のマウントのほうが丈夫ですが、こちらの取り外しはさらにスムーズ。
マウント自体は1/4インチネジを使っているので、X3やGoProでも使えるのは良い所。
こちら別途なので、あっても無くても良いとは思います。
バリアングルモニター
Ace Pro | HERO 12 | Osmo Action 4 | |
---|---|---|---|
モニター | バリアングル | 両面モニター | 両面モニター |
GO3での評判が良かったのでしょう、Ace Proにはバリアングルモニターが採用されました。
本格アクションカメラとしては初ですね。
メリットデメリットありましたが、こちらもかなり使い勝手が良いと感じました。
まずは気になっていた耐久性については、よほどのことが無ければ壊れはしなさそうです。
破損原因とはなりえないと感じました。
デメリットとしては、モニターの写りはGoProとDJIに劣ります。
バリアングルであるがゆえに、モニターがワイアレスシステムになっているのか?
それとも配線の問題か?
なんにせよ、モニター自体の解像度は、他と比べると劣るなと感じました。
反応速度には問題なく、モニター確認程度では特にストレスにはならず。
あくまで比較すると気づくといった感じでした。
それよりも、簡易的な三脚のようにも使えるバリアングルモニター。
広角レンズという性能上、ローアングルとの相性も抜群。
あって損は無い性能だなと、素直に感じました。
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防水性
Ace Pro | HERO 12 | Osmo Action 4 | |
---|---|---|---|
耐水性 | 10m | 10m | 18m |
AceProの耐水性は10mと、アクションカメラとしては標準。
前のモデルからずっとそうですが、耐水性能は18mのDJIがずっと先を行きます。
スキューバーダイビングでも5mが限界と言われるので、10m以上の領域はプロレベルにはなりますが…
「耐水性能」としてみると、OA4は一つ抜けていると言えそうです。
どのメーカーにおいても、耐水深の範囲以下での水没の場合、無料サポートが受けられるとの情報も見つかります。
もしもの場合は頼りたいところですね。
対応温度・熱暴走について(強い)
Ace Pro | HERO 12 | Osmo Action 4 | |
---|---|---|---|
対応温度 | -20°C〜40°C | -10°C〜35°C | -20°C〜45°C |
Ace Proを最も熱が起きそうな「4k120fps」で録画したところ、バッテリー切れまで熱暴走なし。
耐寒性能については、HERO12のみ-10℃という、控えめな表記。
Insta360の製品は、比較的寒さには強いという傾向にありますが、Ace Proにおいても精査していきたいところ。
※2024年1月13日 追記
各社の対応温度について、冷凍庫にぶち込んだり、高負荷実験を行ったところ、Ace Proの熱処理はかなり良いことが判明。
寒冷地に付きましても、-18℃で通常に作動しています。
手振れ補正(+水平維持)
Ace Pro | HERO 12 | Osmo Action 4 | |
---|---|---|---|
360度水平維持 | 画角が狭い | 4K | 1080Pのみ |
結論から言いますと、手振れ補正はどれも軒並み優秀です。
ただし、あえて言うなら、水平維持機能がGoProのみ頭一つ抜けています。
以下の動画をご覧ください、1分で終わります。
日中の雰囲気も一緒に見て頂けたと思いますが、よく使うシチュエーションと思われる「日中の画質」に関しては、どれも大差がないかな、という印象です。
あえて言うなら、DJIのみやや雑な色味に感じました。
とはいえ光彩の処理がDJIはうまかったり、日中の画質はそれぞれ一長一短な印象でした。
歩いたり走ったりといった、カンタンな手振れに関しても、大きな差は感じられません。
恐らく、多くの人が体験するアクションにおいて、どれも不満を感じる水準にはないと考えられます。
では、GoProが明確に優れる点としましては、水平ロック機能にありそうです。
各社手振れ補正の限界はどれも360度維持となりますが、GoProのみ360度水平維持の機能が高いです。
Insta360はフリーフレームを採用しますが、360度維持にて画角が狭くなります。
DJIはそこまで画角が狭くなりませんが、1080Pの最低画質までしか対応しません。
