日が昇ってから、カスケードサドルを抜けるルートに進む。

実は昨日、DOC管理人が言っていた言葉が気になる。
「雪が多いし急だから、クランポン無しは危険だし戻ってくる事も考えてね!」
って感じ。
まあ、無理なんだろうと思いつつ、カイ君と一応お別れをして出発。
モチベーションが上がらない中、サドルに向けてボチボチ歩く。
上から降りてくる人は、もちろんクランポンを持っている。
なんならダブルアックスにヘルメット、ロープやスノーバーまで持っている人も。
雪山登山というよりも、もはやバリエーションルート的なヤバさなのか?
おおよそ無理なのはすれ違う人に聞けば明らかだったので、見晴らしがいい所で引き返す。

景色は良いが、この感じにも慣れてきている。
それと、モチベーションが高ければ、雪の状況がわかるところまで行っていたと思う。
モチベ低下も著しい。
ま、こんなもんかと、キャンプ場まで降りる。

急いで次のエリアまで行ってもいいが、そんな気もしなかったので、カイ君を待った。
その間、ノートに気持ちを吐き出す。
Te AraroaをTe Araroaとして一応終わらせたいのか?
何のために完遂させたいのか?
誉れや自慢のため?

承認欲求に似た何かを求めている気がしたので、良くないと思い、これからはあえてTAにこだわらない方向にシフトすると考えた。
カイ君が行きたがってた、ボールパスルートも辞めた。
もう、終わりまで自由に行こう。
無理をしてストレスを溜めるのも良そう。
見れない景色は見れなくて良い。
これからの人生、その場の心地良さを求めていきたい。
まあ、そんな感じの事を考えてた。


帰りは夕暮れギリギリになったけど、カーパークまで降りた。
カイ君とはようやく本当にお別れだけど、チャレンジに成功し、僕より強くなった彼とまた会いたいなと思った。
宿泊地は、もう来ないと思っていたアルバートタウンのキャンプ場。
ヒッピーの彼らは居るだろうか?

