兼用・代用は可能か? ハードシェルとレインウェアの違いについて

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ハードシェルという、雪山登山限定ともいえる、お高い代物。

何とか安く済ませたい、手持ちの装備で代用したい、そんな気持ちはよく分かります。

ハードシェル高いけど、レインウェアで代用できんかな?

そもそも雪山登山をそんなにするか分からないし…

おそらく皆さん、こんなところでしょう。

僕も最初はそうでした!

ぼくは今では、冬期の北アルプスなどを行くようになりましたが、もちろん最初は雪山初心者。

かつてはハードシェルはおろか、ウィンドブレーカーでちょっとした雪山登山に行ったことすらあるのです。

だからといって、無責任なことは言えません。

「僕でも出来たから、代用は可能だよ!」

なんて適当なことは言いません。

かといって、安く済ませたい気持ちも分かるので、なるべく代用できる条件を提示したいと思っています。

という事で今回は、

雪山登山はレインウェアで代用は可能。

前提をコレとして、どこまでレインウェアで代用できるかを解説していこうかと思います!

目次

ハードシェルとレインウェアの違い

まずはハードシェルとレインウェアの違いについて、初心者向けの解説をしていきますね!

ハードシェルとレインウェアの違いは、簡単に分けてこの5つで説明が付きます。

ハードシェルとレインウェアの違い⑤つ
  1. 厚みの違い(保温性)
  2. 厚みの違い(耐風性)
  3. 厚みの違い(ピッケルによる破れ)
  4. 摩擦力の違い(滑落時を想定)
  5. その他オプション

では、ひとつづつ見てきましょう!

①厚みの違い(保温性)

ハードシェルの平均重量は、400~500gほど。

レインウェアが300g以下のものが多いのを考えると、やはりハードシェルは重量感があります。

理由は簡単ですね、ハードシェルのほうが、レインウェアよりも厚みがあります。

これは一つ単純に、保温性が高いから。

という理由を含んでいます。

ふつうにレインは心もとない!

違い①:ハードシェルのほうが分厚く保温性がある

②厚みの違い(耐風性)

冬は日本海側で季節風が吹きます。

また、「冬型の気圧配置」に代表される気候になった時、特に強風が吹き荒れます。

要するに、夏より冬のほうが風が強いことを想定します。

厚みがあるハードシェルは、バタバタと風に煽られません。

保温性と同時に、単純に風に対する耐久性も有るというわけですね。

違い②:ハードシェルのほうが分厚く耐風性がある

③厚みの違い(ピッケルによる破れを想定)

ピッケルと同時に、アイゼンによる破れですね。

レインウェアは薄いので、ピッケルやアイゼンに引っかけて、破れることがあります。

ハードシェルはよほどぶっ刺したりしなければ、破れることはありません。

ハードシェルが破れる時は、たいてい肉にも穴が開きます(笑)

僕は足に2度穴を開けました。

違い③:ハードシェルのほうが分厚く、引き裂き強度がある

④摩擦力の違い(滑落を想定)

レインウェアは雨をはじきやすいよう、ツルツルしています。

ハードシェルはサラサラとしており、摩擦力が高いです。

写真のような場所で、滑落したときレインウェアを着ていたらどうでしょう?

超すべります

もちろんピッケルで制動するのですが、なるべく加速がつかないようになっているのですね。

違い④:ハードシェルはサラサラ素材で、摩擦力による滑落対策がされている。

ちょっとしたネタバラシになりますが、「滑落しそうな山」と「ハードシェルの必要性」は大いに関係してきます。

⑤その他オプション

ハードシェルは、手袋がInしやすかったり。

手袋で操作しやすいように、ジッパーが大きかったり。

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晴れていても着ることの多いハードシェルは、換気しやすいように「ベンチレーション」が設けられていたり。

中にはパウダーガードが付いている製品も。

違い⑤:雪山用にちょっとした違いがある。

ハードシェルはレインウェアで代用可能

伊吹山の雪山登山をする登山者

ではここから、レインウェアで代用できます、という前提で話をしてみますね!

もう一度、ハードシェルとレインウェアの違いを見ていきましょう。

ハードシェルとレインウェアの違い⑤つ
  1. 厚みの違い(保温性)
  2. 厚みの違い(耐風性)
  3. 厚みの違い(ピッケルによる破れ)
  4. 摩擦力の違い(滑落時を想定)
  5. その他オプション

要するに、ここをクリアさえすれば、代用は可能という事。

では、代用可能な条件と共に、雪山の条件を考察します!

保温性は他で補う

違いの一つに、厚みの違い(保温性)がありましたが、保温性は別で補う事も可能です。

雪山なんてのは、案外晴れていれば暑いもの。

すんません(笑)

ハードシェルが必要になるときは、過酷な条件な時が多いのです。

逆に言えば、それ以外は脱いでいることもしばしば。

緊急時の体温低下に備えて、レインの下に防寒を着こめるのなら、代用してもいいと思っています。

滑落しない場所

冬の霊仙山を登る登山者

雪山と言っても様々で、滑落するような場所ばかりでもありません。

むしろ、初心者が行く雪山の多くが、滑落とは無縁だったり。

スノーハイクなんかはいい例ですね。

こんな場所は、緊急時のミドルレイヤーがあれば、レインで全然OKだと言えます。

しかし、一つ注意点が

自分が行く山は、果たして本当に滑落の危険が無いか?

アイゼンを使って歩くという、慣れない動作を含みます。

雪庇を踏み抜くという、認知不足からのイレギュラーもあります。

自分でリサーチしておくか、同行者に確認を取る必要がありそうです。

自信が無いのなら

僕の友達のコヤツは、いつまでたってもレインウェアで代用しています。

というのも、低山からアイゼン歩きを始め、滑落停止を練習し、無茶をしません。

普段は摩擦力のあるソフトシェルをアウターとし、天候が悪化する前にビビって帰る。

万が一のためにダウンとレインウェアは所持。

ようするに応用ですね

天気・アイゼン歩き・服装・難易度

これらをうまく組み合わせて、山頂に行けなくてもイイやのモチベーションで、ぼちぼち雪山に行く人もいます。

もしも総合力に自信が無いのならば、ハードシェルを購入するのが無難かもしれませんね。

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ハードシェル選び

厳冬期の御嶽山摩利支天岳登山

もしもハードシェルを購入しようと考えた時、結構失敗がつきまとうジャンルでもあります。

ハードシェル選びについて重要なポイントをまとめましたので、よければ以下の記事も参考にしてください!

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