という事で、4K撮影をしながら360度維持が出来る、GoPro HERO 12は、水平維持における最高性能と言えそうです。
参考までに他の水平維持を載せておきます。
ですがまあ、360度水平維持を使う場面というのは、常人の範囲ではありません。
45度水平維持まではどれも似た性能ですので、手振れ補正は横並びに近いと考えても差し支えないかもしれませんね。
Ace Proの8Kと似たような立ち位置だと思って頂ければと。
レンズ性能【LEICA SUMMARIT】
さて、ここからは重要な「描写」についてレビューしていきます。
Ace Proはレンズになんと、LEICA製のSUMMARITを採用しています。
こちらAceの方には採用されておらず、買うならProの方一択だと思う、最大のポイントでもありますね。
なお、ホンモノのLEICA製のSUMMARITレンズは数十万しますので、おそらくというか、まず本物ではありません。
「共同開発」をしたとの事なので、技術提供やノウハウ提供と予想しています。
それでも「SUMMARIT」の名を冠してしまう程の自信と、LEICAのお墨付きがあるのは間違いなさそう。
本物は中古でこれですので(笑)
※追記 Ace Proの作例を置いておきます。
登山に行った際、Ace Proで沢山良い写真を収めることができましたので、その作例を一部おいておきます。
Ace Proはとにかく暗所性能が高く、光の作り方が上手いカメラになります。
太陽に向けて撮影したとしても色は飛ぶことなく、雲海に映ったオレンジの色も綺麗に再現されていますね。
手前の雪の質感についても妥協のない描写力を見せ、この辺りはライカと共同開発したレンズの性能が垣間見えます。
かといって、昨今のiPhoneやandroidのように、無理やり彩度やコントラストを上げ、ぱっと見の華々しさに頼り切った写真にもなりません。
ミストが半分かかった柔らかい景色に関しても、やさしさをそのまま残し、ふんわりとした写真として完成されます。
と思いきや、風の強い稜線側の景色に関しては、強風によって作られた雪のシャープさが再現されているので、本当に同じカメラで撮っているのか?と疑いたくなるほど。
ちなみにGoogleフォトもlightroomも通さず、そのまま書き出したままの写真です。
光量の多い太陽をバックにした、非常に条件の悪い撮影。
手前の雪は陰になっているので、安いカメラや、なんならAPS-C機ですら、黒潰れや白つぶれが起きてしまう条件でしょう。
こういった悪い条件でも、シャドー部とハイライト部の描写を残した写真が撮れました。
こうして並べてみてみると、確かにレンズの大きさが結構違います。
もちろんセンサーサイズやAI性能によっても変わりますが、画質はレンズの違いが結構現われてくるのですよね。
以下はAce ProとOA4の写真を、ズームで切り取った画↓↓
こちらAce Proのズーム。
「ホコリ」、プラスチックが「プラスチックである事」、「木の木目」、右のピンクの「ラメ感」。
これらが全て、質感として感じられ、見た目とイメージがマッチされているかと思います。
対してDJIのズーム。
パッと見た目こそ悪くありませんが、明らかに後ろの「木目」は消失しているかと思います。
右の筆箱辺りから描写は悪化し始め、木とプラスチックの質感の違いも曖昧に感じられます。
こうして比べてみると、Ace Proの描写のほうが、奥行きや質感などがハッキリと再現されていますよね。
SUMMARITレンズというのは、名前だけでは無さそうです。
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センサーサイズ
Ace Pro | HERO 12 | Osmo Action 4 | |
---|---|---|---|
センサーサイズ | 1/1.3 | 1/1.9 | 1/1.3 |
コンデジよりも一眼レフのほうが画質が良いように、センサーサイズは画質を決める非常に重要な要素です。
特に「色味」「夜間性能」など、色に関しての情報は、センサーサイズが重要になると感じています。
Ace Proには1/1.3インチセンサーを採用し、DJIと共にアクションカメラ最高点に。
余談ですがAce Proのせいで、次モデルのGoProのセンサーサイズ大型化が、いよいよ避けられない事態になったと感じています。
それどころか、1inchセンサーを搭載しないといけない。
そんなプレッシャーすら感じますね。
余談でした。
中央のイチョウを見ると、黄色にも暗い部分と明るい部分が存在するのが分かります。
奥のイチョウでは、黄色と緑が場所によって違うことが分かります。
手前の紅葉では、葉によって黄色だとか赤だとかの違いが分かりますね。
先ほどDJIとの比較でも実感しましたが、Ace Proは質感もよくとらえています。
手前の女性の着ている服、毛糸のような繊維感もしっかりと再現されていますね。
小さなセンサーだと、こういった色や質感の表現がどんどん難しくなってきますので、レンズと合わせたAce Proの画質における高性能さ。
結構違ってくるなア、と思いました。
AI性能【Pure Video】
Ace Proは夜間性能に優れる自信作と、公式からの文言がありましたが、正直ここまで差が出るとは思いませんでした。
Pure Shotという夜間性能を伸ばした写真は、前作GO 3やONE RSでも搭載していました。
今作Ace Proでは、夜間耐性の動画版であるPure Videoを搭載。
日中撮影においての差は大きく出ませんでしたが、夜間の発色や手振れ、および動画のチラ付きに関して、Ace Proが圧倒的な差を付けてきました。
参考までに、2分程度に動画をまとめましたので、よければご覧ください。
良くなってきたと思われたアクションカメラの夜間性能ですが、Ace Proの登場により、今まで何だったんだ。
と思えてきました。
ズーム性能
Ace Pro | HERO 12 | Osmo Action 4 | |
---|---|---|---|
画素数 | 8k | 5.3k | 4k |
Insta360からは、8kは別にそんなアピールしていませんので、強調しないで。
と言われていますが、8kなりのメリットがあると感じたので、ポイントを抑えた8kレビューをしてみますね。
それがこのズーム性能。
Ace Proはアクションカメラで唯一、ズーム時に画質劣化が0のカメラなのです。
これは左右とも、Ace Proの写真を切り抜いた写真。
どちらも同じような画角で撮影していますが、右の8kのほうがくっきりと描写されていますね。
左側はぼやっとしていますが、左は4k撮影です。
実はこれ、、、
この辺りを全力ズーム(切り取っただけ)した写真でした。
カメラであり得ない程度の切り取りをしているので、まず使うことはないでしょうが(笑)
先ほどの写真は2倍ズームどころではないので、流石に画質は劣化します。
それでも8k撮影が出来る余裕というのは、2倍ズームでも4kと同等画質という事。
逆に言えば、8kは4kの4倍の容量が必要なので、公式がそんなに打ち出していないのも理解できますね。
個人的には8kをそのまま使うというより、ズーム時に効果を発揮する。
という印象を受けました。
その他便利機能
Ace Proというか、これはInsta360の特徴なのですが、ユーザー目線で改善してくるという事。
他のメーカーもそうなのですが、Insta360により特徴的ですよね。
今回の新機能として、超絶地味ながら、かなり有難いと思ったのがコレ。
録画のキャンセル
録画中に「要らない」と思った動画に関しては、ボタン長押しでキャンセルが可能。
搭載しようと思ったらすぐに出来そうなこの機能。
なぜ今まで、アクションカメラに搭載していなかったのか疑問なくらい、使いやすい。
何ならiPhoneやandroidにも無いですが、標準装備でもいいような気すらします。
アクションカメラという立場上、アクションのミスや欲しい画が撮れなかった瞬間など、思い返せばいくらでもあります。
これで書き出しの時に、要らない動画が量産されているという、地味に無駄な時間とオサラバでした。
バリアングルがやっぱり便利
バリアングルがやっぱり便利だったと、様々なスタイルで感じさせられます。
無ければ無いで、アクションカメラとしては十分なのですが、あるだけ使いやすいです。
これがあるだけで、地面に置くときのストレスは激減します。
小さなアクションカメラの下に石などを挟んで、何とか水平に設置しようとしたことは、経験のある人なら分かるはず。
マウントシステムは便利
特にヘルメットですね。
GoProは今までネジを外さないといけなかったので、頭上の操作に気を使います。
ネジを落とさないか、GoPro本体を落とさないか…、って。
クイックリリースを採用したことで、ヘルメットから、自転車から、手持ち撮影への切り替えがスムーズになりました。
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